ご存知、傑作「西部劇」。
スティーブマックイーン出演作品特集ってことで
CSで放映してました。
なお、原題の「magnificent」とは。
「〈外観・景観が〉壮大な, 堂々たる, 華麗な
〈考え・ 行いが〉気高い, 崇高な」
だそうです。ご存じの通り「荒野」じゃなかった。
それだけに邦題の方がかっこええ。
<あらすぢ>
黒澤映画の「七人の侍」を
西部劇としてリメイクしたら
あらま、おもしろいでねーの。
(黒澤監督はスタージェス監督に
日本刀を送ったらしい)
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以下、The Magnificent Sevenご紹介。
1)ユル・ブリンナー(クリス)
⇒主人公。あたまツルツル。全身真っ黒なガンマン。
カッコよすぎ。物分かり良すぎ。
ピストルを鷲づかみにしてホルスターに
仕舞うとこなんかカコイイ。
後に「ウェストワールド」にて
ロボットとして大暴走する。
2)スティーブ・マックイーン(ヴィン)
⇒彼をNo2として確保できた時点で
もう勝利は担保されました。ルパンの次元相当。
(そう思ったら、次元のモデルとなったのは
次のブリットだった。確かに声も次元と同じ)
手堅く安定した生活を望む根は真面目な人。
ギャンブルは弱い。
3)ジェームズ・コバーン(ブリット)
⇒ナイフ使い。のちに海軍大将役者にまで
出世する。こういう中核戦力を
どれだけ確保できるかがチーム総合力となる。
寡黙でストイックな求道者。
こんないいキャラをあっさり流れ弾で殺すとは。
殺し合いなんてそんなものか。
4)ロバート・ヴォーン(リー)
⇒見た目紳士で超凄腕に見えるが・・
実は口だけ番長。
これまで西部でおっかなびっくり
ハッタリかましながら何とか生きながらえてきたが
そろそろ限界が近づいてしまった様子。
ロバート・ヴォーン、ここまで弾丸消費数0発。
声は矢島正明さん。UFOとジャストフィット。
5)チャールズ・ブロンソン(ベルナルド・オライリー)
⇒ご存じ「うーんマンダム」
見かけに寄らずコドモに好かれる男
(村の子供)
「おじさんボクたちを連れてって!」
「僕ら考えたんだ
おじさんのお墓にまいにち花をあげるんだって」
(チャールズ・ブロンソン)
「・・そうか、先の話だといいな」
※心中お察ししますw
(父親たちは卑怯だ!ガンマンカッコいいやという
村の子供たちに向かって)
「親父さん達を悪く言うな!
俺みたいに銃を持たなくっても
責任感ある勇敢な人だ。
額に汗ながして、地道に働き
家族をずっと守っている。
俺にはその勇気も覚悟もない・・」
これだけ素晴らしい「良識」を
お持ちになりながらも、職業が西部のならず者・・
ってのもまあ映画ですから。
6)ブラッド・デクスター(ハリー・ラック)
⇒最後まで「金」に執着した山師。
この自分が命を落とそうとする案件ならば
相当なヤマでなければならない、と
なかば本気で信じようとしていた男。
クリスの気遣いが泣ける。
PONには単に「員数合わせ」に見える。
7)ホルスト・ブッフホルツ(チコ)
⇒7人では最年少メンバー。
オリジナルだと「三船敏郎」。
強いんだか強くないんだか。
農民層出身で武士(ガンマン)に
あこがれて合流した男。
特技は(意外に)素直な所と若さ。
最後は村の娘と共に生きる道を選ぶ。
敵はメキシコの農村を荒らしまわる野盗集団。
カルヴェラ一味は総勢40名。
そ、カルヴェラと40人の盗賊。
そのボス、カルヴェラは
自分たちと目くそ鼻くそ(と彼は思ってる)のハズの
ガンマンたちが、ハシタ金で農民の味方をすることが
どうしても信じらんないらしい。
(カルヴェラ)
「アタマのいいあんたらが
なんで引き受けたのかわかんねえ」
(マックイーン)
「ハダカでサボテンに突っ込んだ奴がいたんで・・」
(カルヴェラ)
「?」
(マックイーン)
「聞いたら、面白いからだと」
カッコいいね。
このカルヴェラ、妙なところが律儀で
根はそこまで悪い奴ではないみたい。
農村の裏切り者の手引きもあって
一度は7人のガンマンの武装解除にすら
成功しているにもかかわらず
丸腰の7人を村の外れまで連れてい行き
ピストルを返して解放するのだ。
リフレクト星人並みにいい奴。
敵にしておくのもったいない。
「ドロボーから物を盗んだら
100年の特赦っていうぜ?」
そんなこと言わねーだろ。どこのメキシコだよ。
「農民だけが勝つ
その土地と共に伝えてゆくでしょう」
「長老の言うとおり、勝つのはいつも農民だ。
俺たちはいつも負け」
オールスター映画作るときには
永遠の最適フォーマットだよなあ。
「7人の侍」って。
スタローンのエクスペンダブルズも
これで作っちゃえばよかったんだよ。
ただ問題点もあって、
7人中4人が死ぬわけだが
あっちはハリウッドのお山の大将方。
オレも2作目にも出演したい!と
自キャラが死ぬのを拒否りそうなんだな。
ひさひぶしに観ましたが
やっぱ面白かったです。
※昔、記事にしてました(2007年)
荒野の七人
The Magnificent Seven
監督 ジョン・スタージェス
脚本 ウイリアム・ロバーツ
製作 ジョン・スタージェス
製作総指揮
ウォルター・ミリッシュ
ルー・モーハイム
音楽 エルマー・バーンスタイン
撮影 チャールズ・ラング
編集 フェリス・ウェブスター
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 1960年10月23日
上映時間 128分
製作国 アメリカ合衆国
キャスト/役名/(声優)
クリス・アダムズ/ユル・ブリンナー/小林修
ヴィン/スティーブ・マックイーン/内海賢二
チコ/ホルスト・ブッフホルツ/井上真樹夫
ベルナルド・オライリー/チャールズ・ブロンソン/大塚周夫
ブリット/ジェームズ・コバーン/小林清志
ハリー・ラック/ブラッド・デクスター/森山周一郎
リー/ロバート・ヴォーン/矢島正明
カルベラ/イーライ・ウォラック
ペトラ/ロゼンダ・モンテロス
ミゲル/ジョン・アロンゾ
長老/ウラジミール・ソコロフ
ヒラリオ/ヨルグ・マルティネス・デ・ホヨス
ソテロ/リコ・アラコス
トマス/ペペ・ハーン
村人/ナチヴィダト・ヴァシオ
男の子/マリオ・ナヴァロ 野沢雅子
ウォレス/ロバート・J・ウィルク
ヘンリー /ヴァル・アヴェリー
チャムリー/ウィット・ビセル
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