セレンディピティ
という言葉があります。
ホレス・ウォルポール(Horace Walpole)の小説
『セレンディップの三王子』
(Three Princes of Serendip)
セイロン(現スリランカ)の王子たちが
計画をたて航海にでたが
思いがけないことが起きる。
しかし、果敢に立ち向かい
予想もしなかった貴重な収穫を得た。
偶然の意外な結果に着目し新しい成果を得る。
あんまり関連はないかもしれないけれども
徒然に・・
「長い間飛んでいられる戦闘機が欲しいよー」
「何に使うの?」
「主に大きな爆撃機の護衛とか長期間偵察」
「長距離なら燃料いっぱい要るね」
「それにパイロット一人だと疲れちゃうよ」
「開発期間は?」
「かなーり急いでるっつーか今すぐ欲しいくらい」
「・・・それなら今ある戦闘機を
2つくっつけちゃえば?」
かつて(朝鮮戦争前後)
このような小学生のような発想の
戦闘機が実際に開発、運用されていました。
「P82 ツインムスタング」
これは模型ですが
名前のとおり、「ムスタング」が「ツイン」です。
このような馬鹿馬鹿しい発想
(一応、合理的精神というのか?)
を実現させてしまうメリケン人には感服です。
しかもこの戦闘機は破綻することなく
そこそこ活躍したというのだからすごい。
そんなアメリカもソ連にやられたことがあります。
米ソ冷戦の華やかりし頃、
国家の威信をかけた大宇宙開発時代がありました。
ポルノグラフィティの「アポロ」じゃないけど
一般家庭に「ゲーム&ウオッチ」もないような時代に
月へ人を送り出して回収するなんて芸当。
月日がたつほどに信じられない度が増します。
逆に言えば、民間の底上げが図られた現在ならば
その最先端を行く今のNASAはもっとすごいのでは?
と思いますが、一般人の耳目を引くような
結果もなく結構静かな日々です。
人類の宇宙進出最大の障壁は
「物理の壁」でも「スペースデブリ」でもなく
「予算」なんでしょうね。
(あさりよしとお先生、至言です!)
まあそれはともかく、
人類最大(と当時は言われた)米国製
サターンX型ロケット。
アメリカはこれでアポロ計画を乗り切ったわけですが、
実はライバル国ソ連には
その積載量を遥かに上回る
超大型ロケットが存在しました。
アメリカ技術陣を唸らせるそのロケット。
「おかしい。どうしてもソ連のロケットに追いつけない。
これだけ改良を重ね、正直、燃焼効率やら、
現在の人類の技術では
既に我々のロケットは究極に近いはず。
それをあっさり超える積載量のロケットとは・・
まだまだイワン(ろしあ)は
独自のスーパーテクノロジーを
持っているというのかッ??」
・・冷戦体制崩壊後、情報公開のなかで
アメリカの技術者は知りました。
答えはめちゃくちゃシンプルでした。
確かにひとつのエンジンとして
アメリカに勝る技術は存在しません。
だからソ連は、呆れるほどの努力を重ね
小さいエンジンを複数束ねてリンクしたのです。
この話を聞いたとき
PONはおもわず、「ガイエスブルグ」要塞が
羽ばたいた場面を思い浮かべましたとさ。
面白いね。人間の発想。
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小説・アニメで展開する
「銀河英雄伝説」という
大河スペースオペラに出てくる
宇宙要塞。
小惑星サイズを誇るため
普通は重要空間に建設、固定される。
(というか要塞は移動しないのが普通)
銀河帝国は奪取された別要塞に対抗するため
やはり呆れるような手段で
ガイエスブルグ要塞を移動させた。
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(アマゾンとか抜きにして)
確かに、銀行の普通預金に
比べれば元手も不要だし
凄いのかもしれないけれども。
そんなものなんでしょうね。