海上輸送安全のための国際組織、
国際海事局(IMB:本部ロンドン)の
下部組織。
10月30日、インドからソマリアへ
砂糖を運ぶ北朝鮮の貨物船「テホンダン号」が
ソマリアの海賊が襲撃された。
タグボートでこっそりと忍び寄る海賊は
あっという間に甲板を占拠。
船主らに日本円で1500万だか
要求したらしいが、船員側も
無線室とブリッジに籠城したんだとか。
ケニアにある
「乗組員救助プログラム(SAP)」
東アフリカ支部から
マレーシアはクアラルンプールの
「海賊報告センター」へ通報が入る。
この「海賊報告センター」とは
マラッカ海峡が海賊のせいで
海運やばすぎ!なんで1992年に開設したもの。
報告を受けたセンターは
最寄りの海軍に救助依頼するのだそうだ。
(どこの国でもいいから
最寄りの軍隊ってことなのかな?)
必然的に、だいたいそんなときに
一番役割が回ってくるのはアメリカ海軍。
(世界中に散らばっているし)
彼らだって「正義のヒーロー」ぶるの
大好きだからなあ。けれども、こんな時
ここほど頼りになる軍もないだろうね。
こんなとき、近くに自衛隊が居たら
出番になるのか?
まさか、そしておそらく救出要請を
丁重にお断りするんだろう。
国内情勢的に仕方ない・・とは思うけれど
たとえば日本の艦船がそうなっていても、
助けられないのだとしたら、それはもう
法律とか社会システム、政治がおかしいし
市民を守るハズの軍の存在意義ゼロだろ?
この辺は実際を知らないので
想像になってしまうけど。
閑話休題。
で、北朝鮮の貨物船「テホンダン号」が
襲われたとき、近くにいたのはやっぱり
アメリカ第五艦隊だった。
国同士が仲悪くてもこういうときは別?
駆逐艦「ジェームス・ウィリアムズ号」が
100キロ以内にいたんで早速出動。
まずヘリコプターで急行したらしい。
もちろん、貨物船を即時発見して上空から
威力偵察かたがた、投降を呼びかけた
みたいだ。
海賊は「ゴムゴムのピストル」とかで
抵抗なんかするはずもなく、
やベーアメリカ軍だよ・・と
右往左往しているうち籠城中だった
貨物船の船員が反撃開始。
実は彼らみんな「北朝鮮元海軍兵」なんだと。
きっかけさえあれば
元軍人の集まりなんで強い
あっという間に形勢逆転、制圧し返した。
さすが北朝鮮人民。捕まえた海賊は
ゴムボートのまま海上に置き去りに
しようとしたのだが
それはいくらなんでも人道上あんまり・・と
米軍側が反論、仕方なくwソマリアの港に
引き渡したとか。
ちなみにたまたま近くにいた第5艦隊
「ジェームス・ウィリアムズ号」は
海賊退治のためそんなとこにいたわけではなく
テロ組織根絶作戦支援のためで
おそらく、この船もわが「海上自衛隊」特製
海上ガソリンスタンドから
給油を受けているわけで、その油を
受けた軍艦が、テロ排除以外の用途に使われ
しかも北朝鮮を助けた。
アメリカは北朝鮮籍とはいえ民間船なんで
海上のカウボーイの役回りを演じたり。
民主党(社民党&共産党)の主張を根拠に
今回の例を判断すると、自衛隊の給油活動は
果たして正義なのか?悪なのか?
日本の国益にかなっているのだろうか?
ぜひ教えて欲しいものだ。
自分、頭悪いから(めんどくさいことは嫌い)
いろんな意味で世界はもう密接不可分。
一元的な「正義」とか「理念」だけでは
解決しにくくなっているのは確かだと
勉強になりました。
日本国籍ののケミカルタンカー
「ゴールデンノリ」もアラビア海だかで
海賊に襲撃されたらしいが、これは
米海軍の巡洋艦「アーレイバーク」に
救助されたとか。もっとも日本国籍と言っても
乗組員は皆外国人だったせいか、日本では
ほとんど報道されなかったようですが。
アメリカ軍のこんな一面も少しは
評価してもいいんじゃないかな。
その逆に、自国の民間船がピンチの時に
助けに来ない国ってのも少しは
疑問に思いたい。
この記事の元ネタは、元NHKアナの
池田さんなんだけど。解かりやすく
面白い記事を書いてくれるすごい方。
さすが子供ニュースのパパ。
顔がひょっとこだけど。
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ただ、これだけは言えます。
今の原油高騰は海上自衛隊が他所の海軍に
あまりにも気前よく油を提供してしまったため、と。
これはPONだけが把握し得た
驚異的な事実だと踏んでますよ。