〜それでもあなたを信じたい〜
相方のセレクトでTSUTAYA鑑賞。
今の邦画で出さないといけない
俳優は全部出ている。
出演していないのは小栗旬と山田孝之、
それから濱田岳くらいじゃないか。
それくらい、いろんな役者が出ていた。
我々夫婦が、この映画で一番
びっくりしたのは、犯人が誰かじゃなく
渡辺謙の娘、愛子について。
演者が”二階堂ふみ”だと
ばっかり思ってたら
実は”宮崎あおい”だったということ。
<あらすぢ>
話は三つの話が平行して進む。
そこにはそれぞれの日常があって
それぞれの生活に直接の連動はない。
そこへ異分子がそれぞれ迷い込んでくる。
戸惑いながらも少しずつの交流を深め
日常生活に溶け込ませようとする。
そんな矢先、
凄惨な殺人事件の犯人が
整形をしていずこかへ逃亡している、
というニュースが飛び込んでくる。
いずれも身近に「過去が不明」な
男が存在する人々だ。
そんな人々が選択した行動は果たして?
というのが筋書き。
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新宿三丁目の出会い。
エリートサラリーマンにして
ゲイの妻夫木聡。
ふらっと現れて恋人になるのが
素性不明の男、綾野剛。
綾野剛が持つ”眼”には、
いつも何かにおびえてるような光がある。
ちょっと間違っちゃうと
京本正樹になってしまいそうだけど。
リアル世界において、”役作り”のため
妻夫木氏は綾野剛と一ヶ月ほど
同棲したらしいのだが・・
それは果たして”美談”なんだろうか。
プライベートであそこまで
”仲良く”していると考えたくもない。
そんなことも含め、あまり
この辺は深く追求とか、
想像とかしたくもない。
ある港町(たぶん三浦半島のどこか)
ちょっと”足りない気味”なので
世間に騙されてばかりの娘
(演:宮崎あおい)と、
彼女を”ものすごく”心配する
父親の渡辺謙。
そこへ働き者だが寡黙で過去を語らない
松山ケンイチがやってきて、
いつの間にか娘と同棲をはじめる話に!
松山ケンイチの、あのちょっと
ふて腐れたような”眼”には
役柄上、彼の正体が何であったとしても
納得できてしまうものがある。
そして沖縄。
中学生くらい女子が沖縄県の
更に端の島に引っ越してくる。
島の民宿の息子は
その女子に惹かれ、なにかと世話を焼く。
些細なキッカケからバックパッカーの
森山未來=頼れるおにーさんと
知り合いになって・・。
モテキで恋愛偏差値30男を演じた
森山未來。
実はモテキのキャラこそが
彼にはかなりの例外であって
爬虫類のような内面が読み取れない
”眼”を持つイマドキの男
といった役柄が似合う。
って書いてみたけれど
今回の映画では、三人とも
そういう役柄なんでね。
三名とも眼で演技している。
すげい。
男たちの過去を
信じきれなかった人たちがいる。
信じるには遅すぎた人もいる。
そして信じたがゆえに・・という人もいる。
その結末は。
あんまり「怒り」は感じなかった。
敢えてとするなら沖縄の基地問題がらみで。
沖縄の弱者がああいう危機と
常に隣り合わせであれば
そら基地に反対するわ。
どうしたって軍人の最下層には
兵にしかなれない無教養の輩も混じるだろうし。
「怒り」
監督 李相日
脚本 李相日
原作 吉田修一
製作 市川南
出演者
渡辺謙
森山未來
松山ケンイチ
綾野剛
広瀬すず
佐久本宝
ピエール瀧
三浦貴大
高畑充希
池脇千鶴
原日出子
宮崎あおい
妻夫木聡
音楽 坂本龍一
撮影 笠松則通
編集 今井剛
製作会社 東宝映画
公開 日本 2016年9月17日
上映時間 142分
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