うちの相方は、弟がいた所為もあって
ご幼少期に「宇宙刑事」シリーズ
(ギャバンからシャリバンあたり)を
見ていた世代らしい。
東映ヒーローもの(なんたら戦隊シリーズとか
この宇宙刑事シリーズ、仮面ライダーとか)は
息子に見せないできた我が家だったが
このたび、TSUTAYAんにて
ナツカシ〜と相方が借りてきたのを
息子がやっぱり食いついてきた。
<あらすぢ>
ゴーカイジャーがゴーカイガレオンで航行中、
突如巨大な宇宙船が出現。その上に、白銀に
輝くコンバットスーツの戦士が立つ。彼こそ
全銀河にその名を知られる宇宙刑事ギャバン
だった。ギャバンの圧倒的な強さでゴーカイジャー
は敗れ逮捕されてしまう。
だが、ギャバンはザンギャックの狡猾な陰謀に
巻き込まれており、ザンギャックはギャバンを
用済みとばかりに魔空空間に閉じ込めてしまった。
バトルの最中にギャバンと心を交わした
ゴーカイジャーは有り得ない天変地異に
満ち満ちている危険な魔空空間からギャバンを
救うために飛び込んでいく
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先に書いた通り、我が家はウルトラマン派で
戦隊モノは長らくご無沙汰。
1971年生まれの自分も
ゴレンジャーは当然としても最後に見たのは
「フラッシュマン」くらいまで。
ゴーカイジャーって戦隊シリーズ30周年
だったか、とにかく節目に企画された
お祭り番組だということ
(スーパー戦隊35作記念)
ふしぎアイテムを使えば歴代戦隊ものの
変身できる・・それくらいしか知らなかった。
てなわけでこの映画が「ゴーカイジャー」お初。
よく知っている番組と全く知らない番組のコラボ。
ゲーム、スーパーロボット大戦なんか顕著だが
この温度差がきついときがある。
が、どちらもお初の息子には関係のない話。
まず冒頭。
ゴーカイジャーののるガレオン船型宇宙船が
どこかで見たことある宇宙船(←ギャバンの
宇宙船だってことは解ってますがねw)と
いきなり交戦。
「敵」は圧倒的な武力でゴーカイジャーを
地上格闘戦に持ち込み、これまた圧倒的な
戦闘力をもってゴーカイジャー連を追いつめる。
そして「レーザーブレード」
ええ?このままゴーカイジャーをぶった切るつもりか?
ところが、そのレーザーブレードが変形
グフのヒートロッドというか、
「不思議未来なげなわ」になって
全員を捕えてしまう。
「そらないよ〜とっつあん」
某ルパンの声が聞こえてしまいそうだが
不思議なところ「アナログ」である。
ギャバンつえぇ。
息子もビックリだ。
とっ捕まえたゴーカイジャーを
ギャバンは不思議な施設へ連れてゆく。
八王子でも府中でもどこでもいいが
市立運動会館(←名称は適当)とか
そんな名称が似合う。要はどこぞの体育館だ。
こんなところに、映画の低予算ブリを感じて
少々がっかりしてしまうが、興奮して観る
息子には関係ない。
そこで待っていたのは
宇宙警察のなんとか長官(演:佐野史郎)。
ギャバンによれば
自分も宮仕えの身。お前らが無実だと
解っていてもタイーホするしかなかった・・
要するに、ギャバンが所属する宇宙警察には
裏切り者がいて、アタリもついているのだが
雲の上の人物であるため、そいつと会うために
まずゴーカイジャーを逮捕してみせねば
ならなかったらしい。
(ギャバンはコム長官とはツーカーなハズで、
なんかしっくりいかない事情であるが
コム長官って宇宙警察からすれば
まだまだ下っ端なのかもしれない)
ヒドイ冤罪逮捕だけど
ゴーカイジャーも基本的には自由人。
組織の庇護とは真逆の位置にいる人たちなんで
文句言えるはずもなく。
で、宇宙警察のなんとか長官の正体は
悪の組織「ザンギャック」の怪人だった。
ギャバンにしてはかなり
手の込んだマネをしたにもかかわらず、
問い詰められるとあっさり正体を見せる
宇宙警察のなんとか長官。
なんだそりゃ?
宇宙警察のなんとか長官に化けてた怪人は、
ジブンはギャバンに滅ぼされた
宇宙犯罪組織マクーの首領ドン・ホラーの
血を引いているのだ!と威張っていたが
現代の若者であるゴーカイジャー達には
「ドン・ホラー?誰それ。だから何?」
とまったく通じない。
この辺の世代間温度差がグウ。
で、ギャバンは冤罪逮捕100も
承知だったので、「悪かったな!
後は任せろ、よろしく勇気!」と
ゴーカイジャー達を解放。
自らはマクー空間にある監獄に
虜の身となってしまう。
ギャバンの放った「よろしく勇気!」の
言葉、幼いころどこかで聞いたことがある
ずっと考える「ゴーカイレッド」・・
(幼少のゴーカイレッド役は
ウルトラマンゼロ映画にも出てきた
「アニキ〜」を連呼する子役。
ウチの息子がそれに気づいて騒いでました)
で、後はワンピース同様、
自由人ゴーカイジャーからすれば
圧政の象徴である監獄。
ギャバンを救うために監獄襲撃する。
無法者が刑務所に用があるのは常道。
今回、ギャバンの当座の敵としては
「ギャバンブートレグ」を用意してある。
宇宙警察とザンギャックの技術を
融合したらしいギャバンの「海賊版」だ。
ちなみにブートレグとは「海賊版」の意味。
で、マクー空間監獄をぶっ壊し
元宇宙警察なんたら長官怪人を撃破。
平和が戻ってくる。
途中、獅子身中の虫じゃないが
なんか裏切ろうとする「ねずみ男」みたいな
キャラから、ゴーカイジャーの母船を守る、
次期戦隊もの主役(ゴーバスター)が
サービス出演。
当時の特撮ヒーローでは
前作の出演者を引き続き別役で
出演させたりすることがよくあったんで
ギャバン役の「大葉健二」さんも
バトルフィーバーJとデンジマンにも
別キャラで出演している。
そのマニアックネタを逆手にとった
ここで映画は演出を放棄して大技を披露。
出所不明の「神の声」が出演者に言うのだ
「勇者たちよ。かつての子供たちは
まだ1度もお前たち3人が一緒に
変身するところを見ていない。
ここで見せてあげてはどうだ?」
バトルフィーバーJ、デンジマンそしてギャバン
おなじ役者が演じたヒーロー三者の揃い踏み。
ケニア「バトルケニア!」
デンジブルー「デンジブルー!」
ギャバン「宇宙刑事ギャバン!!!」
これって確かシャイダー最終回でも
「勇者たちよ
地球の子どもたちはお前たち3人が
並んだ姿をまだ一度も見ていない
3人のコンバットスーツ姿を
一度見せてあげたらどうだ…」
ギャバン・シャリバン・シャイダーが
一同に並んで変身(蒸着・赤射・焼結)する
大サービスがあったが、そのまんま。
神の声さんも、解ってますね、「ツボ」が。
ゴーカイジャーのひとり(シルバー)が言う
「うお〜っ!すごい。サインください!」
とにかく東映ヒーローモノ好きには
たまらない「祭り」だったのでした。
息子も一生懸命、ギャバンの変身ポーズを
練習してます。
キャスト・スタッフ
【スタッフ】
原作/八手三郎 石ノ森章太郎
脚本/荒川稔久
監督/中澤祥次郎
【キャスト】
小澤亮太(キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッド)
山田裕貴(ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー)
市道真央(ルカ・ミルフィ/ゴーカイイエロー)
清水一希(ドン・ドッゴイヤー/ゴーカイグリーン)
小池 唯(アイム・ド・ファミーユ/ゴーカイピンク)
池田純矢(伊狩鎧/ゴーカイシルバー)
大葉健二(ギャバン/一条寺烈、
バトルケニア/曙四郎、デンジブルー/青梅大五郎)
バスコ・タ・ジョロキア
(人間体 / 完全体の声):細貝圭
幼いマーベラス - 濱田龍臣
宇宙警察総裁ウィーバル /
魔空監獄獄長アシュラーダ(声):佐野史郎
石森プロ・テレビ朝日・東映AG・東映
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