青天霹靂 編
鷹見一幸作 角川文庫
北斗氏から借りた「ラノベ」第六弾。
王国再興録もいよいよ佳境であります。
<あらすぢ>
現皇帝アウストレストとでたまか艦隊の親分、
マイドとの確執は遂に帝国を二分にした内戦に
発展した。
銀英伝では、ゴールデンバウム王朝を
打倒するまで結構ありましたが、当小説、
でたまかでは比較的あっさりと政権交代が
起きました。
そこに至るまでの流れも、先の皇帝「ダイテツ2世」
がいけない。てめーの息子が殺されて、世の中を
はかなみ、皇帝を辞めたくなる(仕事をしたくなくなる)
ことはまあ誰が皇帝であっても当然の反応だと
思うけれども・・それでも、心のどこかでは、超然とした
皇帝の姿を期待したいじゃないですか。読者としては。
まあ、貴族は「ぼっちゃん」のエリートであり
エリート中のエリートたる皇帝ともなれば、
根は究極のボンボンなんでしょう。
だれか取り巻きに退位を止める、気骨のある奴が
いなかったんだろうか。
俺?俺だったら・・無理。
以下ネタばれしますが、ヒロインツートップの
反帝国軍艦隊が、正帝国艦隊に弱点を看破され
大変なピンチ時、突然やってきた新生アウトニア
艦隊の登場は良かったです。
これまた銀英伝で言うところの、アッテンボロー
練習艦隊が帝国軍(こちらはラインハルトのに
捕まってしまって、ヤンが要塞駐留艦隊全軍で
救出に現れた時のような爽快感が楽しめました。
知らない人にはまったく分らない「たとえ」だと
思いますが。
さらに、無敵アウトニア艦隊の戦闘ノウハウを
協力星系に譲渡することで、軍事同盟でなく
牛丼チェーン店のような「フランチャイズ化」って
発想には素直に笑えました。かつての沈黙の艦隊に
あった「戦力の保険化」とか、よく解らん方向に
もったいぶることもなくらず、小説内のキャラも皆
呆れているところが、なんともグゥ。
一応、このD巻までで「王国再興録」は終了
次の「人類戦記録」に続けます。
しかし引っ張ること引っ張ること。
スぺオペである前に、宇宙を舞台にした
ハーレクインロマンスな感じがしてまいりました。
主人公カップルが褥を共にする日は
いったいいつになる事やら。
「でたまか」シリーズ。まだ続きます。
文体も非常に洗練されてきて
ますます読みやすくなりました。
が、記事にするのが正直しんどくなっております。
(読むペースに記事作成が追い付かない・・)
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