2020年01月23日

「空母いぶき」(映画)

「空母いぶき」

早速レンタルしてきました。
んでもって先ほど観終わり
近年のマスライではまれに見る速さで
記事にしております。

原作は本来、麻雀漫画家だった
「かわぐちかいじ」の最新作。

「沈黙の艦隊」
「ジパング」・・んでもって
「空母いぶき」と。
すっかりポリティカル・ミリタリー漫画作家に。

無理くり潜水艦モノに国際政治をからめるも
人気が出たばっかりに長期連載。
気が付けば実際の国際情勢がすっかり
様変わりしてしまった「沈黙の艦隊」

ミリタリー物はイケル、こんどはタイムスリップで
歴史を語ろうとしたが、結局のところ
ファイナルカウントダウンで終了した「ジパング」

だったらもうバトルシーンだけで行っちゃえ!

それがコミック「空母いぶき」だと思ってる。

漫画では尖閣諸島に上陸しちゃったから
その奪還作戦とか、人質の島民の保護には
いくら立派な空母があったところで
やはり、歩兵と陸戦の描写が不可欠ですが
その辺も描写しちゃうと
フィルムがいくらあっても足りない。
んなわけで、本作では陸軍の出番はなし。

どうしても比較してしまうのが
映画「亡国のイージス」
余計な人間関係とか
政治的駆け引きは、ばっさりカット。
俺たちはただただ、戦闘シーンだけ観たいんだ〜!
(含む俺ちゃん)
というミリオタ心の叫びを現実にした・・
そんな映画に仕上がってますよ。
そう、海自のPVだったんですコレ。



あらすぢ
国籍不明の軍事勢力から攻撃を受ける中、それぞれの
立場で国民の命と平和を守るため奔走する者たちの
姿を描く。世界が再び「空母の時代」に突入した
20XX年。日本の最南端沖で国籍不明の軍事勢力が
領土の一部を占拠し、海上保安庁の隊員を拘束する
事態が発生。未曾有の緊張感に包まれる中、政府は
初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とした
護衛艦群を現場に派遣するが……。

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どうしても気になるところ、
原作ではそのまんま中国でしたが
この映画のおける敵は
架空の国家「東亜連邦」(とうあれんぽう)。
場所はフィリピンの右上の方。
てかまんまフィリピン

それにしても戦闘描写って
絵コンテ作成者次第で
いかようにでも変化するんだなあ、と
如実に理解。
「亡国の〜」戦闘シーンは
たしか庵野カントクが絵コンテを描いていたから
ミサイル発射シーンの異様なこだわりを
モノスゴク感じたものですが
今回の発射シーンは
いまいち”ケレン味”に欠けた。
(あるいはアニメ的表現でもいい)

そもそも兵器なんてものは
本来、メカなんだから無機質なわけで
ケレン味など不要なのだが、
描いている人次第では
”ケレン味”を描けてしまうのだな。

CGについては、ちょっと空気感が
ザツだったように思う。
いぶきが海上を移動するシーンなんて
CGで再現するミリタリー雑誌付録DVDのように
見えたりしてね。

登場人物と役者について。
航空自衛隊のパイロットとしての実績を
買われ、いぶき艦長に抜擢された西島秀俊
西島秀俊って存在は、
あんまりパイロット感がしない。

いぶきが単に自衛隊最新最大護衛艦だったら
艦長就任がテッパンだったはずなのに
副長に甘んじる佐々木蔵之介
まあこれは見た目順当。

そして迫水洋平(F35B戦闘機アルバトロス隊隊長)に
市原隼人
この人、本来はかっこいい部類に入るハズなんだが
この直前にドラマ「おいしい給食」を
観たばっかりに、彼が眉の根よせ、
苦悩しているときは
全部、今日の”給食”ならぬ
今日の”レーション”を
楽しみに想像しているだけの
大変困ったパイロットに見えて仕方なかった。

それと、登場早々に家族写真を飾ってたりとか
この戦いが終わったら退役するんだ〜
なんてのは、やっぱ死亡フラグであることを
再確認する。

佐藤浩市
DAIS(架空の自衛隊情報組織)の
ボスくらいが似合う男が
ついには内閣総理大臣が似合う
年齢になってしまった。
なんかこの映画公開時、いらんこといって
世間からバッシング
くらっていたみたいだけど
役者は役者、その思想と役柄は
切り分ける、大人の知恵ってやつを
もう少し持っていてもよさそうなものだ。
やはりあの親子は、名優の親子扱いされているが
そろって風変わりな血であるなあ。

三木プルーン男ことサラ飯の中井貴一
今回は、あざといまでに
日本の善良なイチ市民代表、
どこぞのコンビニ店長役として登場。
前世(亡国〜)で大暴れしすぎたから
罪滅ぼしなのかな?

そして、おなじく「亡国の〜」で
反乱した海自の下士官を演じていた
吉田栄作ですら
この映画では政治家として出演。
彼、若い時から、名前だけは
一人前の政治家のようでしたが。

それにしても、みんな年取ったのぅ。

戦争と戦闘の違いは
死傷者に市民がいるかどうかだ。


いぶき艦長が劇中で
そんなこと言ってる。

自衛隊が誇るべきは
実戦で誰も死んだことがないことではなく
一般人を誰も戦争で死なせたことがないことだ。

とも。

今回、いぶき練習航海の取材として
二人のジャーナリスト
(本田翼ほか一名)が登場するが
いぶきが急遽戦場へ派遣させるため
彼らは退艦させる流れになった。
ところが艦長命令で艦内残留となる。
そして彼らは結果的に戦闘を目の当たりにする
現代ニッポン人になるわけだが・・。

今回のの”戦闘”を、民間人を死なすことで
”戦争”にしちゃおー
といった
いぶき艦長の策略だと思っていたんだけど
本当のところ、艦長は”戦いの真の姿”を
世界に喧伝したかったかららしい。

それと、先ほどから時々書いてきた映画
「亡国のイージス」には
ミニイージス艦「いそかぜ」が出てくる。
その「いそかぜ」は空母いぶきを中心とする
第五護衛艦隊の構成艦なのだが
企画段階で「ローレライ」「亡国のイージス」
の作者の作家、福井晴敏が参加しているらしい。
ならば、「いそかぜ」の存在は
彼ならではのお遊びなんだろう。

「いそかぜ」艦長役に
最近人気?急上昇の大柄ハゲ、山内圭哉さん。
「いてまえ〜!!」

まことにもっていい役でありましたが
彼は、”ルビーの指輪寺尾聡副長”
(亡国のイージス)が戦死して、
後任として着任したとか?
あーでもあっちの「いそかぜ」は
東京湾で爆発轟沈したからなあ。
まったくの別物、あるいは二世艦なのかもしれないな。

この映画、さすがに自衛隊が全面協力・・をしていない。
最近のゴジラシリーズなら過剰なまでに
協力してるのに。

脚本は「機動警察パトレイバー」の伊藤和典と
「亡国のイージス」の長谷川康夫。
ミリタリー系のお話では欠かせません。

自分は面白かったけど
ミリタリー系まるで無知の方には
まったくもってお勧めしません。

さいごのスタッフロールに参考文献として
「自衛隊最新装備」とあったのが
なんかカワイイ。



映画 空母いぶき
原作 かわぐちかいじ「空母いぶき」



監督 若松節朗

脚本 伊藤和典/長谷川康夫
音楽 岩代太郎

キャスト

自衛隊
秋津竜太(航空機搭載型護衛艦「いぶき」艦長) - 西島秀俊
新波歳也(航空機搭載型護衛艦「いぶき」副長) - 佐々木蔵之介
湧井継治(第5護衛隊群群司令) - 藤竜也
中根和久(航空機搭載型護衛艦「いぶき」船務長) - 村上淳
葛城政直(航空機搭載型護衛艦「いぶき」砲雷長) - 石田法嗣
淵上晋(第92飛行群群司令) - 戸次重幸
迫水洋平(アルバトロス隊隊長) - 市原隼人
柿沼正人(アルバトロス隊パイロット) - 平埜生成
井上明信(海幕広報室員) - 金井勇太
浦田鉄人(護衛艦「あしたか」艦長) - 工藤俊作
山本修造(護衛艦「あしたか」砲雷長) - 千葉哲也
浮船武彦(護衛艦「いそかぜ」艦長) - 山内圭哉
岡部隼也(護衛艦「いそかぜ」砲雷長) - 和田正人
瀬戸斉明(護衛艦「はつゆき」艦長) - 玉木宏
清家博史(護衛艦「しらゆき」艦長) - 横田栄司
滝隆信(潜水艦「はやしお」艦長) - 高嶋政宏
有澤満彦(潜水艦「はやしお」船務長) - 堂珍嘉邦
大村正則(RF-4EJ偵察機ナビゲーター) - 袴田吉彦
備前島健(RF-4EJ偵察機パイロット) - 渡辺邦斗

政府
垂水慶一郎(内閣総理大臣) - 佐藤浩市
石渡俊通(内閣官房長官) - 益岡徹
城山宗介(副総理兼外務大臣) - 中村育二
沖忠順(防衛大臣) - 佐々木勝彦
沢崎勇作(外務省アジア大洋州局局長) - 吉田栄作
赤司徹(外務省アジア大洋州局局員) - 三浦誠己

一般人
本多裕子(ネットニュース P-Panel記者) - 本田翼
晒谷桂子(本多裕子の上司) - 斉藤由貴
藤堂一馬(本多裕子の先輩ディレクター) - 片桐仁
吉岡真奈(藤堂一馬のアシスタント) - 土村芳
中野啓一(コンビニエンスストア店長) - 中井貴一
森山しおり(コンビニエンスストアのアルバイト店員)
- 深川麻衣
田中俊一(大手新聞のベテラン記者) - 小倉久寛
AKB48の横山由依は、平埜生成演じる柿沼正人の
妻役として(子どもを抱える)写真のみ出演している。

制作 デスティニー
製作 「空母いぶき」フィルムパートナーズ
配給 キノフィルムズ / 木下グループ

封切日 2019年5月24日

上映時間  134分

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posted by PON at 22:00| 神奈川 | Comment(0) | 映画(カ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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