「伝染んです」の漫画家、吉田戦車と
「おるすばんえびちゅ」の漫画家、伊藤理佐。
二人が夫婦なのは知っている人には
もうおなじみだ。
まんが親 1―実録!漫画家夫婦の子育て愉快絵図 (ビッグコミックススペシャル)
この二人が結婚して二年、女の子が誕生する。
かわいい我が子をめぐっての日々。
日々成長、日々発見。
(3巻くらいまでの話)
吉田戦車は、日常生活でムスメの
おもしろエピソード見つけると、
マンガのネタにすべくスグに
メモしているらしい。
ムスメも実の父親が”マンガ”なるものを
描いている、ということは理解している。
メモをとる父親を見ると
「いまの(自分の言動)おもしろかった?
おもしろかった?」と執拗に確認、
「いまの漫画に描きな」と薦めるそうだ。
父親が自分のことを漫画に描いていること
それがどんな結果を生み出すのか
まだそこまで考えは及んでいないようで。
にしても、漫画家ってたいへんだな。
自分の生活を切り売りしてナンボだから。
でも、そもそもが厳格なドキュメンタリー
ルポとかじゃないから、デフォルメあり、
省略あり、漫画的表現に徹したりと、
様々なんだろうけど。
これが一般家庭だったら
「あんなことまで書いて!」
「そんなこと言ってない」と
ひと悶着も、ふた悶着も、ありそうだ。
さすがに奥さんは同業者であるから
その辺、相当な理解があるんだろうね。
吉田戦車って結構ダークな面を
ズカっと自分の漫画に描くところがある。
なにもそんなこと描かんでもとすら
時々思うが、本人もどこかに描いていたように
漫画家の”業”ってモンなんだろう。
この漫画で知ったんだが
吉田戦車はバツイチで、前の奥さんの
ムスメさんが3巻の時点でもう高校生らしい。
離婚内情や親権の話といった話は
そういう趣旨の漫画じゃないし
踏み込んでいなかったけども、
”前のムスメの成長も見届けられない自分が、
新しい娘の成長を見続けても良いものか?”
そういった”引け目”のようなものを
常に感じているらしい。
もちろん、PONには経験ないけど
その気持ち、解からなくはないな。
吉田戦車夫婦はそろってお酒が好きらしく
特に奥さんの伊藤理佐は”外で”
酒を飲むのも大スキなようで。
当然、漫画家として出版社の人との
”つき合い”という側面もあるのだろうが
一度、外へ飲みに出かけると
なかなか帰ってこないようだ。
「明日、ムスメの弁当を作る約束に
なってたじゃないか、もうこんな時間
(明け方のご帰宅)ムスメに
なにも作れないじゃないか!」と
イライラ、ダーク吉田戦車化して
妻の帰宅を待つ吉田戦車。
そしてゴキゲンで帰宅した妻と
果てしない口げんかバトルに突入する、とか
なんかそんなとこ、我が家の構造に似ている。
まんが親 3 (ビッグコミックススペシャル)
が、こんなこと書くと
我が家でもケンカになってしまう(苦笑)
読まなかったことにしてください。
他にも、細かい話なんだけども。
食器洗いの件。油のついた食器を、
そうでないものと分け、別々に洗う
(のが当然と考える)吉田戦車と
どうせ洗うんだから、と全部ゴチャで
洗おうとする伊藤理沙(と吉田戦車の母親)
我が家も吉田戦車派の相方と
ときどき手を抜いて注意を受けるPONと
いったようにどこにでもある風景に
おもわずクスリ。
家には3巻までしかないけれど
5巻(ムスメさんが小学校低学年に進学した時点)
で連載終了した模様。
まんが親 5 (ビッグコミックススペシャル)
子供の順調な成長はもちろんうれしいが、
我が家でも今度、上のお兄ちゃんは6年生に
下の娘が5歳になるため、コレまで以上に
家から”赤ん坊”ッ気が失われている。
我が子が無邪気な赤ん坊、幼児であった
最後の”残り香”を出来るだけ満喫しつつ
思えば短かすぎる”育児”時代に
別れを告げる所存。
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