ニッポン人なら第九でしょうと
第九に行ってきた。
(ベートーヴェン 交響曲第9番)
神奈川県民ホール、演:神奈川フィルハーモニー。
山下公園周辺は地獄の寒さ。
ちょっと早めについてしまったので
付近を散策。すると
バカ盛サイトなどで有名な蕎麦屋
「美な登庵」がこんなところにあるではないですか!
小腹も減ってたし、時間調整もかねて店内へ。
↓ ↓
http://www.minatoan.com/menu/menu_ss/ss_main/ss_main.html
富士山もり(大盛でもふじ山もりでも値段変わらず
よっ!太っ腹)で「きのこかき揚げせいろ」を
注文する。
本来ならば一人で食べきれ!
無理なら頼むな的スタンスのようなのだが、
ここはお店側にお目こぼし頂き、家族で山分けす。
富士山の山頂部はPON一人で
食べ始めたのだが、当初の感想は
たいしたことないジャン、と。
食べ進めるうち、これが大したことあった!
裾野の広さは正に富士山でありました。
もう少し時間があったんで
更に、通りに面したきっちゃ店で待機。
ここは駅から「山下公園」へ向かう人たちが
よく通る道。
じっくり観察してみるとカップルばかり。
いろんな組み合わせがあるな。
バイト、職場、学校、幼馴染、
中には不倫なんてのもあるのかもしれないが
いろんなドラマと出会いがあるだろうな。
14:30入場。15:00開演。
でも実際は15:07演奏開始した。
苦悩を表現しているらしい第一楽章。
まだまだ続くよ生きるのツライぜ
第二楽章と続く。
休憩もないまま、第二楽章終了と同時に
舞台袖から、登場するは合唱団のみなさん。
(合唱団の方たちは第三楽章演奏中
ずっと直立不動。んなら登場は
第四楽章の前でいいのに・・と
素人の自分なんかは思いましたけどね
なんかあるのでしょう、その辺)
なんかイッポンつきぬけた第三楽章。
そして第四楽章。
エヴァンゲリヲンなんかでも
盛り上がるときにさんざん使われましたが
例の聞きなれた「サビ」のメロディーが
だんだん漏れ聞こえ始め、クライマックスの
予兆を感じます。
ドイツ詩人シラーの詩をバリトンで歌いはじめる。
「おお、仲間たちよ!
そんなハジケ方じゃだめだ!
ほんとに楽しいなら
もっと爆発した表現があるだろうよ云々」(多分に意訳)
と続き、待ってました!の大歓喜。
例のあのサビですよ。例のあれ。
サビに差し掛かった時が
ちょうど16:07。
ほんと一時間ちょっとなんだな。
舞台ワキのデジタル時計で確認しました。
(実際は1時間15分くらい)
昔読んだ学研ベートーベンの伝記漫画では
初演は現場は大好評だったけど
当のベートーベンさんは
病気で耳が遠くなっており
周囲に声をかけてもらって初めて
熱狂的歓呼で初演が成功したことを知った、とか
でありながら、1時間もぶっ続け、
しかも伝統的な交響曲に人の声を混ぜるとは何事だ!
ナーーンセンス!!
と、世の批評は散々だったらしく。
テレビでさる音楽家が言ってたけど
寿司のフルコースの最後にビフテキが出てきたような
インパクトで当時は迎えられたらしい。
ベートベンさんの批評するなんて恐れ多いですし
そんなキモチなぞ毛頭ありませんが
「オーケストラ」を維持するだけでも金がかかるのに
それなりの「技術力」をもつ合唱団を、
第九公演のたびに用意しなければならないというのは
単に「なんて罪作りなことしてくれたんだ
ベートーベンさん」と密かに憎まれ口をたたく
オーケストラ運営者も居たんじゃなかろーか?
でも「その道の大家」が名を損ねることを恐れず
いろいろとチャレンジしてくれたからこそ
「あのベートーベンでさえ、批判されたんだ
それに比べたら」と、後進も自由に
チャレンジできるわけであるな。
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