横から観賞する(そしてウザがられる・・)
シリーズ。今日のお題はコレ。
「愛より強く」(原題「HEAD-ON」)
<あらすぢ>
ドイツの新鋭監督、ファティ・アキンによる
ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した
ラブロマンス。妻をなくし薬に溺れ自殺未遂
の末、精神科クリニックに入院させられた
中年男ジャイトは、同じく入院していた
若く美しいトルコ系ドイツ人のシベルから
厳しい家族から逃れたいために偽装結婚を
しようともちかけられる。最初は断るも結婚。
それからは男関係も激しく好き放題の女。
お互いを愛しているかもと気づいたときには、
時すでに遅し。男は女を思うあまりに殺人を
犯し・・
うーーん。このパターンかと。
真の「愛」とは、本当に傷つけあわないと
確かめられないものなのでしょうか。
その高み(真の「愛」を見つける)を
覗き見られたことの無い人間には、
ついぞ解からない世界なのかも知れませんが。
高みは望ねなくても、現実と適度に
折り合いをつけられる凡人と
どっちが幸せなのかは解かりません。
けれど、いつも、どの時代も
「失ったもの」こそは貴重で
取り返しのつかないように見えるもの。
生者は亡き人に敵わないの道理です。
失ったからこそ「思い出」は美しい。
「愛」も同じか。
例えば激しい恋愛の末
やっと手に入れた結婚生活も、
二人が生きてゆくならば
次第に老いさらばいてゆくにつれて
「激情」は「忍耐」と「妥協」に
変わってゆくものなのだと自分も思う。
だから、物語としてこういう話に
浸るのはアリだと思うけれど
これこそが「真実の愛」だなんて
絶対思わないほうがいい。
それこそ、恋愛すら「飯の種」に
してしまった現代資本主義に
毒されたいい見本になってしまう。
自分はこのヒロインには
最後まで感情移入できなかった。
<ネタバレ>
男が刑務所にいる間、どんな
想いでいたか。それなのに女!
そこでよその男と子供まで作って
のうのうと暮らしているか?オイッ!
って感じでありました。
もう「女はしたたかである」っていう
無味乾燥な感想でヨイです。
ドイツに住むトルコ人社会の日常が
少し見えたような気がしました。
アメリカ人が「パッチギ」とかを見て
在日の世界を初めて垣間見たような
そんな印象。
製作年 2004年
製作国 ドイツ
原題 HEAD-ON
時間 121分
公開日 2006-04-29〜
監督:ファティ・アキン
出演:ビロル・ユーネル
ファティ・アキン
DVD観賞
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