2013年01月21日

「悪夢のエレベーター」木下半太

悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)
木下 半太 (著)

本とブログのパラレル小説
なのだそう。古本屋で100円だったので。

あらすぢ
内容(「BOOK」データベースより)
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止した
エレベーターに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と
閉じ込められていた。浮気相手の部屋から出てきた
ばかりなのに大ピンチ!?しかも、三人には犯罪歴が
あることまで発覚。精神的に追い詰められた密室で、
ついに事件が起こる。意外な黒幕は誰だ?
笑いと恐怖に満ちた傑作コメディサスペンス。

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ほとんど舞台が移動せず、密室で進行する話。
さらには一応「人が死んでいる話」だというのに
重さを感じさせない、妙に軽い文体。
学生の文化祭というか、大学生の演劇サークルのノリ。
仲間内でしか笑えない悪ふざけ。

もうちょっと短ければ
お笑い芸人の「アンジャッシュ」とか
「ラーメンズ」あたりがコントにでもしそう。

それもそのはずで、どこかの演劇団の
劇作家が書いたものらしい。

ラストのドンデン返し。
気の毒に殺されることになってしまった
バーテンが、実は生きていたとか、
そういうドンデン返しを期待していたんだが
結局彼は死んでしまったようだ。

この作者はこの後

「悪夢の観覧車
 悪夢のドライブ
 悪夢のギャンブルマンション
 悪夢の商店街
 悪夢のクローゼット」

と「悪夢」シリーズを連発したらしい。

短いからすぐ読めてしまうけれど
この人の作品はもう読まなくてもいいやと思った。

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ミステリ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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