2012年05月20日

燃えよドラゴン

「燃えよドラゴン」

言うまでもない「ブルース・リー」の最高傑作。
日本の漫画・ゲーム文化に多大な影響を与えた。
当時のおバカ小学生〜高校生はこぞって
リーの真似をし、「みうらじゅん」あたりなんか
おそらく空手の通信教育までを受けてしまったもの
と思われる。

PONの育った田舎町、唯一の映画館では
メイン「ブレードランナー」で併映が
なんとこれ「燃えよドラゴン」だった。

「ブレードランナー」のために
近所のお兄ちゃんが小学生PONを
連れて行ってくれたのだが、
開始時間なんて全く気にしないアバウトさ。
PON達が入場したときには既に館内は暗く
ちょうどブルース・リーがヌンチャクを振り回す
シーン。話のスジがまったく見えないまま、
さらに言えばブルース・リーすら知らなかった
PONであったがそれなりに楽しんでLASTへ。
そのまま「ブレードランナー」へ突入し
再び「燃えよドラゴン」を最初から観た。
(当時は総入れ替え制とかミミッチイことは
 言われない時代だった)

燃えドラ(後半)→ブレラン→燃えドラ(前半)
の、今思えばスゲー観賞方法だが
ご存知「ブレラン」も下層民はなぜか皆
東洋人でエスニックな世界観であったので
それほど違和感は感じなかった。

あらすぢ
陰謀うず巻く国際都市香港から、南シナ海に
浮かぶ要寒島ハンで開かれる大武術トーナメントへの
招待状が世界中の武術の名人に宛てて送り出された。
その頃、香港に近い田舎で中国人ばかりのカラテの
試合が行なわれていた。そこでの優勝者である
少林寺で勉強中のリー(ブルース・リー)という
若者にも、要寒島での武術トーナメントに出場するよう
要請が来る。一度は断るが、要寒島の支配者ハン
(シー・キエン)が、この寺で学んだ武術の知識を
今は自分の利益のために悪用していること、さらに、
妹のスー・リン(アンジェラ・マオ・イン)が、
数年前ハンの手下のオハラに殺されたことなどを聞いて、
出場を決意するのだった。

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ほわ〜 アチョー
ブルース・リーを「Blue・Three」であると
最近まで本気でそう思っていた様子の
うちの相方はまあいいとして、やっぱ
ブルース・リーである。
「燃えよドラゴン」が日本で大ヒット。
この主役の「リー」って何者?と慌てて
ニッポン人が香港映画界に眼を向けてみれば、
当人は既に他界していたという、
有名なリー伝説のはじまりである。

早く没したからこそ神秘性が高まるという例だ。
実際、強かったようだけど、出自のコンプレックス
もあってなのか、結構イヤな奴だったみたい。
ここでそんなこと述べても仕方ないし、それで
リーの功績が輝きを失うわけでもない。

リーの廻し蹴り。
軸がブレないとはどういうことか
威力のあるケリとはどんなものか
重心移動とか、腰が入る体の使い方とか・・
映像を見ればすごくよくわかる。
ま、判ったところでそれを己のワザとするには
天と地くらいの差がある。

「板は殴り返さないぞ・・」
リーの引き立て役として用意された、
ハン(悪人)側に属すガタイのいい白人男(オハラ)。
実際、往生際悪すぎな彼を
フットスタンプでトドメ刺すリー。
足元が映されることはなく
「ほわ〜〜」の怪鳥音とともに
リーの歪んだ、悲しそうな顔だけが映される。
下手すっとギャグにすらなってしまいそうな
名シーンだ。

そして、潜入偵察のはずが結局大乱闘w
ここで登場するのが有名なヌンチャクを
使うシーン。

この辺のどこかで、若かりし頃の
ジャッキーチェンとユンピョウがエキストラ出演。
リーに瞬殺されてるという話を聞いたことが
あるが、正直よくワカランかった。

ウルトラマンレオではレオが、その辺の工場の
煙突二本を引っこ抜き(←引っこ抜くなよ)
即席ヌンチャクで怪獣と戦っているくらい。
いかに「ヌンチャク」が当時の日本人の度肝を
抜いたか・・判ろうというもの。

ジャンプの裏表紙なんかにコマゴマと
宣伝されている通信販売では、ドクターキャッポーと
ならんで「ヌンチャク」がズイブン売れたんだろうな。

デブゴンことサモ・ハン・キンポーは判ったよ。
リーと最初に手合わせしてたし。
なんか彼、喧嘩最強らしく、実際にリーと
乱闘、いいトコまでいったらしい(WIKI情報)。

ま、映画では「かませ犬」(リーの性能披露)役
なんで、頑張った結果、やられます。

「ポロ」、悪の総帥「ハン」の片腕。
ドラゴン藤波をホーフツさせる。
演YANG SZE。鼻の穴でか。
有名なボディービルダーらしい。
70年代の香港映画で敵役として
いろんなところに顔を出していた。



ミスを犯した手下をあっという間に始末
(それもエゲツナイ手段で)するその手腕に
リーの好敵手としてバッチりな性能を見せ
当然、誰もがリーとの激闘を期待するところだが
割りにあっさりと、弱いんだか強いんだかの
味方白人(ローパー)にやられてしまう。

当時の映画界では、まだまだ東洋人の地位が
低い事がうかがい知れる。
この辺で白人も活躍させておくか・・と、
とってつけたようにしか見えない唐突な
白人活躍シーンだからだ。

もう一方の味方の黒人(ウィリアムズ)の
アフロが、70年代を感じさせて素敵。
その殺され方はあまりに無惨だ。

この映画はBSとはいえNHK放映。
NHKで合法的に横乳が拝めたのはラッキー。
その希少性がうれしい。
すべては助平ウィリアムズ氏のおかげである。有難う。

記念品だ・・
(宝物展示部屋にあるニンゲンの手の骨に
 対してハンがポツリとこぼす)

「ハン」諸悪の根源、この島のボス。
誰かに似ているなあ、と思えば
ニクソン元大統領。いや違うなあ。
欧米人が思い浮かべる、アジアで権力を握る奴の
ステレオタイプ?

東洋のどっかの小島では
あくどい事で儲けた輩が小国の王なみの
権力をふるう、麻薬売買、売春、盗品売買・・
頼りにならない公権力もあいまって治外法権。
ルパン三世第二期シリーズなんかでは
おなじみのプロットだ。
みんなこの映画の影響を受けてんだなあ。

世界中から集まった格闘家をもてなすために
開催されたウェルカムパーティーでは
会場の中央で、何故かスモウレスラーが
ただひたすら「サバオリ」合戦。
非常にオリエンタルであるが、演じているのは
「手を挙げて横断歩道を渡りましょう」の
松崎真さんである(Wikiより)。
山田隆夫っちではない。

その背後に動機を隠すものだ
 残像を打ち砕けば敵を倒せる・・

リーの老師のお言葉。
知っていても理解できないし実践もできないけど。

それからドリフ6番目のメンバー「すわしんじ」さんは
70年代を語る上で、はずせない。

キャスト
ブルース・リー (Lee)
ジョン・サクソン (Roper)
ジム・ケリー (Williams)
アーナ・カプリ (Tania)
ボブ・ウォール (Oharra)
シー・キエン (Han)
アンジェラ・マオ・イン (Su_Lin)
ベティ・チュン (Mei_Ling)
Geoffrey Weeks (Braitwaite)
ヤン・スエ (Bolo)

スタッフ
監督 ロバート・クローズ
脚本 マイケル・アリン
製作 フレッド・ワイントローブ
    ポール・ヘラー
    レイモンド・チョウ
音楽 ラロ・シフリン

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(マ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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