7月2日(土)〜3日(日)
日本列島上空はわかり易いほどに
梅雨前線におおわれ、どのコースも気流が悪いと
機長よりお墨付きをいただいたPON一行だったが、
・目の奥が痛い(PONのみ相方は問題なし)
・頭が強化人間系の痛さ(PONのみ相方は問題なし)
を何とかこらえて、到着した大分空港は
大雨だった。25分遅れ。
どらいびんぐやっほーやっほー。
HONDA「FIT」。カーナビ、オーディオ付。
操作方法がさっぱりワカラン
カーナビをそのままに、ドライブに出発。
大分空港は、国東半島(四国側に丸っこく突き出している)
の中間あたり位置し、半島の地形沿いに
一般国道(213号線)がはしっている。
そのまま走れば「別府温泉街」。
更に走れば
「大分市街」にたどり着く訳だから
カーナビは今んとこ不要。
地方にありがちな、立派なハイウェー
「大分空港道路」もあるが
ドライブということで、「とことこ」と下の道を選択。
ネットというものは「ワールドワイド」であるから
こういう例えはあまり有効ではないはずだが
走れど走れど、車窓は伊豆の東海岸。
(まあ地方の一般的な風景)
別府温泉の海岸通などは
伊東温泉近辺にそっくりな町並み。
(すみませんね。大分の方。オリジナルがどっち?とか
そういう話ではありません。
日本の地方はだいぶ景色が
画一化されてきてるんで)
あまり遠隔地へ来た感じがしない。
風呂に入れば変わるかも、と
相方と話しつつ、50分ほどの
ドライブの末、到着しました「竹瓦温泉」
「竹瓦温泉」の雄姿。
別府駅からなら徒歩10分。散歩がてらに行けます。
周辺はピンク街なのが一人旅ならうれしいかも。
竹瓦温泉は市営。現在の建物は大正時代。
そもそもは明治時代にまでさかのぼる。
通常風呂入浴料は100円だが、我々の今回のお目当ては
「砂蒸し風呂」。1回1000円。
時間制で30分おき毎に受付順に、風呂場へ向かう。
20分ほど待つことになりそうだ。
相方は「砂蒸し風呂」初体験なので
わくわく・・しているように見えなくもない。
若干不機嫌そうだが・・別にPONが何かしでかした
訳ではない。PONには判る。あの顔は
「どうでもいいから早く風呂に入らせろー!」
100%の顔なのだ。
砂蒸し風呂に、説明は要らないような気もするが
海水浴場でやっているように、
砂の上に仰向けに寝っころがると
係りの方が、砂をかけてくれて頭以外は完全に
砂に埋もれる。砂は温泉を含んでいるので
下からジンワリ、上からぽかぽかなのである。
15分くらいが限度ということだ。
本当は別府の海岸にも海を見ながらの
「砂蒸し風呂」浴場があるのだが
今回は「大雨」だったのでやめた。
PONは指宿の砂蒸し風呂にも行ったことがあるが
あちらの方が若干温度が高くて、砂も水気が少なかった
気がする。水気のある分、竹瓦温泉の砂蒸し風呂
の方が長い間入っていられそうだ。指宿は
15分にチャレンジしたが、ゆでだこになって
ギブアップしたのに、結局10分くらいだった。
脱衣所は男女別々だが、砂風呂場は男女一緒。
レンタル浴衣に着替えて、砂蒸し風呂場へ。
カップルだったら頼めば並んでの入浴も可能だが、
あまり意味はないだろう。
なぜなら、ひとたび固定されてしまったら
天井しか見えないからである。
係員の方々は汗みずく。大変な作業だ。
湯治客は高い天井を見上げつつリラックス。
体に感じる砂の重さが、全身を同時にマッサージ
してくれているような・・眠くなってきた
・・・・「お兄さん終了だよ。両手を動かして起きて!」
おばさんのコールがPONを現世に引き戻す。
「埋立地からいきなり現れるモスゴジ」@東宝
のつもりで起き上がり、砂だらけの体で大地に立った。
脱衣場には通常の浴槽とシャワーがあるので
砂を洗い落としてから入浴。
出てみると、待合場には相方が
頭に鉢巻スタイルで
それはそれはおいしそうにお茶を飲んでいた。
・・っていうか
そのハチマキじゃ飯場のオヤジだよ?
けど明らかにさっきと顔つきが違う。
大変判り易いのも彼女の特徴であります。
この後、もう一度、ノーマル温泉
(砂蒸し風呂を選択すればこちらにも
そのまま入浴可能なのです)
でひとっ風呂。
途中、若い外国人カップルが竹瓦温泉に来訪。
かなり戸惑いながら
一般風呂へ入浴しに行くシーンがありました。
ここの温泉には、ほとんど英語の案内が無かったので
あのまま行けば彼らはせっかく日本まで来たのに
砂蒸し風呂とは無縁のまま帰ることになるでしょう。
その行く末を見届ける前に
我々は「竹瓦風呂」を後にしてしまったので
詳細は不明ですが。
「彼らかわいそうだな?大丈夫かな」
「それもまた旅でしょ。そろそろ次に行こうよ」
こういう時、相方はいつもさばさばしております。
Vol.3に続きます。
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