「比較的理解がある」と書いたが、
それというのもPONにとっては
小学校高学年のころより
親公認の「レジャー」だったのである。
PONの家は自営業で
通りを挟んだハス向かいには
某ディスカウントストアーの駐車場。
広さは地元随一で、そこによく「プロレス」の
地方巡業があった。
まだコンビニがある時代ではなかったので
巡業が決まると、我々のような個人の自営業に
チケットの販売委託に来た。
そのときに運よく、PONが家にいると
「僕、お友達と見に行ってきなよ!」と
新聞勧誘員と大して変わらぬ風貌のオジサンが
チケットを融通してくれたのである。
いつも砂被り席の2〜3列奥だったから
相当いい席だったと、今ならば思う。
当時はそれが「当たり前」だったので
全然有難くなかった。
「全日」1回・「新日」2回・「全女子」1回
くらい、それぞれ見に行った記憶がある。
「新日期待のニューフェース」として「前田日明」が
ポスターの前座にちんまりと写真があったんだから。
時代が判るってモンです。
開催日当日の昼の12時頃は
まだガラーンとしていたのに、
夕方が近づくころには
あれよあれよという間にリングが完成。
会場設定が終了していた。周囲には「屋台」まで
繰り出し、田舎はちょっとしたお祭り。
5時半頃?田舎ではめったに見ることの出来ない
黒塗りの「リムジン」が会場へ続く進入路へ。
開け放たれた車の窓からは、
ぶっとい「ビール瓶」?「ボンレスハム」??
だけが突き出しているのが見えた。
たぶん、いや間違いなくあれは「馬場」さんの
腕だったのだと思う。
毛がもじゃもじゃあったから。
前座の試合はパスだ、と
生意気に家で飯を食っているPONだったが
興業が始まってしばらくすると
なんとあの「スタンハンセン」が我が店に買い物に来た!
もう9坪位の店舗スペースに
年末の「アメ横」クラスの人が押し寄せたのだから
ハンセンも大変だ。
その日、我が店は開店以来、最大の混雑を記録した。
最大の「売り上げ」でないところが非常に残念だ。
父は今でもスタンハンセンと対等に
会話したことを自慢にしている。
(一応英語でだったが)
彼が結局何を買っていったのかというと
「牛乳」でした。
「豆乳」を希望したのだが
あいにくうちには品揃えがなかったもので。
ごめん。
スタンハンセン選手。
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実は我が店には
「ウルトラセブン」も
買い物にきたんです。
いや、もちろん本物ではなくて、
「タイガーマスク」以降、
たくさん出現した「覆面レスラー」の1人。
何でも「覆面」にすればいいってモンでも
なかろーに、とも思いますが。
中身はたぶん全日の新人レスラーだったんでしょう。
とっても低姿勢で「コーヒー牛乳」を
買って行ったのが印象的で。
当時のPONの身長からして
見上げるとマスクのあごの隙間を通して
マスク内の顔が見えたんです。
見えたけど、今も昔も誰かわからん(笑)
若いアンちゃんだったという記憶しか。
彼は今も頑張っているのでしょうか?
とっても礼儀正しい方だったと記憶してます。
手前味噌ですが
「アグネス仮面」
いらっしゃいませ!
(一瞬、メイドカフェを思い浮かべてしまった・・
行ったことナイケド)
ハンセンはほとんど試合スタイルでしたが
上に白いジャケットかなんかはおってました。
おもむろにPONのアタマをグワシッとつかみ
「いい目をしているな。坊主!」
とかナントカ言われたら
たぶんここにはいなかったでしょう。
大体それはランバラルです(独りツッコミ)
日本語パーフェクトにダメだったし。
結構不機嫌だったみたいで、店を出た後
ついて来るファンがうざったかったらしく
腕を振り回したら、5〜6人吹き飛ばされ、
誰かしらクレームでもつけるのかと思いきや
全員「男の勲章」にしていたんだから
プロレスファンは始末に終えない(笑)
吹き飛ばされた一人はPONの同級生でした。
生ハンセン!!
いいなぁ〜PONさん。
やっぱり左腕には
あの黒いの巻いて、
カウベル持参でしたか?w
いや〜、しかしうらやましい、、。