北斗氏貸与のラノベ「ぼくらの Alt〜」で
ございますが早くも第四巻でございます。
以前にも書きましたが、エヴァンゲリオンに似ている
とか、そういう月並みな印象よりも、何よりこの作品は
名作マンガ「はぐれ雲」の作者「ジョージ秋山」先生の
奇作「ザ・ムーン」のオマージュ作品なんですってね。
コエムシ=肥虫ってことのようで。
<あらすぢ>
第11章:コモ・カナ(1)
・・・戦いは「アウェー戦」つまり別次元の地球で
行われることになったが、そこはゲームが審判を
くださずとも勝手に自滅した世界だった。
コモ・カナとは別個のキャラであるが
この章ではワケありでいっしょくたに扱っている。
第12章:コモ・カナ(2)
・・・圧倒的優勢にあった敵のパイロットが突然逃走する。
一方、米国は、日本が人形を独占して世界を征服する
つもりであるという理由で、落ち目のアメリカを
復活させるための戦争を仕掛ける。子供たちの
奮闘をよそに、自滅の路線をひた走る「守るべき」世界。
第13章:マリア
・・・「人形」をめぐり対立が深まる日米国。
そのハーフであるマリアは苦悩するが、
日本が自衛のためとはいえ人形を戦争の
道具にしてしまうに及び、日本人と決別する。
日米戦争の最中に襲来した「敵」は、
いままでとは毛色が全く違った。そして・・。
ウシロジュンという、カイ・シデン的キャラがいるが、
今にして思えば、あの「ひねくれモン」の権化のような
カイさんですら、ウシロ氏に比べれば、他人が理解できる
範囲でのひねくれモンだったなって気がする。
牧歌的というかね。
アメリカ大統領が、実は「日本(オタク文化)びいき」
でありながら取り巻きに頭が上がらず・・というのは
面白いけれども、さすがにやり過ぎではw
大「その国の文化への評価と外交的態度は
全く別物のはずだ・・
ハリウッド映画の嫌いな人間がどこにいる?
フランス以外にいたら教えてくれ―」
第11章:コモ・カナ(1)より
国防長官「黒いロボットを「ゴジラ」
もう一方を「ギドラ」とします」
国防長官はあなたの趣味に合わせましたとばかり。
大統領「あのな、そのコードネームなんとかならんのか?
―昔から、軍隊は怪獣にやられるものなのだよ」
国「それは、日本の軍隊モドキがマヌケだからです。
私の見たシリーズではステイツの空軍が
やっつけましたが・・」
大「ふざけるな、あんなマグロを食っている奴と
一緒にするな。おれは認めない」
第11章:コモ・カナ(1)より
第12章:コモ・カナ(2)は盛大に書くと
ネタばれのオンパレードになってしまうから
控えるけれど、オタク(PON)の心を打った
名エピソード「第5章:マコ」とリンクしているので、
またまたココロ踊る(失礼)展開になっていてよかった。
「力の一号、技の二号ってことで。
逆になっちゃったけど」
の行は素直に楽しんだ。
また、日本国防軍(旧自衛隊)の士官で
子供たちのフォロー、大人代表の「関」一尉が
でてくるが、彼は完全にオタクである。
表にはでてこないけれども。
彼の独り言が結構スキ(←登場人物がだれも
ツッコまないのだ)
「・・・だいたい、とりあえず二号メカには
羽根さえつけば強そうに見えるって発想は、
いい加減安易すぎると僕は思うんだ」
第12章:コモ・カナ(2)より
そして第13章:マリア。
映画「インディペンデンスデイ」と
「超時空要塞マクロス」的展開には燃えた。
特に(この時点では)敵であった
米国空軍の戦闘サボタージュの言い訳がグゥ。
いかにもヤンキーが使いそうなとぼけた報告である。
バトルロワイヤルでは生徒諸君に無作為に
貸与された武器にかなりの差があったように
(人によりマグナムだったり「お鍋のふた」だったり)
自分の地球を守るために、誰かから貸与された
ロボット(人形)の能力にも当たり外れがあって
外れを引いた地球はかなり苦労するようだ。
それだけに様々なロボットを貸与された
世界ごとの対応が面白いし、気になるところだ。
「ぼくらの」の設定で唸ったのは、各ロボットの顔に
スリット(溝)があって、パイロットの数だけ
ザクのモノアイのように点灯しているところ。
詳しい理屈は書かないでおくけど、この点灯している
モノアイの数が少ないほど、トーナメントの激戦を
勝ち抜いてきている強敵であると一目でわかる点。
主人公メカだからある程度は仕方ないけど、
主人公たちが最初に乗った時にチュートリアル役で
あった「教師」が、まだなにも判らない子供たちに
「このロボット=「人形」は強い」とシンプルに
言い切った理由が、ここまでくると理解できる。
結局、極地戦闘に特化したメカよりも
基本性能多少秀でたバランスタイプキャラのほうが
戦いやすいってことですかね?
格闘ゲームの主人公キャラのように。
なんか、これとは違う鬼頭版の原作もあるみたい
ですね。自分が読んできた「ぼくらの Alt版」は
ガンダムで言えば、アニメに対する第8MS小隊
みたいなもんで、結局どこまで行っても本流ではない様子。
少なくともマンガ版くらいは読んでおいたほうが
いいのかもしれない。マン喫行く時間もないけれども。
小説は4巻で終わりなのかなあと思っていたら
2008年夏に5巻がでるみたい。
このまま終了でもそれはそれでアリかもと
思っていたのだが。
それと、モジ君。迷惑な存在だな。
デビルマンの「飛鳥」みたい。
いやー5巻発売が待ち遠しいのう。
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― 大統領のところに、学者がやってきて、
東側への先制核攻撃を主張する。私たちは
理性的であり、敵も核兵器を開発できる
以上理性的であるとします。とすれば、理性的である
敵は全面核戦争で人類全てが滅ぶより、
人類の半分が生き残るほうが、当然、合理的
であると判断します。ですから、
反撃を受けることはありません。
さあ、いますぐ核攻撃を。
大統領は答える。
― この狂人を即刻排除しろ!
―狂気とは、理性がなくなった状態ではない
―理性だけになってしまった状態である
変にこねくり回すからいけない。
・・理屈じゃないんだな。
世界と人の営みは存在するから奇跡なんであり、
美しいし、守らねばならないと自然と思うのだ。
ラベル:ぼくらの ぼくらの Altanatinve
只今通勤にて読破中・・・って、しばらくかかりますな (・∀・)
とりあえず最終巻の1人目はカンジです。
まあ消去法で確定してますけどね。
読み終わったらそのうち送りますので。
>ウシロがどうなるか、どうするかが
>鍵を握っているあたりが、またいやらしいw
そうなんですか?おもろいような、どうでも
いいような・・(ああいうひねくれキャラ
嫌いなんですよ。話をシラケさせたり、停滞
させるだけなんで。まったく、登場キャラは
話のスムースな展開に協力しろよってんだw)
>心など無くて何もかも壊してしまう激しさだけ
赤・・ちゃん?いや、急に思いついたんで。
新生児でも「心」はあるか。さすがに。
>コミックが本線で、
>小説版はアナザーストーリー的な存在
なるほど。いよいよコミックのPON宅降臨が
待たれるところですww
>小説版の展開からして、このままだと
>5巻(で終了と思われ)は原作を追い越し
>ちゃいますからね。
追い越すってことは、パラレル世界ってことで
やっぱ独自展開ですかね。パラレルって便利。
各所でさまざまな世界を構築しても、すべて
「パラレル」でくっつけることができますから
ねぇ。
>原作と立ち位置が変わったモジ。
>最終巻でこの伏線をどう回収してくれるの
>かが楽しみです。
・・ええ?立ち位置違うとは・・いいやつなの?
俺ダメ。小説モジみたいなやつ。ウシロよりダメ。
自分が馬鹿であるがために、勝手に悲劇を招いて
おいて、世界を破滅へ持っていこうとする迷惑野郎。
全力で熱い戦いをしたマコ親子に謝れ!
死ぬなら独りでたのむ。ぷんぷん。
>カイさんですら、ウシロ氏に比べれば、他人が理解できる範囲での
>ひねくれモンだったなって気がする。牧歌的というかね。
ウシロがどうなるか、どうするかが鍵を握っているあたりが、
またいやらしいw
おそらく、彼が最後まで残るんでしょうけど。
>「このロボット=「人形」は強い」とシンプルに言い切った理由が、
>ここまでくると理解できる。
OPの2番の歌詞
心など無くて何もかも壊してしまう激しさだけ
順序が逆でしょうが、これを体現化したような存在ですな。
>なんか、これとは違う鬼頭版の原作もあるみたいですね。
まあ、あくまでコミックが本線で、小説版はアナザーストーリー的な
存在な訳で。
それだけに、対比というか、相補関係が面白いのですが。
>小説は4巻で終わりなのかなあと思っていたら
>2008年夏に5巻がでるみたい。
小説版の展開からして、このままだと5巻(で終了と思われ)は
原作を追い越しちゃいますからね。
>それと、モジ君。迷惑な存在だな。
>デビルマンの「飛鳥」みたい。
原作と立ち位置が変わったモジ。
最終巻でこの伏線をどう回収してくれるのかが楽しみです。