2007年01月18日

「情報、官邸に達せず」麻生 幾

小説「宣戦布告」とは
安全保障や軍事に異常に詳しい
作者「麻生幾」氏がその知識に
立脚して書いた
「北朝鮮がトチ狂って日本で大暴れ
 日本が右往左往する」話だが、

今回ご紹介する「情報、官邸に達せず」
「小説」ではなく「ドキュメント」

この書の内容を「小説(フィクション)」と
呼べないから恐ろしい。
それがこの本のウリ。
ヘタなフィクションよりも
現実の方がよほど怖い
ことがよく判る。

これなら俺が「政治家」になったほうがマシ!
なんて読者も居たかもしれない
(俺だけ??)

読めば読むほど腹が立つ
「政府」の無能ぶり。
そもそも「役人」や「政治家」
個々人の行動原理(こだわり)が
「ミエ」「プライド」「エリート意識」
「省益」「意地」「過去のくだらない諍い」

だけなんだから、何をかいわんや。

誰一人として、日本と言う「国」
それを構成する大切な「国民」のために
動こうという頭がハナから無い!
あるいはもともと「無能」とか?・・

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<あらすぢ>
 事前に知りながら、なぜ金正日の長男は
国外退去となったのか。JCO放射線事故の
対応に、政府はなぜ4時間半もかかったのか。
オウム真理教教祖逮捕を確認できないまま
閉会した対策会議のお粗末さとは?…
 小泉政権から村山内閣時代までの
大事件を遡り、極秘の政治情報を駆使
しながら、危機管理体制の舞台裏を
生々しく再現。「国家の情報機能」の
弱体ぶりを告発した傑作ドキュメント。

例えば村山総理がテレビで
関西大地震を知り
「こりゃあ出ないわけにはいかないだろ?」と
自主的に官邸に行ったはイイが
数時間、誰もいない官邸で
ボー然とした話
なんか素敵。

村山内閣は「阪神淡路大震災」で
その無能ぶりをさらけ出したわけだが
それは「日本国」というシステムが
無能だったのではなく
常に反対だけをして居ればよかった
万年野党が、たまたま政権を
担当してしまったから
起こった悲劇に過ぎない・・ってことで
片付けられてしまっているのが
恐ろしい。
それを理由に今に至るまで
なんも改善がなされていない。

この書の内容は
既に10年ほど前の話なんで
是非ともこの作者には
この後の日本の危機管理についても
改めて検証していただきたい。

このまま、日本が沈没
でもしたらどうするのか!!
まったく(苦笑)



これと「小説 角栄学校」を
併読すると効果的。
たまたま無事だったに過ぎない
いかに自分達が
「オン・ザ・エッジ」だったか?
よーく判ります。

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あと、JCO放射線事故
日本史上最悪の
「放射能モレ事故」だったのに
当時の首相「小渕=冷めたピザ=恵三」氏は
来る「内閣改造」の人選に忙しく
その作業を止めなかったと
言うんだからねぇ。

「ブッチフォン」なんて
ふざけたこと言ってんじゃねーぞ?故人。

この国は
「起こることが予想できる
 とっても怖いこと」を
口に出す(議題に出す)人間こそを
悪者扱いするから始末に終えない。

少なくとも「原発」を持つ自治体の
「消防隊」「警察」は
「放射能防護服」くらい
完備しておくべきでしょう。
平時にそういうことを
言い出す人間が居たとしても
「縁起でもないヤツ」で終わらせてしまう。

「原発」関連の準お役人団体は
素晴らしいみらいのエネルギー
 原子力発電を
 子供達に理解していただく

施設のような、洗脳ハコモノ施設を作る
無駄金があるのなら
そういう「放射能防護服」なんかの
常備に使ってください。
ホント頼むよ。
市民の「啓蒙」活動なんか
どうでもいいからさ。

ひょっとしたら、こういう内部事情は
知らないほうが幸せなのかな?
俺のような庶民は。
少なくとも事前に
余計な「不安」を持たなくて済むし。
posted by PON at 21:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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