「風の谷のナウシカ」併映版
テレビ放送前の1984年3月11日より、
宮崎駿が監督した「青い紅玉」と「海底の財宝」の
2編を『風の谷のナウシカ』と同時上映。
<あらすぢ>
『青い紅玉の巻』
悪漢モリアーティ教授は、怪鳥メカ・プテラノドン
でロンドンを混乱に陥れ、その隙に宝石店から
青い紅玉を盗み出した。だが、その宝石を
何も知らぬスリのポリィがスってしまったから、
さぁ大変!
『海底の財宝の巻』
海軍の潜航艇を盗み出したモリアーティ教授。
彼はそれを使って海軍のライサンダー司令官の
兄・ライサンダー大佐が引き上げたナポレオン
の財宝を奪う計画だった。それを見抜いた
ホームズはワトソンとエアシップで海へ向かう。
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PONも映画館で「風の谷のナウシカ」を
観たクチなんだが、Wiki先生が言うような
同時上映は「ホームズ」じゃなかったような・・。
全然見た記憶がないのです。
自分の時は同時上映なんだったけなあ〜。
なんかスゴイ不思議な組み合わせだったような。
ま、そのうち思い出すこともあるでしょう。
『青い紅玉の巻』
ちょっと外出してて、自分は観てません。
息子(7歳)は喰いついていましたが。
『海底の財宝の巻』
作ってる人が一緒だから仕方ないが
あちらこちらに「宮崎ルパン」テイストが感じられ。
「アルバトロス」にもあるように、
一味の乗る小舟に、どこからともなく湧いて出る
警官軍団が、中国雑技団バリに
乗り込むシーンとか(しかも小舟・・沈まないし)
宮崎監督は、群衆を動かすのが好きなんだな。
(めんどくさいし、そんなの好きじゃないけれど
アニメを名乗る以上、絵は 動かしてナンボ、
と考えてしまう人なのかも。もはや強迫観念)
宮崎ワールドでは、ラピュタでもそうだったけど
エライ軍人はバカで石頭。
兵隊さんは、そのバカに忠実についてゆく
しかないカワイソーな存在
(か、弱いものには強い)としてのみ
その存在を許しているようで、
この話にも出てくる「海軍将校」も
デッカイ戦艦を国に買ってもらって
威張るしか能がない、ガキ大将、そのもの。
海軍は最新兵器「潜航艇」を開発中。
さすがのモリアーティ教授も基本部分は
開発できないようで、海軍より強奪。
外側の部品はテームズ川周辺の工場から
せっせと盗む。
ところが盗難現場が同心円状にある事を
ホームズが見抜き、その中心に犯人がいる
だろうと推理、海軍将校に話すや・・
将校は海軍ジマンの戦艦ごと出撃する。
ホームズが呟く。
「まさか、テームズ川で海戦やるつもりじゃ
ないでしょうね・・」
・・そのまさかでした。
海軍ジマンの戦艦(その描きこみが半端でなく
どうでもいいシーンなのに、水兵が船上で
動き回っている・・CGじゃないよね?当時)
テームズ川を遡上した戦艦は
教授のアジトにむかって砲撃開始。
この時代(1920年代)の船には
海中の敵を攻撃できる能力はない。
教授はドタバタの中、潜航艇で脱出、一路海へ。
なんで潜航艇が必要かといえば、
海軍将校のお兄さんが見つけた
ナポレオンの財宝を奪うためだった。
この兄と弟のカンケイもあまりヨロシクなくって・・
で、あとはドタバタがあって・・
とにかく、戦艦の描きこみとアクションを
観ることができるだけでこの映画はOK。
話が話なんで、残念ながら「ハドソン夫人」は
あまり活躍できません。
そうそう、ダ・カーポ。最近聞かないけど
地方の小ホールなんかで活躍してんだろうか。
あのダ・カーポの、優しいフワフワした歌声が
この作品にはぴったり何ですが
アニメといえばまず「ロボット」モノだった
あのころのPONには、子供っぽく感じられ
「名探偵ホームズ」シリーズは全般に
スルーでした。観る目がないなあ。我ながら。
映画:名探偵ホームズ
青い紅玉の巻/海底の財宝の巻
監督 宮崎駿
制作 東京ムービー新社
封切日 1984年3月11日
上映時間 46分
メイン・スタッフ :
製作:藤岡豊、ルチアーノ・スカッファ
監督:宮崎駿
オリジナルアイディア・グラフィックデザイン:
マルコ・パゴット、ジー・パゴット
脚本:片渕須直
作画監督:近藤喜文、丹内司、友永和秀
キャラクターデザイン:近藤喜文
美術監督:山本二三
音楽:羽田健太郎(劇場版 - 村松邦男)
主題歌
オープニングテーマ - 『空からこぼれたSTORY』
作詞 - 三浦徳子 / 作曲 - 佐藤健 /
編曲 - 福井峻 / 歌 - ダ・カーポ
エンディングテーマ - 『テームズ河のDANCE』
作詞 - 三浦徳子 / 作曲 - 山中のりまさ /
編曲 - 福井峻 / 歌 - ダ・カーポ
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