2013年03月13日

聯合艦隊司令長官 山本五十六

聯合艦隊司令長官 山本五十六
 -太平洋戦争70年目の真実

地上波初放送だったのかな。
録画して妻と観賞。
相変わらずのPONの解説に
集中して観ることができなかったのでは
あるまいか、と少し反省。

あらすぢ
昭和14年の夏。2年前に始まった支那事変が
泥沼化しつつあった。陸軍が日独伊三国軍事同盟の
締結を強く主張する中、海軍次官の山本五十六、
海軍大臣の米内光正、事務局長の井上成美は、
信念を曲げる事なく同盟に反対の立場をとり
続けていた。日本がドイツと結べば、何倍もの
国力を持つアメリカと戦争になる。それだけは
何として避けなければならないと考えていたのだ。
だが世界情勢は急転、第二次世界大戦が
勃発してしまう…。

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まあ、可もなく不可もなく。
これまでの東映、東宝の作品のように
たとえば古手川裕子とか
たとえば吉永小百合とか
戦争の進展とは直接は関係の無い
銃後の男女の恋愛関係やら悲劇とかには
触れることなく、淡々と映画ニュースのような感じで
話が進み、基本的に山本提督が関連する
海戦だけに触れて終了、と、その辺は良かった。

史実での山本提督は、この時代の軍人らしく
呉に「コレ(小指)」がいまして、奥さんよりも
愛人さんを大事にしてたのですね。

その辺、ドロドロと描写されたらメンドクサイな
と思ってたのですが、提督は、海上にいなければ
きちんと家に帰ってきて、子供たちと飯を食う
家庭人のように描かれていました。
こんなところから「偶像化」って
はじまるんですかね・・。

ここまでニュース映画ならば、更に徹底して
戦っている場所や全軍配置を地図で示すとか
やって欲しかった。
それと、この人物は「黒島亀人」です、とか
もうちょっとテロップを多くしても良かったように思う。
主要なキャラの人物紹介もあったけど
初見だけじゃ忘れてしまうんだよね・・。

皆さん指摘されると思いますけど
山口多聞」提督が阿部ちゃんはないでしょ〜。
固太りな役者ってだれか思いつきますかね?

それと「井上成美」軍務局長が柳葉敏郎というのも。
もう少し神経質っぽいチョビ髭の役者希望。

陸軍が嫌がらせの銃を向けたとき
緊急事態としてハッパをかけるのはヨイとしても
「自家発電機まわせッ!水と電気の確保だ。
 スイセン便所が使えなくなるぞッ!」って掛け声。
なんかとってもトンチンカン野郎に思えてしまう。
(井上局長は、不測の事態(陸軍の暴発)に備え
 横須賀基地を篭城できるようしたうえ、
 海軍陸戦隊を組織、何かあったら東京湾を
 北上して皇居を守れるよう、手配した人物なのです) 

ただ、あの有名なエピソード
「マインカンプ(ヒトラー著・我が闘争)」を
原語で読んだため、日本語訳版を
隅まで読んだと豪語する海軍内の跳ね返りを
やり込めるシーンは痛快だ。

ひるがえって言えば、今の自分がまさにそうで
知っているような振りをしているが、
情報を発信する側に、ただ踊らされているだけ
なのかもしれない。

香川照之氏演じる、日本のクズマスコミ代表
東京日報主幹、宗像景清。
香川照之氏も、”知的な”厭なヤロー役に
どんどん磨きがかかってます。

新聞の主筆である彼(宗像景清)が冒頭で、
山本提督から自分が欲しいコメント
(新聞の売り上げに直結する、好戦的で刺激的な奴)
を引き出すため、論争を挑む。

宗像「艦の建造能力は我が国の4.5倍。
    飛行機は6倍。車は100倍。
    石油に至っては700倍。
    日本の一年分の消費量をわずか半日で生産する。
    国力で言えばアメリカは今の日本の10倍でしょう」
山本「正しいご認識だ」

宗像「しかしわが国の正当な大陸権益を認めず
   国際連盟を設立しながら自らは加盟しない。
   そんな勝手なアメリカを打ち払わずして
   どうしますか!!」
山本「打ち払う事ができますか?」

宗像主幹の存在はフィクションだし
このシーンそのものはフィクションなんだろう。

宗像主幹は今も昔も居る、マスゴミ野郎、
「正しいものの見方で、国民に真実を伝える」
ではなく
「この方が部数が伸びるから」
を理由に、記事をセンセーショナルにつくり
都合のいいときだけ「世論」なる
根拠のないものの代表ヅラをする、
マスゴミの象徴として登場している。

自分はこの宗像が一番怖かった。
なまじ頭がいいだけにタチが悪すぎ。

「日本の一年分の消費量をわずか半日で生産する。
 国力で言えばアメリカは今の日本の10倍」


これだけまともな情報を持ちながら
情報を扱う側に「ゆがんだ気持ち」があれば
「ですから、戦争しましょう」という結論を
平気で導き出せてしまうのだ。
戦後は、すぐに「アメリカ民主主義を見習え!」と
ころっと転向しているし。
たとえ、宗像主幹がドロップアウトしたとしても
もうすぐ次に似たような「次世代」(演:益岡徹)が
控えているし。



将官A「敵軍なぞ恐れるに足らぬ!」
山本 「根拠は?」
将官A「は?」
山本 「恐るるに足らんとする根拠は何かと聞いてるんだ。
    (中略)・・指揮官たる者が敵は恐るるに
    足らんなどと不用心きわまる」

・・自分も肝に銘じよう。
「ただなんとなく」や「結果オーライ」じゃなくてね。
情報分析と「根拠」を元に行動⇒再確認⇒再調整。

「個人としての意見と正確に正反対の決意を固め
 その方向に一途邁進の他なき現在の立ち場は
 誠に変なものなり」




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製作:「聯合艦隊司令長官 山本五十六」製作委員会
配給:東映
公開:平成23年(2011年)12月23日
製作国:日本
公式HP:聯合艦隊司令長官 山本五十六
      -太平洋戦争70年目の真実

スタッフ
監督:成島出
脚本:長谷川康夫・飯田健三郎
監修:半藤一利
特別協力:山本義
音楽:岩代太郎
特撮監督:佛田洋
録音:橋本文雄

キャスト
役所広司:山本五十六 【聯合艦隊司令長官】
玉木宏司:真藤利一 【東京日報記者】
柄木明:米内光政 【海軍大臣】
柳葉敏郎:井上成美 【海軍省軍務局長】
阿部寛:山口多聞 【第二航空艦隊司令官】
吉田栄作:三宅義勇 【聯合艦隊作戦参謀】
椎名桔平:黒島亀人 【聯合艦隊先任参謀】
中原丈雄:南雲忠一 【第一航空艦隊司令長官】
中村育二:宇垣纏 【聯合艦隊参謀長】
坂東三津五郎:堀悌吉 【元海軍中将】
原田美枝子:山本禮子 【山本五十六の妻】
瀬戸朝香:谷口志津 【小料理屋「志津」の女将】
田中麗奈:神埼芳江 【「志津」の常連客のダンサー】
益岡徹:草野嗣朗 【東京日報編集長】
袴田吉彦:秋山祐作 【東京日報記者】
五十嵐隼士:牧野幸一 【戦闘機搭乗員】
伊武雅刀:永野修身 【軍令部総長】
河原健二:有馬慶二 【戦闘機搭乗員】
宮本信子:高橋嘉寿子 【山本五十六の実姉】
磯井将大:佐伯隆 【戦闘機搭乗員】
香川照之:宗像景清 【東京日報主幹】

山本長官をめぐる時代背景説明サイト

映画の全台詞集

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中国のやり方がムチャクチャであること、
感情的に腹が立つことは、自分も同じである。

であるからといって、単に中国を
ヒステリックに罵倒し
今後は経済にしても外交にしても、
中国を無視して話を進めよう!
やっちまおうぜ!あんな国


と、日本で勝手に盛り上がる「姿勢」というものは

この映画にあるように
当時のアメリカの国力を満足に把握していないのに
 やってみなければわからん(根拠薄弱!って奴)と
 やたらと英米との戦争を望んだ当時の国民」や

日中戦争中、近衛首相の
国民政府を対手とせず」という声明や
国際連盟を外相の一存で退席してしまうような姿勢と

なんら変わりがない気がするのである。

一方的に、戦争相手と交渉窓口を封鎖するというのは
愚の骨頂。たとえ表面上は罵り合いが続くとしても
交渉窓口を閉ざしてはいけないのだ。
マージャンでいえば自分から牌を1つ捨て少牌で
勝負するようなもの。

実際に、中国に行ったわけではない
自分が言うのもなんだが、10数億の人間が、
今まさに這い上がろうとするエネルギーは、
到底無視できるものではないと思うし
否定できないのであれば、逆に懐に取り込んで
利用してしまう、というのもまたアリかな?
と思うのである。
(お得意なハズの「柔よく剛を制す」って奴ね)

かの国の北のお仲間なんか、
世界中から笑いものになろうと、
なんどもなんども「宣戦布告」や「無慈悲な鉄槌」を
公言し続けている。

とにかくしたたかに、トコトン厭らしく戦い続ける。
そんなやり方もある。
要は最後に笑っていればいいのだ。
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(ラ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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