2005年11月13日

財閥銀行

98といえばでWINDOWSはなく
NECのパソコンを指し、メディアは
ぺらぺらの「フロッピーディスク」しかなく
当然、WINDOWSも存在しなかった時代。
そんな古い時代(1992年?)頃のゲーム。

ゲーム内容は、主人公が先代より
引き継いだ新興財閥を、150年(だったと思う・・)
の間にどれだけ大きな財閥に育て上げられるか?
最後に歴史(PC)が判定してくれるというもの。
財閥の要は
「銀行」「鉄道」「商業」
(だったと思う・・)
主人公はこの基幹三本柱を
父親から引き継いだところから
ゲームがスタートする。

スタート時は、江戸末期の動乱の時代が収束した
文明開化の明治元年1868年。
150年の間には、近代日本の歴史が
歴史どおりに「イベント」として絶対起こる。
つまり「日清」「日露」「WW?、?」
「関東大震災」「株価暴落と世界大恐慌」
などなど。
ゲームの世界ながら、主人公、つまり自分は
そろそろ何が起きるか、自在に見通せる
神の目を持つ存在だから、例えば
戦争が起きそうなら「鉄鋼」を買い占めたり
新たに「軍需産業」を興したり、株を買い占めたり
(できたと思う・・)

このゲームの特色として「ゲームキャラクター」が
存在しないというのがある。
あの「人生ゲーム」のコマのように
ひと一人が(主人公であっても)「ピン」一本で
表現されている。
家系図が用意されていて、結婚する相手も
突然現れたり、全然出てこなかったり。
無論、結婚する、しないの選択はできるが
子供が何人になるか。男か、女か
これすらもランダム。

個人的には生まれた子供たちに
自由に名前をつけられるのが楽しかった。
失礼ながらあんまり期待していなかった
五男坊に、疎遠な友人の名前をつけたら
案外、そいつが一族の命運を背負って立つ
重要な存在になったり・・。

人間が150年も生きられるはずも無く
当然、現代に至るまでは「代替わり」をするが
財閥を現代まで存続させるには「一族」の協力が必須。
いくら歴史が見通せても、さすがに
人間のの寿命は判らない。
期待の跡取りが突然死なんてことも
往々にしてありえる事態なのだ。
また、先に挙げた財閥を構成する3本柱、
「銀行」「鉄道」「商業」を
全部ひとりで持てるのは初代だけに限られる。
つまり、二代目以降は
長男「銀行」、次男「鉄道」、従兄弟「商業」
なんて相続の仕方になってくる。

更に家督を継ぐ(プレイヤーが操れる)のは一人だけ。
残りはPC側が勝手に操作してしまうNPCに。
(NPC:ノンプレイヤーキャラクター)
一度、分家してしまえば、もう一緒に戻ることはない。
3本柱といっても、やはりすべては「カネ」いうわけで
「銀行」を引き継いでいる子供がプレイの自由度も高く
必然的に一族の長になってくることが多い。

財閥.gif

PONは電車が好きなので「鉄道」を引き継いだ
一族をメインにしていったら、明治中頃までには
今の東京鉄道網を再現してしまったが、
鉄道を敷いたことによるメリットは全て
ほかの兄弟に持っていかれて挙句に倒産しまつた・・。

取説兼付録としてついていた
「日本の財閥と東京の街の発展史」
がビジネス書籍としても充分に耐える
内容だったので、これもむさぼり読んだ。
PONはこれ以来
「西武帝国の野望」とか
「渋谷・箱根を巡る東急と西武の激闘」とか
そういった「オヤジ趣味」全開の話が
結構楽しく読める体質になってしまった・・が
このあたりはまたいずれ。

処理の問題だと思うが、
ゲームのテンポが遅いので、よほどやる気がないと
「時代」とではなく
「睡魔」との戦いになってしまう。
ハードディスクや今のようなパワーPCの
無かった時代に出たのが悔やまれる。
今ならリニューアルしても充分「ウケる」と
思うのだが。

これの開発者は、PONも後から知ったが
サターンで有名になった「シーマン」
開発者だとか。凄いセンスの持ち主だ。
またやりたいなあ。

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メインマップは東京の地図のみで
最初は皇居を中心に東側、つまり
銀座、新橋あたりにしか人がいない。
(繁華街が無い)
明治初期、東京のもっとも西のはずれといえば
「皇居の西側」!
なのである。
渋谷は湿地の谷だし、中央線沿線は全部「武蔵野」。
八王子なんて秩父と同化している存在。

なるほど、爺さんたち程
「銀座」「有楽町」を懐かしみ
「新宿」「渋谷」「池袋」と街の格の違いに
こだわるワケだ。
そのうち「渋谷」が文字通り「わが青春の町」と
懐かしむようになるかもしれない。
「あの頃の渋谷は街に金が落ちていましたわ」
(元援交女子高生談)
「やっぱり「渋谷」は品格が違くね?」
(元ちーまーの皆さん談)
とかとか。

田舎に鉄道を敷くことで
人が動き、街が生まれ、人があふれ
更に更に郊外へと発展してゆく。

古い話だが、当時八王子に確か「そ×う」だったか
バブルの余波で巨大な店舗を出店したニュースがあった。
人間よりも牛馬の数の方が多かった
1900年頃の八王子
に日本橋×越よりも大きな
店舗を出店したら・・
一日の来客数、ひとケタ(俺爆笑)
一族は速攻で倒産&離散しました。

「うーーん。さすが俺。時代が100年早かった」

不思議なHP発見!(音入り注意)
posted by PON at 09:04| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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