BS日本映画専門チャンネル
「総力特集ゴジラ」より。
この記事古くって申し訳ない。
放映はもう一年前ほどのハナシ。
<あらすぢ>
20世紀末(劇中の新聞では1994年)、
国連科学委員会(U.N.S.C.)は硫黄島に
宇宙港を建設する一方で、世界の脅威だった
怪獣達を小笠原諸島の島(通称「怪獣ランド」)
に集め、平和裏に管理・研究していた。
しかし怪獣ランドに突然謎の毒ガスが充満し、
その直後怪獣達が主要都市に出現して暴れ始めた。
原因を突き止めるべく、国連科学委員会は
月ロケットムーンライトSY-3艇長の山辺克男に
怪獣ランドの調査を依頼する。
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子供のころ昭和ゴジラシリーズの中で
一番好きだった作品。
子供だからね。なんでも”数”が判断基準。
とにかくどれだけの数の怪獣が出てくるか、
ただ、それだけなのです。
(ムーンライトSY-3号のデザインも
惹かれる要素ではありましたが)
ですからゴジラとラドンとキングギドラの
三匹だけが出てくる”怪獣大戦争”よりかは、
加えてモスラまででてくる
”三大怪獣地球最大の決戦”のほうが
格が上だと思うし、ゴジラと息子と
南洋のザコ怪獣とガバラしか出てこないのに
”オール怪獣大進撃”なんてのは
カンバンに偽りあり、なのですよ。
んなわけでこの怪獣総進撃。
東宝のカンバン映画たる
ゴジラ映画も人気にだいぶ陰りが見え
もしかしたら怪獣映画はこれでラストにしようと
ヤケクソのように怪獣を出してみた作品。
(全11体)
Wiki先生によれば
登場怪獣
ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、
アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、
マンダ、クモンガ、キングギドラの11体。
ゴジラ、アンギラス以外は
過去の造形物を補修して流用-だそうです。
当時の怪獣の着ぐるみなんて
資金難だからなかなか新作スーツは作れないし
映画が完成したらすぐ円谷プロに行って
改造手術をうけ、別の怪獣として登場させる・・と
とにかく最大限使いまわすことが主眼。
後に残す、なんて考えてもいない。
だから最終決戦で富士の裾野に集結しても
キングギドラとの戦いを見ているだけで
全然動きゃしない怪獣もいたり
地底怪獣バラゴンを
元に戻す作業が間に合わず
どう見ても地中を移動するのは無理だろ?
みたいな怪獣(ゴロサウルス)が
バラゴンの代わりに地中からこんにちは、して
パリの凱旋門を壊したり・・。
マンダなんかもツノないし。
さて、映画の内容でございますが・・。
なかなか興味深いのが
怪獣ランドの存在。
1994年頃に、我ら人類はその科学力をつかって
小笠原のある島に怪獣を集め
平和裏に管理しているらしい。
すごいぞ人類。
ゴジラやモスラが島を出ようと
海中を進みはじめると
なにやら黄色いガス
(怪獣たちが忌避する物質なんだとか)
が噴き出てくるので、彼らは断念する。
空飛ぶ怪獣もある程度の上空に
なんか変な電波がバリアを形成してるので
それ以上遠くには飛んでいけないらしい。
仕方ないからラドンは
島のすぐ近海でイルカを食ってる。
さあ、某アメリカのケネディお嬢
出番ですよ。
今回の記事のため、Wiki先生を読んでて
面白かったのは・・企画段階での名前が
「怪獣忠臣蔵」だったということ。
子供の企画に”忠臣蔵”を持ってきてしまうあたり
作り手が昭和だなあとおもうが
今回の敵である「キラアク」星人の名の由来は
なんとこの名残だった。
Wiki先生より
>名前の由来は忠臣蔵の吉良上野介の
>「キラ」と「悪(アク)」から
吉良のご子孫が聞いたら・・怒るぞw
で、宇宙大怪獣キングギドラが吉良上野介で
大石内蔵助=ゴジラを先頭に
富士の裾野へ討ち入りしたわけです。
こんな時こそ、ガイガンやメカゴジラも
助っ人に来るべきなのに。
キラアク星人は、そのほかの宇宙人と
連携が取れないくらい、宇宙でも
かなりの嫌われ者だったのかもしれない。
怪獣総進撃
DestroyAllMonsters
監督:本多猪四郎(本編)
有川貞昌(特撮)
脚本:馬淵薫/本多猪四郎
製作:田中友幸
出演者:
久保明
小林夕岐子
愛京子
佐原健二
伊藤久哉
当銀長太郎
黒部進
勝部義夫
土屋嘉男
田島義文
アンドリュー・ヒューズ
田崎潤
音楽:伊福部昭
撮影:完倉泰一(本編)
富岡素敬(特撮)
真野田陽一(特撮)
編集:藤井良平
配給:東宝
公開:1968年8月1日
上映時間:89分
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