「おいおい、次はなんだ!?」
グリードとは「貪欲」の意。
貪欲なのはモンスターの食欲か
それとも人間たちの欲望か・・。
このような映画なんか、その筋が好きな奴は
黙っていても既に観ているだろうし
そうじゃない人間は、振り向きもしないでしょう。
決して決して、フツー人にこういった
「おバカワールド」を理解してもらおうとか
思ってはいけませんね。
モンスター映画なんてそんなモンです。
<あらすぢ>
南シナ海。処女航海中の3000人もの乗客を
乗せた豪華客船アルゴノーティカ号。
船内の女スリ・トリリアンは金庫へたどり着いた所で、
捕まり監禁される。
すると突然、船は何ものかに衝突し、強い衝撃が
パーティー会場を直撃する。時を同じくして、航行
していた密輸船サイパン号。目的地に向うはずが、
モーターボートと衝突する。アルゴノーティカ号を
発見した船長のフィネガンは、間一髪で
アルゴノーティカ号に避難する。なんとか助かった
乗客の前に、巨大な怪物が姿を現す…。
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ネタバレも何もないんですが、
巨大豪華客船をバケモノが襲う映画。
最初は巨大なゴカイ類が単体で出現。
登場人物たちも、船のかしこに巨大ゴカイが
大量出現したのかと思っていたら・・
実はそのゴカイ類ひとつひとつが「触手」であって
バケモノの正体はタコのでっかいのでした。
ヨーロッパでは「タコ」はデビルフィッシュと呼ばれ
日本のようにバリバリ食用としているのは
地中海側の人間のみとも聞くけど。
劇中では、客船のオーナーが
いきなりバケモノの正体を解説しだす。
観ている方としては助かるけれども
いわく、奴はゴカイ類の一種だが
本来ならば体も小さく普段は超深海に生息している。
それが何らかの理由で浅海にあがってきた。
元が深海の高水圧に耐えうる体なんで
水圧から解放された結果、巨大化したというのだ。
よくわかんないけど。
船のオーナーが、そんなものに詳しいというのも
不思議な話だけれど。
モンスター映画なんてそんなもの。
だからモンスターなんだな。
日本映画だったら「放射能で巨大化」の
一文で片付くところだろう。
実は船のオーナー、ひとくせもフタクセもある嫌な奴。
巨大客船のオーナーになるという夢を
かなり無理して実現したため、
明日にも破産する運命にある男。
保険金殺人ならぬ保険金事故でマイシップを
ブッコワス(ただし死傷者は想定せず)ことで
保険金をゲットしようという野望を持っていたのだが・・
(こうして書いていてもワケわからん)
オーナーは保険金事故を実行するにあたって
想定リスク要因として、南シナ海に生息する
不思議な生物の存在を、あらかじめ調べつくして
いたのかも?
でもゴカイ類じゃなかった。大タコだった。
船のお客・乗務員、総勢3000名は
結果的にヤツに喰い尽くされたわけだが
これがまた非常にイヤな喰い方をする奴で
まるごと飲み込んで、体液だけを吸い上げる。
彼が勝手に船内に指定した「エサ場」には
体液吸い上げ済みの真っ赤なガイコツたちが
大量に積み上げられている有様。
映画では船の人間達の悲惨な末路
いかに作り物っぽいとしてもやっぱイヤだな。
女スリのトリリアン(演:ファムケ・ヤンセン)
行きがかり上パーティードレスでしばらく
活動しているが、なかなかキレイなひと。
立ち位置が、まんまルパンの不二子だけど
あそこまでスーパーウーマンじゃなかった。
するってーと、ルパンはだれだろ?ってことになる。
「密輸船」なんで、毎度毎度クライアントが
アヤシイ筋のサイパン号。今回運ぶのはは傭兵。
サイパン号船長のフィネガン(演:トリート・ウィリアムズ)
ってことになるか。
船長、映画冒頭からやる気ゼロの文句ッたれ。
いい加減の極みのような言動しかしないのだが、
いざとなればサスガ「密輸船」の船長である。
伊達に危ない橋を渡っていない。
傭兵テロリスト隊長(演:ウェス・ステュディ)。
ネイティブアメリケン系のコワモテで
フィネガン船長のことを最後まで警戒
(それだけ船長をタダモノではないと
評価していたんだろう)
決して彼には銃を持たせなかったのだが・・
呉越同舟チームがいよいよピンチってときに
主力の中国製小型ガトリング銃を蹴渡す。
行くも地獄、引くも地獄の船内通路。
船長がさっと拾い上げ、隊長とともに構えるシーンは
喝采モンである。
実際、この二人が一番戦闘力があるんだから。
最後、生き残った2人+αは
とある島にたどり着く。ホッとするもつかの間
いきなり鳴り響く地響き
「ドドドドドドドッ!!!!」
「おいおい、次はなんだ!?」
キャスト
出演
トリート・ウィリアムズ (John Finnegan)
ファムケ・ヤンセン (Trillian St. James)
ケヴィン・J・オコナー (Joey Pantucc)
ユマ・デイモン (Leila)
アンソニー・ヒールド (Simon Canton)
スタッフ
監督 スティーヴン・ソマーズ
脚本 スティーヴン・ソマーズ
クリーチャーデザイン ロブ・ボッティン
撮影 ハワード・アサートン
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
SFX/VFX/特撮 ドリーム・クエスト・イメージズ
インダストリアル・ライト・アンド・マジック
CGI ディーン・カンディ
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