「お上に逆らったって仕方ない。
たかが”本”じゃないか」
・・それ言っちゃオシマイだろ。図書館隊の人。
<あらすぢ>
悪影響を与えるメディアへの取り締まりが法制化
された2019年の日本を背景に、武力行使も
辞さない強引な”検閲”に対抗し、
”本の自由”を守るため、図書館法に沿って
設立された自衛組織「図書隊」。その新米隊員
笠原郁と鬼教官・堂上篤を中心に、図書特殊部隊の
奮闘と恋愛模様を描く。
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ご、ごめん。
キョーレツにつまらなかった。
出演しているキャスティングも悪くなかったし
バトル描写だってそれなりの迫力。
(劇中で使われた”戦術”は
どうしようもないくらいゴミであったが)
映画に政治家(政府)の影が薄い
っつーか一言でいうと
この国の政府はいったい何を考えているんだ?
パラレルワールドのお話であっても
あの国だって法治国家でしょう。
メディア良化隊が法に則った存在ならば
図書館防衛隊だって法の下にあるはず。
そもそも統治者(政治家)は
自分の国にそんなやたらと武装組織を
それも複数、持ちたがるはずがない。
調整だって面倒だし、部下が力をつけたらば
いずれ自分たちの寝首をかくんじゃないか?
という恐怖が常に付きまとうからだ。
図書館防衛隊の司令官(演:石坂浩二)が
ヒロインに言う。
「君たちにこんな国を残してしまった
我々を許してほしい」
たしかに。支離滅裂すぎな国。
大河ドラマ「軍師官兵衛」に
出演前の岡田准一氏が図書館隊教官として主演。
残念ながらこの頃はまだ演技がイマイチ。
ヒロインは榮倉奈々。
そんなヒロインを疎ましく思いながら
いつしか恋心に発展する同期の兵士に福士蒼汰。
状況改善なんにも貢献しないマスゴミ役に西田尚美。
なんでもリクツじゃなく感情で行動する
ヒロイン(演:榮倉奈々)をなじる
福士蒼汰(演:ずぶん先輩)に岡田教官は言う。
「正論は正しい、が正論を武器にするのは
正しくない」
彼、ほんとに二代目”真田広之”だよなぁ。
それに大河ドラマの時はあんまり
感じなかったが、意外と背がちっちゃい。
(んでも戦国時代の男の平均身長は低くって
あの伊達政宗でも150センチだとか)
図書館防衛隊は本家自衛隊のような所があり
武力行使はあくまで図書館を守る時だけのため
しばらくはチョッカイ出してくる良化隊との
小競り合いの中、青春群像が続く。
それにしてもおまえら戦争なめてんだろ。
物語後半、やっと動きがでてくる。
なんと小田原に”お宝”なるものがあり
良化隊がそれを狙っているらしい。
”お宝”とは、メディア良化隊の存在根拠たる
法律制定のウラには、ヤミの政治闘争があって
それらの不正一連の証拠とやらを指す。
ところが最近、これまで一種の治外法権として
小田原図書館と”お宝”を守っていた
有力な爺さんがお亡くなりになってしまった。
話はそのお宝を巡って、良化隊と図書館隊の
一大バトルへと進んでゆく。
その合間には、ヒロインと図書館隊の司令官が
拉致されちゃったんで救出作戦発動、など、
なんかもーいろいろ大変そうなのだが
部外者の観客には、勝手にやってろって
空気感でいっぱい。
その小田原の攻防にしてもいたってアホ。
”証拠”を本部に運ぶヘリはたったの一機。
そのヘリがピストン輸送している時間を
稼ぐため、小田原図書館にバリケードを築き
強襲する良化隊と戦うというスジらしい。
良化隊も図書館隊も、保有する武器は
拳銃とアサルトライフル程度。
手りゅう弾すらない。
であるから、ヘリは対空ミサイルで撃墜・・
何てことにはならんし、
強襲方法も、良化隊は横に連なって
機動隊が持っているような盾をならべ
ライフルを乱射。対する図書館隊は
土のうの隙間から応戦するだけ。
良化隊のバックには政府がついてんだろ。
スティンガー(対空ミサイル)くらい
自衛隊から融通してもらいなよ。
本より先に守らねばならないものがあるよ。
こんなので感動しろといわれてもなあ。
観た時間を損した。
おしゃか様の手のひら内で展開する
とんだ戦争ゴッコ(ついでに恋愛ゴッコ)
映画でありました。
チソチソで障子を突き破るような小説など
制限しなくても自然に読まれなくなる。
メディア取締法なぞ無用。
「本を焼く国は いずれ人を焼く」
使い古された言葉ではあるが
これだけにはハゲシク同意。
某ISISとかの例もあるし。
図書館戦争
LIBRARY WARS
監督:佐藤信介
脚本:野木亜紀子
原作:有川浩『図書館戦争』
製作:辻本珠子
製作総指揮:濱名一哉
出演者:
岡田准一
榮倉奈々
田中圭
福士蒼汰
西田尚美
橋本じゅん
鈴木一真
相島一之
嶋田久作
児玉清
栗山千明(特別出演)
石坂浩二
音楽:見優
撮影:河津太郎
編集:今井剛
製作会社:
“Library Wars”Movie Project
配給:東宝
公開:2013年4月27日
上映時間:128分
製作国:日本
図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年10月公開予定)
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