2017年09月08日

エール!

本日は息子の11回目の誕生日。
おめでとう。
本当に元気に育ってくれている。
そんな君に
「エール!」を。

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「エール!」

主人公を演じる「ルアンヌ・エメラ」
正直、映画の主人公を張るにしては
見た目いまいちな感じなんだけれど
なんかフランスTVオーディション番組で
見出されたらしく
その歌声で、現在フランスの
人気者であるらしい。
らしいらしい、ってしかたなかろ。
当方、フランス人ではありませんでw

あらすぢ
フランスの片田舎の農家であるベリエ家は、
高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)
以外、全員が聴覚障害者。ある日音楽教師
トマソン(エリック・エルモスニーノ)に
歌の才能を認められ、パリの音楽学校で
行われるオーディションを勧められた
ポーラは喜ぶものの、歌声を聴けない家族
から反対される。家族のコミュニケーションに
欠かせないポーラは、考えた揚げ句……。

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まず、映画とは、所詮、作り物だけれども
日本人から見ればかなりヘンな描写や
キャラ設定が続く。
このような映画が成り立ってしまう
フランス文化にちょっと違和感。

主人公ポーラの弟が、いわゆる思春期で
その方面が気になって仕方が無いお年頃。
であるのに家族での会話にて、
いきなりセッ○スの話が炸裂。
昨日、お母さんと張り切りすぎて腰が・・
なんて子供たちに語りだす夫婦。
しかも手話でだ。

母親が婦人科に行くことなった。
原因はまあ、いわゆる”やり過ぎ”と思われ
娘は、話せない両親に代わって
医者に病状を説明するのだ。
しかも手話でだ。

ド・ストレート過ぎな展開である。

なぜ主人公以外、全員聴覚障害者なのか
そんな説明はないし、
理由もまったく出てこない。
だってそうなんだからしょうがないだろ、と
言わんばかり。

話が進むと、主人公が歌の才能を見出され
パリに修行に行くことに。
本当にわが娘にパリでデビューできるだけの
声を持っているのか、そこからして
説明できない。なにせ耳が聞こえない
人たちだから。

やはり娘が見つけ出した、
せっかくの夢である。
あたたかく送り出してやるのかと思えば、
この夫婦、最初のうちは、かなり反対する。

出来ればポーラに家にいて欲しい。
なぜなら自分たち家族が社会と
アクセスするには、唯一の健常者で
当たり前のように手話を使いこなせ
家族の事情にも通じている
娘の存在は、自分たちの死活問題だからだ。

他にも、ポーラの歌の才能を見出した、
高校の音楽の先生。
このひともアクの強い人で
華やかなパリの音楽業界で
それなりに活躍していたようだが
都落ちして、食うために田舎で
音楽教師をやっていた。
自分の知識、才能なぞ理解する人が
こんな田舎にいるはずが無い、と
冷ややかに見つめつつ、出来ることなら
パリに戻りたいと願っている男。

弟君も、これまた何故か
主人公ポーラの無二の親友と
いろいろあって脱チェリーボーイ実現とか。
あんまりこの映画の趣旨に
関係ないんじゃないの?
なんて思える描写が多く、この映画を観ると
「やっぱり家族の絆ってスバらしい」と
思う人よりも、フランス人って
とにかくヤリたがりで
個人主義の集団なんだね?
そういう観方をしてしまう人のほうが
多そうだ。



ところが・・やはりスゴイのは
音楽の力
物語終盤、ポーラがパリで
響かせる歌声は
そんなグダグダ進行をかるく吹き飛ばし
いやー音楽っていいな!
家族っていいな?
無理やり観客を納得させる
力を持つ
のでした、まる


こっちの方が好きなんだけど。

スタッフ
監督:エリック・ラルティゴ

製作:
エリック・ジュエルマン
フィリップ・ルスレ
ステファニー・バーマン

原作:ビクトリア・ベドス

キャスト:
ルアンヌ・エメラポーラ・ベリエ
カリン・ビアールジジ・ベリエ
フランソワ・ダミアンロドルフ・ベリエ
エリック・エルモスニーノファビアン・トマソン
ロクサーヌ・デュランマチルダ

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posted by PON at 21:18| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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