2013年11月26日

毎日かあさん

「毎日かあさん」

TSUTAYAで
相方がレンタルしたんで共に観賞する。
PON自身は、サイバラ氏の原作の絵柄に
どうにもついて行けず
また、彼女の姿勢に対し
マンガ的デフォルメだとしても
時々、それはどんなモンかなあ?とか
大丈夫かぁこのヒト?なんて
(週刊文春の彼女の連載とか)
思えてしまうこともあって
今に至るまで原作本に手を出してない。

キャッチコピー
「泣いてるヒマがあったら、笑おう。」
「本音で生きるかあさんと、
 ちょっと変わった家族の感動の実話」


あらすぢ
漫画家業と2児の子育てで大忙しのサイバラリエコ。
そして元戦場カメラマンの夫ユタカはアルコール
依存症で入退院を繰り返し、作家を志すと宣言しても
結局は酒に溺れる日々。そんな夫に遂にリエコは
離婚届を渡し、ユタカは隔離病棟へ転院することを
決意する。そしてつらい日々の末、ユタカはようやく
依存症を克服したが、今度はガンの発症が発覚した。

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サイバラ家の家族を取り扱った
お涙映画としては
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
がある。観劇したが記事にはしなかった(と思う)。

あっちは
ダンナ役が「浅野忠信」でサイバラ役が「永作博美」。
サイバラ家を扱った点では同じだが
アッチは亡くなったサイバラの
旦那さん(鴨志田穣氏)の自伝を映画した模様。
(2010年12月4日公開。監督東陽一)
確かにあっちのほうは、ダンナの自叙伝らしく
アル中リハビリ病院での生活を細かく追っている。
(なにせ入院した当人だし)

戦場で受けたトラウマから逃避するため
アルコールに逃げて狂う旦那(鴨志田穣氏)を
浅野忠信が、ニヤニヤしながらも目は笑わず
ひたすら暴れる姿を好演、つうーか
地じゃねーのアレ?っつーくらい狂ってた。
家庭内暴力シーンとか生々しくって痛い。
映画だからあの程度の描写だったのだろう。
浅野忠信だとあまりに生々しすぎて
サイバラ一家の映画というよりも
イチ「アル中患者」の闘病映画である。
(彼だと、アルコールに狂ってる合間に
 家族にちょっかい出しているような・・そんな感。
 家族愛とかがあんま伝わってこない)



そして4か月後の2011年2月5日に
松竹の公開映画が、これ
「毎日かあさん」である。

サイバラ氏漫画が原作だけのことはあり
なんかどことなーく「普通」とは違う
ピントがずれたオカシさを漂わせた
サイバラ+二人の子供+ばあさん家庭での
日常生活描写がメインだ。
アル中オヤジ不在の家庭。

相方に指摘されるまで気がつかなかったけど
小泉今日子と永瀬正敏って離婚して
元夫婦での共演だったんだ。
よく永瀬正敏もOKしたもんだ。

原作者サイバラ氏はもうだいぶオバサン化したが
確かに基本はきれいな人なんで・・
きれいな女優が演じても違和感はないけれど
サイバラ氏の持つ、あの凄みというか、
時に垣間見せるアラクレっぷりの演技は、
永作博美よりも小泉今日子のほうが一枚上。

永作博美だと彼女の方が
アル中で入院してしまいそうである。
100%主観だけど。

この映画、どちらもあんまり感動しませんでした。
死人に鞭打つ行為だとは思うけどあえて書く。
家族のため、日々奮闘していると
少しは自負のあるジブンとしては
「鴨志田」氏の生き方がどうにも腹が立って。
あなた、弱すぎ。

戦場カメラマンのトラウマだって?
だからアル中だって?
甘っちょろいこと言ってんじゃねーよ。
最初からそんな職業選ばなければよいだけの話。

おそらく映画だから、彼がアルコールに任せての
家庭内暴力シーンなんかも壁とか日用品を
蹴っ飛ばす程度で済んじゃいるが
子供はともかく、実情はもっと酷かったのだろう。
他人の家だし、そんなことほじくり返しても
仕方のないことだが。

それと、遠山景織子なんてどこに出てた?と思えば
公園で鴨志田父に絡まれた気の毒な
ママさん役だったようで。
ただ、あのシーンはなんかちょっと考えさせられた。

止めるでもなく腰に手をあて、
嘆息と共に、夫と近所の奥さんとの
やり取りを見つめるサイバラ=今日子。

鴨「こ・こどもに銃なんて持たせるんじゃない!
  俺はこんなガキが銃で殺されてきたところを
  いっぱい見てきたんだッ!!」
遠山「これ、水テッポウですよッ!」
鴨「・・え?、あ?、うう・・」



5人の子供育てるお母さん。
私の教育方針は一人も死なせないこと!
のセリフには笑えた。
彼女こそは立派な「毎日かあさん」である。

「毎日かあさん」の”毎日”って
毎日新聞協賛だからなのか?

毎日かあさん

監督 小林聖太郎
脚本 真辺克彦
原作 西原理恵子
製作 瀬川治水/渡辺大介
製作総指揮 中尾哲郎/那須野哲弥

キャスト
サイバラ リエコ - 小泉今日子
カモシダ ユタカ(夫) - 永瀬正敏
ブンジ(長男、6歳) - 矢部光祐(子役)
フミ(長女、4歳) - 小西舞優(子役)
トシエ(祖母) - 正司照枝
愛ちゃん(アシスタント) - 田畑智子
サイバラのママ友
麦田 - 鈴木砂羽
粟田 - 柴田理恵
稗田 - 北斗晶
米田 - 安藤玉恵
シマダ(担当編集者) - 大森南朋
ゴンゾ(友人で編集者) - 古田新太
サイバラの兄 - 光石研
カモシダに絡まれる母親 - 遠山景織子

音楽 周防義和
主題歌
「ケサラ CHE SARA」木村充揮
(JUST LUCK RECORDS/
 HIP LAND MUSIC CORPORATION)

撮影 斎藤幸一
編集 宮島竜治
製作会社 「毎日かあさん」製作委員会
配給 松竹
公開 2011年2月5日
上映時間 114分
製作国 日本

助成 - 文化芸術復興費補助金

※文化芸術復興費補助金
ってなんだろう?と文化庁HPを観てみたら
役人の規定をクリアした映画には
補助金が出るらしい。

劇映画 1時間以上 
A:経費1億円以上の映画   ⇒補助金2,000万円
B:経費 5,000万円以上の映画⇒補助金1,000万円

ふーーん。

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(マ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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