2013年03月06日

イージーライダー

「イージーライダー」

アメリカンニューシネマの嚆矢とか
いわれる映画。
ひょっとしたらイージュー☆ライダーのほうが
今では有名になっているかもしれない。

あらすぢ
マリファナ密売で儲けた大金をタンクに隠し、
真のアメリカを求めてオートバイで放浪の
旅に出る二人のヒッピーを描いた
アメリカン・ニュー・シネマの代名詞的作品。
元々は馬をバイクに乗り換えた現代の西部劇
を目指して創られた作品だが、
そこで描き出されたのは
ドラッグ・カルチャー、
余所者への強烈な排他性、
そして名ばかりの“自由”という
現代のアメリカであった。
'69年という時代性を強く反映させている
にもかかわらず、この作品が未だに
色褪せないのは、そこで描かれていることが
実は普遍的なものであり、現在でも充分に
通用するテーマを内包しているからであろう。
本作の大ヒットは、低予算で現実的な作品でも
優れた商品になる事をハリウッドに知らしめた。

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ロードムービーの一種なんだけども
1960年代のアメリカで
決して善良な市民とはいえなさそうな二人
(演:デニス・ホッパー/ ピーター・フォンダ)が
ホッパーバイクに跨り、アメリカを旅する。
出会うのは、ネイティブアメリカンと結婚して
地に足つけて暮らすカトリックの白人家族、
ヒッピーの集団生活村、理由もなくいきなり
留置所の世話になり、本来はエリート側
にいるはずの弁護士(演:ジャック・ニコルソン)と
意気投合、このほか、田舎の祭りに、
ああなってしまった弁護士の弔いとかで、
彼が残した金で娼婦を雇い、トリップ三昧。
なんだかなあ。



60年代当時のアメリカ文化の「フツー」というものが
自分にはよく解らない
ので
なんか映画としてイマイチよく解らなかった。
<あらすぢ>にもあるように
「アメリカン・ニュー・シネマの代名詞的作品」
なのだそうで、好きな人には絶大な人気を誇る・・
というのは知っているんですけども
とにかくいろんな所に「不思議さ」が残る作品。

アメリカの田舎の人が排他的ってのは理解できる。
(誤解を恐れずに書いちゃうけれど
 田舎の人が全部「気のいい人」とは限らず、だ。
 それは洋の東西を問わない)
だからといって、この映画のように
迷い込んできた、素性の知れない奇矯な文化をもつ
若者に対して難癖をつけ、挙句に、居所を探し出して
まで殺してしまうってコトは、アメリカの60年代には
ありえるとされたコトなんだろうか?

あいつら気に入らない、という理由だけで
発砲してしまうのだろうか。
薬でラリっているわけでもない農家の人が。
めったに起きない猟奇的な話であるからこそ
映画のエピソードとされたのだろうか?

そんなところが、アメリカの病巣部、ダークサイド
なのだとしたら・・
もう、60年代からして国家として崩壊しているのでは?

それでいて、食堂にいるオンナノコどもは
素性の知れぬ主人公二人に
純粋に憧れからか、キャーキャーいうのですよ。
よくわからん。

とにかく戸惑った。そのオチというかラストにも。

殺されるのはゴメンだけれど
ああいう旅もしてみたいものだ。
あい間あい間に流れる
メリケンロックの名曲の数々と共に
「ワイルドでいこう!」
親友とバイク。金の心配は無用な旅。
青空と地平線と自分をつなぐ
どこまでも続く道が、砂漠や草ッぱらを
左右に切り分けそこをひたすら走り抜ける。



かなりのクリエイター達に影響を
与えたんだろうなってことは理解できた。
やわらか銀行のCM「ワイルドだろう〜」って奴とか
イージュー☆ライダーの歌とか。

解りやすい解説
 ↓   ↓
http://home.j08.itscom.net/jack/index12.html

監督: デニス・ホッパー
製作: ピーター・フォンダ
製作総指揮: バート・シュナイダー
脚本: ピーター・フォンダ
     デニス・ホッパー
    テリー・サザーン
撮影: ラズロ・コヴァックス
美術: ジェレミー・ケイ
編集: ドン・キャンバーン
音楽: ザ・バーズ
出演:
ピーター・フォンダ/ ワイアット
デニス・ホッパー/ ビリー
アントニオ・メンドーサ/ ジーザス
ジャック・ニコルソン/ ジョージ・ハンソン
カレン・ブラック /カレン
ルーク・アスキュー/ ハイウェイの旅人
ロバート・ウォーカー・Jr/ ジャック
ルアナ・アンダース /リサ
トニー・ベイジル /メアリー
フィル・スペクター /コネクション
ウォーレン・フィナーティ/ ランチャー
サブリナ・シャーフ/ サラ
サンディ・ブラウン・ワイエス

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コバヤシマサキ様

PONであります。

>そのラストゆえ好きなんです、私の場合。
>一番好きな映画です。
すみません・・なんかケチつけているみたな
物言いになってしまいました。
自分の場合、知人にもファンがおり
折につけてその良さをピーアールしてきたので
んじゃ、観てみんべえ、という結果
記事のような話になってしまった訳です。

いやはや。
スゲーですな、ムコウ(メリケン)の
映画文化は・・。
Posted by PON at 2013年03月11日 12:52
そのラストゆえ好きなんです、私の場合。
一番好きな映画です。
Posted by コバヤシマサキ(雅王改め) at 2013年03月07日 00:27
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