2013年10月02日

プロメテウス

「人類が決して触れてはならない驚きの真実」
「人類の起源の謎に迫る」

とかいってー、さんざん煽るキャッチ。
それをリドリースコット監督が見せてくれるらしい。
んじゃ、見てみようかと。

ちと長い。長すぎ。
OVAリリーキャットや星野之宣作品を
金に物言わせて映画化したみたいだ。
(もっとも、あっちの方が、映画エイリアンに
 多大な影響を受けたのでしょうけど)

あらすぢ
原始の地球のような、岩と水しか見当たらない
惑星に飛来する異星人の船。地上に降り立った
人間型宇宙人が黒い液体を飲むとその体が
粉々に分解し、自らのDNAをその惑星に拡散させる。

2089年、考古学者であるエリザベス・ショウと
チャーリー・ホロウェイは古代遺跡から星図を発見、
その構図は異なる複数の古代文明で見つかった
星図に共通するものであった。人類がはるか
昔から追い続けている人類の起源の謎の答え
となる未知の惑星の存在が浮かび上がる。
ウェイランド・コーポレーション選抜の科学者たちを
中心に編成された調査チームは、宇宙船
"プロメテウス"に乗り込み、星図の示す星系を
目指して出発する。
しかし、そこには人類が決して触れてはならない、
驚きの真実が眠っていた……。

「エイリアン」「ブレードランナー」の
巨匠リドリー・スコットが自身初の3Dで描くSF大作。

出演はノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、
シャーリーズ・セロン、ガイ・ピアースら。
脚本を「LOST」のデイモン・リンデロフが手がけた。

************************

いつものようにネタバレ全開です。
お気をつけてご覧ください。

前情報ゼロでレンタルDVD観劇。
あのエイリアンのリドリースコットが
なんか人類の起源を見せてくれるというのだ。
まさか、ダビンチ・コードみたいに
キリスト文化圏にしかワカラナイ
宗教論的解釈話で
お茶を濁したりしないだろうな?
そんなドキドキ不安感でいっぱいの中

どこかわからぬ荒野と大気と海の崖っぷち。
大空にいきなり巨大宇宙船が。
おお、ひとまずSF路線で行くんだね?
バチカンやルーブル美術館が舞台じゃ
なさそうだね・・と軽く安心する。
が、宇宙船はすでに飛び去るところ。
何しにきたん?

すると崖に取り残されたらしいハゲの大男
(金田一スケキヨっぽいヌメリ感があり
 こいつは現生人類ではないようだが・・)
が取り残されたから自棄になって?
でも無いんだろうけど。
ミキプルーンを飲んで自爆。
彼の肉片は崖下の海へなだれ込み
親切にも彼のDNAがバラバラと
海に展開するビジュアルを通し、
我々は人類の起源
(というか地球生命の起源)を目撃する。

「プロメテウス」って神は
ギリシャ神話にでてくる方で、
なぜそこまで人類に尽くしてくれるのか
知らないけど、全能の神ゼウスに逆らって
現生人類を創造したり
バカが持っていたら危ないから、という理由で
神々が人類からとり上げた「火」を
再び人類に分け与えたり、と
どうも人類の「恩人」であるらしく
頭が上がらない存在なのだそうだ。

今回「エイリアン」は「エンジニア」と称される。
単に「異邦人」という意味に過ぎなかった
「エイリアン」という言葉が
映画「エイリアン」シリーズの世界的ヒットで
(凶悪な)宇宙人という語義を
持つようになったように
今度はこの映画で
「エンジニア」=宇宙人として
世界に広める気なのか?
いまのところ失敗のようだけれど。

金田一スケキヨが自殺して何億年もたった2089年。
どこかの洞窟で、女性考古学者が
洞窟壁画を発見。星座がいくつか描かれ
それを指し示す者の姿も描かれている。
下手であるが、原始人だから仕方ない。

これが超精密画だと
それはそれで別の映画になってしまうのでね。

で、似たような画は世界中で発見されているらしい。
女性考古学者は興奮気味。
ちなみに恋人の考古学者(男)は
イチロー選手に似ている、どうでもいい情報。

こんなに同じ画が出土しているのだ。
これはもう、その絵が指し示す星には
人類創造の事情通が、つまり創造主が
住んでいるんじゃない?

そんなことを考えた地球規模の悪徳大企業
「ウェイランド」社(映画エイリアンにも出てた)は
古代人の壁画から星を割り出し
「プロメテウス」号を作り調査に乗り出す。

「ウェイランド」社はよほど慌てて探査チームを
ビルディングしたのだろう。一芸はあるが
一癖も二癖もある人間ばかり、というよりも
こいつらの他に居なかったのかよ?
隊長じゃなくってもため息つきたくなるような
そんな人選。
こいつら揃いも揃って「チームワーク」とかいう
言葉、知らないしね。

そんな連中の道中は、これまた胡散臭い
人間型ロボットがお世話。
生身の人間は皆冷凍睡眠だ。

このロボット野郎、僕はロボットだから
なんにも解りませーん
、とばかりに
失礼な言動ばかりする奴。
こいつがまた、人間たちが寝ているのを
幸いとばかりに何やってんだか。

プロメテウス号は「LV223」惑星に到着。
キホンは荒野で空気も人が住める構成ではない。
上空からスキャンすると、誰が見ても
人工の直線道路とそこに続くドーム型の「何か」を発見。

やっぱ知的生命体がいたんだ!

プロメテウス号の着陸姿勢が斬新。
4足動物がうずくまるような、そんなスタイル。

探査チームは早速GO!
謎のドーム内の空気は、計測値の限りでは
人間が息出来るところではあったが・・ちょっと待て。
いきなりヘルメットを脱ぐ者たちが続出。
お前らなあ、ホントに科学者の集団か?
この映画の行く末に不安を感じる瞬間だった。

テンで協調性のない科学者が、
つまんない、おれっち先に帰る、とか言いながら
道に迷うし。

今回の探検のために会社が実用化したらしい
洞窟の奥底探検機。通称「犬」
理屈は解らんけど、光り輝く玉が
空中を浮きながらスキャニング。
どんどん進んで自動マッピングが可能。
これがあればもうRPGでダンジョンに
苦しめられることがない。

っつーか、こんな素晴らしい発明があるなら
人が危険を冒してまで乗り込まなくてもいいじゃん!
(この映画、3D映画でもあったので
 「犬」が自在に飛び回る画は
 観客サービスだった様子)



いろいろあったが、探検隊が結局理解したこと。
誰かいると思っていたのに
主は約2000年前に全滅。
ドームは彼らの研究施設だったらしい。

だれだよ、この星に人類を創生した
連中がいるって言い出したの。
地球人と同等にマヌケな奴らだよ。
生命工学は地球人のはるか上をゆくけれど
とてもじゃないが「神」じゃない。

そしていよいよお待ちかね。
スペースジョッキー」が登場。
探検隊には知る由もないけれど
映画「エイリアン」を観てきた
神の視点を持つ我ら観劇者は
ああ、要するに「エンジニア」ってのは
「スペースジョッキー」の宇宙人のことなんだな・・
この映画は映画エイリアンの前日譚なんだ・・
と解る仕組み。



「スペースジョッキー」とは
第一作映画「エイリアン」にて
出てきた不気味なオブジェのこと。
映画公開の宣伝材料としてさんざん露出された。
 その正体は地球人以外の宇宙人死体。
彼らも地球人同様、生物「エイリアン」を
制御できず、殺された成れの果てだったのでした。
 地球人が生物「エイリアン」に多大な迷惑
をこうむる、はるか以前から、生物「エイリアン」
並びに生命の神秘をもてあそんでた
宇宙人一族でしたが、大宇宙のセオリー通り自滅。
 最後の生き残りがダメ元でSOSを発信。
彼が乗っていたカプセルみたいのが
通称「スペースジョッキー」だったのです。
一作目の主人公リプリーらの宇宙貨物船が
そのSOSをキャッチしてしまったのが
悪夢の始まりだったのでした。

てなわけで、ここにエイリアンの卵があったら
またこのパターンか、とか思ってしまうが
映画の最後まであー「エイリアン」だ!
あからさまな実物は出てきません。

どうも、我々の知る生物「エイリアン」も
この段階ではまだ進化途中らしく。
この後、更に宇宙のいろんな生物のDNAを
吸収しながら、最終的に「完全生物」とかいって
真空中でも、モノ食わなくても生きてゆける
非常識な生命体になるようですね。
(21エモンのモンガーも「完全生物」だな)

探査チームは全16名プラスアルファ
・主人公格の考古学者カップル
・クールビューティー女隊長
・宇宙のトラック野郎(船長)
・このころから信用できない
 「ウェイランド」社製アンドロイド
・勝手なことしてどんどん死んでく要員


それと書いちゃいますが
「プラスアルファ」のゲストってのは
実は「ウェイランド」社創立者会長でしたー。
わー(棒読み)

彼、もう寿命。死にたくない。
でもこの時代にも不老不死の技術はない。
話によれば人類を生み出したという存在に
会いに行くらしいじゃないですか。
ウチの職員どもが!
帰ってくるの待ってたら死んじゃってるよね。
じゃあ乗っちゃうか。いっそのこと。
こんな理屈だったようです。

「ウェイランド」社製アンドロイドは
結局、会長のために秘密ミッションを
持っていて、その他の探検隊の命など
どうでもよい、という行動パターンなのでした。

考古学者カップルの男性の方は
冷血アンドロイドの秘密実験で
エイリアンに寄生されてしまいます。
知らないまま考古学者女性と合体(←釣りバカ)
男性の方は大暴れの上死亡します。

一方、考古学者女性は彼氏の死にざまを
目の当たりにし、自分もすぐにああなることを
悟ります。そこで腹の中の異物を
強制的に排除することに。
思い出したが、以前、宇宙船内を
探検していた時に見つけてた万能自動手術機。

万能自動手術機が「男性専用」とのこと。
あのクールな探検隊隊長、実は男だったのか!と
自分は勘違いしていたのだが
あれ、ウェイランド社長用の機械だったのだな。
この記事書いていて理解した。

「コノ機械は男性専用デス・・」
「うるせーコノヤロウ。
 サッサとお腹痛いの治せ!
 開腹手術に男も女もないだろ。
 異物を取り出せってんだよ!バカ!」

「ハイ・・」

彼女のおなかは波打ち、誰がどう見ても
ヤバイ展開はもう目の前。
自動手術マッシーンはシブシブと開腹し
中からブヨブヨの塊を取り出した。
塊は弾けて、変な白っぽいナニカが暴れる。

はやくはやく!お腹をふさぐのよ!!
自動手術マッシーンは縫合開始。
巨大なホチキスみたいのでバチンバチンと閉腹。
見ているだけでイタソウだが、
結構アバウトな機械だ。
100人中100人の医者が
「絶対安静」を宣言する状況で
彼女一人が「もおいい!」とものスゴイ鼻息。
状況が許さず、ゆっくりしていられない
考古学者女性は手術室を離脱する。
(この時、マッシーンが処理に困り
 マシーン内に放置した白っぽい「何か」が
 思わぬ活躍をする)

以後、彼女は物語の終結に向けて独り大活躍。



エンジニア宇宙人が実は一人だけ生きていたり
ウェイランド社会長は命を延ばしてくださいと
寝ぼけ眼の宇宙人にアンドロイドを通して
懇願するも瞬殺されたり
(アレなんでかな。アンドロイドの通訳が
 トンデモナく下手だったとか?)

同じリドリースコット監督の作品
「ブレードランナー」でも、命に制限を設けられて
生み出された「レプリカント」が
創造主=タイレル社会長に
命の延長を懇願するが、拒否られた瞬間
タイレルを殺してなあ。今度は逆だったが。



万能自動手術機のガンバリもあるけれど
ついさっき開腹手術を受けたにもかかわらず
倒れてくる宇宙船を避けまくり
右へ左へ跳ね回る女性考古学者。
女性のタフネスぶりこそ
「ウェイランド」社創立者会長が探し求めてきた
「生命の神秘」だったのではあるまいか?

なんだ、青い鳥はウチの家の鳥かごに居たんだ〜。

で、物語の終結に向け、どんどん死んでは
片付いてゆく探検隊のメンバーたち。
妙に物分かりの良い
宇宙のトラック野郎(船長)も
とんだカッコいいラストを迎え
女隊長もスカシテいる割に役立たずで・・
唯一生き残った女考古学者は決意する。

ここまで来たら、行ったる。
「エンジニア」の母星に行って文句言ったる。
壊れかけの「アンドロイド」と共に
宇宙人の宇宙船で出撃する彼女。
え?これで終わり?

「人類が決して触れてはならない驚きの真実」
「人類の起源の謎に迫る」

どこにいった??



プロメテウス
Prometheus
監督 リドリー・スコット
脚本 デイモン・リンデロフ
   ジョン・スパイツ
製作 リドリー・スコット
トニー・スコット
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
製作総指揮
マーク・ハファム
マイケル・エレンバーグ
マイケル・コスティガン

音楽 マルク・ストライテンフェルト
撮影 ダリウス・ウォルスキー
編集 ピエトロ・スカリア
製作会社 スコット・フリー・プロダクションズ
ブランディーワイン・プロダクションズ

出演者
ノオミ・ラパス
シャーリーズ・セロン
マイケル・ファスベンダー
ガイ・ピアース
イドリス・エルバ

配給 20世紀フォックス
公開
2012年6月8日
上映時間 123分46秒
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif

<Wiki先生>やたらと詳しい
もはやあらすじじゃなくってどこかの筆者の
主観100%レビューであるw


映画『プロメテウス』『エイリアン』『プレデター』
『エイリアンVSプレデター』のストーリー時系列まとめ

映画『プロメテウス』
『エイリアン』『プレデター』『AVP』時系列

エンジニアが地球にDNAを散布
(プロメテウス) 太古の地球

プレデターが人類に干渉
(エイリアンVSプレデター) 紀元前

プレデターが海賊と接触
(プレデター2) 1718年

南極捕鯨基地の職員が全滅
(エイリアンVSプレデター) 1904年

『プレデター』1987年

『プレデターズ』 推定1987〜1997年の間

『プレデター2』1997年

『エイリアンVSプレデター』2004年

『エイリアンVSプレデター2』2004年

日系企業ユタニ社にプレデターの技術が渡る
(エイリアンVSプレデター2)2004年

ピーター・ウェイランドによるTEDスピーチ
(プロメテウス)2023年

『プロメテウス』2089年

ウェイランド社とユタニ社が合併 
推定2089〜2122年の間

『エイリアン』2122年

『エイリアン2』2179年

『エイリアン3』2270年

ウェイランドユタニ社が経営破たん 
推定2400〜2470年の間

『エイリアン4』2470年
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。
すっごく前にTBいただいていたのに申し訳ありません。
じっくり読ませていただきましたが、すごく細かき感想でびっくりしました。色々なこと覚えてますね〜感心です。
私はディレクターズカット版(追加シーンがすごく長くないと理解できないと思う)を待っていますが出る気配が無い?ですね。
それでは、当方は超きまぐれ更新ですが、これからも気が向いたらご訪問下さいませ。
Posted by REALLIFE at 2014年09月23日 15:50
REALLIFE様

こちらこそご無沙汰しております上
不躾すぎるトラバ連投、申し訳ありません
でした。

>私はディレクターズカット版
そんなのが公開されていたのですか。

ブレードランナーもそうでしたけれど
そういうのは権利関係も絡んだりして
(監督VSプロデューサーとか・・)
めんどくさいことが多いですね。
まったくもってユーザーのことは後回しです。

今に至るまで発売されていないのであれば
プロメテウス公開30周年記念とか
そんな折の隠し玉とかで発売されそうですね。

>それでは、当方は超きまぐれ更新ですが、
>これからも気が向いたらご訪問下さいませ。
ありがとうございます。
そうさせていただきます。
お互いにゆっくりゆっくり、REALLIFE
優先で行きましょう。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by PON at 2014年10月04日 11:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

『プロメテウス』(2012)
Excerpt: 幾つもの古代遺跡に共通する壁画を発見した考古学者のエリザベスは、これを宇宙からの招待状だと捉える。ウェイランド・コーポレーションはこの”人類の起源を探る旅”に出資、エリザベスを含む科学者を集めた調査チ..
Weblog: 【徒然なるままに・・・】
Tracked: 2014-01-25 23:46

【映画】 プロメテウス
Excerpt: 映画「エイリアン」以前の話を描いたというので大変楽しみにしていました。 それなりに鑑賞できましたし、映像は全く問題なかったですが、中身に関しては説明不足や、少し疑問に思える点がありました。 例えば..
Weblog: REAL LIFE
Tracked: 2014-09-23 15:45