2007年09月15日

「果てしなき渇き」 深町 秋生

またまた借りましたよ、上司から。
こういう本を読んで、こういう部下になれ!って
謎かけですかね?マスライです。

「果てしなき渇き」 深町 秋生 著
 宝島社文庫

<あらすぢ>
元刑事・藤島秋弘のもとに、失踪した娘の
加奈子を捜してほしいと、別れた妻から
連絡があった。家族とよりを戻したいと願う
藤島は一人、捜査に乗り出す。一方、三年前。
中学生である瀬岡尚人は手酷いイジメにあっていた。
自殺さえも考えていたところを藤島加奈子に
救われる。彼は彼女に恋をし、以前、彼女が
つきあっていた緒方のようになりたいと
願うようになるが…。二つの物語が交錯し、
探るほどに深くなる加奈子の謎、次第に浮き彫りに
なる藤島の心の闇。用意された驚愕の結末とは―?
『このミステリーがすごい!』大賞第3回受賞作。

全選考委員が圧倒された暗き情念の衝撃作!!
(「BOOK」データベースより)

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PONスコープでは中の下。
面白いか?ツマンナイか?と問われれば
面白いとは思う。
思うが、こういう小説(ノワール物)は
キライなんでもういいかなって感じです。
文面は比較的読みやすかった。

主人公の元刑事が、最後まで何も
いいところがないまんま、ただ堕落してゆく・・
そういう小説。
そういう意味ではビックリした。
その仕掛けこそが最大のミステリーかも知れない。

登場人物に感情移入できる奴が誰もいない。
(主人公の元後輩くらいかな。それも体制に
 飲み込まれたまま、いつの間にかF.O.してるし)

すごいよこの主人公。
読んでいる最中、ツッコミしまくりだもの俺。
「オイオイ、そんなことしたら元に戻れないよ?」
元警察官という設定に、最後の望み?
(主人公が更生するか期待)をかけてたが
最後まで裏切られた。

この男、困ったら覚せい剤を射つし
すぐに乱暴するし、効率よく使えないのに重武装
何も考えず現場突撃、味方になりそうな人を
どんどん撥ね退けてくし。
まあ、それが作者の手なのかな。

それから主人公の娘で渦中の「加奈子」氏
心中は察しますが・・・

そんな高校生いないってw

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深町秋生(ふかまちあきお)氏のコメント
 私の青春は暗かった。『果てしなき渇き』では、
そんな過去を嫌々思い出しながら書いた。これは
孤独と憎悪に耐えかね、疾走する人間達の悲しみを
描いた作品である。友愛や和気を著しく欠いている
ために、激しい拒否感を抱く方もいるだろう。
けれど同時にこの小説の世界に共感を覚える方も
きっとどこかにいてくれるはずだとも思う。
 なぜなら慈愛に満ちた世界を疎み、燦々と輝く
太陽に向かって唾を吐きたいと願う人間は、
私だけではないはずだと、固く信じているからだ。

>私だけではないはずだと、固く信じているからだ。
固く信じないでくださいよ。
そんなことw

主人公が結局、大ボスを撃ったのは良いと思います。
もしエセヒューマニズムな小説だったら
「罪を憎んで人を憎まず」
なんて展開になりかねなかったし。
山口の母子殺人を引き合いに出していいものか
ワカランけども、俺も撃つ。

確かにある種の「ノド」の渇きは覚えます。


posted by PON at 21:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ミステリ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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