エクソシスト。停滞していた1970年代の
アメリカ映画業界を象徴する作品。
これとダミアンの「オーメン」が
「オカルト」という言葉を当時の日本にもたらした。
更にテレビつければ「タタリじゃー」とか
「鵺の啼く夜は恐ろしい・・」とか、
果てはノストラダムスの大予言に加えて
ニッポンが沈没までしたりと、
世紀末でもないのに世紀末ブームが、
子供PONの周囲に蔓延していた時代です。
今思えば、あの頃は結構幸せな時代のなかで
「滅び」を楽しんでいただけであって、
緩やかに滅びの道を歩んでいるように見える
現代のリアル日本のほうが、よっぽど世紀末で、
よりタチが悪いように思う。
ま、それはそれとして。
BSでやってたんで録画。
家族が寝静まった夜、酒を飲みながら観賞。
<あらすぢ>
20世紀も後半の現代のワシントンで、12歳になる
女優の孫に悪魔がとりつき、可憐な少女の肉体から
悪魔を追放するために立ち上がった悪魔払い師
(エクソシスト)の恐怖の戦いを描く。
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有名な「ブリッジで階段降り」のシーンはない
バージョンだった。ちょっと残念。
聞きかじりだが、バズズというのは
中東の人々からすれば神であり
その神を悪魔呼ばわりするのは結構失礼な話。
日本のブッダがキリスト教で「悪魔」扱いされたら
気持ちよくないでしょう?目下のところそういう
風潮はないけれど、これで今から数百年くらい
歴史が下って日本が欧米と敵対&三等国が
定着したりでもしたら、そうなるかもしれない。
でもそれがキリスト教の歴史であるからなあ。
主と精霊の名において命ずる、消えよ!
とか一生懸命悪魔祓いするのだけれど
キリスト教の言う「神」って全能じゃないのかな。
ぜんぜん人間の味方をしてくれない。
一個人の死なんて、神にはどうでもよい
のかもしれない。
カラス神父といえば「GS美神」なんか
思い出す私。
神父ということはカソリック
カソリックのなかでもエクソシストは秘儀であり
公には存在しない部門なんだそうで。
エクソシストという儀式は、
カソリック秘蔵の式典書に、
「これこれこういう状況が認められるときを
悪魔に取り付かれたといい、それが
確認できれば出撃できる」
と、規定が細かく決められている ようで
ゴーストバスターズのように意気揚々と
むやみやたらには出撃できないらしい。
「悪魔は嘘つきだ、決して会話してはならぬ」
「虚実おりまぜて人の弱いところを突くのが
悪魔だ」とのこと。
悪魔が乗り移ったらしい少女がはなした意味不明の
セリフを録音、解析するシーンがあるのだが
その施設の入り口には
「TASUKETEI」と看板が。
まったくもって意味がわからん。
これまた有名なエクソシストのテーマ
(バズズのテーマというらしい)は最後に登場。
なかなか素敵なブログエッセイ
「カフェド時空民」(なんかリンク切れ)
でーさ、いつも不思議に思うのは
悪魔って取り付いた人間が死んだら自分も死ぬの?
パズズとなのる悪魔はイラクからどうやって来た?
の2点です。
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