CS FOXムービープレミアム枠で放映。
プレミアムだろうと何だろうと
FOXも自社の大作なんて、年に一回放映するか
どうか。レギュラー番組を埋めるのは
だいたいこういったアルバトロス商品なんだよな〜。
でも観てみた。
こんな機会でもないと一生縁がなかったろうし。
70%くらい義務感かな。
<あらすぢ>
コスタリカへのクルーズ旅行を楽しむはずだった
フロスト(演:ハウエル)と
カレン(演:ベントン)
コール(演:ダルトン)と
リンジー(演:マッケオン)の二組の夫婦。
しかし船はバミューダで嵐に遭遇、
難破して無人島に避難した。
ところがそこは、古代生物やなんかが
跋扈するめちゃくちゃな島だった!
翼竜、Tレックス、ムカシトンボ、謎の水棲怪物…。
船長(演:ボトムズ)と二組の夫婦は、島で
1年暮らしているという青年ジュード
(演:スティーブンス)
何と11年生き延びてきたというジイさん、
コンラッド(演:ゴーマン)と合流した。
船に残っていたカレンは船ごと行方不明に
なっていたが、打ち上げられていた
Uボートのドイツ兵の捕虜となっていることも
判明した。
果たしてフロストたちは、生きて島を
脱出することができるのか。
そしてこの島は、一体何なのか…!?
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思ったよりは楽しめた。
CG技術というものも映画業界では
ずいぶんと”当たり前”となったようで
かのジュラシックパークが世に出る前(1993年)に
このレベルの映画が出ていたら
それなりに興行成績を残したかもしれない。
(ドラマ編には目をつむり
ここまで進んだCG技術を堪能せよ!
とかなんとか批評されたりしたかも)
”エドガー・ライス・バローズ”というSF作家
(有名なのは「火星のプリンセス」とか
「地底世界ペルシダー」
Wiki先生の表現が笑える・・
「ターザンの産みの親、といえば
SFファン以外にも理解される」)
詳しくはこちらを↓
http://www.princess.ne.jp/~erb/
原作は世界的SF冒険小説「時間に忘れられた国」
なので話の骨子はしっかりしている。
でも製作者のせいでドラマ編はやっぱダメダメだけど。
こんなカス、作ったやつでてこい!と思えば
もはやB級テレビ映画のお約束
監督=主役でございまして
天パ男の主人公、C・トーマス・ハウエル氏
でありました。
ネタバレで参ります。
オプションツアーとして”バミューダ”周辺を
ヨットクルーズする一行。
一癖ありそうな船長とその部下。
客の夫婦二組
夫:フロスト・・主人公兼監督
妻:カレン・・ややトウが立ったヒト
夫:コール・・ややうざかったが壮絶な最期
妻:リンジー・・水色ワンピース
まず当ブログとして
責任もって指摘しておかなければならぬことは
水色ワンピース、リンジー
(演:リンゼイ・マッケオン)の
胸が見事であることである。これ結構大事。
若干ヒステリックな足引っ張り要員だけど。
ヨットは大嵐に遭遇するが
大波にもまれる中、いきなり海底から強烈な光が
ヨットを包みこむ。
同時に全員気絶。
・・気が付くと台風一過の青空なれど
ヨットの機器は全滅で漂流中。
女性の一人が叫ぶ。
「島よ!」
振り向けば、確かに島である。
ああ、助かったなあ、と安堵する客。
もちろん観客はこれで終わり、だと
思うはずもなく。船長も
「おかしい、この海域に島なんかない」
と独り言ちって状況を煽る。
上陸用ゴムボートを準備、さて
というとき、トウが立った方の奥さんが
海面下に正体不明の大きな生物を目撃、
「私いかない!」となってしまう。
仕方ないので、トウが立った奥さん一人を
ヨットに残して上陸する船長以下5名。
船長命令で偵察のために高台に登る船員。
さあ来ますよ?おそらく画面死角から。
スターシップ・トゥルーパーズにも
こんなシーンあったな・・
そう思いながら見ていると後ろからパクリ。
敵は「プテラノドン」でありますた。
船長の部下、早々に脱落。
プテラノドンは船員をくわえて飛翔
どっかへいってしまいました。
プテラノドンはグライダー的な飛び方しかできない
生き物で、重い物を持ち上げてバタバタ
飛翔なんかできない、と”元”恐竜少年たる、
ジブンなんか思いますが
そういったツッコミは野暮ですかね。
一行の中には船員を助けに行かないと、
という声も一瞬だけ上がりますが
いつの間にやら収束してしまいました。
何故ならば、メインディッシュの
Tレックスが襲ってきたからであります。
このTレックス、B級映画のCGにしては
なかなか良くできていますが
予算の都合からか、同じような場所にしか
出てきません。
それから、いくら撃たれても
それによるリアクション
(血が噴き出るとか)もありません。
Tレックス無双。これも予算の都合か。
やっべ、この島まずいじゃん。
ヨットへ引き返そうぜ!
命からがら海岸線に引き返すと
今度はゴムボートも、ヨットもない。
留守番の女性ごと消えている!
そういや・・
プテラノドンの餌となった船員が
崖の上で最期に言い残した言葉
「ほのおが!」
彼が見たのはヨットで留守番の女性が撃った
「信号弾」だったことに気がつく一行。
・・どーするよ?
ひとまず薪を集め、Tレックスも
頭を突っ込めない岩の裂け目に野宿準備。
その合間にも周辺偵察に出かける野郎ども。
途中、Tレックスの喰い残しである
野生動物の肉を頂戴しようと
切り取っているうちに戻ってきた奴に
これまた追い掛け回されたり
(やめなさいってw)
あー散々な一日でした・・
皆が泥のように眠るなか
コツゼンと現れる若いアメリカ人。
聞けば彼は米国海軍飛行兵で
1945年、アベンジャーに乗って
哨戒中にこの島にたどり着いた様子。
ひとまずは味方みたいだ。
俺よりもこの島に詳しい長老がいるよ?
案内される一行。
長老は1955年頃にやっぱり
バミューダ近くで行方不明になった
船の船長だったらしく、30年近く
この島でサバイバルして来たらしい。
実世界で行方不明になった年代は様々なれど
この島にたどり着いた時期もバラバラみたい。
奥さんが行方不明な旦那が嘆く。
すると・・アメリカ兵は
「俺、知ってるよ。ヨットがある場所。
でも行っても無駄だと思う。
取り返せるとは思えないし・・」
と余計な不安をあおるアメリカ兵。
「いーから連れてけ!」
ジャングルの中を7〜8分ほど
歩き続ける一行。道中イベントとしては
男性一名が謎の触手に襲われたり
ようやく到着した別の海岸。
ばばーーん!
まごうこと無きドイツ海軍Uボートが
絶賛、座礁中。
よく見るとドイツ兵が警備する洞窟に
留守番奥さんもいました。
メリケン兵曰く
「あいつらここにたどり着くや
付近一帯を占領しちゃったんだよ。
英語も通じねーし」
この映画のまじめなところは
アメリカ兵も「女を見るなんざ久しぶりだぜ」
と言ってるくらいであるのに
留守番奥さんが暴行された気配がなかったこと。
相手がドイツ兵だったからでしょうかね?
一応ジュブナイル映画というのも
あるかもしれません。
ドイツ兵エライエライ。
で、まあ奥さん救出プロジェクト開始!
アメリカ兵が自ら囮になって
Tレックスを海岸へ誘導。
ドイツ軍と交戦させている間に奥さん救出。
アメリカ兵がなんでこんな危険を冒したのか
実はワケがありまして・・
なんか、長いことこんな騒ぎをおこす
チャンスを狙っていたらしく
TレックスVSドイツ軍VSヨットの一行が
バトルを繰り広げている間に
アメリカ兵と長老はヨットを奪って
沖合に消えて行ってしまいましたとさ。
唖然とする全員。
Tレックスをやり過ごしてしまえば
力関係は一目瞭然。
ドイツ軍に捕えられてしまう一行。
こいつら英語も話せないくせによ〜!
散々悪たれ口を叩くヨット一行。
「言葉が通じないとからって
あまり汚い言葉を使うのもどうかな?
ジブンは開戦前の3年間、
ケンブリッジに留学しててね・・」
ここで英語の話せるドイツ人が登場。
一行は、ひとまずドイツ軍と和解。
留守番奥さんも解放される。
やっぱ語学力は大事だね。
一行は協力してUボートによる脱出を計画。
まずドイツ船員がスコップで
Uボート下の砂を掘りまくり、
満潮時に海水を入れる。
問題はUボートの燃料だ。
ヨットのバローズ船長が、不思議な知識を
持っていて、ありあわせの材料で
ほぼ一瞬で石油蒸留精製機を完成。
ディーゼル燃料を精製開始する。
都合よく、この島には原油が噴出しており
材料には困らないのだが・・
例のTレックスは原油のにおいが大好きらしく
原油が湧くところで営巣しているらしい。
何が何でもこの脚本はTレックスと
ケリをつけなければいけないようだなあ・・。
で、あとはUボート計画が整うまで
ひたすらTレックスとケンカだ。
水色ワンピースの旦那は、Tレックスに
追いつめられる。彼は上半身喰われるけど、
握りしめた手榴弾がTレックス体内で爆発。
旦那の壮絶な犠牲によりTレックス撃破される。
もう障害はないかな?
いえいえ、まだまだありました。
そうだよな、Tレックス。
生物なんだから、怪獣じゃないんだから。
実はもう一匹おりました。
追い掛け回されるドイツ兵を先に逃がし
今度は主人公である留守番奥さんの旦那
(演:C・トーマス・ハウエル)
が大奮闘。
この日は満潮。この日をおいて脱出できる
チャンスはない。
結局旦那は、石油蒸留精製機を爆破して
もう一匹も撃破したのだった。
生死不明の旦那を後に
無情にも離岸するUボート。
彼が目覚めたとき、目の前にあった顔は・・。
えぇ?バローズ船長(ウソ)
ランド・オブ・ザ・ロスト
THE LAND THAT TIME FORGOT
発売・販売:アルバトロス株式会社
2009年 アメリカ
キャスト
フロスト:C・トーマス・ハウエル
バローズ船長:ティモシー・ボトムズ
リンジー:リンゼイ・マッケオン
カレン:アンヤ・ベントン
ロンゾ:スティーブン・ブラックハート
スタッフ
監督 …… C・トーマス・ハウエル
原作 …… エドガー・ライス・バローズ
脚本 …… ダーレン・ダルトン
撮影 …… マーク・アトキンス
編集 …… ブライアン・ブリンクマン
音楽 …… クリス・ライデンハウア
製作 …… デヴィッド・マイケル・ラット
製作総指揮 …… デヴィッド・リマウィー
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