なんだっけな。BS・TBSあたりで
突然放映してたんで思わず録画観賞した。
かなり昔にも観賞したキオクはあります。
バブル全盛時に作られただけに
無駄に金だけはかけている。
<あらすぢ>
原作は海音寺潮五郎の同名小説。上杉謙信と
武田信玄による有名な“川中島の戦い”を描いた
壮大な戦国絵巻。
20億円以上の予算を投入してカナダロケを敢行。
監督は角川春樹。天文十七年(1548年)。
時代は戦国、下克上の世。越後の長尾景虎、
後の上杉謙信は、兄に天誅を加えるなど
冷徹な闘いぶりをみせていた。一方、甲斐の国
では大きな野望を胸に武田晴信、後の武田信玄が
勢力を拡大していた・・。
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戦国時代劇といえば大滝修治さんだが
ここでは武田家に初めて鉄砲を勧める
商人役で出演。
でも大滝さんは武田軍の幹部じゃなくっちゃ嫌だ。
夏八木勲。戦国自衛隊では
景虎(のちの上杉謙信)役だったが
今回は山本勘助。
日本映画の悪い癖なんだけど、
戦国ものには必要以上に女性を出す必要なし!
月下に笛吹いているシーンとか
要らないから。マジで。
武田方に”八重”なる女武者が
仰々しく出てくるのにも関わらず、
見得を切るや、敵の鉄砲であっさり戦死。
演じる財前直見に疑斗(アクション)を仕込む
時間が無かったからなのかもしれない。
インディージョーンズにもそんなシーンがあった。
あれはハリソンフォードが風邪気味で
アクションやりたくなかったかららしいw
さらに武田方には”諏訪神軍”というのがでてくる。
なに?諏訪神軍って。
寺社勢力が僧兵持ってんなら諏訪神社が
軍事力持っててもいいじゃないか!
そんな風に考えちゃったのかな。
神輿の上に太鼓を置いてドンドンと叩きながら
薙刀もった一団が重々しく進軍。
神に守られているのだから負けない
・・ハズなのだが即全滅。
まるで映画スリーハンドレッドのペルシャ軍である。
万国びっくり博覧軍。
外国で撮影したので、一般兵は遠目にしか
撮影されず、侍大将も頬面をつけているか
後ろ姿のみ。
アップだとガイジンだってばれちゃうからね。
映画だから実際に殺せるわけないけど
さりとて現地の外国人に疑斗まで求めるのは
難しかったんだろう。
結局、ただただ秩序よく走り回るのみで
壮大なマスゲームになってしまった。
お行儀よく進撃する騎馬軍が
上杉、武田軍関係なく次々と狙い撃ちされる。
まったくお前らときたら
・・ギャラガのボーナスステージか。
上杉謙信(榎木孝明)も忙しい。
武田信玄と一騎打ちしたり
武田の陰謀で裏切り者とされてしまった
軍師宇佐美定満(渡瀬恒彦)をも
一騎打ちで殺したりと、
Wikiによれば当初は独眼竜=渡辺謙が
謙信を演じる予定だったけど病気で降板。
(個人的には正宗イメージが
強すぎたから降板で良かった)
代役として考えていた松田優作(!)も
体調不良で結局、榎木孝明に落ち着いた。
謙信の持つ神経質な暴力バカってイメージには
やはり榎木孝明で良かったのだと思う。
沖田浩之が出ていたようだが
亡くなる数年前なのかな。
これは津川氏のフォローだろう。
もう角川氏の暴走が誰にも止められなくなった頃の
映画制作だったんだと思われ。
結局、彼を止められたのは逮捕だけ、と。
まあとにかくバブルでありました。駄作。
黒と赤のエクスタシー(笑)
「天と地と」
監督:角川春樹
脚本:鎌田敏夫・吉原勲・角川春樹
製作:角川春樹・大橋渡
製作総指揮:角川春樹
出演者
上杉謙信:榎木孝明
武田信玄:津川雅彦
乃美:浅野温子
八重:財前直見
太郎義信:野村宏伸
典厩信繁:石田太郎
柿崎景家:伊藤敏八
直江実綱:浜田晃
大熊朝秀:成瀬正孝
村上義清:大林丈史
鬼小島弥太郎:須藤正裕
高坂弾正:沖田浩之
飯富虎昌:室田日出男
山本勘介:夏八木勲
宇佐美定行:渡瀬恒彦
奈弥辰蔵:野崎海太郎
戸倉弥八郎:五島拓弥
昭田常陸介:伊武雅刀
秋山源蔵:貞永敏
橘屋又三郎:大滝秀治
昭田の妻:風祭ゆき
勅使:風間杜夫
侍女:岸田今日子
ナレーター:西村知道
音楽:小室哲哉
主題歌:小室哲哉「天と地と?HEAVENANDEARTH?」
撮影:前田米造
編集:鈴木晄
製作会社:角川春樹事務所
配給:東映
公開:1990年6月23日
上映時間:118分
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