日本映画専門チャンネルにて。
結構前に放送してた(2013年2月)のだけど
何故か観ないままだった。
ここへ来て録画用HDDの容量が
いっぱいいっぱいになってきたんで
消去のため急遽観賞。
もっと早くに観ていてもよかったな。
<あらすぢ>
三谷幸喜の脚本で96年に初演されてから、
その完成度の高さゆえ映像化は不可能だと
言われてきた密室劇の映画化。ほとんどのシーン
は部屋の中だけという実験的映画。
監督は、ドラマ「古畑任三郎」「僕の生きる道」
などの星護。 主演に『shallweダンス?』などで
コメディ・センスも十分な役所広司と
SMAPの稲垣吾郎。笑いあり、最後には
思わぬ感動が待ちうける人間賛歌。
昭和15年、演劇は規制され台本は
検閲にかけられていた。ある日警視庁の
取り調べ室で検閲官・向坂睦男(役所広司)は
劇団・笑の大学・座付作家・椿一(稲垣吾郎)を
取り調べようとしていた……。
<シネマトゥデイ>
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うーーん。
爆笑につぐ爆笑といったノリではなくて
クスリ笑が続いた上で
ラストにホロリとさせる・・そういった感じ。
喜劇がご法度になりつつある時代背景。
何とかして喜劇を不認可にしようとする気マンマンの
頭の固い警察役人(演:役所広司)
VS
新進気鋭の喜劇作家(吾郎ちゃん)
二人が喜劇の認可をめぐって
喧々諤々、丁々発止をするうちに
二人には奇妙な連帯感が生まれる。
役人は「笑い」に対して
真摯に向き合ってるうちに
「人間味」を取り戻し
喜劇作家もある意味テクニックに
頼り気味になっていた自分に気がつき
「笑い」という世界に新分野を見つける。
役人には役人の考えがあり
役人に喧嘩も売れない軟弱野郎と
陰口たたかれようと
作家にも譲れない一線がある。
取調室はセットで、縮尺模型で検証。
警視庁の建物は旧神奈川県庁舎、
事務所は横浜市開港記念会館、
長い廊下は名古屋市役所の全長100メートル廊下
(これが劇中で効果的に使われている)
役所広司さんはもと役所勤めだから
芸名がそうなったと聞くが
頭ガチガチだったはずの警察役人が
最後に叫ぶ
「生きて帰れよ!」
笑いこそは時代をほぐす効能を持つという
三谷幸喜氏の思いが伝わってきた。
廊下の制服警官(演:高橋昌也氏)
全然セリフがないが、すべて「眼」で
物語の推移がわかる。
彼も吾郎ちゃんの「笑い」に感化された一人だった。
映画版 笑の大学
監督 星護
脚本 三谷幸喜
出演者
向坂睦男 - 役所広司
椿一 - 稲垣吾郎
廊下の制服警官 - 高橋昌也
青空寛太 - 小松政夫
モギリのおばさん - 石井トミコ
ロミエット - 小橋めぐみ
ジュリオ - 河野安郎
石川三十五右衛門 - 長江英和
チャーチル - ダン・ケニー
ヒトラー - チュフォレッティ
戯作者 - 吉田朝、陰山泰、
蒲生純一、つじしんめい、伊勢志摩、
小林令門
貫一 - 眞島秀和
お宮 - 木村多江
警官・大河原 - 八嶋智人
カフェの女給 - 加藤あい
劇団の支配人 - 木梨憲武
音楽 本間勇輔
撮影 高瀬比呂史
編集 山本正明
製作会社 フジテレビ、東宝、パルコ
配給 東宝
公開 2004年10月30日
上映時間 120分
製作国 日本
スタッフ
原作・脚本:三谷幸喜
監督:星護
製作:亀山千広、島谷能成、伊藤勇
音楽:本間勇輔
撮影:高瀬比呂史
美術:清水剛
照明:小野晃
録音:田中靖志
装飾:高畠一朗
編集:山本正明
スクリプター:外川恵美子
監督補:加門幾生
製作担当:牧義寛
製作・配給:フジテレビ、東宝
パルコ、共同テレビ(製作協力)
東宝(配給)
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