2013年03月23日

「6ステイン」福井晴敏

6ステイン 「講談社文庫」 福井 晴敏(著)

ローレライ、亡国のイージスそしてターンA。
あと機動戦士UCガンダム。
福井センセの作品。

DAIS(防衛省情報局?)所属の情報員
(要は日本人側のスパイ)が遭遇する
悲喜こもごも。いや喜劇はないか流石に。

この作品や亡国のイージスに出てくる
DAISってのは、作者の創作らしいが
あそこまで行かなくとも、日本も一応
近代国家である以上、情報
(インテリジェンス)に対して、もう少し
シッカリとしていて欲しいと思う。
だから、そんな組織の存在が
我々のところにまで流れてこないだけで
他国同様、情報機関のひとつくらい
持っていると信じたい。

であるから、某元総理大臣の娘が
外務大臣やってたってのは、
今からしても何の冗談?とか思う。
そういや国家公安委員長を
左翼のバカなオバハンがやってたな。
あ・・鳩とか空缶もいた。奴らなんか
その更に上のボスやってたっけ(怖い・・)

なお、「6ステイン」=原題「Traces of Six Stains」
ステインとは
1【名詞】(コーヒー・血などによる)しみ,よごれ
2【名詞】汚点,きず 〔on,upon〕
だそうです。

あらすぢ
内容(「BOOK」データベースより)
愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、
タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを
待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを
抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめる
ことを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な
軌跡を刻む。著者が織り成す切なく熱い人間讃歌
人生を戦うすべての者へ。

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昼間のタクシーの運転手は仮の姿・・
しかしてその正体は?
現代版ニンジャモノのような話が続く。

現代版ニンジャモノ。
昔の「忍者」にもいろいろあって
青い忍者服を着て、ニンニンなんていう奴は
かなり奇特な野郎に属する。
当時は「草」とか呼ばれ、普段は正業を持ち
命令があった時のみ、ちょっとだけ仕事する
存在が主流。それこそ一生仕事をすることのないまま
市井の一般人として死んでゆく忍者もいたらしい。
職業なんてのは、普段からやっていないと
板につかない、なかなか世間の目を
ダマくらかせないものなのだ。

一方物語では、情報機関の工作員は
やはり、様々な事情で退官した自衛官が多いようだが
同じく警察官、中にはスネに傷がある故
罰せられないのと引き換えに、国家にいい様に
使われてしまっている輩も。
DAISのリクルーターって凄い能力だ。

ギョーカイ用語を覚えたよ。
市ヶ谷といえば「防衛省」を意味し
赤坂=CIA(アメリカ)の隠語な。

何のために戦うのか?
この国にそこまでする価値なんてあるのか?
命令だからといって本当に実行していいのか?
国のためと信じて実行したのに
その命令を出した上層部が腐っていたとしたら
そんな時、下っ端に何ができるのか?
任務と己のプライド、最後の良心、親としての気持ち。
いろんな要素を天秤にかける情報員達の物語。

6つの短編からなるこの本。

「いまできる最善のこと」
「畳算」
「サクラ」
「媽媽(マーマー)」
「断ち切る」
「920を待ちながら」

ラストに、前5話の登場人物が
集約される流れなのか?と
ちょっと期待していたんだけど
そこまでではなかった。
でも「媽媽(マーマー)」と「断ち切る」は
リンクしてます。



その代わりじゃないが、
ラストの話(920を待ちながら)がよかった。
話の中身がというより
例の彼の、あの話以前のエピソードであるらしい。
「亡国のイージス」を読んだ方は、
こちらも読んでみてください。



途中で、こいつもしかして?と
思わなくもなかったんですけどね。

工作員とか情報局とかって嫌だねえ。
一生無縁で過ごしたいものです。
(はは、スカウトなんて来たら困る)

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ミステリ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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