おかげでCSでは過去のパトレイバー作品の
ON AIR祭り中。
HDDの容量がとても追いつきません。
(TV版パトレイバーなど
自分は色使いが好きです。当時全部録画して
見ていたくらい。スタッフロールみてたら
あの京都アニメーションが
制作。名が売れる前、制作にかかわっていたようだ)
久々に鑑賞。
劇場版 機動警察パトレイバー3 ウェイステッド13
「WXIII 機動警察パトレイバー」
ロボット映画じゃなくって
もはやカイジュー映画だ。
ウェイステッドとは”廃棄物”を意味する。
初期OVA版に「4億5千万年の罠」といって
ネタ的にはこの映画”WXIII 機動警察パトレイバー”
と思いっきり被る話がある。
同じカイジュー物でもOVA版のような
展開、ラストこそ、いかにも我らがパトレイバー、
真面目に見えつつも、実はよーく思い直すと
かなりいい加減ってのが
”パトレイバー”という作品の
身上なんだと思っていましたが・・。
<あらすぢ>
ある日、東京湾に輸送機が墜落する。その後
湾岸の各所で何者かによってレイバーが襲撃
される事件が連続して発生。警視庁城南署の
刑事、久住と秦は各所で聞き込み捜査を進め、
墜落事件の後に巨大なハゼが釣れていたこと、
墜落した輸送機の貨物コンテナに不審な点が
あること等を突き止める。
その後、6月8日の雨の夜に若者の集う
ディスコクラブ「バビロン」で車に乗った
カップルの惨殺死体が発見される。
時を同じくして近隣にあるバビロン工区の
水上コンテナ備蓄基地で突如警報が作動し、
停電と共に内部の職員と連絡がとれなくなる
事態が発生。
近くを走行中のパトカーに偶然乗っていた
久住と秦は、警備員の通報を受けパトカーに
乗る警官らと共に現場に急行。施設内部へ
と分け入る。しかし、そこで彼らが遭遇
したのは廃棄物13号(WXIII)と名付けられた
異形の怪物だった。
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とにかく重い映画でした。
なんだろ・・押井監督作品を
追いつけ追い越せと奮闘してたら、
独自の世界観を確立したまでは良かったけど、
後ろには自分達以外、誰も居なかった、というか。
確かにパトレイバーって作品は
いわゆる70〜80年のロボットものの否定
(ミニパト2でもシゲさんが似たようなこと
語っている)
がコンセプトなんで、極論を言えば
作品世界のどこかで”特車二課”が生息さえ
していれば、イングラムが出てこなくったって
いい作品・・ってのはオシイ監督自身が証明、
散々使いまわした手法なんだけども。
ガンダムだって、アムロが出ていない作品が
当たり前となっていることだし
パトレイバーのメイン世界から脱皮して
いわゆる”別伝”扱いに、あえてなろうと
した作品なのかもしれない。
そういや、この作品の総監督は”高山文彦”氏。
彼のデビュー作とされる
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』も
ガンダムがザクに負ける、という
当時、一部で騒がれたくらいに
珍しすぎる作品であったし。
重さの一因として、この監督の作品は、
とにかく観客に集中力を求めるところ。
Wiki先生曰く
「セリフを述べない事により鑑賞者に
役者の心理変化に注目させる。 実写を意識した演出」
とあるが・・ジブン、正直なとこ、
アニメにそこまで求めていないので、
とにかく判りやすい方がスキですハイ。
それとやはり端的に申しますと、退屈。
簡単に言えば一般ウケはまずあり得ないでしょう。
オシイ作品(パトレイバー1&2)なんかも
オタク色全開で、オタク以外あんなの観ないだろ?
と言われかねないが
なんつーか押井作品には、この映画にはない
”エンタメ魂”のようなものがあるんで
楽しみながら、オタクに知的材料
(”ミリタリー”や”聖書の世界”)を提供する
効果はあると思うのだが
このパトレイバー3にはそれすらない。
現実の”悲劇”といえば、重くて陰鬱でしか
ありえないわけだが、アニメには
リアルを求めつつも、観て楽しかった〜という
気持ちで終わることを
どこかで期待しているんで・・。
明らかに東京湾にモンスターがいるってのに
”一般民の無用な混乱とパニックを避ける”という、
一般民を馬鹿にしすぎの官僚が放つ
いつもの口上から
”何かしらの生物兵器をもったテロリストが
東京湾に潜伏中”と
劇中の政府は報道で押し切っている。
いったいどんなテロリストなんだよ、と苦笑。
一夢庵というサイトでの”廃棄物13号”解説。
今の嫌韓流ニッポンの空気を
(2006/09/23)の段階で
既に指摘していらっしゃるところがステキ。
スタッフ
原作 - ヘッドギア
原案 - ゆうきまさみ
(機動警察パトレイバー『廃棄物13号』より)
総監督 - 高山文彦
監督 - 遠藤卓司
脚本 - とり・みき
スーパーバイザー - 出渕裕
キャラクター原案 - ゆうきまさみ、高田明美
キャラクターデザイン - 高木弘樹
メカニックデザイン - カトキハジメ、河森正治、出渕裕
美術設定 - 渡部隆
プロップ・セットデザイン - 武半慎吾
ディスプレイデザイン - 佐山善則
クリーチャーデザイン - 末弥純
生物学考証 - みかみあきこ、尾前二三雄
科学監修 - 金子隆一
コンセプトフォト - 樋上晴彦
作画監督 - 黄瀬和哉、高木弘樹、岩田幸大、
水畑健二、冨永拓生、林千博、中山大介
美術 - 浅井和久
色彩設計 - 志甫聡子、西香代子
撮影監督 - 白井久男
音楽 - 川井憲次
音響監督 - 亀山俊樹
プロデューサー - 杉田敦、福島正浩
アニメーションプロデューサー - 丸山正雄、篠原昭
アニメーション制作 - マッドハウス
製作 - バンダイビジュアル、東北新社
キャスト
久住 武史/綿引勝彦
秦 真一郎/平田広明
岬 冴子/ 田中敦子
岬 一美/ 鈴木里彩
栗栖 敏郎/ 穂積隆信
宮ノ森 静夫/拡森信吾
石原 悟郎/森田順平
ディレクター/Paul Lucas
後藤 喜一/大林隆介
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