「巨神兵東京に現わる」は
東京都現代美術館(清澄白河)で
2012年に開催された「特撮博物館」にて
特撮がスゲーものだということを
人々に認識してもらうため
CG抜きにして作られた短編映画。
自分も当時身重の妻と6歳の息子と
わざわざ一泊二日で見に行きました。
その時の記事がこちら
先日ナウシカを観ていた時、
そういやあの短編(巨神兵東京に〜)
もう一回くらい観たいなあ、と思い立ち
調べてみたところ・・
なんと庵野監督の新劇場版
「エヴァンゲリオンQ」DVDに
含まれていることが判明する。
しかも特典やらおまけじゃなくって
まるで、この「巨神兵東京に〜」までもが
エヴァワールドの一環であるような
そんな演出でありました。
(エヴァ本編前にまず「巨神兵〜」が流れる)
いきさつは不明だけども
実はエヴァンゲリオンの中身が
巨神兵だったとか、
ミサト氏やシンジ君が頑張って
我ら人間が生きる世界を
再び取り戻したのもつかの間
シンジパパが逆襲
エヴァを今度は「巨神兵」として
フッカツさせ「火の七日間→ナウシカ世界」展開
だったりとか?
”うがちすぎ”だとは思いますが
妄想は広がりますね。
<あらすぢ>
「巨神兵東京に現わる」は、東京都現代美術館で
2012年7月10日より開催された展覧会
「館長 庵野秀明特撮博物館
ミニチュアで見る昭和平成の技」にて
公開された特撮短編映画。
東京に1人で暮らしている「私」のところに
突然弟がやってきて「明日、この街は滅ぶ」と
予言めいたことを言い出す。いつもは
そんなことを言わない弟の言葉を冗談だと思う
「私」だったが、翌日に突然異形の巨人
「巨神兵」たちが東京に現れ、町を焼き尽くして
いくのだった。
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ご存じの通り、エヴァンゲリオンの庵野監督は
昔、アニメーターとしてナウシカ制作に参加。
以後、宮崎監督のお気に入りです。
ナウシカでのインパクトあるシーン。
腐りかけの巨神兵が砂漠越しにプロトンビームを
撃ち出す絵は、ほぼ庵野監督が描いたようです。
短編の樋口真嗣監督は、そんな庵野監督の盟友。
特撮監督だけでは、なかなか食べていけないのか
時々庵野作品の「絵コンテ」を切ってます。
ちなみに碇シンジ君の名前は同監督から。
で、「巨神兵東京に現わる」ですが
公開当時6歳で同作品を観てしまった我が息子は
「巨神兵」が大嫌いになってしまいました。
さすがに8歳となった今となっては
「公園で巨神兵にむかって吠える犬」のシーンで
その犬のあんまりの”ぬいぐるみ臭”に
笑うくらいの余裕はあります。成長したな。
「創造の神は七日間でこの世界を創ったらしい。
たぶん壊すほうだって同じくらい時間が
かかるに違いない。
その間にできる限り逃げるのだ」
「畏れこそが神の本質なのだ。
自らを滅ぼそうとする存在にさえ人はひざまずく」
(かなり意訳。全文はこちら)
綾波レイ(林原めぐみ)の淡々としたナレーションを
背景に巨神兵が東京を破壊してゆく。
ぐわーん、どかーん、バリバリ、
どーーん。
外から帰ってきた息子が観ているオヤジを発見。
久々の巨神兵との再会に若干嫌な顔をするが
巨神兵が暴れる意味とか
なんで?どうして?と五月蠅く聞いてきた。
「流行りの”CG”を使わずに
特撮の技術の凄さをプレゼンするための短編だから」
とか今の息子に話しても仕方ない。
「神様のやることに理由なんかないよ」
のワンフレーズで質問地獄を乗り切る父だった。
けれども、この短編に流れる
いわゆる”中二病”臭を、どこかの段階で
一回くらいは否定しておかないと、とも思う。
中二病はこじらせるとメンドクサイからな。
これは自分の実体験。
なおこの記事を書いているときに
タイプミスで「巨神屁」と変換された
不意打ちに、ちっとだけ吹いたことを
報告せねばなるまい。
ちっとだけっすよ。
本編たる新劇場版「エヴァンゲリオンQ」。
エヴァはおなか一杯だ、と放置してたんですが
レンタル最終日に結局観賞。
なんだかんだ言って楽しんでいる自分が居ました。
それについてはまた次回。
巨神兵東京に現わる
企画:庵野秀明(館長)
制作:庵野秀明、鈴木敏夫
巨神兵:宮崎駿
監督:樋口真嗣(副館長)
美術監督:三池敏夫
監督補:尾上克郎
脚本・光学作画:庵野秀明
画コンテ:樋口真嗣
ナレーター:林原めぐみ
巨神兵デザイン:前田真宏
巨神兵造型:竹谷隆之
巨神兵操演:村本明久
音楽:岩崎太整
言語:舞城王太郎
制作:特撮研究所、カラー
製作:スタジオジブリ
公開:日本 2012年7月10日
上映時間:9分3秒
製作国:日本
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