2014年01月20日

ピッチブラック

「ピッチブラック」

洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で。

ピッチブラックの「Pitch」とは
→ピッチ 《原油・石油タール・木タールなどを
蒸留した後に残る黒色のかす; 防水や道路の
舗装に用いる》
とある。

・・おお、あの舗装したばっかの
黒い油汁のことか。つまり「べったりとした黒」
「漆黒」とかいった意味合いなのか。

あらすぢ
三つの太陽が照らす惑星に宇宙船が不時着した。
境遇も考えもばらばらな生存者たちは協力して、
調査基地の跡を見つけるが、その惑星の地下や
暗がりに肉食エイリアンが潜んでおり、生存者の
一人であるジークが食べられた。 22年ぶりの
皆既日食が迫る中、手術によって夜目が効き
且つ宇宙船の操縦にも長けた凶悪犯罪者・
リディックを頼りに、生存者たちは生き残りを
かけて戦うのであった。

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全体にチカチカして見にくかったのと
画面が暗いことが多くって
(「漆黒」がウリの映画なんだけど)
子供の顔とか全然見分けがつかなかった。

墜落後、生き残りの誰がが
「格安キップなんか買うからだ」とか言ってた。
思わず、かの国のア×アナ航空を思い出す。

乗客たちは、いつものように「普通」に
目的地に着いてしまえば、
冷凍睡眠ベッドの寝心地が悪かったとか、
乗務員の愛想がなかったとか
こんなボロ船に乗り合わせてしまった不運を
忘れる努力をして日常生活に戻っていったに
違いない。

遭難した宇宙船はずいぶんと年季の入った貨客船。
船員は3名。船長と一等航海士の男と女。
乗客は、宗教にハマり巡礼中の夫婦
保安官と護送中の殺人鬼(リディック)。
貧乏だから植民惑星に移住に向かう家族など
とにかくLCCゆえ、質のいい乗客が
乗ってるはずもなく、
なにかとワケありばかり40名ほど。

昔見た「宇宙貨物船レムナント6」とか
「ライフポッド」なんかをちょっとだけ思い出した。

女船員なんか、自分が生き残るため
まだ生き残りがいる乗客ブロックを
容赦なくパージ(切り離し)

しようとするレベル。
さすがに男性船員に止められたけれども
ヒデー職業倫理である。

で、結局のところ、その女船員と
保安官、リディック、巡礼者数名、夫婦、
あと子供複数の計9名だけが生き残る。

不時着した惑星は
広大な砂漠のみの無人惑星。
えーと。で、今回の惨劇の原因は
暗闇無双のギャオスみたいな怪獣が
地下におりましてですね、
肉食怪獣なんで食べますよ。人を。
奴ら、光に弱くて、太陽が三つもあるこの星においては
普段ならば行動する場所に気を付けていれば
それほど怖くないのですが・・
よりによって数十年に一度の「皆既日食」が近づく。
そ、地上は数日間真っ暗になるのだ。
ピッチブラック。

物語当初、生き残りの一人、殺人犯リディックが
「敵かな?味方かな?」の
境界線上をウロウロ。
外には未知なるモンスター
内部には油断できないアブナイ奴・・と
シチュエーションをとことんメンドクサくします。

彼、見た目やばいし、怪しさ全開だし。
超人的身体に加え、なんか目の手術も受けたらしく、
夜目が効くどころじゃない特殊能力をもつ男。
社会通念的には立派すぎる位、悪モン決定なんだけど
ジブンが生き残るため
ひたすら頑張る姿に
結果的に周囲も勘違い。
更に、モトモト根は悪い奴じゃなかったらしく
「なーーんだ、あいついいやつジャン・・」
けッ、俺はそんな奴じゃねえ、
 お前らなんかいつでも殺せるんだ
」的
ポジションを確立してしまう。

先の非道な女パイロットも同様。
あやうく切り捨てられるところだったことなど
つゆ知らず、助かった乗客たちは
貴女のおかげで助かった。ナイスな操縦技術だ
どうもありがとー
、と持ち上げられ
その実績から、やはり乗客たちに頼りにされる。

実際には自分が生き残るため
どんだけヒドイ行動に出た
のか
自分が一番よく知っているわけで
常に良心の呵責にさいなまれる彼女。

純然たる「正義」に燃えて行動できる
人間なんてそうはいない。
生きていれば、なにかしらスネにキズを持つもの。
でも「周囲の評価」が人の行動を支えることもある。



この映画はそこそこヒットしたようで
ヴィン・ディーゼル演じる
殺人犯「リディック」が人気者となり
ピカレスク映画としてもう一作作られたようだ・・
けれど、自分は続編を見たい、とまでは思えず。
残念。

ピッチブラック
Pitch Black
監督 デヴィッド・トゥーヒー
脚本 デヴィッド・トゥーヒー
ジム&ケン・ウィート兄弟
製作 トム・エンゲルマン
出演者 ヴィン・ディーゼル
ラダ・ミッチェル
音楽 グレーム・レヴェール
撮影 デヴィッド・エグビー
配給 USAフィルムズ
ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 2000年2月18日
上映時間 109分(オリジナル版)
120分(ディレクターズ・カット版)
製作国 アメリカ合衆国

役名 俳優
リディック/ヴィン・ディーゼル
キャロリン・フライ/ラダ・ミッチェル
ウィリアム・ジョーンズ/コール・ハウザー
イマーム/キース・デイヴィッド
パリス/ルイス・フィッツジェラルド
シャザ/クラウディア・ブラック
ジャック(ジャッキー)/リアンナ・グリフィス
ジーク/ジョン・ムーア
オーウェンズ/サイモン・バーク

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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