日曜の夕方、5時くらいの
TBSテレビで放映中でした。
さようなら「宇宙戦艦ヤマト2199」
なんだかんだ言っても
楽しませていただきました。
さ、次は初代ガソダムだ。
(でもあれは・・。ヤマトも
プロデューサーが健在なウチは
迷走しまくりだったしな・・)
<あらすぢ>
■第26話(最終話)「青い星の記憶」
地球を目前にしたヤマト。艦内では様々なドラマが
展開していた。伴侶を得るもの、新たなる生命の
息吹、そして…。赤く焼け爛れた地球を再び
見上げるヤマトクルー達に、ある奇跡が起ころう
としていた。
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亜空間ゲートをくぐって6万光年の帰路を短縮。
ついに銀河系外縁にたどり着くヤマト。
ゲート内では、デスラーの最後っ屁もあったけれど
これもなんとか撃退、ヤマトはいまここにいる。
ヤマトOP幻の歌詞4番
「別れ〜じゃないとぉ 心に叫びぃ〜」
(幻の歌詞につきましては
おおぞらバードさんのブログを参照を)
ヤマトの長い航海もいよいよ最終回。
お話の収拾を責任もってつけねばなりません。
前回、悲恋のガミラス宣伝大臣を庇って
死にそうな森雪はどうなるのか?
そして本作オリジナル要素
「コスモリバースシステム(CRS)」って
なんなのよ?とか
更に「地球か・・何もかも(ry」の
名台詞は欠かせないところです。
地球との交信可能範囲ではありませんが
無理に交信してみたら、あらら繋がったよ。
地球と。
そこには「藤堂地球防衛軍司令」と
「土方提督」がドアップ。
この二人、ずっと司令部に詰めていたんかな。
藤堂司令なんか泣いてます。
土方さん、真っ先に娘のような存在の
森雪の安否を気遣ったりと、
イカツイ顔の割に意外に甘い男。
あんな貴重な電波状況で
イチ乗り組み員に過ぎない森雪の安否を
聞いちゃダメだろう(笑)
気持ちはとっても解るんだけどね。
結局、地球をこんな風にした
首謀者の超タカ派(ガミラス太陽系先遣部隊に
先制攻撃を命令したバカモン)
ナンバー3は画面に出てきませんでした。
粛○されちゃったのかな(テヘ)
電波状況が悪く、地球との交信はひとまず
ペンディング。しかしヤマト生存と目標達成の報は
地球側に伝わったはずです。
これで地球の株価もぶゎッと上がることでしょう。
上がったところであのインフラでは・・アレですが。
重体の森雪を佐渡先生や
真田さんと古代君とかが囲んでます。
今回の佐渡先生は酔っ払いのヤブ医
(しかも専門は”動物”)じゃーありませんので、
それだけに彼の見立ては重い。
その彼が、今すぐ彼女を設備の整った施設へ
運べないなら、死ぬほかないと宣告します。
絶望する古代くん。
まだ涙をこらえて話を最後まで
聞こうとするだけ立派です。
旧作古代君だったら、この瞬間、森雪を
抱きしめたまま、コスモゼロとかに
乗り込んじゃいそうだもの。
どこに行くかは知りませんが。
で、新作古代君が我慢して話をきいていますと
佐渡先生から話を引き取った真田副長が
素晴らしい提案をします。
「確かに、このままでは森君は死ぬ。
だが、植物状態だったユリーシャの
生命機能を維持してきた、あの装置に
森君を寝かせれば、あるいは・・。
あくまで現状維持だがね・・」
「!!!」
良かった。人の話は最後まで聞くもんだ。
イジワルだなあ、真田さんも。
そういう話は、最初から「生命維持装置」に
森雪を格納してからになさいよ。
そして突然の吉報。
加藤ファルコン隊隊長と
原田あほ毛看護婦(巨乳)の結婚が発表さる。
まああれだ、ヤマトは軍艦とは思えない
サークルや渋谷あたりのベンチャー企業の
空気をもつ船であることだし
なにより、ずっとジェットコースターに
乗っているようなもので
恐怖感を共有した男女は仲良くなると
いうじゃないですか。
明日をも知れぬわが身ゆえ
(他にそれほど愉しみもないしな・・)
そういうこともあるでしょう。
それになぜかヤマト乗組員は美女ぞろいなんで。
(ウラの話では、ヤマト同○誌では
それはもうアラレモナイ漫画もあるようですんで
本家がそれを地で行ったと申し・・ケフンケフン)
しかもデキ婚です。きゃあ。
なんたる生臭坊主なんだか。加藤隊長。
でも、銀英伝とかスタトレでは
ワープ航法って妊婦によろしくなかった様な・・。
一方、森雪を失い(つつある)古代君。
うつろなマナザシをしつつ
オノレの健在っぷりを周囲にアピールしますが
部下たちはなかなか理解してくれず
単に空疎にアツい、松岡修造的立ち位置に
なっちゃってます。かわいそう。
生まれる命もあれば消えゆく命もある。
真田さんがいうほど「生命維持装置」として
万能ではなかったらしい。
結局、森雪さんご逝去。
このことを知るのは
真田副長、佐渡先生、看護婦、そして古代くん。
古代君、もう内面はすっかり壊れていますが
それでも静ーかにこう言います。
「・・真田さん、お願いがあります。
このことは皆には黙っていてくれませんか
地球への帰還を前にしたみんなに
これ以上悲しみを増やしたくない」
そして、いまや心身ともに引き裂かれんばかり
であるというのに、何も知らないクルーの前で
無理やり笑顔をつくり
「加藤&看護婦の結婚披露パーティー」に
参加する古代君。
神よ、いったいなんの罰ゲームなんでしょうか。
艦内ではまたまた幽霊目撃談。
前は「ユリーシャ」だったが
今度は旧式の地球防衛軍制服を着ているらしい。
その頃も、真田副長率いる「技術班」は
受領した「CRS」解析に余念がありません。
地球の恩人であることは理解してますが
それにしてもスターシャ、最後まで気の利かない奴。
箱なし現品のみの譲渡で
「取扱説明書」の類は、なんも
用意してくれなかったみたい。
ジャンク品扱いか。
眼鏡の新見さんが分析するに
ヤマトそのものが複雑なニューロンで
構成された「疑似」生物みたいなのになりつつある。
さらに、システムを動かす「波動パターン」は
地球の記憶をもつ「なにか」であることが判明する。
真田副長はいう。
「充分に発達した科学は、魔法と変わらない」
どうもCRSとは、誰でもいいから
その星出身の生物の記憶「魂」を起動コアとし、
魂の覚えているとおりに星を
REBIRTHさせるんだとか。
「問題は・・それが誰の記憶かという事だ」
技術班員Aがいう。
「我々皆の記憶じゃないんですか?」
いいね。班員A。俺もそう思った。
真田副長はAをスルー。
親友の形見となった岩波文庫を片手につぶやく。
「・・守、お前なのか?」
スターシャが、地球人にシステムを
渡そうかどうか悩みまくった理由の一端が
ここにあった。
相手は原子力技術を提供したのに
黙って核兵器作っちゃうような地球人だ。
そんな奴らは、愛しちゃったマモルの魂を
こめたシステムを渡してまで
助けなければいけないような種族なんか?
しかもその「魂」は使えばなくなってしまうのだ。
新見さんが解析した通り
いまや、ヤマトそのものが複雑な
ネットワークの海と化し、
そこを自由に行き来できる存在がある。
そう、守兄さんの魂が、ヤマトの心となって
人々を見守っていたわけだ。
(草薙大佐だったら大変だった)
クルーの前では気丈に振舞っていた
古代だったけど、独りになれば本音が出ます。
「雪・・君がいない地球なんて
復活したところで意味があるのか?」
古代君、雪の亡骸を抱きしめてただただ悲嘆。
ああ、言っちゃいましたね。
本来、主人公が言っちゃならねえセリフなんですが。
でもそれが人間だと思います。
弟の慟哭を静かに見守る「守」兄さんは
重大な決意をしたようで。
「進、俺がしてやれるのはこれくらいだ・・。
フネをお返しします、沖田さん」
まだまだ続く、結婚パーティーの騒ぎの裏で、
技術班のみなさんも別の大騒ぎです。
「コスモリバースシステムが勝手に起動開始しました」
「切断コマンド受け付けません!!」
ええ?こんなところでシステム起動?
そうです。われらが守兄さんは
弟の彼女さんを生き返らせるためだけに
コスモリバースシステムを
独断で起動してしまったのでした。
万難を排してここまで来たのに
このままでは無駄使いで終了じゃないか。
ここ感動するシーンなのでしょうが・・
なんたる職権乱用なんだろう・・と。
だったら真っ赤な荒野の地球に
森雪の死体おいてですなあ、
おもむろにシステム作動・・だってありでしょうよ
守兄さん!とかね。思ってしまった。
まかり間違って雪が宇宙葬や火葬にでもされたら
大変だもんな(そうなってすら
復活できそうですけれど、このシステムならば)
システムは一度使うと、コアである「人の魂」を
消費してしまうらしく
守兄さんの情報(魂)は素粒子の海へ
ロストしていったのでした。
地球を前にしてガス欠となった
コスモリバースシステム。
そりゃないぜ〜守兄さんよぉ!
真田さんじゃなくっても叫びたくもなります。
「古代、いやヤマト! これがお前の、
お前の望んだ意志だと言うのかッ!?」
んでもって、森雪さん、復活。
でも許す。
結城さんデザインは線が優しくって好きですし。
あと森雪の腰のライン。
それとヤマトの世界観にはペットセメタリー系の話は
混ぜっていませんので
安心して抱きしめてあげてくださいませ。
古代君。
「地球だ!地球が見えるぞぉ!」
まったく情報外にいるスタッフの皆さんは
地球を目にして大喜び。
必要以上は「知らない」って事は
実はよいことなのかもしれない。
人払いをした艦長室で
赤茶けた地球を再び目にする沖田艦長。
「地球か・・何もかも、みな、懐かしい」
はい名台詞でました。いただきました。
涙とともに沖田艦長は、独り静かに
息を引き取ったのでした。
今作の沖田艦長は、直接古代に
訓示を垂れたり、我が子のように
ヤマトイズムを注入するといった
一種特別扱い、場面は少なかった気がします。
(実際そんな暇なかったし、背中見て
学べって感じですかね)
艦内で立て続けに起こる状況など
いざ知らず、技術班は未だ無反応の
システムに真っ青。
(そういや技術班の制服は青ベースです)
ところが・・・!
ぐいいいいいい・・ん
「なにが起きた!?」
(沖田だけにね・・と独り、合いの手のジブン)
沖田艦長が亡くなったのと同時期に
システムが再起動を始めました。
理屈は全然わかんないけれど
とりあえずなんとか恰好はついた。
よかった、よかった、の技術班の面々。
守兄さんの
「艦をお返しします、沖田さん」とは
このことだったのか!
ヤマトには「沖田艦長の魂」が注入されちゃったのか。
第一艦橋に、お姫様ダッコで登場
重体だったはずの森雪班長が復活。
オカエリナサイ!
ただいま。
みんな笑顔で地球を眺めて終了。
いつしか地球は青い水の星を取り戻したのでした。
いや〜、てなわけで終わってしまいましたね。
ヤマト2199。気になったのはOPだけです。
正直、仮にもSFアニメの決着が
怪談話ベースかよ、と思いましたが、
やっぱり必要でしたね。
これでよかったんだと思います。
ヤマトは徹頭徹尾、専守防衛のフネ
自衛艦でありました。
イズブチ監督、スタッフの皆さん
お疲れ様でした。
大変楽しませていただきました。
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