NHK「あまちゃん」が好評のため
(我が家でも)
クドカン再評価ブーム到来。
CSではクドカン作品が結構
頻繁に放映されている。
これもその中の一つ。
もう8年くらい前の映画。
当時は表題見ただけで見向きもしなかった。
「みんな狂っているんです。
でも生きてゆかねばならない」
<あらすぢ>
舞台は2010年。生徒からも家族からも疎まれる
冴えない小学校教師市川新市は32年前に
低視聴率で僅か7回の放送で打ち切りとなった
特撮テレビ番組「ゼブラーマン」に登場する
「白黒つけたぜ」が決め台詞のヒーロー・
ゼブラーマンのコスプレという特異な趣味を
持つ。
その頃、市川の住む八千代区で、地球征服を
目論む宇宙人による奇妙な事件が続発。
ひょんなことから市川は憧れのゼブラーマンに
扮しその宇宙人と戦うことになるのだった。
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中2病を発症している中学生が
(⇒クドカンのことですハイ)
真面目に書いた脚本を
これまた忠実に映画化!というようなそんな映画。
「哀川翔主演100本記念作品」であるらしい。
が、そんな設定からしてもうオカシイ。
スッとぼけた設定。
基本は「金のかかったコント」なのに
どこか設定が生々しいという不思議な映画。
いじめ、援交、不倫などもあるし、
ヒーローがいてもいなくても
フザケタ外見の宇宙人の攻撃で人は死ぬし
そして死んだ人間は二度と還ってこない。
ああ、クドカンはマーズアタックとか
ティム・バートン監督が大好きに違いないのである。
そしてティム・バートン監督も
ゼブラーマンのことを大いに気に入ると思う。
このひと(クドカン)
真面目に仕事しているんだろうか?
こんなシナリオを書いてしまい
それが曲りなりにも採用、作品化されてしまう
今のニッポンをナメたりしないだろうか?
など要らぬ心配をしてしまう。
それにしても鈴木京香がスゴイ。
妄想(夢)の中とはいえ
「ゼブラナース」
胸の谷間が!谷間が。
寄せて作ったにしてもだ。
これは2004年の映画。
このとき彼女ン才?
(彼女1968年生まれだそうな)
事務所もよく出演を許可したなぁ。
防衛庁特殊機密部
(ネーミングからして隠す気ゼロwだ)の
渡部篤郎が乗り回す車。
怪しいガラクタがてんこ盛りの商用車。
その名も「チロリアン」(笑)
彼はブツブツいいながら
それでも上司の命令で仕方なく
八千代区の騒動を追っかける。
八千代区はもちろん架空の場所だが
横浜の山の方、ということで
画面に出てくるは「横浜線」だ。
仕事柄「横浜線」沿線になじみのある
PONは急に仕事を思い出してしまって少々幻滅。
バイオハザードシリーズを振り返るまでもなく
パニックを無理やり解決するには
街にボムを落っことすのが常套手段。
「中性子爆弾」にはご丁寧にも「MADE IN USA」と
書いてあったり
それと忠告。垂直離陸せんとする
ハリアーの真下に居るなよw
「あちッ」どころじゃ済まないぞ。ホントなら。
ツッコミどころばっかりだけど
ツッコむのは野暮天でしょう。
あまりにおバカすぎて
いつの間にか「ゼブラーマン」を
応援している自分がいる。
ご都合主義とか
もうそんなレベルで観てはいけない映画。
真面目にみちゃいけないのです。
最後は正義の「ペガサス」に変身。
シマウマがベースだからシマシマのペガサスだ。
なぜコスプレに過ぎなかった
ゼブラーマンが本物の能力を持つに至ったのか?
信じれば、努力すれば
空を飛べるまでになってしまう彼の姿に
我々はめまいにも似た感動すら
覚えてしまうのである。
ウソだけど。
理屈じゃないんだ、
理屈じゃないんだったら。
信じれば夢はかなう
Anything Goes!
ゼブラーマン
監督 三池崇史
脚本 宮藤官九郎
製作 岡田真、服部紹男
製作総指揮 黒澤満、平野隆
出演者
ゼブラーマン / 市川新市:哀川翔
ゼブラナース / 浅野可奈:鈴木京香
浅野晋平:安河内ナオキ
市川みどり:市川由衣
市川幸世:渡辺真起子
市川一輝:三島圭将
瀬川:近藤公園
放火魔:徳井優
スーパーの買い物客:田中要次
一本木:内村光良(友情出演)
ニュースキャスター:麻生久美子(友情出演)
スーパーの店員:袴田吉彦(友情出演)
駄菓子屋のオヤジ:古田新太(友情出演)
カニ男 / 北原:柄本明
神田:岩松了
目黒国治:大杉漣
及川:渡部篤郎
音楽 遠藤浩二
主題歌 『日曜日よりの使者』
THE HIGH-LOWS
撮影 田中一成
編集 島村泰司
製作会社 セントラル・アーツ
配給 東映
公開 2004年2月14日
上映時間 115分
製作国 日本
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どこかのブログに
劇中劇の「ゼブラーマン」が
本当に1970年代のTVで放映していて
この映画はそのリメイク版なんだと、
明らかに勘違い前提に記事を書いている
ブログがあった。
記者は本当に映画観たのかね?