(今は移転したが、旧まんだらけ渋谷店の
はす向かい)に
「屋内型サバイバルゲーム」が楽しめる
施設があった。多分、1回1000円くらい
だったと思う。名画(←言い切る)
スターシップトルゥーパーズとかで
新兵が訓練を受ける施設でてくるが、まああんな
イメージが屋内に展開している。
システマチックなサバゲーだ。
お客は7人対7人?の「(蛍光)オレンジ軍」と
「(蛍光)グリーン軍」に別れて戦う。
室内は薄暗く、バスケットコートくらいの広さ。
各バスケットゴールの位置に、自軍が守らねばならない
エネルギープラントと称する「弱点」があり、ここを
敵軍に小銃で撃ち抜かれたらGAMEOVER。
もちろん、「弱点」には一直線には行けず
立ち上がると胸から上が見えてしまう程度の
障害壁が各所にあるので、時には体を隠しながら
ジグザグに攻めのぼらなければならない。要は
市街戦ですね。
各軍色に塗られたヘルメットとプロテクター、
それとレーザー銃(エイリアンUの海兵隊が使用
していたパルスガンに似ている)が貸与される。
無論本物ではないけど「光線」が撃てる。
あまり撃ち過ぎるとエネルギー切れを起こし、
補給所まで、補給を受けに行かねばならない。
また、プロテクターのあちこちにセンサーがあり
敵に光線で打ち抜かれると、ブルブルっと銃が震え
ペナルティー(戦死)として自分の銃のエネルギー残が
ZEROに。当然戦闘力が無くなるわけで。
こんな感じの銃(画像は拾い物)
銃がないなら、ヨッシャ!白兵戦じゃぁ!!
というわけにもいかない。
速攻で戦死した勇敢(無謀)なる突撃兵や
撃ち過ぎてあっという間にエネルギー残を空に
してしまった新兵は慌てて、補給基地へ戻ることに。
銃にエネルギーを補給するまでに30秒だったかな?
人生でもかなり長い30秒だったんじゃないか?
(決して大げさでなく)
学生でスーパーヒマ人だったあの頃、先の
ワンダーエッグにも一緒に行ったその男の友人と
オープンしたてのそこへ遊びにいった。
(希望すれば一緒の軍にもなれるがお店の
方針として出来るだけバラけて欲しかった様子)
お店の人の説明を軽く聞き流し、戦闘5分前の控室で
逸る思いでプロテクターのセッティングしていたところ
突然、参加客のひとりのニイチャンが進みでて
言ったものである。
「皆さん、突然スミマセン。ジブンはこれの
経験者なんです。ここは皆さんの指揮をとらせて
いただけませんか? バラバラに戦うよりも勝率は
きっと上がると思います」
ときた。ニイチャンにはご友人も居たようだが、
素知らぬ顔でこちらの軍に配属されている。
(以後、ニイチャンを司令官と呼称する)
取り立てて、反対する理由もないし、ビックリかつ
面白そうだったもので、PONは司令官の指揮下に
入った。指揮といっても、司令官の完全主観による
人材の役割分担が行われ
(フォアードとバックアップ、ディフェンス要員の配置)
ごく簡単な戦闘方針が発表されたのみ。
しかし、これが絶大な効果を発揮した。
フォアードとバックアップで攻撃チームを
2つ編成。支え合いながら、敵急所を目指す。
ディフェンスチームは、補給処と自軍の急所である
エネルギープラントを死守。絶対、持ち場を
離れないように、と言い含められた。
司令官は遊軍として(実質はディフェンス要員)
中間に位置する。
PONは確か、友人と組むことが出来て
攻撃チームに。もうひとつの攻撃チームには司令官の
友人が組み込まれたようで実質の主力軍。カップルで
来店しながら、彼カノと戦うことになった哀れな
男女片割れ1名づつはディフェンス組に入った。
(この組の女性が大活躍する)
シミュレーションゲームは散々遊んだ
PONだったけど、「作戦」が有効なのは、戦う前
までの話。乱戦になったら、あとは兵士の気力と
努力に頼るしかなく、気力は司令官への信頼で
ほぼ決まる。
今回、名前すら知らん司令官を信頼しろ!と
言われても無理な話ではあったが、戦闘状態に
入ったとき、自分の役割が全体の中で決まっていると
いうのが、こんなにも戦いやすいものなのかと
肌で感じた。
結果は、圧勝。
むこうの軍は、当然だけど個々人がバラバラに
攻めてくる。PONの軍は、2名1組で連携して
バラバラを個々に迎撃。
PON達の迎撃をすり抜けてきた勇者も、
待ち受けているディフェンスチームに順次狙撃され
死亡。死んだり、エネルギー切れを起こして発生する
味方の戦線のほころびは、遊軍である司令官が
的確に埋め合わせてゆく。ディフェンス陣が
機能しているので補給処は安全地帯だ。
PONは安心して攻撃に専念できた。
緊迫感はやはりある。「支援してくれ!」と
ひとこと残し(一度言ってみたかった)銃を構えて、
壁のところどころのすき間を走り、壁を背中にして
座り込む。束の間の安全地帯。壁越しにむこうの気配を
うかがったり、腕だけ出して銃を撃ち込んだり。
エネルギーチャージ場所は自軍フィールドの
左右にそれぞれ1か所ずつ存在していた記憶があるが
エネルギーチャージに訪れた兵は、復活してから20秒
くらいは無敵状態になる。撃たれてもカウントされない。
復活と同時に狙撃されないための救済措置だが、
マリオでいうところの無敵スター状態になった
兵士の中には、たまに、無敵を武器に猛攻撃を敢行
する奴がいる。うまくできていて敵陣深く潜り込む前に
無敵状態は時間切れ終了で、自軍のディフェンス兵に
狙撃される。
弱点であるエネルギープラントは上空にあり、
敵が弱点を攻撃したければ、必ず弱点の下まで駆け寄り
一度は銃を上空へ向けなばならないのだ。
自軍最大のピンチであると同時に、敵兵射殺最大の
チャンスなのである。ここでもディフェンス兵が活躍。
散発攻撃をしのいで前進すると、
そこに広がっていたのはエネルギーチャージ順番待ちの
敗残兵とゾンビの群れ。それから無防備な敵軍の
エネルギープラントだった。
確かにあれは戦争ではなくて虐殺に近かった。
我々を導いた司令官は、圧勝後、即席部下達に丁寧に
お礼をいって立ち去った。勝ったことは勝ったが、
それがゲームとして面白いかどうかとはまた
別問題なのがむつかしいところ、ということも学ぶ。
中には、そんな命令関係なく前線で戦いたいって奴も
居るだろうし。
翌朝、心地よい疲れ(筋肉痛)がPONを襲った。
二度目に行ったときは、開始時間までに面子
(全14名)がそろわず、店員が適度に混じり、
友人とも陣営を別って戦った。
そのときはつまらんかった。
司令官は当然いないので、指揮命令もない
勇者の思いつき個人決闘に終始、敵も味方も
自分も混乱。店員(マージャンで言えばメンバー)
は非常に丁寧にゲームには付き合ってはくれる
ものの、当然のことながら敢闘精神には欠けていた
こともあってね。
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