キャッチコピー
「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」
毎度のごとく、別に世界は
終わらないんですけどね。
四回目のチャレンジにして
ようやく全部観終えた。
なんかさぁ、とにかく展開がタルくって
特に酒を飲みながら観劇すると
すぐに寝てしまうのですよ。
<あらすぢ>
1945年のトリニティ実験や1946年設立の
アルゴンヌ国立研究所といったアメリカの
核開発に関連する形で「モナーク計画」
という計画が進められていた。
同時期にソナーで未確認物体が探知され、
米潜水艦が行方不明となる。モナークが
関わる核実験がビキニ環礁で行われようと
する中、実験海域に航行する巨大な三対の
背びれが出現。それは上陸しようとした
瞬間に核爆発に飲み込まれた。
1999年、フィリピンで炭鉱を調査していた
芹沢らは、巨大な恐竜のような化石を発見。
化石には別種の生物の繭が寄生しており、
付近には巨大な何かが這い出たような
痕跡が残っていた。
同年、日本の雀路羅(じゃんじら)市
にある原子力発電所に勤務するブロディ
夫妻は・・
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ツマらなかった。
それなりに期待度が高かったからだろうか。
やっぱスクリーンで観るべきだったかも。
というのも暗闇のシーンが多く
何やってんのかよく解からなかったのだ。
(ブルーレイ版をレンタルすべきだったかも)
仕方ないので視覚障碍者用ガイドをONにし
(棒読み口調で”ゴジラ、尻尾を水平に叩きつける”
とか解説してくれるアレです)
TV映像設定を”あざやか”にすることで
乗り切ったが
とりあえず主人公”フォード”無双と
アメリカ人は相変わらず”核をナメてる”って
ことでいいです。
それにしたって要らない描写が多く
ゴジラも出し惜しみしすぎで
出てくる前に寝てしまった事、二回である。
ニッポン映画界が紡いできた
怪獣映画のお約束ってのがあって
怪獣映画は子供のモノであるから
1)尺は長くっても90分以内
2)五分に一度は異変を起こす
ってのがそう。別に決まっているわけでは
ないんだけども、やっぱ飽きちゃうからね子供は。
とか、大きな子供である自分が書いてみる。
ゴジラ2014・ハリウッド版は
なるたけ情報遮断していたんで
去年の夏頃、とあるオモチャ売り場で
ゴジラエッグシリーズに
”未確認生物ムートー”ってのを
みっけたときにはかなりビックリ。
シリーズ第一作目は顔見世興行が定番と
すっかり思い込んでいたらば、
なんだ今度のゴジラは敵と戦うのかよ?と。
以下、ネタバレ御免で進みます。
ムートーとは芸人の神無月さん似の怪獣ではなく
軍がつけたコードネーム
”Massive Unidentified Terrestrial Organism”
(M.U.T.O=未確認巨大陸生生命体)
なのだそうです。
この映画、ギャレス・エドワーズ監督の
”怪獣愛”は伝わってきたのですが
一番悲しかったのは
「今まで見たこともないようなカイジューを
ゴジラにブツケたかった!
昆虫を見ていて思いついたんだヨ」と
監督本人が威張っていたこと。
ムートーの長すぎる腕とキャシャな体という造形は
怪獣映画「クローバーフィールド」に
出てきた奴(2匹目)にそっくりだし
(最初は同じ奴かと思ってました。いっその事
同じ世界観にすればよかったんに)
カブトムシの体表のような体は
もうガメラのレギオンそのもの。
ツノつんつんちっくはまんま
パシフィックリムに出てきた
”カイジュー”である。
監督、あんまりカイジュー映画観ていないのかも。
ムートーにはオスメスがいて
オスは体長40メートルくらいで
羽が生えており、空飛ぶ姿はまんまギャオス。
メスは倍の90メートル近くあり
長い前足を持つ。
ゴジラもムートーもペルム紀だかの
地球にまだ放射能が濃かった時代、
その放射能を吸って生きていた非常識な生物。
さらにムートーの幼虫はゴジラの体に
寄生して大きくなるという、ね。
これはもうゴジラ一族とは永遠に相容れない。
てなわけで本作のゴジラは
ムートー殲滅のためだけに行動する。
一方、ゴジラにとって人類はどうでもいい
存在らしく、まったくといっていいほど
人類を相手にしない。
「べ、べつに戦うのはアンタのためじゃなく
奴が気に入らないからだかんね!」(このツンデレ感)
・・なんかどこかで見たような設定。
そうこれは「平成ガメラ」なんですねえ。
(やっぱ監督は他作をあんま観ていないのかも)
それと、ただそこに居るだけであんまり
役になっていない古生物学者”芹沢猪四郎”。
(演:渡辺謙)いつも彼のすぐ後ろにいる
同僚の女博士。エイドリアンみたいな女性とともに
ただ目を白黒させているだけ。
芹沢博士の父親は1945年の広島で
亡くなっているため、博士自身は核に懐疑的
とのことだが、その割には体張って抵抗しないし
なにより今年は戦後70年。ってことは
渡辺謙博士、どう頑張っても70歳以上
ってことですが・・そこまでお年には見えません。
気力は低下しているのかもしれませんけど。
渡辺謙さんはともすればゴジラのことを
「ガッジーラ」と呼ぶハリウッドの連中に対し
根気よく「ゴ・ジ・ラ」と訂正して回ったそうですが
できれば物語前半の日本文化、家屋デザインにも
物言いをつけてほしかった。
アメリカの人々も富士山が背景にあれば
何でもニッポンだと思わないでほしい。
時には某サムスンみたいな連中も
混じっていたりしますよ。
(どこだよ雀路羅(じゃんじら)市って)
主人公、フォード隊員は何でもできちゃう
アメリカ兵の星。もともとは爆弾の
スペシャリストらしいのだけれど
とにかく行く先々でグーゼン発生する
軍のミッションにどんどん参加しちゃいます。
いかな非常事態とはいえ・・
アメ軍には規律とかないんか。
その割に行動が中途半端というか
MUTOの卵の破壊を思いついたのは
グッジョブにしてもだ。
とにかく一番腹が立ったのは
「その核、なんとしてでも
解除しろよ!!」
広島型なぞ比べ物にならないほどの
破壊力なんだ、と上司も豪語してたじゃん。
自分が設定しました!60秒で解除できます!って
これまたアンタ自身が豪語してたじゃん!
ああマブシイ・・で終了はないだろう。
少なくともサンフランシスコ蒸発するって。
何だかんだ言って最後まで観てしまったうえ
こんな長文打ってますが、今度のゴジラは
結構評判良かったようなので
ハリウッド版でシリーズ化が決定したんだとか?
いいところも書いておきましょうか。
それはゴジラが放射能火炎を乱射しないところ。
この辺は”VSシリーズゴジラ”なんか見習ってほしい。
前作のイグアナゴジラの監督に
この映画を観て率直なとこを聴いてみたいもの。
東宝も余計な商売っ気を起こさないとよいのだけど。
GODZILLA ゴジラ
Godzilla
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:マックス・ボレンスタイン(英語版)
フランク・ダラボン
デヴィッド・キャラハム(英語版)
ドリュー・ピアース
デヴィッド・S・ゴイヤー
原案:デヴィッド・キャラハム(ストーリー)
原作:東宝株式会社
製作:メアリー・ペアレント
ジョン・ジャシュニ
トーマス・タル
ブライアン・ロジャース
製作総指揮:坂野義光/奥平謙二
アレックス・ガルシア
パトリシア・ウィッチャー
出演者:
アーロン・テイラー=ジョンソン
渡辺謙
エリザベス・オルセン
ジュリエット・ビノシュ
サリー・ホーキンス
デヴィッド・ストラザーン
ブライアン・クランストン
音楽:
アレクサンドル・デスプラ
撮影:
シェイマス・マクガーヴェイ
編集:
ボブ・ダクセイ(英語版)
製作会社:
レジェンダリー・ピクチャーズ
ディストラプション・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザーズ/東宝
公開:2014年5月16日(米)
2014年7月25日(日本)
上映時間:123分
製作国:アメリカ
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怪作すぎる怪作
「ゴジラ対ヘドラ」を一作だけ監督して
静かになっちゃった坂野義光監督が
何故かスタッフロールに出てくる。
ゴジラシリーズの粗大ゴミ化に
めちゃちゃ貢献したのは、何を隠そうアンタだろw