”冒険はそこにある”
確かピクサー制作のディズニー作品だったかな。
二年くらい前、BSディズニーチャンネルで
放映していたのを改めて録画観賞。
去年(2014年)の12月には
地上波放映もしていたようだけど
あんまり騒ぎにはならなかった・・ように思う。
主人公の頑固ジイサン、カールは
白髪で黒ブチメガネ。
なんかどことなーく某有名アニメ監督を
想起させる風貌であるが詳細は不明。
もう二十数年前になるけれど
”風船おじさん”なる人物が流行った事がある。
(PON仕事先の大学生は「グリコ森永事件」も
知らなかったので、こちらも一応ご紹介致しますと
太平洋を気球ではなく風船で横断しようとした
若干風変わりな男性が、仙台沖かで写真を
撮られたのを最後にプッツリ消息を絶つ
という、いったい何がしたかったのか、
という怪事件。その昔1992年の話)
その”風船おじさん”をファンタジックに
素敵アニメ化したと思えば・・
当たらずといえど遠からずか。
いや遠いなあ。
<あらすぢ>
勇敢な冒険家チャールズ・マンツに憧れる
少年カールは1軒の空き家で、同じく冒険好きで
マンツに憧れる少女エリーと出会い、意気投合
する。成人した二人はやがて結婚し、初めて
出会った空き家を新居とした。二人の間に
子供は授からなかったものの、マンツが
消息を絶ったという“伝説の滝”
パラダイス・フォールについて語り合い、
いつか二人で行こうと約束する。二人は
夫婦の時間を楽しみ、長い間共に幸せに
生きてきたが、やがてエリーは病に倒れ、
先立ってしまう。
一人になったカールは、街の開発計画によって
周囲に高層ビルが建設されていく中、
妻との思い出が詰まった家を守るため、
立ち退きの要求を頑固に拒み続けていた。
ところがある日・・
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カールじいさんは妻を亡くしてから
人生に絶望し、世間に失望し
すっかり引き籠るインゴージジイと化していた。
ある日、妻との思い出でいっぱいの自宅が
再開発のために行政側から立ち退き命令
を受ける。
「あら、おじいちゃん!ご心配なく。
24時間フルケアの老人ホームが
あなたを待ってますよ」と行政は更に追討ち。
家も想い出もじいさんもなーんも変わっていない。
勝手に変わってしまったのは周囲の方。
なのに自分たちになんの敬意も払わず
ささやかな想い出すら破壊して
追い出そうとする社会に対し
じいさんは思い切り過ぎる行動に出た。
んで、これがこの話のキモなんだけど、
じいさんは自宅に大量の風船を取り付け
いつか妻と出かけるはずだった
伝説の地へ向けて家ごと飛び立つ。
そんな取扱い要注意のジイサンが
最後にふたたび心開くまでの物語。
正直なところ、風船による移動劇や
現地についてからの冒険談などは
よくあるディズニー的ドタバタでして
一緒に観ていて息子(7歳)は
大いに楽しんでましたけれども
(一応)大人であるPONには
カールじいさんと亡き妻エリーという
ある夫婦のステキな物語として感動いたしました。
むしろ監督はカール夫婦の一生だけを
表現できてもう満足だったんじゃないか。
夫婦の一生の描写がオールサイレントで
細かいところまで品よく表現されているんだ。
あのステキさが理解できるようになるには
わが息子も、まだまだ沢山の経験を
重ねないと難しいだろうな。
すべてを見抜いていた妻、エリーが
じいさんに残していったものが素敵だった。
しかし・・原題が”Up”ってのはさ・・。
ディズニーも、そこだけは
もうちょっと頭つかっても
よかったのではなかろーか?
カールじいさんの空飛ぶ家
原題:Up
監督:ピート・ドクター
ボブ・ピーターソン
脚本:ボブ・ピーターソン
ロニー・デル・カルメン
製作:ジョナス・リベラ
製作総指揮:アンドリュー・スタントン
ジョン・ラセター
出演者
エドワード・アズナー
クリストファー・プラマー
ジョン・ラッツェンバーガー
ジョーダン・ナガイ
音楽:マイケル・ジアッキーノ
編集:ケヴィン・ノルティング
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
公開:2009年12月5日
上映時間:104分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
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ラベル:カールじいさんの空飛ぶ家
お元気ですか?どうもPONです。
>ステキなステキなカール夫妻の描写は
>私めもやられたクチです。
あーやっぱり?そうですよね。
うちの息子は夫婦の描写は
それなりに観ていたようですけれど
やっぱ一番楽しんでいたのは
バウリンガル装置で会話する犬どものところ。
まあ、そんなものです。
>このステキな映画、ツッコむところは原題。
>そこしかないですもんねぇ。
そうですよ。UP・・なんて。
画像欲しがってる人かってのジャンジャン♪
このステキな映画、ツッコむところは原題。
そこしかないですもんねぇ。