頭使わず読むことが出来るし、
いいかなと思って。
<あらすぢ>
かつて惑星連邦宇宙艦隊を苦しめた
ボーグ・キューブが再び太陽系へ侵攻してきた。
U.S.S.エンタープライズEの艦長ピカードは、
ボーグに同化されたことがあるために
迎撃任務から外されたが、命令を破って参戦し、
キューブを撃破する。
しかし、爆発寸前のキューブから脱出した
ボーグ・スフィアが時間の渦へ飛び込むと
同時に地球の姿が一変した。ボーグは
過去へのタイムトラベルを行い、
地球を同化してしまったのだ。ピカードは
歴史を元に戻すため、スフィアを追って
時間の渦へ突入する。
スフィアとエンタープライズが辿り着いたのは
2063年4月4日。ゼフラム・コクレーンが人類初の
ワープ飛行を行う前日だった。
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大変面白く読むことが出来た。
・・これ、確か映画化してたよな。
そっち観たほうがいいかも知れない。今度借りてくるか。
スタートレックは、基本的に低予算なんで
惑星連邦が誇る宇宙艦隊たちの
本格的な宇宙バトルシーンなぞ
祭り(映画)でもない限り、積極的に見せてくれない。
この対ボーグキューブ戦でも
惑星連邦の宇宙船はどんどんヤラレテしまって
情け無い限り。
惑星連邦の宇宙船って、
「光子魚雷」と「フェザー砲」くらいで
あんまりハデなエフェクト武器がないんだな。
よく見えない船体の穴から
いきなり飛び出す「光」。
宇宙空間においては、ヤマトのように
3連装砲なぞ、有るほうが「非合理的」なので
これもまたメリケン的(SF的?)
合理主義の賜物なんだけど。
波動砲とまでは言わんけども、もうちっと
「がんばってます!」と見た目に判る
武器のひとつも欲しいところ。
更に「エネルギーシールド」も標準装備だから
双方我慢比べの結果、敵の攻撃に耐え切れなくなって
シールドが突然無効になってしまった船から爆発する。
合理的な宇宙戦争描写というものなのでしょうが
観ててツマンナイのです。
んで、映画。出だしの10分ほどで、惑星連邦は大苦戦。
破壊された連邦船が漂うなかに到着。
我らが「ピカード」艦長とエンタープライズ。
ピカードは、ピカード戦法
(彼はボーグ側に改造されたことがあるので
ボーグの弱点を知っているのです)
をもって、ボーグキューブを破壊します。
ところが、物語はホンの序章。
ボーグの生き残りは過去の地球にタイムスリップ。
惑星連邦なぞ存在しない、
「ワープってなんですか?」の
過去のウブな地球と同化してしまいます。
ピカード艦長はとっさに判断。
ボーグが起こしたタイムスリップ時流に自艦も乗せ
ボーグが到着したちょっと後の地球に到着する。
ここで物語は
「エンタープライズを乗っ取ろうと企む」ボーグ
VS
「エンタープライズ留守番」ピカード艦長グループ
と
「ある重大な歴史的瞬間を守るため
過去の地球に降り立った」ライカー副長グループ
に分かれます。
個人的には、ライカー副長G側の話の方が
SFマインドに溢れ、興味を惹かれますね。
ネタばれしてしまいますが・・
あらすぢにあります
「2063年4月4日。ゼフラム・コクレーンが
人類初のワープ飛行を行う前日だった」
というのはですね・・。
「ゼフラム・コクレーン」という人物は
後の惑星連邦歴史教科書にて、さんざん出てくるらしい
スタートレック歴史上の偉人。
今の地球人類でいえば
アインシュタインみたいな存在かな。
彼こそは、人類初の「ワープによる宇宙航行」を実現。
人類の大航海時代の幕開けを告げる存在だったのです。
この時代の人類といえば、全面核戦争を
やっちまったばかり。生き残り人類は
夢も希望もなく、ただ細々と生きている体たらく。
後の惑星連邦の盟主たる姿は影も形もありません。
「ゼフラム・コクレーン」が作った
人類初のワープ可能宇宙船にしたって、核戦争で
たまたま使われなかったICBM「大陸間弾道弾」。
どうせもう使い道ないんだから改造してみた、
というような設定。なんてSFマインド。
何故、彼がワープを発明したくらいで偉大なのかといえば
スタートレック世界の宇宙人には
昔から協定がありまして、
彼ら宇宙人達と対等に扱って欲しければ
「ワープ」速力を出すことのできる技術力を
自力開発できる生命体でないといけないのだそう。
ワープ技術を持たない生命体は無視せよってこと。
「ゼフラム・コクレーン」がワープ1の航行に成功時、
偶然、Mrスポックの出身地で有名な
「バルカン星」の辺境観測隊が太陽系を通りかかり
「あれ?こんなド田舎に、超初歩的技術だが
ワープ速度を出してる種族がいるぞ?
アクセスしてみんべえ。長寿と繁栄を!」
となったわけであります。
何事も最初が肝心。ここでバルカン人じゃなくって
クリンゴンだったり、はたまたガミラス帝国だったり
つーか誰にも気がつかれぬまま、いきなり
ゼントラーディー軍に地球ごと消滅させられていたり
・・といった可能性もあったわけです。
理知的で友好的なバルカン星人が
ファーストコンタクトの相手で良かったですね〜。
当の「ゼフラム・コクレーン」氏
天才技師かもしれないが
下世話で酔いどれのオッサン。
後世で、自分が伝説の偉人扱いされていることを
エンタープライズの未来人達から聞かされ
自分はそんな偉い男じゃない。
停滞しきっている人類社会のなかで
飲んだくれて停滞しているだけのタダの男だ、
ほっといてくれ!と
ビビって逃げ出したりする。
こんなSFマインド。好きです。
最後はうまくいくんですけどね。
そうでないと「スタートレック」じゃない。
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