2008年02月18日

「ぼくらの alternative 第一巻」

著:大樹連司  
原作・イラスト:鬼頭莫宏
小学館 ガガガ文庫(スゴイ名前w)収蔵
月刊IKKI(存在を聞いたことはあります・・)
連載作品。

先日、当ブログにいつも的確なコメントをいただける
「北斗」氏より、大きな段ボールが送られてきました。
中身は、氏がこれまで読破してきたと思われる
ラノベ本(ライトノベル・・コバルトとか
スニーカーとかそういう本)群と
お茶っ葉と、なぜか「柿ピー」・・何故だ?

NEC_0020.JPG

氏、一流のジョークと拝察しますが、PONが
開封するや嫁さんが柿ピーとお茶を奪って
逃走してしまいまして・・こちらの方はPONの口に
ほとんど入っておりませんw

ラノベ本群の方は、以前から「PON氏ならば
ハマること請け合いだから、ぜひ書店で見つけてくれ」
と勧められていたのですが、どうにも腰の重い
PONに業を煮やしてのことのようです。

たくさんあるラノベ本でしたが、真っ先に目に
入ったのは表題の「ぼくらの alternative」。
以前に北斗氏から「エヴァンゲリオン」の操縦者を
たくさん増やして、もっとダークにした話だよ・・と
聞いていたことを思い出し、最近は読書がご無沙汰
(通勤時間はほとんどブログの草稿作成に
 費やしてます)
でしたので、その友としたのでした。
氏にはこの場を借りまして御礼申し上げます。


・・エヴァンゲリオンとかガンダムってロボット?と
おっしゃる方はこの先読まない方がいいです。

力こそがこの戦いの唯一絶対の正義よ

あらすぢ
 夏休み、南の島の自然学習学校に参加した
少年少女15人。いずこからか現れたある少女に
ゲームを提案される。
 ゲームの内容は、「ロボットを操縦し、地球を襲う
15体の敵を倒して地球を守る」というもの。

日々の生活に飽きてきて、アニメみたいな話を
面白そう、と快諾した彼らだったが、島からの帰路、
「コエムシ」となのる正体不明のキャラと
黒い巨大なロボットが現れ、そのコクピットに
転送される。その前にもうひとつ巨大なロボットが
現れ、戦闘へと突入するが・・・
少年少女たちは、ヒーロー譚にはなりえない
大きな代償を払うことになる。

************************

で、結論。
激ヤバ。ハマるわこれ。

いや、最初は正直なところ
「絶対無敵ライジンオー」みたいなものかなと。
・・PONも見たことはないが筋は知っている、
学校校舎ごと巨大ロボットに変形してクラスメイト全員で
侵略者と戦う話、とかまあ、そんな類の話だろう、
そんでロボットはエヴァンゲリオンライク
なんじゃないの?と勝手に踏んでいたんですよ。

やっぱり、食わず嫌いはいけません。
あの(どの?)北斗氏がハマる「ラノベ」ですから。
一筋縄ではいきませんでしたよ。ええ。

作者がエヴァンゲリオンブームを思春期に
正面から受け「俺なら「エヴァ」をこう書く」と
思い続けた10年後の回答がコレって感じですか。
陳腐な表現になってしまいますけど、
PONとしては
「エヴァンゲリオン」+「バトルロワイヤル」
でした。

こういうキャラクターがたくさん出てくる話って
PONにはそれぞれのキャラを頭に入れるまでが
一苦労なところがありまして、主人公群は
中学1年生。
「カコ」とか「マコ」とか「ワク」とか通称が
カタカナで次々とでてきて、しかも人物描写を
掘り下げる為に、イマドキらしい中学生を活き活きと
描写してある・・といえば聞こえがいいが、
PONには「中学生日記」にしか思えない
個所もありまして・・誰それが好きだとか、
大人はずるいとか、君らの理屈はいいから、
この世界の構造とか社会背景とか、そういう話を
どんどん進めてくれと読み飛ばした部分も
多少あります。最初は。

ところが読み続けるうちに、一見普通の中学生どもにも
いまの社会にありがちである、とんでもなくダークな
背景をもった子供もいたりして、「中学生日記」とか
馬鹿にしていられなくなった・・。

作者流のテレ隠しといいますか、
これこそ同人誌的香りが多少漂うところも散在してまして。

「コエムシ」と呼ばれる、狂言回しキャラがでてくる。

外見は、宙に浮いている「出来そこないのぬいぐるみ」
正体は不明、今回の戦い(ゲーム)の諸事お膳立てをする。
物質の瞬間テレポートがお手の物。
その彼が、あまり自分を大事にしない周囲に言う。
「あんまりふざけたことをぬかしていると、
 今度は石の中に転送してロストさせますからね!
 復活不可ですよ」
とか(第二巻五章)

この戦い(ゲーム)では、主人公たち中学生に
与えられた巨大ロボット(人形と呼称)を駆使して、
いずこからともなくやってくる同じような
巨大侵略ロボットと戦うわけだが、結局、地球に
与えられた「人形」を解析することなった
軍人がこんなことを言う。

軍人A「空にそびえる・・」
軍人B「・・鉄の城、ですか」
軍人A「男の子の夢、だよなあ―」
(第二巻五章)

さらには・・
「・・君たちの「人形」と敵には共通点が多い。
 たとえば「人形」と敵が、敵対する別々の
 誰かの手でつくられたのであれば、もう少し
 異なってくるはずなんだ。連邦がデュアルカメラと
 ゴーグルだけどジオンはモノアイ
だろう?
 「ガンダム」だって」
(第二巻五章)

こういう、ラノベならではの「お遊び」は
結構スキなんでPONには不快では
ありませんでした。

しかしスゴイな〜と。
こういう作品が「ラノベ」扱い
されてしまうのも不幸な気もしますが
(決して一般的なヒットにはならんでしょう)
かといって、新潮文庫などには、よほど
間違わない限り収蔵されるこたぁないでしょう。
角川ホラー文庫ならばあるいは・・。どちらにしても
秋葉的サブカル素地がないと全部は楽しめない
描写もあるんで、一般人にはやっぱ不向きかと。
ちなみに、アニメ化が先でPONが読んでいるのは
そのノベライズ化であるらしい。こっちを先に
読んでしまうと、逆にアニメには行けないかな。
今更。



今のところのお気に入りは
「一之瀬マリア」
キャラがシュミだとか、そういうんじゃなくて
日米ハーフの子。父親は軍人らしいので、
中学一年とは思えない、博識で理路整然と話す
その姿勢が好きなのだ。
それに彼女が出てくると話が早く展開するしw

また続けようと思います。
(読後、感想が完全に変わってしまう可能性もありw)

************************
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posted by PON at 21:00| ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 読書(SF) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お茶と柿の種は妻君への賄でありますが、勿論貴君への分も
含まれております。
後はその分を実力で確保願いますw

「石の中に転送されてロスト」・・・最近だと、このネタは通りにくいかも。
「teleport」が作動した瞬間に、リセットボタンを押した事を
思い出しますた。
「空にそびえる鉄の城」「男の夢」・・・これは説明不要かと。
「ジオンはモノアイだろ」・・・アナハイムが特許で押さえていたの
では?w

原作(コミック)が小学館だけに、小学館のレーベルから出ましたが、
雰囲気は「角川系」に近いと思います。決してハヤカワやソノラマ
(末期は除く)には・・・あ、徳間はあり得るかも(マテ
とはいえ、最近の角川系は少々「壊れすぎ」なのが
増えた気がするのは、歳を食ったせいでしょうか。

登場の順番はコミック→アニメ→小説ですが、推奨はアニメ→コミック→小説の順らしいです。
とりあえず、アニメはコミックと別物らしく、原作ファン(のコアな一部の人々)から総攻撃を食らった模様。
一方、小説は概ね原作ファンからも好意的に見られている様子。
アニメのノベライズではありませんので、その点はご安心(?)を。


もっとも、原作が「重い」ので、小説から先に読んだら、
もっと重かったという罠はありますが。
Posted by 北斗 at 2008年02月23日 22:09
>北斗様

改めまして、有難うございます。
おかげさまで充分楽しませていただいて
おります。

>お茶と柿の種は妻君への賄でありますが、
>勿論貴君への分も含まれております。
>後はその分を実力で確保願いますw
お気づかい感謝。結局ほとんど持っていかれ
ましたよ・・。

>「石の中に転送されてロスト」
>・・・最近だと、このネタは通りにくいかも。
そうですかねぇ?やっぱ古くなったのかな。
自分。

>「空にそびえる鉄の城」「男の夢」
男の(子の)夢・・だよなあ。ホント。

>「ジオンはモノアイだろ」・・・
>アナハイムが特許で押さえていたのでは?w
モノアイガンダムなんて奴もそのうち
登場しそう。設定的にはリックディアスは
実はその系統らしい(ガンマガンダム)そうで。

>最近の角川系は少々「壊れすぎ」なのが
>増えた気がするのは、歳を食ったせい
>でしょうか。
ま、お互いノーコメントということで。
個人的には昔から角川は壊れていると
おもいますよ?元社長ひとりがこわれてて
その他大勢のふつーの人が一生懸命フォローと
言う形。

>登場の順番はコミック→アニメ→小説ですが、
>推奨はアニメ→コミック→小説の順
ほほう、取り合えず原作小説版(Altで
ないほう・・ありますよね?)は読んで
みたいなあ。

>一方、小説は概ね原作ファンからも好意的に
>見られている様子。アニメのノベライズでは
>ありませんので、その点はご安心(?)を。
ほほう。
いまは「でたまか」読むのが大変。
(寝るか?読書か?ブログネタ書きか?の
 セレクトで忙しいPONでありました)
Posted by PON at 2008年03月13日 12:37
4巻まで到達したみたいなので、この辺で追加レスをば。

>お気づかい感謝。結局ほとんど持っていかれましたよ・・。
柿の種はアメ横で購入出来まする。
好評の様でしたら、店は当方までお問い合わせ下さいませ。

>そうですかねぇ?やっぱ古くなったのかな。自分。
いや、最近Wizのシリーズ出てないから と言うだけです。

>取り合えず原作小説版(Altでないほう・・ありますよね?)は
>読んでみたいなあ。

本の帯には「アニメの小説化」と書いてあったかもしれませんが、
「原作の小説化」と言う方が近いと思います。
つまり、「Alt」ではない小説版はありません。

あ〜、それと、
アニメ版は「動力源」に関して「ヤシマ作戦」を敢行してしまった模様。
「魔法を使わなければいいですよ」と言った原作者(鬼頭氏)の意向を酌み取れなかった様で。困ったもんですわ。
Posted by 北斗 at 2008年03月21日 00:24
>北斗殿

>4巻まで到達したみたいなので、この辺で
>追加レスをば。
おお、追加コメント有難うございます。
なるほど、貴君のコメント保留は様子見に
よるものだったのですね。

>柿の種はアメ横で購入出来まする。
>好評の様でしたら、店は当方まで
>お問い合わせ下さいませ。
うちの嫁は柿の種の「ピーナッツ」が
好きなんだそうで。だったら「ピーナッツ」
買えばいいじゃん・・うわやめろhf;sjF;l

>「原作の小説化」と言う方が近いと思います。
>つまり、「Alt」ではない小説版はありません。
原作=コミックってことなんですね。
ふむふむ。

>アニメ版は「動力源」に関して
>「ヤシマ作戦」を敢行してしまった模様。
・・すみません、原作者(鬼頭氏)および
北斗氏のの意向を酌み取れなかった奴が
ここにも一人w。「ヤシマ」ってエヴァでしょ?
動力源?人形を強制的に動かすはめになって
日本中の電源を使ってしまった場面がある
ってことかしら?うーーん。

謎は深まるばかりでございます。
Posted by PON at 2008年03月24日 12:58
「ぼくらの」に於いては、原作(コミック)、アニメ、小説共に、
共通の「ルール」が決められています。
「動力源」も、その不可変なる「ルール」の一つ。

で、アニメの製作開始前、製作監督が原作者(鬼頭氏)に、
「彼ら(操縦者)を救っても良いですか?」と問うた所、
「魔法を使わなければいいですよ」
=「「ルール」を変更しなければOK」と答えたとか。
それなのに、「ルール」を変更しちゃダメじゃん という訳でした。
Posted by 北斗 at 2008年03月29日 21:01
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