2007年07月03日

「天使の囀り」貴志祐介

本日、ご紹介いたしますは
おなじみ「角川ホラー文庫」より

「天使の囀り(さえずり)」です。

相変わらず100円(笑)で買った割には
厚みが3センチ近くもあって
PONに取りまして
コスパに優れたよい作品でありました。

<あらすぢ>
 北島早苗は、ホスピスで終末期医療に
携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、
病的な死恐怖症だったが、新聞社主催の
アマゾン調査隊に参加してからは、
人格が異様な変容を見せ、あれほど
怖れていた『死』に魅せられたように、
ついには自殺してしまう。
 さらに、調査隊の他のメンバーも、
次々と異常な方法で自殺を遂げている
ことがわかる。アマゾンで、いったい
何が起きたのか?高梨が死の直前に残した
「天使の囀りが聞こえる」
という言葉の意味は?
前人未到の恐怖が、あなたを襲う。

PONからすると
「前人未到の恐怖」までは
感じなかったけど
充分楽しむことが出来ました。

作者の「貴志祐介」さんの作品は
既に「黒い家」を読んでますが・・
この作者はとっても親切で勉強家ですねぇ。
ある分野を全く知らない人が読んでも
それなりに判るよう、作品内で一生懸命
その分野を説明しています。それが
この小説を「長くしている」原因でも
あるんですが、まあ
安心して読むことはできます。

くだらないこだわりだが
劇中の人物が何かと言うと
「ネット」で検索する。それはいい。
現代的だ。けど、ひと仕事終わると
いちいち電源を切ったり、
時間帯によっては接続が集中して
結果が出るまでにエラク時間がかかる
(忌まわしの「テレホーダイ」ですな)
描写なんかもあったり。
そんなところが古臭く感じるところも。

まあ、このあたりは作者が悪いんじゃなくて
時代の推移スピードが早すぎるだけ。

それから「ときメモ」ファンは
読んでみると結構複雑な思いを
するかも(いろんな意味で)。
気になさらない方はそれで結構です。



「頭」が痒くなるかも(苦笑)

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主人公の最後の行動が
いまいちよく読み込めなかった。
結局彼女(主人公)は、「アレ」を
復讐のツールとは使わず
終末医療患者のフォローとして
使う道を選んだ・・ってコトなのかな?

posted by PON at 21:00| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ホラー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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