チャンネルNECOで放映してたので何となく観劇。
(チャンネルNECOって日活系列なんだな・・)
<あらすぢ>
中平康が『狂った果実』と同年に発表した
スラップスティック・コメディの傑作。
フランキー堺の身体を使ったスピーディな
ギャグが楽しめる一本。長州で育った堺六平太は、
親戚が経営する牛乳店を手伝うために上京した。
店は商売仇のブルドッグ牛乳店に邪魔されて
苦境に陥っており、六平太はサービス第一主義を
掲げて頑張るのだが…。
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フランキーといえば今の人たちには
”ワンピース”ですかいのう。
私は”霊感ヤマカン第六感”と
映画”モスラ”があるんで、やっぱ
フランキー堺ですわ。
あの寅さんの渥美清の伝記本で読んだけど
渥美清は寅さんとして全国的に認知される前
先に売れていた「フランキー堺」に
歯噛みしていたらしい。
(俺の方が実力があると思う反面
自分にはない、洗練されたコメディアンとして
かなり評価していたらしい)
映画は・・スゴイ時代背景である。
町全体が貧乏暮らし。
(この映画は1956年が舞台。3歳の”坊や”が
エキストラで出てくるが、存命中ならば彼60歳)
小田急沿線(たぶん代田)
居間に(ベティーちゃん位しか入る人がいなさそうな)
バスタブ!がある
しかも室内でガスを使う(湯沸しなど)に従量課金
具体的には1回10円投入する仕組みだ。
かとおもえば河原には”ホームレス”が普通に
暮らしており、多少余裕のあるホームレスは
毎朝、フランキーに牛乳を配達してもらうのだ。
そもそも考えてみれば、新聞配達という存在は
解からなくもないけれど、牛乳配達っていったい
なんなんだろう。そんな労働力や組織を作ってまで
配達しなければならないものなのだろうか。
驚くべきは、こういう内容で
映画製作の企画が通ってしまい
しかもそれなりにお客が来ていた、という事。
映画が”娯楽の王様”だった時代が
本当にあったということだ。
【キャスト・スタッフ情報】
監督:中平康
原作:木下徹(キノトール)
出演:
フランキー堺
南寿美子
小沢昭一
利根はる恵
市村俊幸
宍戸錠
中原早苗
水の江滝子
森永乳業提供、
1956年・日活・85分・モノクロ・スタンダード
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