2014年04月30日

海底軍艦

「海底軍艦」

日本映画専門チャンネル
「東宝特撮王国」より。
これにて東宝特撮映画リバイバルは大方終了。
後はゴジラ系列を残すのみ、だったが
日本映画専門チャンネルもさる者。
GWに”ゴジラ映画”ぶっ通し放映企画を
既に行っている。

この時のためにゴジラを
出し惜しみしていたんだね。



さて「海底軍艦」
多くの趣味人がこれまで
散々語られてきているので
いまさら”海底軍艦”のデザインや設定の
問答無用なカッコよさには触れません。

あらすぢ
日本の土木技師が行方不明となる事件が
相次いでいた。こうした事件の現場に
居合わせたカメラマン旗中進と西部善人は、
被写体としてスカウトしようと光國海運の
楠見専務の秘書、神宮司真琴を追跡し、
楠見と真琴がムウ帝国工作員23号と名乗る
怪人と工作潜水艦に誘拐されようとするのを
阻止する。

後日、ムウ帝国からの脅迫フィルムが届いた。
それは1万2千年前に海底に沈んだ伝説上の
大陸ムウ大陸を支配した帝国が、地熱を資源
とする強大な科学力をもって今なお健在である
こと示し・・

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神宮司大佐は毅然と返すのだった。
「ではムウ帝国の心臓部を攻撃して
 ご覧に入れよう。」


”悠久の大義”とやらに生きてきた神宮寺さん。
そんな彼がスーパーテクノロジーの
”海底軍艦”を持っているのは
「キチガイに刃物」とか
身もフタもないことを言う主人公、高島忠夫。
でもそれは正論だ。
なんかガンダムのガトー少佐が頭によぎる。
神宮寺大佐にはオフィシャルな”敵”
ムウ帝国がいたこと
それと愛娘の涙を受け入れる度量があっただけ
ガトーなんかよりマシだけど
高島氏が言う通り、彼に”敵”がいなかったら
戦前の軍国主義復興をもくろみ
かつ危険すぎる兵器を持つ
単に危ないテロリストだもの。

海野。ジャーナリストとかいって
海底軍艦建武隊見学にムリヤリ同行したが
果たして結局はスパイだった。
黒メガネで見た目も怪しかったが
そもそも名前からして怪しすぎる。

彼の手引きがあって、海底軍艦轟天号
建造ドックは爆破されてしまう・・のだが
被害は周囲の建艦クレーンなどだけで
本体への影響はまったくなかった。

映画では東宝お得意の現地人ダンスが健在。
モスラではインファント島の皆さんだったが
今回はムウ帝国の皆さんだ。
(踊っている方々は”東宝大部屋俳優”の
 皆さん。ドーラン塗って登場。
 基本無口だが酋長さんだけは片言の日本語がうまい)
”踊り”はムウ帝国の独特の文化で
宣戦布告の意味合いがあるのかも?

そして出撃!ムウ帝国陸上攻撃隊。
丸いゴーグルに全身銀色の地上用スーツに
身を固め、なぜか大島は三原山に上陸する。
三原山火口に数メートルおきにズラリと並ぶ
攻撃隊の皆さん。

謎だ。ムウ帝国は事前にかなりのスパイを
日本社会に潜入させて、探っていたみたいで
旧日本軍なんぞより、はるかに情報戦の
重要さを知悉している彼らだったが
ムウのスパイどもはいったい、
本国にどんな報告をすれば、
攻撃隊が三原山に上陸することになるのか?


「海底軍艦はただいまより
 ムウ帝国 撃滅のため出撃します!」


”海底軍艦”なんていっちゃったらさ
旧帝国海軍の軍艦のほとんどが
該当してしまうんだけれども・・。

海底軍艦
監督:
本多猪四郎(本編)
円谷英二(特撮)

脚本:関沢新一
製作:田中友幸

出演者
旗中進:高島忠夫
神宮司真琴:藤山陽子
西部善人:藤木悠
海野魚人(雑誌『実話之友』記者):佐原健二
楠見元技術少将:上原謙
伊藤刑事:小泉博
神宮司八郎大佐:田崎潤
天野三郎(海軍一等兵曹):田島義文
ムウ帝国工作隊23号:平田昭彦
ムウ帝国睨下(長老):天本英世
防衛庁長官:藤田進
防衛庁幹部:高田稔
進藤:伊藤久哉
丸徳タクシーのドライバー:沢村いき雄
ムウ帝国皇帝:小林哲子
リマコ(水着モデル):北あけみ

音楽:伊福部昭
撮影:小泉一(本編)/有川貞昌(特撮)
富岡素敬(特撮)
編集:藤井良平
配給:東宝
公開:1963年12月22日
上映時間:94分
製作国:日本

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posted by PON at 21:47| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(カ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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