ひと昔前の大学生就職事情といえば
”どんなときも”をバックに
「就職戦線異状なし」だったけど
今やこの映画「何者」で描かれてたようなのが
普通であるらしい。
今の若いやつらの置かれている”状況”は
すべてが”異状”だらけで
そんな状態が”フツー”みたい。
何者
知ったかで書く。
尾崎豊の歌だったと思うが
昔から”ピンボールのスコアを
大声で自慢しあった”という
フレーズのとおり、とかく若者とは
”ジブンは人より何かで
先んじている存在なんだ”と
自慢したがるモノです。
なんと言ってもジブンがそうでした(恥)
でも基本的におのれの言動に注意していれば
さほど破滅的状況には陥らなかった。
ところが今は・・。
<あらすぢ>
主人公の二宮拓人(佐藤健)は、ルームメイトの
神谷光太郎(菅田将暉)と共に暮らす大学生。
ある日、拓人は光太郎の元彼女で友人の田名部瑞月
(有村架純)を通じて、アパートの上階に住む
小早川理香(二階堂ふみ)、そして理香の彼氏である
宮本隆良(岡田将生)と知り合う。時には意見を
衝突させながらも、互いに励まし合いながら就活に
挑む5人だったが、それぞれ秘密を抱える彼らの
関係は、いつしか少しずつ壊れていき…。
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いまはSNSが普通にある時代。
そして集団リンチに会うため
たった一度の失敗が
まったく許されない時代だ。
そんな時代に
失敗しないで生きてゆくには
どうしたらよいか。
根拠なく高みにたって人を見下し
常に声高に批評していればいい。
声のデカイヤツが正義と
なってしまうのがネット社会だからだ。
生まれたときに、既にネットがあり
なんの実績がなくとも
ある程度の影響力をもった情報を
発信することが可能な社会。
そこで人の揚足を取りつづけることを
まったくギモンに思わないまま
大学卒業シーズンを迎えた佐藤健。
彼はコレまで、ネット弁慶で
すべて乗り切ってこれたが
卒業→就職という人生の区切りを迎え
これまでの生き方の棚卸を
迫られることになった。
ほかの連中もそれぞれ心に闇があるのだが
佐藤健演じる主人公が一番、今っぽい。
大学四年なんて人生で一番
自意識過剰な時代。
現代ならツイッターだラインだインスタだと
ツールこそ使いこなしているかもしれないが
若者の自意識過剰ってのは
時代でさほど差はないみたい。
映画はなんとなくだけど地上波放送は
(ジブリとハリーポッターだけなw)
されない気がするんで
折を見てレンタルでもしてきて下さい。
「何者」
監督 三浦大輔
脚本 三浦大輔
原作 朝井リョウ『何者』
製作 市川南/畠中達郎/中村理一郎/弓矢政法
市村友一/高橋誠/吉川英作/坂本健/荒波修
川村元気(企画・プロデュース)
製作総指揮 山内章弘
出演者
佐藤健
有村架純
二階堂ふみ
菅田将暉
岡田将生
山田孝之
音楽 中田ヤスタカ
主題歌 中田ヤスタカ
「NANIMONO(feat. 米津玄師)」
撮影 相馬大輔
編集 穂垣順之助
制作会社 東宝映画
製作会社 映画「何者」製作委員会
配給 東宝
公開 2016年10月15日
上映時間 97分
製作国 日本
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そういや古い話で恐縮ですけど
自業自得とはいえ、ネットで
人生を狂わされた人たちは、
今どこでどんな心境に至っているのかな。
たとえばエアロバキバキ君とか
ジョリーロジャース氏とか
ある声優に”私が添削してあげるから
文章の書き方を学ぶといい”とか
エラソーにコメントしたヤツもいたっけな。
(↑あ、コイツは別に狂わされていないか)
厨房のシンクだかに入った写真で
バイト先を廃業に追い込んだ輩
同じく冷蔵庫に入って云々。
バイト先にアトピーの患者が来たのを
とても酷い言葉でちゃかして
SNSに投稿して燃え上がった
大学生もいたな。
コンビ二おでんに営業妨害して
それをあろうことかSNSに投稿。
結局足がつき、逮捕された男もいた。
書き出したらキリがないけれど。
現代人の自我は、今も肥大化が止まらない。
ラベル:何者