遠慮がちな大行進は続きます。
電車に乗ってこんなジャンルの本を読んでいると
客がみんな自分を見ているようで。
そんな自分に、畳み掛けるように
遥かアルファケンタウリから
「そんなジャンルばっかり
乱読して、てめーが一番
ホラーなんじゃないのか?」
電波が届いてきます。ええ。
どうしましょ?(苦笑)
「お見合い」 吉村達也
<あらすぢ>
大好きな史也と結婚する前に、一度だけ
「お見合い」というものをしてみたい。
満たされた恋で幸せな毎日を送る
滝真由子にとって、それは余裕の気持ちが
産み出したほんの遊び心。
恋人の史也も、笑って賛成してくれた。
そして真由子は、親戚からきた見合いの話に、
ふざけ半分で応じることにした。
だが、お見合い相手の男は真剣だった。
真由子の魅力に一目惚れをした彼は、
思いつめた表情でこう言った。
「私はガムテープ男です。
一度くっついたら離れません」。
うーーーん。
面白くなりそうな雰囲気は
漂っていたんだけど、作中で
とても頼りになりそうな
主人公(史也)の父親(理性と知性の塊)が
主人公のヘルプ要請によって
事態の収拾に立ち上がったときには
すでに残ページ数が2/3を
過ぎていたから。
「大丈夫なんかなこの先
どう活躍するんだろ?」
と思っていたら、あらら??
話は結局、なるようになってしまって
作者もいいかげん物語を手放してしまった・・
そんな感じでした。
わざわざ正規の値段で購入してまで
読むほどのモンではないです。
文体は読み易かったけど
中身がどうも・・ってことで
「下の上」かな。
結婚を前にした「ビミョウな女心」
という奴は、比較的よく書かれていたと
思います。(あくまで男からの視点ですが)
ヒロインのデジャブ現象の謎は
かなり無理があった気がする。
それでもそんな真相を理詰めで
解き明かすことのできる、
主人公の親父には
もっと活躍してほしかった。
そうすれば結構面白い本に
なっていたと思う。
惜しい。
「他人のプライバシーを自分のそれと区別することの
出来ない欠陥だらけの感情プログラム」
「プライドの高い人間に
仲人口を頼んではいけない」
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「人間というものは秀逸な機能を数多く備えた
スーパーメカながら取扱説明書が無いゆえに
一部の機能しか使いきれずにいる状況なのだ」