これは某古本屋100円コーナーで
たまたま手に取った一冊。
<あらすぢ>
内容(「BOOK」データベースより)
「リピート」―それは、現在の記憶を保ったまま
過去の自分に戻って人生をやり直す時間旅行のこと。
様々な思惑を胸にこの「リピート」に臨んだ十人の
男女が、なぜか次々と不可解な死を迎えて…。
独自の捜査に着手した彼らの前に立ちはだかる
殺人鬼の正体とは?あらゆるジャンルの面白さを
詰めこんだ超絶エンタテインメントここに登場。
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これは面白かった。作品紹介を読むと、
タイムスリップものの名作「リプレイ」と
有名なミステリー「そして誰もいなくなった」を
基にしていると明らかにしているんで、
話の流れはなんとなく読めます。
主人公の大学生は、ある日風間という男から、
電話で地震予知を知らされる。彼の予知に
驚いた主人公は、風間が誘う「リピート=時間旅行」
に半信半疑ながらも興味を抱き、同じくランダムで
選ばれた、全く見知らぬ男女8人とともに
過去(10ヶ月前)に戻ることを決意する。
うまい話にはウラがある。
「10ヶ月前に戻った人間は全員死んでしまう」
主人公はリピート旅行の前に10か月間に
何があったかをひたすらキオクして、
やり直し(リピート)に備えた。
リピートそのものはホンモノだったのだが
そのうち、記憶にない殺人事件が起きはじめ・・
ともにリピートする人たちも
ランダムに集められた(とされる)連中なので
心から信を置ける者なぞいない。
誰が味方かなのか、敵なのか?
そもそも独り占めしていればいい
「時間旅行」のヒミツを、風間は何故
見ず知らずの他人に打ち明けるのか。
主人公は、もともと某「死亡手帳」の
夜神ライトのようなスノッブ野郎で
最初からいまいち思い入れができない。
そんな彼が、タイムスリップという力を入手
特権意識が選民意識へシフトし、
鼻持ちならないキャラに変化してゆく。
だから彼が自業自得でだんだんと
状況に追い詰めれれていっても
それが何か?という気持ちは常に付きまとう。
(何度でもやり直せると知っていから
人を人とも思わない行動に平気で出る。
すべては自分にとって最高の未来を
選択するため)
ラスト、主人公の突き放し方にビックリ。
確かにその可能性は常に有る。
(この話の「タイムスリップ(リピート)」には
いろいろ制限があって決して万能ではないんです)
作者もこの主人公、嫌いだったのかも。
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