2013年07月17日

エクスペンダブルズ

えーと、つまりは「ジャイアン軍団」のお話。
ひとり壱ジャイアンの軍団では
統率もそれなりに大変だ。

この映画の前宣伝には自分もワクワクしました。
「シルヴェスター・スタローン」を軸に
「ドルフ・ラングレン」「ミッキー・ローク」・・
そして何より
「ブルース・ウィリス」に
「アーノルド・シュワルツェネッガー」まで
同じスクリーンに納まるという!
こりゃもうワクワクものですよ。

逆に言えば、そうでなかったら
さすがのPONといえど、振り向きもしない映画
だったでしょう。
別に「シルヴェスター・スタローン」
一座じゃなくっても
主役がルパン三世一味だって
全然違和感ないストーリー。

ルパンならば、さすがに将軍の暗殺こそ
引き受けないだろうけれど
将軍が持っている「宝物」を狙って潜入した
ルパンの前に、島の平和を願う若い女性
(正体は将軍の娘)が現れて協力する
・・といった話。
いかにもありそうじゃないですか。

あらすぢ
ソマリア沖で起きた海賊によるシージャック
解決の仕事を受けたバーニー・ロス率いる
傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、
身代金を用いた交渉を行うもメンバーの一人
であるガンナー・ヤンセンの暴走により、
激しい銃撃戦を展開することになる。
 海賊の殲滅には成功するも薬物依存症に
陥っていたヤンセンをロスはチームから
放逐することを決める。
 数日後、チームのマネージャーである
ツールから仕事の依頼を伝えられたロスは
会合場所でチャーチという謎の男から
南アメリカの小国、ヴィレーナの独裁者
であるガルザ将軍の排除を依頼される。
ロスはメンバーの一人である
リー・クリスマスと共に同国に偵察に赴く。

************************

冒頭。あまり説明のないまま、
どこかの薄暗い倉庫(今思えば貨物船の中か?)で
何人か人質にギャースカ騒ぐ武装集団。
どう見てもカタギにゃ見えないが
さりとてスタローン氏の仲間にも見えない。

画面が暗く、なんかよく解らないままに
ドンパチ開始。なんかスタローン氏の仲間が
言うことを聞いたり、聞かなかったり。

後であらすじを追ってみたら、
どうやら敵はソマリア海賊集団だったようで。
であれば殺したって
どこからも文句はでないでしょう。
今日日、相手がゾンビと海賊とテロリストでしたら
正々堂々殺すことができるのです。
だもんで大暴れ。

エクスペンダブルズとは「消耗品」の意。
体張ってバッと稼いで、バッと使い、
今さら地道で堅気な職業に転職するには
社会に適応できる能力を持ち合わせない。
そのまま年老いてゆくか
若いうちにクスリや事故なんかで命を散らす。

そんな意味では「傭兵」も「ハリウッド俳優」も
そんなに変わらない。スタローン氏の
そんな自嘲も込められているんだろうなって思う。

楽しみだった
「スタローン」「シュワちゃん」
「ブルース・ウィルス」の競演シーンですが
結局後の二人は「顔みせ」程度であった。

とある教会で対峙、会話する三人。
ずいぶんとカット割りでごまかしていて
何度も再生⇒巻き戻しを繰り返したが
結局、御三方が同じカットに
まとめて映っているシーンは無かった。
シュワちゃんらしい人の後ろ姿+スタローンと
ブルース・ウィルスの画はあったが、
後ろ姿など何ぼでも加工・代用できるものだ・・
そう思ってたら
案の定、シュワちゃんのスケジュールが
合わなくて彼だけ「後撮り」だった様子。
そうだろね。
ちなみにシュワちゃんはスタローン氏同様
過去にかなり大暴れしてきた存在で、
現在は死の商人。
最終的には大統領を目指している模様。

シュワちゃんはスタローン演じる
主人公のことを「ジャングル好き」だって
言ってたから、この主人公は「ランボー」の
成れの果てなのかも知れない。
(実は「ロッキー」の成れの果てだったりして)

エクスペンダブルズ傭兵軍団の中に
ロボコップ、クラレンス一味のサブ敵役
ポール・マクレーンが混じっているなあ
(ハゲでひげ面で目つきが悪い白人)
おもったら別人でした。
=ジェイソン・ステイサムのこと。



ブルース・ウィルスから仕事を受けた
スタローン氏は相方の「クリスマス」氏と
ガルザ将軍が牛耳る南米の小島に
偵察に出かけ、一人の女性と会う。
偵察といっても、スタローン氏である。
そんな繊細なことできるわけがない。
威力偵察ですらない、ほぼ二人だけで全面戦争。
このまま島制圧しちゃうんじゃないの?
というイキオイだ。

なんたって彼らはみなジャイアン軍団。
往年のスターたちである。
皆、ワガママであり、映画の撮影予定よりも
自分の予定を優先することがエラさの証と
信じてるような人たちなんでしょう。
映画全編にわたって出演させられるワケもなく。
一応メンツがそろうのは物語も後半。

ガルザ将軍よぅ、テメエの娘の安全も守れぬ身で
何がクーデターなのか。
つまり、将軍にはなんも実権なんかなく
すべてはクーデターは元CIAのエージェントで
現在は「国際的ワル」である黒幕が
演出したものだった。

CIAが麻薬を作らせて
闇の工作資金源にしているってのは
本当だったら大問題だと思うのだが。

聖林製バカ映画であることを差し引いたとしても
なるほど、あの組織ならやりかねない、と
アメリカ人に普通に思わせる空気

持っているのだろうかCIAって。

とにかく、仕切り直し。
気になる女性は将軍の娘だった。

行くのか・・どうしても。

死ぬ気はない、だが行かないと!
スタローンはそう宣言。
金のため、
島を平和にするため、
なにより、将軍の娘を救出するため、
片手にハムをもって出撃する。

あとはまあ、皆に少しずつ
見せ場があり、敵軍は200名もいながら
一方的に虐殺されて終了。

裏切り者のガンナー(演:ドルフ・ラングレン)が
あんな状況で生きていたというのは、
なんだかさっぱりよく解らなかったっつーか
考えてみればスターは
一人も死んではいけないのだ。

そらそうだ。彼ら一人一人を
それぞれが番組で主役を張っていた
ウルトラ兄弟だと思えば
一人として死んではいけない。
(次作が作れないし)

となると、死ぬのは敵しかいないし
この集団は金輪際ピンチになりようがないじゃん。
(実際そうだった)

スタッフ
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン
共同脚本:デイヴ・キャラハム
音楽:ブライアン・タイラー
撮影:ジェフリー・キンボール

キャスト
バーニー・ロス/シルヴェスター・スタローン
リー・クリスマス/ジェイソン・ステイサム
イン・ヤン/ジェット・リー
ガンナー・ヤンセン/ドルフ・ラングレン
トール・ロード/ランディ・クートゥア
ヘイル・シーザー/テリー・クルーズ
ツール/ミッキー・ローク
サンドラ/ジゼル・イティエ
ジェームズ・モンロー/エリック・ロバーツ
ダン・ペイン/スティーブ・オースティン

ガルザ将軍/デイヴィッド・ザヤス

チャーチ/ブルース・ウィリス
トレンチ/アーノルド・シュワルツェネッガー

※次作にはチャック・ ノリスファクト
「子供は小便で雪に名前を書くが、
 チャックノリスは小便でコンクリートに名前を彫る」
で有名な「チャック・ ノリス」と
「ジャン・クロード・バンダム」が出場してるらしい。

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2013年05月21日

アべンジャーズ

TSUTAやんにて、ついにレンタル成功。
GW後半戦前日(5/2)にGET。
残1個という状況でした。

面白かった・・けれども
ハリウッド映画を毛嫌いする人には
勧められないな。

あらすぢ
神々の国アスガルド(Asgard)から宇宙空間に
飛ばされたロキは、そこで遭遇した宇宙人種族、
チタウリ(Chitauri)のリーダーと地球に侵攻することで
手を組む。地上では、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.
長官のニック・フューリーが、部下のマリア・ヒル
(Maria Hill)とともに、緊急事態に陥っている研究施設を
訪れていた。そこでは、エリック・セルヴィグ博士が
研究を進めていた、無尽のエネルギーを秘めた
謎の物体、四次元キューブ(Cosmic Cube)2が
暴走を始めていた。そこに突如ワームホールが開き、
ロキが降臨する。ロキは手にしたコズミック・スピアで
セルヴィグやクリント・バートン(ホークアイ、Hawkeye)の
心を操り、味方にしてしまった。彼らはキューブを奪い、
施設から脱出する。

世界滅亡の危機を前に、フューリーはヒーローたちの
最強チーム「アベンジャーズ」を結成することを決意した。

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この映画で活躍するマーベルヒーローは
キャプテンアメリカ
超人ハルク
マイティー・ソー
暗殺カップル(アサシン&アーチャー)」
そして・・
アイアンマン

この内「マイティー・ソー」と
「暗殺カップル」は原作を知らない(映画も未見)ので
思い入れを持って見ることのできるキャラといえば
結局のところ「「キャプテンアメリカ」
「超人ハルク」「アイアンマン」というところになる。

今回の敵は、「マイティー・ソー」の弟「ロキ」と
彼が別宇宙でタッグを組んだ、異次元世界の軍隊ども。

「マイティ・ソー」は、なんだかんだ言っても「神」なので
戦闘力もブッチギリ。その弟「ロキ」も荒ぶる「神」。
となれば「弟」をとっちめることのできる奴は
同じ「神」の「ソー」しかいない。

一方、「ロキ」がつれてくる異次元の軍隊は
ギーガーライクのでっけいヘビ(強襲揚陸艦らしい)を
複数装備。こいつが中を飛び回って、兵士を排出。
その兵士も、ガンダムでいえば「ベースジャバー」
とか「ドダイ改」をみたいな、飛行兵器を自在に操り、
空中を飛び回わる機動力をもつ。
もちろん、軍隊っつーくらいだから、とにかくスゲー数。

こんな空中機動力をもつ連中を相手にできる
ヒーローっつーとですね、やっぱ「アイアンマン」しか
居ないわけなんですよ。
脚本家にとって「アイアンマン」って便利すぎる存在。
まず空を飛べる!
アイアンだけのことはあって鉄壁の防御力!
そして複数も巨大生物へもそれなりに対処できる
「スターク社」製の現代兵器の数々。
さらにアイアンマンのマスク内は
「ヘッドアップディスプレイ」があるので
リアルタイムで通信が可能!

アイアンマン2に出てきた「ドローン(ロボット)」を
信頼できる人工知能「ジャービス」に
取り仕切ってもらい、アイアンマン軍団でも編成すれば
よかったのにな〜。トニー・スターク氏も。



アソコまでオートマチックにアイアンマンを
操縦できるのであれば、そもそもトニースタークが
中に入る必要すらない。
(一応、最初の話ではアイアンマンを起動できる動力は
 胸に光る「リアクター(エネルギー動力)」しかなく
 それはトニーと一心同体だから、トニーしか
 アイアンマンを動かせないという建前だったが
 ウォーマシンが出てきた時点で、もう誰が乗っても
 OKという事態になっている)

この際、アイアンマンの相方「ウォーマシン」にも
加勢していただきたかった。

暗殺カップル(アサシン&アーチャー)」といえば
所詮、ベースが人間。
人間界でいえば高レベルなれど
女性の方は潜入工作員。
男性の方は武器が「弓」である。
いくら一撃必殺でも弓には限りがある。
戦力としてあまり期待ができない。

キャプテン・アメリカ」が可哀想だった。
彼はWWU中の、イケナイ計画
「最強兵士製造計画」で唯一成功した例。
彼の持つド派手なシールドこそ
神の攻撃も受け止めるだけの防御力を持つが
彼の肉体そのものは、最強の「肉体」を持つ
というだけであって、あんな化け物連中や
ビームや実弾が飛び交う中では、
けっこう危なっかしい戦いしかできない。
何より空を飛べないのが致命的で
指揮をするけど、当人は地面を駆けずり回るだけ。



キャプテンアメリカを作りだした
人間の耐久力を限界まで引き出す「血清」というのは
発明した博士が死亡したので失われたらしい。
後の人間が「あの血清」をもう一度、と
研究してみたら、できちゃったのが「超人ハルク」。

戦闘力という点では「超人ハルク」のほうが
「キャプテン〜」なんかよりはるかに上だったが
「超人ハルク」の欠点、それは当人にも
神も恐れる「馬鹿力」を制御できないところ。

ところが今回、「超人ハルク」は自己制御できるみたい。

博士が変身するときにその「秘密」を暴露してくれた。
カッコいいシーンではあるのだが

じゃあなぜシールドのスーパー空母内で
女工作員(ブラックウィドウというらしい)を
襲ったのか。
あの辺、ちょっと理解できず。



ところでマーベルっていえば「スパイダーマン」も
仲間だったと思うが、今回の「アベンジャー」軍団には
参加していません。
なんか色々権利問題やらあるのでしょう。
参加していたところで、残念ながら
それほどの戦力にはならなかっただろう。

かの東映版「スパイダーマン」だったら
スパイダーマン単体よりも、ご存じ「レオパルドン」が
大活躍してくれたのでしょうけれど・・
それはあまりにナイ物ねだりというものです。



ああ、最後になっちゃうけれども
アベンジャーズが所属する
アメリカ政府管轄の防衛組織「シールド」保有の
巨大空中空母、かっこよかった。

シールド」って、影の権力者にいちいち
お伺いを立てないといけないらしく、ネルフみたいだ。
ボス(ニック・フューリー:演サミュエル・L.ジャクソン)が
見た目よりもまともで、なにより碇司令のような
性格破綻者ではなかったため
地球防衛に全力を尽くしてくれる。

エンドロールの後、
みんなで黙々と飯食ってるシーンが
出てくるのだが・・あれ

キャラ紹介

アベンジャーズ
Marvel's The Avengers

監督 ジョス・ウィードン
脚本 ジョス・ウィードン
原案 ジョス・ウィードン
ザック・ペン
原作 スタン・リー
ジャック・カービー

出演者
ロバート・ダウニー・Jr
クリス・エヴァンス
マーク・ラファロ
クリス・ヘムズワース
ジェレミー・レナー
スカーレット・ヨハンソン
サミュエル・L・ジャクソン
トム・ヒドルストン

音楽 アラン・シルヴェストリ
撮影 シェイマス・マクガーヴェイ
編集 ジェフリー・フォード
リサ・ラセック
製作会社 マーベル・スタジオズ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ

公開 2012年5月4日
2012年8月14日
映時間 143分
製作国 アメリカ合衆国

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2013年03月06日

イージーライダー

「イージーライダー」

アメリカンニューシネマの嚆矢とか
いわれる映画。
ひょっとしたらイージュー☆ライダーのほうが
今では有名になっているかもしれない。

あらすぢ
マリファナ密売で儲けた大金をタンクに隠し、
真のアメリカを求めてオートバイで放浪の
旅に出る二人のヒッピーを描いた
アメリカン・ニュー・シネマの代名詞的作品。
元々は馬をバイクに乗り換えた現代の西部劇
を目指して創られた作品だが、
そこで描き出されたのは
ドラッグ・カルチャー、
余所者への強烈な排他性、
そして名ばかりの“自由”という
現代のアメリカであった。
'69年という時代性を強く反映させている
にもかかわらず、この作品が未だに
色褪せないのは、そこで描かれていることが
実は普遍的なものであり、現在でも充分に
通用するテーマを内包しているからであろう。
本作の大ヒットは、低予算で現実的な作品でも
優れた商品になる事をハリウッドに知らしめた。

************************

ロードムービーの一種なんだけども
1960年代のアメリカで
決して善良な市民とはいえなさそうな二人
(演:デニス・ホッパー/ ピーター・フォンダ)が
ホッパーバイクに跨り、アメリカを旅する。
出会うのは、ネイティブアメリカンと結婚して
地に足つけて暮らすカトリックの白人家族、
ヒッピーの集団生活村、理由もなくいきなり
留置所の世話になり、本来はエリート側
にいるはずの弁護士(演:ジャック・ニコルソン)と
意気投合、このほか、田舎の祭りに、
ああなってしまった弁護士の弔いとかで、
彼が残した金で娼婦を雇い、トリップ三昧。
なんだかなあ。



60年代当時のアメリカ文化の「フツー」というものが
自分にはよく解らない
ので
なんか映画としてイマイチよく解らなかった。
<あらすぢ>にもあるように
「アメリカン・ニュー・シネマの代名詞的作品」
なのだそうで、好きな人には絶大な人気を誇る・・
というのは知っているんですけども
とにかくいろんな所に「不思議さ」が残る作品。

アメリカの田舎の人が排他的ってのは理解できる。
(誤解を恐れずに書いちゃうけれど
 田舎の人が全部「気のいい人」とは限らず、だ。
 それは洋の東西を問わない)
だからといって、この映画のように
迷い込んできた、素性の知れない奇矯な文化をもつ
若者に対して難癖をつけ、挙句に、居所を探し出して
まで殺してしまうってコトは、アメリカの60年代には
ありえるとされたコトなんだろうか?

あいつら気に入らない、という理由だけで
発砲してしまうのだろうか。
薬でラリっているわけでもない農家の人が。
めったに起きない猟奇的な話であるからこそ
映画のエピソードとされたのだろうか?

そんなところが、アメリカの病巣部、ダークサイド
なのだとしたら・・
もう、60年代からして国家として崩壊しているのでは?

それでいて、食堂にいるオンナノコどもは
素性の知れぬ主人公二人に
純粋に憧れからか、キャーキャーいうのですよ。
よくわからん。

とにかく戸惑った。そのオチというかラストにも。

殺されるのはゴメンだけれど
ああいう旅もしてみたいものだ。
あい間あい間に流れる
メリケンロックの名曲の数々と共に
「ワイルドでいこう!」
親友とバイク。金の心配は無用な旅。
青空と地平線と自分をつなぐ
どこまでも続く道が、砂漠や草ッぱらを
左右に切り分けそこをひたすら走り抜ける。



かなりのクリエイター達に影響を
与えたんだろうなってことは理解できた。
やわらか銀行のCM「ワイルドだろう〜」って奴とか
イージュー☆ライダーの歌とか。

解りやすい解説
 ↓   ↓
http://home.j08.itscom.net/jack/index12.html

監督: デニス・ホッパー
製作: ピーター・フォンダ
製作総指揮: バート・シュナイダー
脚本: ピーター・フォンダ
     デニス・ホッパー
    テリー・サザーン
撮影: ラズロ・コヴァックス
美術: ジェレミー・ケイ
編集: ドン・キャンバーン
音楽: ザ・バーズ
出演:
ピーター・フォンダ/ ワイアット
デニス・ホッパー/ ビリー
アントニオ・メンドーサ/ ジーザス
ジャック・ニコルソン/ ジョージ・ハンソン
カレン・ブラック /カレン
ルーク・アスキュー/ ハイウェイの旅人
ロバート・ウォーカー・Jr/ ジャック
ルアナ・アンダース /リサ
トニー・ベイジル /メアリー
フィル・スペクター /コネクション
ウォーレン・フィナーティ/ ランチャー
サブリナ・シャーフ/ サラ
サンディ・ブラウン・ワイエス

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2013年02月28日

宇宙大怪獣ドゴラ

「宇宙大怪獣ドゴラ」

「宇宙大怪獣」と入力したら、
いきなり「宇宙代価移住」と変換される始末。
・・ガンダム宇宙世紀の移民政策すか?IMEさん。

あらすぢ
 世界各地で異常な現象が頻発する中、テレビ衛星が
謎の物体に破壊されてしまう。ある日の深夜、銀座の
宝石店襲撃した浜子(若林映子)達ギャング団一味は
金庫を溶かし宝石を空中に巻き上げるアメーバ状の
怪生物と遭遇して逃走する。時を同じくして世界中の
宝石店、ダイヤ原石運搬車などが襲われるダイヤ
盗難事件が続発。
 世界的規模の盗難事件に警視庁外事課・駒井刑事
(夏木陽介)は強盗団のマーク(ダン・ユマ)に
翻弄されながらも事件を追う。しかし、強盗事件は
国連宇宙対策本部の調査により炭素物質をエネルギー
源とする放射能の影響で突然変異した宇宙細胞の
仕業であることが判明・・。

************************

映画の大半は、国際的ダイヤ強盗団と
われらがニッポンの警察がダイヤを巡り
繰り広げられる、のどかな大騒動。

「世界ダイヤ保険協会」の手先である
マークって奇妙な外国人が話をゴチャゴチャに。
彼には猛省を望む。

国際的ダイヤ強盗団の一員、田島義文氏が
部下に「アニキィ」と呼ばれるんですが・・
究極に似合わない。
やっぱ彼には、部下などいない
チョビ髭小悪党でいていただかないと。

そんなこんなで敵も味方も頼りにならない中
次々に起こる怪事件。
人が浮いたり、ターゲットのダイヤが消えたり・・

強盗団が狙ったダイヤ輸送のルート
国道139号線


こりゃどうも、お互いの勢力が
自陣営を邪魔するために仕掛けたにしては
あまりに大掛かりで、かつ
あまりに意味不明な現象ばかりだね。
あれ?キミんとこの勢力の仕業じゃないの?
じゃあ一体誰が?

そう、人間の仕業ではなかったのだ。
スクリーンの前の子供たちはみんな知ってたけど。

小泉博 氏が「国連宇宙対策委員会」なる
意味不明の組織から、根拠不明の情報をもってくる。

ニッポンで起きている一連の怪奇現象の原因は
ズバリ「宇宙細胞」だ。
放射能が蓄積し、一種の「吹き溜まり」状態と
 なっている日本の上空」で、宇宙細胞が
突然変異したヤツ
だ・・とのたまう。
続いてニュースでもいきなり報道。
「「怪獣」ドゴラが現れました!」

根拠もなにもない。
国連の組織が断定して
報道までされちゃったんだから。
これはもう仕方がない。
なんて放射「脳」なの?とか、
ましてや宇宙細胞ってナニさ?とか
決して疑問に思ってはいけない。いけないんだったら。

日本上空が「放射能が蓄積し、一種の
「吹き溜まり」状態」とは、
おそらく「ヒロシマ」&「ナガサキ」のことなのでしょう。
現在なら、どれだけドゴラが出現しちゃうんだ?
っつーくらい、今の極東上空は穢れに
満ちておりますけども。
このような特撮映画においては、いい加減、
放射能の所為にしすぎなのではないか?と
思わなくもありません。

ちなみにドゴラ出現中は、志村けんの
幽霊コントのように
ほわわわわ〜の笛の音が流れるから安心。

電話の受話器デカッ。デカすぎだ。
あれじゃ長電話できないな。
あと銀座に柳とチンチン電車。
後に出てくるけど、石炭需要に沸く九州の町も。
当時の文化が伺い知れてとても良いです。

博士(演:中村伸郎)の娘?を演じる「藤山陽子」
なんか今風の美人である。マル。

ラジオの臨時ニュース」はすごい。
話を無理やり進めたいとき
「臨時ニュースを申し上げます」
が流れればよい。放射能ともども
脚本家にとってなんと便利なのだろう。

ドゴラは「ダイヤ」もそうだけれど
結局「炭素」が好きなので、
石炭を産出する地域へ出没する。

場面はいきなり東京駅。
「北九州が特別警戒態勢に入ったので
 なるべく九州への移動は控えてください!」と
駅員がコール中、博士は悲壮な決意を表明する。

「私は炭素の専門家だ、誰にも止められない。
 問題が起きている以上、
 北九州へ行かねばならないのだ」
いや、おっしゃるとおりなんですが

博士、今や北九州の炭鉱地域が宇宙大怪獣に
襲われているというのに、
ブルートレインあさかぜ(しかも20系・A寝台)で
北九州へ急行するとは、なんたるノンキものですか。


おお、日本上空はドゴラに占領されちゃったので
飛行機は危なくて乗れないという深謀遠慮ですかわかります。

しかも牽引するカマ(機関車)は
EF65-500番台(506号機)!←現役中に乗りたかった。
単に旅行に行きたいだけでは?

途中、ピカピカの20系車内を舞台に
なんかオリエント急行殺人事件とか
そんな系統の話にも突入しそうになったりして。

博士は北九州駅からロープウエー公園駅経由で
見晴らしのよい高台へ。
(高塔山ロープウェイだそう。今はもうない)
 ↓   ↓
http://plaza.rakuten.co.jp/sakudo/diary/201101110000/

そこに自衛隊の皆さんが陣取っております。
田崎潤氏は警察のボスを演じていらっしゃいますので
今回の防衛隊長は、津田光男さんです。

調子に乗る大怪獣ドゴラは、若戸大橋を破壊。
(ブルトレは関門トンネルだからドゴラの脅威もない。
 博士、なんてベストチョイス!)

一方、がんばる防衛隊はミサイルで
ドゴラを粉砕することに成功する。
やったー!
ところがバラバラになったドゴラは
それぞれが細胞分裂してまた増えちゃった。
頭を抱える皆さん。

突如、レーダーに蜂の大群が映る。
レーダーに映る大群ってどんな規模?
で、その大群のそばを奇妙な固形物が落ちてゆく。
そのあともいろいろあって、ミツバチじゃなくって
地バチとか、とにかく宇宙大怪獣には
ハチの毒が効くことを博士は突き止める。
博士、ブルトレ乗った甲斐があったね。



そうとわかれば話は早い。
キンチョールみたいに、地バチの毒を
空中にばら撒く防衛隊。
ドゴラは片っ端から「結晶化」して地面へ落下して終了。

宇宙大怪獣にしてはちょっと情けない最後でしたが
しゃあないね。
ほわわわわ・・・。



製作・・・・・・・・・・・田中友幸、田実泰良
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監督・・・・・・・・・円谷英二
脚本・・・・・・・・・・・関沢新一
原作・・・・・・・・・・・丘見丈二郎
『スペース・モンス』
音楽・・・・・・・・・・・伊福部昭
   
駒井刑事・・・・・・・・・・・夏木陽介
マーク・・・・・・・・・・ダン・ユマ
宗方博士・・・・・・・・・中村伸郎
桐野・・・・・・・・・・・小泉博
昌代・・・・・・・・・・・藤山陽子
岩佐・・・・・・・・・・・藤田進
髭の男・・・・・・・・・・・河津清三郎
浜子・・・・・・・・・・・若林映子
駒井の上司・・・・・・・・田崎潤
新田・・・・・・・・・・・船戸順

スペース・モンスの「モンス」って何だろう??

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2013年02月26日

インクレディブル・ハルク

22日の「パリ・テキサス」以来
へえPON氏はあのような映画も観ることあんだ・・
と思わせておいて、これですよ。これ。

え?自意識過剰?想定内?・・どーもスミマセン。

************************

インクレディブル_incredible
【形容詞】 (物事など)信じられない
先日、おそらく映画「アベンジャーズ」の
テコ入れ策も兼ねてかCSで放映。

なんでも「ハルク」の映画化は
この「インテ〜ハルク」の前に
とうに実現していたのにもかかわらず、
前作の映画監督がヒーロー集結映画である
「アベンジャーズ」を念頭に置くことなく、
好き勝手に作ってしまったため
(しかもツマラなかった)仕切りなおして
今回の映画を作ったものであるらしい。



あらすぢ
兵士強化実験のための研究(第二次大戦中に中止
された、キャプテン・アメリカ誕生の結果となった実験)
を行っていたブルース・バナー(エドワード・ノートン)
は、研究の成功を確信し自らの肉体を使って実験を
行った。しかし実験は失敗し、ブルースは緑色の巨人
へと変貌。軍から追われる身となったブルースは、
ブラジルに潜伏、武道家に師事し変身の原因となる
感情の制御方法を学びながら、「ブルー」と名乗る
研究者の協力のもと、体を元に戻す方法を模索していた。
しかし、感情の制御は容易ではなく、研究も詳細な
データが無いため上手くいかず、焦りばかりが
募っていく。

ある日、勤め先のジュース工場で不意に手を切って
しまい、血液が混入したジュースが出荷されてしまう。
それを飲みガンマ線に汚染された人物が現れたことを
知った軍は、工場を突き止め・・

************************

まずねえ・・長い。長すぎ。
緑の巨人が暴れる話に2時間はキツイと思う。
実際はCMとかも入っていたので
PONのHDDには2時間半の容量がきっちりと取られ
はえーとこ観て消したい気分でいっぱいでありんした。

逃避行先にも追いかけてきた米軍特殊部隊。
彼らから主人公が逃げ回るシーン・・長い。

ここまでは、なるべく主人公「ハルク」の姿を
見せないようにしようという姿勢がいっぱい。

将来的に、敵になる特殊部隊隊長。
なんにも知らないことをいいことに
「あれは何なんですか?」
「将軍、教えてください」
「教えてくれないと戦えません!」とか
しつこく食いさがらせ、観客にむけて説明する。

こんな映画を観ているような人ならば
誰だって正体を知っているだろうに。

ひっぱるひっぱる・・長い。

逃亡中の主人公の心の支えだったのは
元恋人(リヴ・タイラー)の切り抜き写真と
チャットのお友達、Mrブルー。

リヴ・タイラーはどう公平に見ても
美人じゃあないと思うなあ。
ホンマもんのお父さんが有名な方でなかったら
女優になんかなれなかったでしょうな。

リヴ・タイラーの父親は(映画では)
米陸軍の将軍で、彼こそが、主人公をハルクに
してしまった張本人。
あわよくば、ハルクを体液の一部だけ残して
残りは抹殺しようと企む男。



このMrブルーって奴、主人公のおかれた状態
(ガンマ線を大量に浴びて
 バケモン=ハルクになってしまった)を
それなりに知っており、科学的な側面から、
あれこれと主人公の相談にのる知的ないい奴
・・。かと思いきや、正体見るや単なるお調子モンの
科学者だった。
それなりに技術力はあるようだが。

そしてとってつけたかのような
敵=ハルクの出来損ないが出現。

その直前、主人公ハルクは
「まともな人間に戻りたい」と、
藁にもすがる思いから
Mrブルー開発の自称「フツーの人間に戻れる」薬品を
体内に取り入れてしまう。

薬品の影響か、急激に大人しくなってしまった主人公
元恋人パパ=将軍に、
ヘリで拉致監禁され機上の人となる。

将軍「えーーい、あらゆる部隊を出撃させろ!」
主人公「僕が行きます・・」

後部ハッチを開けてもらい、主人公はフリーダイブ。
ダイビング中に怒りからハルクに変身する
つもりだったようだが・・大人しくなるお薬のおかげでか

そのまま地面へどかーーん

あれで無事なのは
ハルクとDrスランプの山吹みどり先生くらいなもんだ。
主人公は、ハルクに変身する前から強靭な肉体だった。

最後の最後、
娘からの信頼も軍での地位も失った将軍に向かい
いい仕立てのスーツを着た男が現れる。
「やはり化学よりも鉄ですよ・・」

どこかで見た奴と思えば
トニー・スターク(ロバートダウニーJr)が出てきた。
嬉しいね。
こういう次の映画へ続くシーンが
前作「ハルク」では組み込めなかったから
無かったことにされちゃったのだろうて。
でも本作の主人公を演じた
「エドワード・ノートン」氏は
もうこういったドンチャンお馬鹿映画には出たくないみたい。



ハルクは精神力で自らをコントロール
出来るようになったようだ。
映画冒頭、ブラジルで格闘家に精神統一法を
学んでいたけど、先生はヒクソン・グレイシー。
サービス?出演。

インクレディブル・ハルク
The Incredible Hulk
監督 ルイ・レテリエ
脚本 ザック・ペン/エドワード・ノートン(クレジット無し)
原案 ザック・ペン
原作 ジャック・カービー/スタン・リー

製作 アヴィ・アラッド
ゲイル・アン・ハード
ケヴィン・フェイグ
製作総指揮 スタン・リー
デヴィッド・メイゼル
ジム・ヴァン・ウィック
出演者
エドワード・ノートン
リヴ・タイラー
ティム・ロス

音楽 クレイグ・アームストロング
撮影 ピーター・メンジース・ジュニア
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
ソニー・ピクチャーズ
公開 2008年6月13日
上映時間 112分
製作国 アメリカ合衆国

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2013年02月15日

愛しのローズマリー

「愛しのローズマリー」

10年くらい前の作品。
久々のTSUTAYAレンタルで。

第二の「ロビン・ウィリアムス」になりつつある
「ジャック・ブラック」主演。
原題の「Shallow Hal」とは「底の浅いハル」の意。

あらすぢ
父親の遺言がトラウマとなり、中身はどうであろうと、
ひたすら外見の美しい女性ばかりを追いかけていた
ハル。ある日、エレベーターに乗り合わせた
大物カウンセラーから催眠術をかけられ、内面の
美しい女性が美しく見えるようになった。そのすぐ後、
ハルは街で見かけたローズマリーに一目ぼれするが、
実は彼女は体重100キロを超える巨体だった。

************************

面白かった。
脚本家が思いついたシチュエーションだけの
バカを茶化したコメディーかと思いきや
観劇後のさわやかさときたら、なかなかのもの。

このような映画を作ることが出来る
アメリカの社会風潮に素直に感嘆した。

意識が薄っぺらでゴミな主人公と対比するため
五体不満足な障害者が普通に登場するし
一部ネタバレになってしまうが
全身やけどで入院中の女の子、
さらには親友のヒミツまで登場する。

さる人権団体とかからのクレームをおそれ、
クレームつけられるくらいなら
初めからなんもしない、動こうとしないニッポン。

同じ「差別反対」とか「まだまだ差別が横行する
社会の酷さを一般に訴える」としても
日本とはなんかぜんぜん意識も手法も違う。
団体は言葉狩りだけして威張って満足。
作り手は萎縮してノータッチ。

日本では毒のあるコメディーってのが
まったく作れないのだな。

さすがに「ローズマリー」のリアルな姿を
演じる女優はいなかったのか
デブ・ローズマリーは
「グウィネス・パルトロー」が、
特殊メイクでそのまま熱演。

たしかにキレイだが10年前。
なんかどこかで見た事あると思ったら
アイアンマンの秘書
「ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ」
だったね。なるほど。 眼に面影がある。

それからエンドロール。
普通は名前だけ列記して終了だけれど
この映画では、全スタッフが何らかの形で
写真で姿を現している。
みんなで作った映画です、と言わんばかり。
その趣向も面白かった。



細かい話だが、主人公同様、投資信託会社に
勤めている、親友の年収が
「2万9千ドル」というセリフがあった。
(2001年)1ドル=120円としたって
十年前とはいえ・・353万8000円/年
ってのは、果たして高いのか安いのか。

愛しのローズマリー  Shallow Hal
監督 ピーター・ファレリー
   ボビー・ファレリー
脚本 ピーター・ファレリー
   ボビー・ファレリー
   ショーン・モイニハン
製作 ピーター・ファレリー
   ボビー・ファレリー
   ブラッドリー・トーマス
出演者
ハル・ラーソン/ ジャック・ブラック
ローズマリー・シャナハン/グウィネス・パルトロー
マウリシオ・ウィルソン/ジェイソン・アレクサンダー
ジル/スーザン・ウォード
ウォルト/レネ・カービー
スティーヴ・シャナハン/ジョー・ヴィテレッリ
アンソニー・ロビンズ/本人
シャナハン夫人/ジル・クリスティーン・フィッツジェラルド
ラルフ・オーウェン/ゼン・ゲスナー
医師/ダニエル・グリーン
ジェン/ローラ・ナイトリンガー
アーティ/カイル・ガス
少年時代のハル/セイシャ・ニューリンガー
タニア/ナン・マーティン
カトリーナ/ブルック・バーンズ
ラーソン牧師/ブルース・マッギル

音楽 アイヴィ
撮影 ラッセル・カーペンター
編集 リック・モンゴメリー
配給 20世紀フォックス
公開 2001年11月2日
上映時間 113分
製作国 アメリカ合衆国

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2013年02月08日

E.T. 20周年アニバーサリー特別版

ET。まともに観るのは20年ぶりか。
1982年当時、親にせがんで妹と母親と
劇場に見に行った記憶がある。

主人公エリオット少年を演じる
ヘンリー・トーマスは1971年生まれ。
なんとPONと同い年か。
それと麻薬で捕まったりと、売れすぎた子役の
悲哀を体で体現したドリュー・バリモアも
この映画でメジャーになった。

ピーター・コヨーテ・・話も後半になって
突然登場、自分も子供の頃にETを知って、
以来ずっと恋焦がれてきたと語るNASAの
科学者。実はこの映画の後
「エネミーライン2 北朝鮮」を観たんだが
米国大統領を演じていたのが
やっぱピーター・コヨーテだった。

なんだ?ピーター・コヨーテ映画特集だったのか。
んなワケないな。

あらすぢ
『E.T.』
(イーティー、E.T. The Extra Terrestrial)は
1982年公開のアメリカのSF映画。架空の地球外生命体
(Extra=外の、Terrestrial=地球の)の名称。

アメリカのとある杉の森に球形の宇宙船が着地し、
中から小さな宇宙人が数人出てきた。彼らは地球の
植物を観察し、サンプルを採集する。1人だけ
宇宙船から遠く離れた宇宙人が崖の上から光の海を
見て驚く。それは郊外の住宅地の灯だった。
突然、物音がした。宇宙船の着陸を知った人間たちが
宇宙船に向かってきたのだ。宇宙船は危険を察知して
離陸するが、先ほどの宇宙人1人が地上にとり
残されてしまう。

************************

20周年アニバーサリーなだけのことはある。
1982年版のETは、SFX技術がなかったんで
仕方なくごまかしたり、シーンごとカットとかあった
ようだけど、スピルバーグ監督がさまざまな理由から
実現できず思い残していたシーンの造りなおし多数。
ETも急に首を伸ばしたり。
風呂で溺れた振りでエリオットを驚かし
また、微妙に口元でも演技していたり。

でも、さすがに2時間はなげーよ。
昔は確かに感動したんだけれどなあ。
それだけスレてしまったのだろうか。

とにかく話が「だらけ」て来ると「チェイス」シーン。
世に編集という作業があるけれども
長ければいいってモンでもない。
やっぱバッサリカットってのも
必要なようですよ。時には。

ETは昔よりも姿を見せるシーンが増えている。
それだけにあのETの造形と皮膚の質感が
ますますもってキモチワルイ。
それにしても検疫は?
異星人とあんなにベタベタ
接触しちゃって大丈夫なのか?

家庭にあるものでできる通信装置。
ETの宇宙船はさすがに1名足りないことには
気がついていたと思うので、衛星軌道上で
待機していたのでは?それにしたって
衛星軌道上まで通信できるって凄いぜET。

たしか彼(ET)、植物学者として地球に来た
という設定があったように思う。
いくら地球の科学が発達したといっても、
例えばアメリカ政府お抱えの植物科学者が
南の島に流され、衛星通信機とか携帯電話を
原住民の道具だけで作れるかってーと・・
作れないよな・・普通。
普通が普通じゃないからETなんだけど。

それにETは
「ヒーリング」「サイコキネシス」能力まで持つ。
ET一族を支えるのは、科学というより
超能力文明なんだろーか。
重大なギモン。彼らは裸なんだろうか。全裸?
いくら生存条件の合致している惑星だとしても
仮にも宇宙探検だ。全裸で行きます?
同じ地球のアマゾン探検だって裸は嫌だ。
俺がETなら行かない。

今も昔もよく判らないのが
ETが死んだの何だので、結局復活するシーンだ。

1)マジ死亡状態だったが子供達の想いで復活した
2)ワザと仮死して地球人をあざむこうとした
3)ETにもよく解らないが脚本の都合
4)実はピーター・コヨーテ科学者が何とかした

そして、ずっとずっと待ってました。ようやく登場
ETをかごに乗せた子供達のマウンテンバイク連が
青白い月を背景に飛ぶ場面。
そこに被る有名なジョン・ウィリアムスのスコア。



日本語吹き替え版だったら
息子に見せて上げるところなんだけど
今回は字幕スーパーだったんでやめておきました。

以下はWiki先生より。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の
銀河元老院の場面で3人のE.T.が登場している。
そのうちの1人は惑星ブロドー・アソーギ代表の
銀河元老院議員グレブレイプス (Grebleips) という設定。
スピルバーグ (Spielberg) を逆さから呼んだアナグラム。

ETの出身惑星は
惑星ブロドー・アソーギというのか。
しかも銀河元老院に加盟している星とは。
文明の進んだ友好的な民族なのだろうけれど
あの一族にはあんまり軍事力は期待出来なさそうだ。

E.T.
E.T. The Extra Terrestrial

監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 メリッサ・マシスン
製作 スティーヴン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ

出演者
ヘンリー・トーマス
ドリュー・バリモア
ピーター・コヨーテ
ディー・ウォレス
ロバート・マクノートン

音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 アレン・ダヴィオー
編集 キャロル・リトルトン
製作会社 アンブリン・エンターテインメント
配給 ユニバーサル映画 CIC
公開 1982年6月11日
1982年12月4日
上映時間 115分(オリジナル版)
120分(20周年記念特別版)
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $ 10,500,000
興行収入 4億3500万ドル
米国外: 3億5780万ドル

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2012年12月06日

エネミー・ライン2 ―北朝鮮への潜入―

そろそろ北のあの国が
人工衛星という名のミサイル実験
やろうとしているんでしょ?
下朝鮮がフランスの所為にして
衛星ロケット打ち上げ延期にしている矢先に。

半年くらい前かな?
下朝鮮は自国の衛星を
大嫌いな日本に頼んでやって打ち上げに成功。
その成功を自国の功績のように報道したんだけれども
日本のH-Uロケットに
描かれている日の丸は
CGで消した上で報道するお国柄。
お里が知れるね。知ってるけど。

そんなことやっているから
ロケット方面でも上朝鮮に負けちゃうんだよ。
(ま、北も前回はレーダーに映る前に爆発したんだけどね)

************************

前作、エネミーラインは
地上波放送で見た覚えがある。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、
乗機F18を撃墜され、敵地のど真ん中に
取り残された、主人公が安全地帯
目指しての脱出行。

フツーの戦争アクション映画に
ありがちな状況を覆すため大活躍とか、
そんなんじゃなく、生き残るために
行動するパイロットの話だから面白かった。
ヒコーキの操縦は上手いかもしれないが、
敵地では身を守るだけが精一杯の兵士。

さらには同僚を見捨てることはできないと、
独断専行も辞さない現場と
政治に振り回される政治家と高級軍人。
小を捨て大を活かす、とかありがちな
言葉が乱舞する。

第一作はそれなりに面白かったと思うが・・。
こちらはアメリカマンセーの駄作だった。

あらすぢ
米国と北朝鮮、第二次世界大戦後から続く
一触即発の緊迫した対立関係の中で、
北朝鮮が秘密基地内に核ミサイルを保有
しているという情報が米ホワイトハウスに届く。
その脅威を防ぐべく、基地の破壊作戦に任命
されたのは、米海軍のジェームス大尉率いる
選ばれし戦士たちだった。ところがミッション
開始直後、不意に作戦中止の連絡が入り、
4人の兵士を敵地に残したまま海軍は撤退
を余儀なくされる。

************************

将軍と呼ばれるアメリカ軍総司令官(たぶん陸軍出身)
が折につけ叫ぶ。北朝鮮なんか爆撃しちゃいましょう。
放射能?心配いりません。灼熱の炎が消してくれます

将軍の放射能に対する知識はグダグダすぎ。
この時点でこの将軍は、PONの信用できない
キャラナンバーワン判定。
ピーターコヨーテ演じる米国大統領までも
「将軍ははじめからアルマゲドンを起こす気でいる」
とあきれる。

別室で、海軍提督が大統領につぶやく。
「なぜ私が海軍を選んだかご存知ですか?
 船はゆっくり進むからです・・」

結局、妥協案として「米海軍特殊部隊シールズ」に
破壊工作してもらおう、ということになる。

北朝鮮の高度上空は民間に一部開放されており
ヒコーキが通ってもいい空間になっているらしい。
定期旅客機が普通に飛んでいる分には
北朝鮮もあんまり気にしない。

一見は高度1000メートル高空を飛ぶ旅客機だが
そこからダイブできる一団がいるとしたら・・。
いたんです。それがシールズの皆さん。

んでもって、ミッション開始。
最初の2名がダイブするや、
そこでなんと作戦中止命令が。

えー?政治家なんて勝手だよなあ。
・・でもどうする?もう二人落っこちただよ。

その時、猛烈な振動がヒコーキを襲う!
そう。シールズの鬼軍曹教官も解説してたけど
あくまで民間の飛行機なんで、扉を開けたまま
飛び続けるってことは想定していない・・のだそう。
モーレツなゆれに、今度はリーダーの大尉が
落っこちてしまう。
あれー。

さらには男気のある黒人通信兵が、
「リーダー以下、衛星通信機を持ってません。
 どうやって位置を知らせたらいいんです?
 命令違反でもいいから俺行きますよッ」
GO!と更に勝手にダイブ。

この通信兵、ミッション直前に
「子供が生まれたが任務中のため
 出産に立ち会えず、子供の顔を見ていない」という
ミゴトに「死亡フラグ」の立つ男。
以後の展開に期待したい。

かくして都合4名の精鋭が、
間違って北朝鮮に降下しちゃいました。

なのに4人の現地での行動はアホそのもの。
静かにしていればいいのに
北の寒村の子供にむりやり見つかり
あわよくばその子供を追っかけて村へ乱入。
そりゃ悲鳴あげられるよ。なにそのドタバタ。
そこへ折り悪くDPK(北朝鮮)パトロール隊が
見回りに。
かくして大銃撃戦が開始される。あーあ。



隊長はずっと「全員、生きて帰らせる」とか
カッコよく連呼しているんだけども、
この無茶な戦いで早速2名が死亡する。

そして捕まる隊長と通信兵。
DPKパトロール小隊長は、
村人いじめくらいしかやる事のない
日常パトロールで、ヒョウタンから駒じゃないけど
とんでもない宝物を手に入れてしまった。
米人を捕虜にしただけで、将軍様からの
直筆の手紙と豚肉2か月分ほど下賜されんだと。
誰もが腹ペコの中、そりゃあ必死になるよな。

とにかく政治状況なぞ考えず、
米兵を虐待することが、そのまま国への忠誠心に
つながると、ハナから信じ込んでいるようで
ジュネーヴ条約って何それ食べられますか?的に
虐待三昧。



細かいカット割、スローモーションなど、
正直いって観づらいだけだが
どうやら隊長がシールズ学校のときの教えを
折々に思い返しているという・・フラッシュバック
演出らしい。

シールズ学校の鬼軍曹の
(こういう場合、得てして黒人である)
主人公を鍛えてくれたときの言葉や教えが
脳裏によみがえる。

「自分もベトナムで3日間捕虜になった。
 仮にお前達が捕虜になった場合、
 筆舌に尽くしがたい虐待を受けるだろう。
 そんな状況を劇的に変える手立てはない。
 だが、これだけは言っておく。
 俺は仲間だ。いつもお前達の側にいる・・」

そんなときに現たDPK軍上級将校。
ジャッキーチェンの出来損ないみたいな顔だ。
もうだめじゃん。主人公終了じゃん。

ところがこれがまた話のわかる奴で
虐待を止めさせて、率直に詫び、自分は
親米派であることを盛んにアピールする。

でもそんなの捕虜や犯人を味方に引き込む常套手段。
そこらの田舎警察でも行われる三文芝居だよな、と
PONなんかも思っていたのだが
この高官、実はいろんな理由があって
親身になってくれる奴だった。まさに地獄に仏。

・マジにアメリカ大好きで、DPK闇の
 亡命組織(チューホイというらしい)の一員
・DPK体制転覆の時ではないと判断している。
 でも祖国が核開発を実現して
 世界情勢バランスを崩してしまった場合
 国の現状を注進する者がいないから
 金正日は知らず、調子に乗るだろう。
・今はそれじゃまずいので現状維持希望。
 事故でも故意でもなんでもいいから、
 誰か核開発計画を妨害して欲しい。
・不思議な縁で米兵に友情を感じて

以上の複合理由から、折々に主人公を助けてくれる。
チューホイ、亡命支援組織らしいが実在するのかな。

なんかの本で読んだことあるけれど
あの国が作り出した人民統制法
(人類史上もっとも洗練されていると思う・・)は
「食欲で支配する」こと。

人は、正義感、愛国心、忠誠心、ましてや
イデオロギーなんかで動かない。
ひょっとしたら家族愛なんかも越えたところに
自己保存の本能・エゴ、つまり「食欲」が優先される。
そんな人間への深い洞察が、北朝鮮の体制を
支えている。

映画の最後ではもはや伝説の大統領
ノムヒョンが写っている。

9日に北部で大規模爆発、キノコ雲観測 韓国報道

自分も忘れていたが、1994年9月9日に
本当に北朝鮮で謎の大爆発が起きていたらしい。
結局、公式には水力発電ダム建設のために
山一個バクハした
、というDPK発表のモノスゲエ理由が
まかりとおり、幕引きとなってしまったようだけど

そんな真実のウラをこの映画で公表してみた
ということにらしい。

さらにはあの大爆発によるキノコ雲を
通常の気象現象と言い切った韓国高官もいたみたい。
どこでも「言い切ったモン」が勝ちだな。

子供フラグ、今回は不発でした。

************************

Behind Enemy Lines II: Axis of Evil

監督 ジェームス・ダッドソン
脚本 ジェームス・ダッドソン
製作 ジェームス・ダッドソン
ジョイ・グリックマン
ロイ・シャロン

出演者
ロバート・ジェームズ大尉: ニコラス・ゴンザレス
ニール・キャラハン:マット・ブッシェル
スコット:キース・デイヴィッド
ティム:ベン・クロス
ノーマン・T・ヴァンス:ブルース・マッギル
マニング大統領 ピーター・コヨーテ
ヘンリー:グレン・モーシャワー

音楽 ピナール・トプラック
撮影 アレン・ダヴュー
編集 キャロル・リトルトン
配給 20世紀フォックス
公開 2006年10月17日
上映時間 97分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 エネミー・ライン
次作 エネミー・ライン3 激戦コロンビア

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2012年11月14日

アイアンマン2

アベンジャーズに関連してCMを兼ねた
地上波初放送。

自分は前作「アイアンマン」がなんか面白そう・・と、
映画から入ったクチなんで
アメコミ世界をよく知らない。
なんで「マイティーソー」も「シールズ」も
「アベンジャーズ」も、それに出てくる(らしい)
女エージェント「ブラック・ウィドー」も知らなかった。
前回、レンタルして観た時には
なんか結構トウトツなシーンの連続で
困惑したんだけども、今になってみれば
にやりとさせるところが判るようになった。

あらすぢ
トニー・スタークが自らアイアンマンであると
公表してから半年後。さらに改良を加えた
アーマー「マーク4」を纏って世界各地で起こる
紛争を鎮圧し続け、世界平和のために貢献
しようとするトニーだったが、政府からその
一方的な介入を疑問視され、
アイアンマン・アーマーを兵器として見なされた
ことで、アーマーの引き渡しを求められてしまう。
かつてアフガニスタンで自ら深手を負い、
その傷を代償にして開発したアーマーを
誰の手にも渡したくないトニーは断固として
要求を拒否するが、トニーの体はアーマーの
動力源にして生命維持装置でもある
アーク・リアクターの動力源「パラジウム」が
放出する毒素に蝕まれつつあった・・。

************************

今回はアイアンマンの相棒、いわばガンキャノン登場編。


アイアンマン マーク2を改造し全身に
武器を搭載した”アイアンマン ウォーマシン”

主人公トニーの吹き替えはシャア大佐。
申し訳ないがトニー・スタークに声質が合っていない。

いかにもインテリでセレブな「さわやかさ」を
求めてのキャスティングなんだろうけど
シャアは基本的に不器用な野郎なんで
キザなセリフは吐けるかもしれないが
イキなセリフは金輪際吐けない。

そのシャアのイメージが強すぎるので
トニー・シャア・スタークは残念ながら
シャアが無理してセレブぶっているみたいで
どうにもなんだか・・といった感だった。

音声認識と大画面。そしてコンピュータを
空間で操作できる入力デバイス。
あれ良いなあ。
でも、あんなの使っていたら
これまで以上にドンドン、自分の「バカ」さ
というか記憶力低下に拍車がかかりそう・・。

(デジタルワイヤーフレーム(DWF)で思い出した。
 映画バイオハザードで、特殊部隊が持ってる
 PCにハイブ(秘密基地のこと)のDWFによる
 構造図が表示されていたんだけど
 あれと、アンブレラ社のマークを組み合わせた
 スクリーンセーバー、とかPC起動時の画面とか
 そういったの、世に出回っていないものかな)

「未来の鍵はここにある」

試作品か破損物か、キャプテンアメリカの
半完成品シールドがトニーのラボにある。
キャプテンアメリカの装備品自体は
トニーの父が自社開発という設定のようだから
ラボに紛れ込んでいてもおかしくないのだが

トニーが、父から受け継いだ「未来の鍵」を
もとに新元素を開発中、暇そうな
シールドのエージェントがシールドを
見つけたのをみて
「おお、それだ!よく見つけてくれた」

別のヒーローの一品モノである。
自分のパワーアップのため、どんな
使い方をしてくれるのかと思いきや・・
単に「高さ調整に使うだけ」というオチ。
ううん、好きだなこういうスカし方。

それにしても・・ロボコップとかもそうだったけど、
なぜプレゼンの出展品に
実弾実装しちゃうのでしょうか?

いろいろあって、ドローンVSアイアンマンのバトル開始。
ガンダム(アイアンマン)と
ガンキャノン(ウォーマシン)の共闘。

敵がドローンでよかったね。中身が人間だったら
おいそれと破壊できないよ。映画的に。

ウ「ここでは(平地だから)不利だ。
  戦略的に最強な方が高いところに行くべきだ」
ア「バカゆーな!最強は俺だろ?」
ウ「こっちだ。軍でパワーアップしてる。
  嫉妬する気持ちはわかるが」
ア「武器が馬鹿でかいだけじゃないか!」

なーんて口げんかしているうちに
すっかり敵ドローンに包囲されてしまう二人。
まったくガキの喧嘩である。

イデオンのような全方位ミサイル、
ハマーインダストリアル製の
最新式ミサイル通称「別れた妻」発射シーン・・
男の子ゴコロをくすぐる見せ場がてんこ盛り。



ひとつ気になったのは・・
こういったドラマでよくあるパターン。
新技術開発後、時間がないので
主人公は即実戦投入を決意する。
そんなとき、まず「作動テスト」をやってからにしましょうと
至極まっとうな反論をする人物は
ことごとく、アホのように扱われてしまう点。

現実世界にて「作動テストなんかくそ食らえ!」
なんてほざく奴は、ほぼ100%
自業自得となるものであり
世間一般的に「テスト軽視」の風潮は、
案外こんなドラマの積み重ねのハテに
あるような気がしますよ。



「死んで20年も経つのに
 まだ教える気ですか・・父さん」


考えてみれば、俺が死んだとして次世代(子供)に
残せるものって・・ないな。
昔だったら、高級腕時計、懐中時計、万年筆等々
じいさんから伝わる逸品とか、あったんだろうけど
自分の周りにはこれだけモノが溢れているというのに
現在流通するモノには、100年先も使えるという
発想がない。一回こっきりの使い捨てばっかりだ。
だから「ゴミ」が増えるんだな。
(もちろんPONに購入できる甲斐性がない
 ことはジカクしてますぜ、そりゃ)



監督: ジョン・ファヴロー
脚本: ジャスティン・セロウ
製作: ケヴィン・フィージ
撮影: マシュー・リバティーク, ASC
プロダクション・デザイン: J・マイケル・リーヴァ
編集: リチャード・ピアソン, A.C.E. / ダン・リーベンタール, A.C.E.
共同製作: ジェレミー・ラッチャム / ヴィクトリア・アロンソ
衣装デザイン: メアリー・ゾフレス
視覚効果、アニメーション: インダストリアル・ライト & マジック
音楽スーパーヴァイザー: デイヴ・ジョーダン
音楽: ジョン・デブニー

アンソニー・"トニー"・スターク / アイアンマン:
ロバート・ダウニー・Jr
ヴァージニア・"ペッパー"・ポッツ:
グウィネス・パルトロー
ジェームズ・"ローディ"・ローズ / ウォーマシン:
ドン・チードル
ナタリー・ラッシュマン/ブラック・ウィドー:
スカーレット・ヨハンソン
イワン・ヴァンコ / ウィップラッシュ:
ミッキー・ローク
ジャスティン・ハマー:サム・ロックウェル

ニック・フューリー:サミュエル・L・ジャクソン
J.A.R.V.I.S.の声:ポール・ベタニー
ハロルド・"ハッピー"・ホーガン:ジョン・ファヴロー
ハワード・スターク:ジョン・スラッテリー

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2012年11月06日

緯度0大作戦

「日本映画専門チャンネル」の東宝特撮王国にて。

この映画、長いこと「発売禁止」でした。
なもんで、ゴジラのようにビデオで
見返すこともできず、早30年以上が経過。

・崖の上でほえる「グリフォン」
・女性を後ろから羽交い絞めする「コウモリ人間」
・煙が噴出す荒地を迫る「大ねずみ」

以上のシーンなどは怪獣大百科で見る
スチールの常連でありました。

それにしても、いったい何にイチャモン
つけられたのか?
Wiki先生によると・・
別に禁止ではなくて「二次利用権利」の契約書が
行方不明であったため、ひょっとしたら
アメリカからクレーム来るかも・・と
だれもソフト化に動かなかったということらしい。
さらに・・

「製作費の大部分はアメリカ側キャストのギャラ」
「莫大な製作資金を全て肩代わりしたのに、
 大した興行成績を挙げられなかった」
ということで、以後、東宝は日米合作映画の製作は
行わないという結論に達した、いわくつきの作品。

マッケンジー艦長:ジョゼフ・コットン
マリク博士:シーザー・ロメロ

あらすぢ
海底火山の噴火によって浮上できなくなった
潜水調査員は、謎の潜水艦アルファ号に救助され、
海底2万メートルの地底世界に存在する
緯度0基地に迎えられた。地底世界には地上から
消えたと思われていた高名な科学者がおり、
人工太陽を初めとする高度な技術文明を
誇っていたが、その別天地にも争いはあり、
マッドサイエンティストのマリク博士は、
アルファ号および艦長のマッケンジーを
排除しようと、虎視眈々と狙っていた。
別の地上の調査隊である岡田博士親子が
マリク博士に捕らえられたことを知った
マッケンジーは、マリク博士の本拠地に急行。
そこには、敵艦黒鮫号に加え、マリク博士の手で
改造された半獣半人の怪物たちが
待ち構えていた。

***********************


いやあ見事にナディアの元ねたである。
庵野監督の魂のふるさとなんだろうね、この作品。

マッケンジー博士、正義の天才。
(いつも「フキゲン」な顔を
 しているのは何故だろう)
緯度0基地、太平洋の海底に人工太陽と
不思議バリヤで作ったユートピア。
そこには世界中の人類の進歩に貢献してるのに
政治や社会にに振り回された科学者などが
地上に嫌気をさして集まってくるところ。

「それじゃあ人類の科学のイイトコどり
 独り占めじゃないですか?」
とかなんとか、迷い込んだジャーナリストがいいこと言う。

そんなことはない。地上から争いごとが消えたら
世界に姿を現すつもりだ・・とか
マッケンジー博士は高言するんだけども
それって結局、世に出て行くことはない、と
言ってるようなもんだ。

ジャーナリストの他、地上世界から
迷い込んできた連中は、宝田明と岡田真澄。
マッケンジー博士は緯度0を案内する。
「ここは世界の建築のいいとこ取りなのだ」
というが、ここまで日本建築なし。

住民で東洋人は希少。黒人なんてぜんぜんいない。
クルマは電気自動車だそうだが、
デザインが明らかに1960年代。
なんだろ、緯度0に亡命してきた
デザイナーはいないのかな。

それにしても岡田真澄(後のファンファン大佐)は若い。

わが国ニッポンからは「岡田博士」がご招待された。
(先のファンファンとは別。役名がそういう人)
博士が緯度0に招かれた理由、それは
「放射能に対して免疫血清」
発明したからだって!

すげーぞ岡田ジャパン。
今の日本でマジほしいすぐに。

関係ないが、重要な情報として岡田博士の娘、
鶴子さん(中山麻里)は何気に巨乳である。

そんな岡田博士をかっさらうマリク博士(悪)
彼はマッケンジー博士の一歳年下の元マブ友。
やっぱり天才。天才なら自分が作ればいいのに。
本業は「Drモロー」同様、人体実験が大好きな
生体科学者であるらしい。
彼が製造したコーモリ人間なんか
そのままショッカーに再就職できるだろう。

総合的技術力は、マッケンジー博士側に
一日の長があるようで、いつも苦杯をなめる
マリク側。加えてマリク側は、マリク博士以外
バカばっか。それに人材をすぐ処刑してしまっては
ついて来る者もついてくる訳がない。

せっかくハイパーウェポン潜水艦「黒鮫号」を
任されているというのに
なんだ?あの場末のスナックのママさんみたいな
女工作員(コードネーム黒い我)のダメ指揮っぷりは?

ハヤタ隊員がここでも「マリク側下っ端A(副官)」
として出演。今回も科特隊のひみつ潜入任務中で
変身してくれるはず・・とずっと期待していたが
最後まで「下っ端A」である。
あげくにアホな進言してマリクに怒鳴られるし。

このころはアレか?映画の方が格上業界。
テレビで名が売れても映画界では
まだまだひよっ子扱い、とか
そういった、映画至上主義の影響なのか?

海底世界はどこも人手不足のようだ。
緯度0でも、世界中から優秀な「頭脳」は
集まってくるかもしれないが
どうも肉体労働担当は不足がちな様子。
デフォルトは甲保(コウホ)と呼ばれる大男のみ。
なに?そのネーミング。

それが証拠に、悪のマリク博士本拠地潜入に際し
緯度0特殊部隊なんてものはなく
行きがかり上助けた地上人一行を
特別攻撃隊に加える始末だ。

攻撃隊には紅一点。女性白人看護士も混じる。
彼女、もの凄い「デコ」で。
マーカライトファープの元になったのいうのは嘘。

あのなあ、説明はアルファ号の中でやろうよ。
マッケンジー博士。
岡田博士救出のため急いでいるのでは?

貴重な時間を割いて博士が丁寧に説明してくれる
緯度0世界のハイテク。

免疫風呂
風呂に入って3つ数えると、鉄砲玉もはじく。
24時間効果が持続。いくら免疫強化したって
テッポウで撃たれたら、さすがに大事だと思うが。
科学万能、免疫バンザイである。

コルベクソースーツ」(金とプラチナの合金)
着れば、バットマンスーツよりも無敵の兵士になれる。
ただしカッコよさではバットマンスーツに軍配が。
腰にはゴレンジャースーツのように
ジェット噴射機を装備。手袋からは、
火とかガスとかマヒ光線とかなんかいろいろ出せる。
スーパーワンのファイブハンドみたいなもの。

先ほど「マリク博士以外〜」と書いたけれど
やっぱマリク博士もバカなのかもしれない。

あんまりにポカばかりやる「黒い蛾」こと
場末のマダムをマリク博士は見切った。
でも、ただ殺すだけでは面白くない。
これから作るライオン+ワシ+人間の脳という
キメラ怪獣「グリフォン」の脳みそに
黒い蛾の脳を転用を決意してしまう博士!

嫌ァぁぁぁ!呪ってやるゥ!」なんて
喚く元愛人の脳なんかを、最終兵器の怪獣に
移植したら、行く末は簡単に想像できると思うけど。
そら言うこときかんわ。

しかもマッケンジー博士の島内侵入のために
慌てて手術しているし・・。
なんて泥縄対策。
マリク博士、解ってやっているとしたら
相当なお茶目さんである。

一方、マッケンジー博士側もお茶目さでは負けてない。
大道具さんが頑張って作った大掛かりなセットで
展開するドリフのコントのよう。
仕掛け(トラップ)に全部
引っかかりながら、先を急ぐ。

酸の川。いきなり足突っ込んでるし。
まず試しに付近の石を投げ入れる慎重さを持とう。
あるいは、最初からベルト使って飛ぼうな。



なんだかんだ言って楽しんでしまった。
子供のころなら食い入るように観ていたかも。
宝田明の迫真の演技「ズッコケ」も観てあげたいところ。

キャスト(役名) - 緯度0大作戦
出演
ジョセフ・コットン (クレイグ・マッケンジー)
宝田明 (田代健)
岡田眞澄 (ジュール・マッソン)
リチャード・ジャッケル (ペリー・ロートン)
大前均 (甲保)
リンダ・ヘインズ (アン・バートン)
中村哲 (岡田博士)
中山麻理 (岡田鶴子)
平田昭彦 (姿博士)
シーザー・ロメロ (マリク)
パトリシア・メディナ (ルクレチア)
黒木ひかる (黒い蛾)
黒部進 (陳)
関田裕 (ワレン)

スタッフ - 緯度0大作戦
監督 本多猪四郎
特撮監督/特技監督 円谷英二
脚本 関沢新一/テッド・シャーマン
製作 田中友幸/ドン・シャープ
撮影 完倉泰一
美術 北猛夫
音楽 伊福部昭
録音 藤好昌生
スチール 山崎淳

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2012年10月17日

うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー

「うる星やつら ラム・ザ・フォーエバー」

先日のファミリー劇場。
「ナツカシアニメ映画」特集として
「うる星 めぞん」の映画版一挙放送!から。

「町がみる・・夢、か・・」
(友引高校保健医サクラ)

あらすぢ
ある夜、友引町が大停電になった。あたる達は
面堂家に伝わる鬼姫伝説をモチーフにした
自主製作映画に取り組んでいた。主役はラム。
撮影のため面堂家の守り神とも言われる
名木・太郎桜が切り倒された。ラムはあたるに
電撃を発射するが、はね返されてしまう。
電流が弱まったらしい。また4月というのに、
大群の蝉ととんぼが友引高校に現われるという
異変。ラムは空を飛ぶ能力も失い、角も消えて
しまう。更に、面堂やメガネたちの心から、
ラムへの想いが消えていく。
大地震と共に面堂家の丘が隆起し、山となって
そそりたったのだ。友引町は冬の気配を漂わせた。
面堂は修学旅行の写真からラムの姿が
消えているのを見つけ・・

************************

ダイジョウブ、オモイデダケデ、イキテユケル
チジョウハ、キミタチノモノダ・・
(自意識を持った友引町)

数十年ぶりに観た。

「つまるところ
 貴殿は何を言わんとしているのか?」
小一時間くらい、問い詰めたくなるような
なんともつかみ所のない作品で
何を表現したいのかが皆目不明。
思わせぶりな空気感だけで自己完結。

あんな昔は(厨房時)ビデオ見返していたのに。

押井監督が盛り上げたうる星ブームの
余勢だけでつくられた映画だなあ、と思うし
こういう映画を喜んで観ていた、
当時の自分が大変なガキであったことを再認識。

思春期真っ盛りのガキ時代に
「うる星」作品にハマったこと
そのものについて後悔こそしていないが
黒歴史ではある。
うる星やつらの一連の作品群は、
いい大人が改めてまで観るような
作品じゃないなぁってこと。
(第二作「ビューティフルドリーマー」は別格)
嬉しいことのか、悲しいことなのか、
自分がガキでは無くなったんだ。

自分の子供が、思春期の一時期
「サブカル(つーか漫画アニメカルチャ)」に
ハマることを、ことさら否定はしないけど
いつかは現実に戻ることを希望したい。
それによって得る物だって当然あるから。



この作品の感想もひとこと。
「絵は安定していてキレイなんだけれど。
 エンディング曲も好みではあるんだが」

キャスト(役名)
出演
平野文 (ラム)
古川登志夫 (諸星あたる)
神谷明 (面堂終太郎)
島津冴子 (しのぶ)
鷲尾真知子 (サクラ)
千葉繁 (メガネ)
杉山佳寿子 (テン)
池水通洋 (温泉先生)
永井一郎 (チェリー)

スタッフ
監督 やまざきかずお
脚本 井上敏樹/やまざきかずお
原作 高橋留美子
製作 多賀英典
プロデューサー 長谷川洋/松下洋子
作画監督 土器手司
製作協力 スタジオディーン

音楽 板倉文
作曲 玉置浩二 「メランコリーの軌跡」
主題歌 松永夏代子 「メランコリーの軌跡」



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2012年10月16日

うる星やつら オンリーユー

「うる星やつら オンリーユー」

先日のファミリー劇場にて
「ナツカシアニメ映画」特集。
「うる星 めぞん」の映画版一挙放送。

名目の「ナツカシアニメ映画」って
あたりが、なんとも寂しい限りではあるが
うる星やつらのテレビ放映が1981年スタート
であることを考えれば30年前になるわけで
ナルホド、これでは「ナツカシ」で
ひとくくりにされて当然。

うる星映画版とは以下の6作であるらしい。
第一作 オンリー・ユー
第二作 ビューティフル・ドリーマー
第三作 リメンバー・マイ・ラブ
第四作 ラム・ザ・フォーエバー
第五作 完結編
第六作 いつだってマイダーリン

久々に題名を書き写してみて
なんかとっても赤面であるし
よくこんなの恥ずかしげもなく観てたな〜
なんて感慨も。
それだけ自分もオヤジになった訳だ。

このうち
第二作「ビューティフル・ドリーマー」は
今回の一挙放送には入っておらず
第五作で「完結」しているのに
なお作られたらしい第六作 
いつだってマイダーリン」は
さすがに録画しなかった。

第二作が放映されないのは
多分版権によるところなんでしょう。
(東宝作品で劇中にモロ「ゴジラ」が出てくるから
 取り扱いが難しいんだとか聞いたことがある。
 うる星なんてパロディだらけなのにな・・)
なんで、これは想定内。

第六作「いつだってマイダーリン」は
製作してたことを知らなかったし
キャラデザも好きじゃないし・・
なによりこっぱずかしいっすよ。題名が。
とても40男の観るもんじゃないと判断。
「めぞん」の方はまたいずれ。

あらすぢ
影踏み遊びをするシルエットの少年と少女。
影踏みに勝ったと主張する少年は、少女から
11年後に結婚しようと告げられる。そして少女は
宇宙へと去っていった。

ある日、あたるのクラスメイトやラムの友人達に、
あたるとエルという女との結婚式の招待状が
次々と届けられた。あたるには「エル」という
宇宙人の婚約者が既に存在しているというのだ。
あたるはラム親衛隊のメガネ達から拷問され、
三宅しのぶからは凄まれ、面堂終太郎は
私設軍隊を引き連れ、ついにはラムの電撃を
受けて問い詰められるが・・

************************

この映画を観たのはたぶん25年ぶりくらい。
地上波放映で観たっきりだ。

あれ?
あたるってここまでイヤな奴だったけか。

とにかく最後まで彼に共感できず。
もっとも、あたるなんかに共感できる奴なんて
普通はいないだろうけれど。

ラムにしてもエルにしても
あたるなんかに惚れること自体が不思議である。
(いや、そこのあなた。
 マンガだから、なんていってしまったら
 そこで終了じゃないですか)

Wikiにも書いてあるけれど、
この映画はアニメ監督の巨匠、「押井」監督の
第一回監督作品で、彼が監督を引き受けたときには
最初に引き受けた製作チームは全部トンズラ。
ダテに月日だけは過ぎ去っており、
公開まであと5ヶ月。若干の完成フィルムと
ショボイ脚本、数枚のデザイン画しかなかったらしい。

それを一応、まがりなりにも
主要キャラクター総出演のお祭り映画に
仕立て上げてしまった、その手腕はさすがと思う。
(本人は、若かったからできた、と後に語っている)

この「オンリー・ユー」。
原作者やスポンサーなどには好評だったようだが
(監督の作家性など不要。
「映画化=お祭り騒ぎ」であればよい訳で)
押井監督にしてみれば大いに不満であったらしい。
プロの意地にかけて、製作は完遂したけど
こんな映画が、自分の能力の結果だと思われるのは
ハナハダ心外だったようす。

その反動として、次作では
「スポンサーの意向どおりに作るヨイ監督」と
周囲から誤解されたことをいいことに
うる星の監督をまたまた引き受けるも、
今度はワザとぎりぎりまで製作を延ばしたんだとか。
そのココロは、スポンサーがあせって
「もう公開まで時間がないから
 いいよもう、押井案で行ってくれ!」と
言い出すのを待っていたかららしい。
そんな状況下で好き勝手やったのが
「ビューティフル・ドリーマー」

押井監督の名前を良くも悪くも高め、
自分も非常に影響を受けた作品だが
まあ、その話はまた今度ってことで。

今は「オンリー・ユー」

上記のようなバックボーンを
それなりに知っていたので、映画を眺めていても
ラムの父ちゃん軍とエル惑星軍で
星間戦争が勃発するシーンでは、意味もなく
宇宙戦闘機がグリグリと画面セマシと暴れる一方で
甘ったるい挿入歌を流し、たった一枚のイラストで
長いこと間を持たせたりと。
そんな技術につい目が行ってしまう。

そりゃそうだ。90分近くのアニメ映画
すべての時間で1/24のフルアニメ絵が
常に動き回っている必要などないのである。
日本のアニメのその辺のメリハリのつけ方とか
手の抜き方はスゲい。
(日本酒(三倍増醸酒)と日本のアニメは
 いかに手を抜きつつ作品を成立させるか?
 という技術の歴史でもあった)



「星空サイクリング」
作詞、作・編曲、歌:ヴァージンVS

スタッフ
原作:高橋留美子
監督、脚色、絵コンテ:押井守
演出:安濃高志
脚本:金春智子
キャラクターデザイン:高田明美、高沢孫一
作画監督:青嶋克己、遠藤裕一、高沢孫一
メカニック監督:山下将仁
撮影監督:若菜章夫
音楽:小林泉美、安西史孝、西村コージ、天野正道
音楽監督:早川裕
製作:多賀英典
製作:キティ・フィルム
配給:東宝

諸星あたる:古川登志夫
ラム:平野文
三宅しのぶ:島津冴子
面堂終太郎:神谷明
テン:杉山佳寿子
錯乱坊:永井一郎
サクラ:鷲尾真知子
メガネ:千葉繁
パーマ:村山明
カクガリ:野村信次
チビ:二又一成
あたるの父:緒方賢一
あたるの母:佐久間なつみ
ラムの父:沢りつお
ラムの母:山田礼子
ラン:井上瑤
お雪:小原乃梨子
弁天:三田ゆう子
クラマ姫:吉田理保子
レイ:玄田哲章

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2012年10月15日

駅 −STATION−

とりあえず映画が長い。
もとは連続ドラマの脚本だったんじゃないの?

それでいて、映画で何を描きたいのか
あんまり伝わってこない。
要するに人生いろいろ、
気苦労が絶えないよねってこと?

まるで居酒屋兆治の兄弟映画みたい。
おなじ北海道が舞台だし。
出演者の顔ぶれもあまり変わらないし
健さんの人柄を慕っての友情出演なんかも
あるみたいだから、まあその辺りはそんなもんかも。
(武田鉄矢など、この映画でも
 「居酒屋兆治」でも酔客を演じている)

あらすぢ
1967年1月直子。その日、警察官の英次は雪の
降り続く銭函駅ホームで、妻の直子と、4歳になる
息子義高に別れを告げた。離婚を承諾した直子は、
動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼するが、
その目には涙が溢れていた。苛酷な仕事と、
オリンピックの射撃選手に選ばれ合宿生活が
続いていたことも原因であった。その頃、英次の
上司、相馬が連続警察官射殺犯“指名22号”に
射殺された…。

************************

北海道を舞台に、いろいろあるけど
昭和という時代、黙々と生きる人々の姿を
健さん=三上英次を軸に描く・・話?

--1967年1月 直子--
何があったか知らないけれど
映画冒頭でいきなり「いしだあゆみ」と
離婚している健さん・・。
そりゃ色々あるんでしょう、あるんでしょうけど。
なんかねぇ。
健さんの浮気が原因とかいうなら判らんでもないが
どうも、彼が仕事に没頭(有能な警察官であり
オリンピックの射撃強化選手らしい・・)しすぎて
奥さんの方が、あなたにはもうついて行けません
ってことなのかな。その割には、いしだあゆみに
付き添う男は健さんを遠回りに責めているようでも
あるし。

健さんの方が、
「自分はこういう不器用な生き方(仕事一筋)
 しかできない。妻子にはもっと迷惑を
 かけることになる前に、いっそ離婚を」
なんて、不思議な思考回路から
離婚を推進しているんだとしたら・・
それこそ、いくらなんでも健さん、
弾幕薄いぞ!なにやってんの?とか思う。

「銭函」駅といえば、高校時代の北海道旅行時、
銭函の切符は縁起がいいからと、
わざわざ別行動して駅まで買いに行った
友人を思い出す。

--1976年6月 すず子--
烏丸せつ子さん演じる「すず子」。
増毛駅前の「風待食堂」につとめる
おつむがちょっと薄い(そんな表現が
許された時代!小林稔侍刑事が
彼女のことをそう表現してるし)
あにき思いの女性。

増毛駅の「風待食堂」

「烏丸せつ子」・・そうそう、思い出した。
確かに居たね。そんな名前の芸能人。
後で調べたら、巨乳グラビアアイドルだったらしい。
(その頃はさすがにまだ女体に
 興味のない年でした)
宇崎竜童さんがチンピラ役で好演。
どっからどう見ても立派なチンピラである。
彼も絡んだ、せつ子のエピソードが長い。

このほか、健さんの妹(演:古手川裕子)が
現カレ(演:小松政夫)を捨てて見合い相手と
結婚することに、兄健さんは戸惑うところとか
正直、映画の進行とは無縁と思うエピソードが続く。



--1979年12月 桐子--
桐子とは、健さんがフラっと立ち寄った
居酒屋のおかみで元さくら(演:倍賞千恵子)。
前世では健さんと黄色いハンカチがご縁で
夕張でも一緒になっていたものと思われる。
健さん、あれで結構下半身がゆるいっつーかね。
(もちろん映画の中での話ですよ)
倍賞千恵子さんも、なんだかんだいって
気苦労の絶えない女性役が似合いますな。

出会いの場となった彼女の店のTVからは
「紅白歌合戦」・・いやレコード大賞か?が流れ、
映画はいつの間にか八代亜紀さんの名曲
舟歌」が流れまくるように。

「肴はあぶったイカでいい・・
 シミジミ呑めばしみじみとぉ〜うぉお」

「うまい肴にうまい酒、寒い夜に訳アリ女」
ひょっとしたら、この映画は「舟歌」の
PVだったのかもしれぬ。

てなわけで、ひとことで言いますと
ちと、長げーよ
あと
「北海道の鉄道旅行に行きたくなるじゃん!」
そんなところでした。

「歌いだすのさ・・舟歌うをぉう」

シネマ紀行↓
http://blowinthewind.net/cinema/station.htm

キャスト - 駅/STATION
出演
高倉健 (三上英次)
いしだあゆみ (三上直子)
岩淵建 (三上義高)
名古屋章 (高田)
大滝秀治 (相場)
八木昌子 (相場・夫人)
池部良 (中川警視)
潮哲也 (三竹)
寺田農 (力石)
渡会洋幸 (坂口)
高橋雅男 (国富)
榎本勝起 (テレビアナウンサー)
烏丸せつこ (吉松すず子)
根津甚八 (吉松五郎)
宇崎竜童 (木下雪夫)
北林谷栄 (三上昌代)
藤木悠 (三上一郎)
永島敏行 (三上道夫)
古手川祐子 (三上冬子)
今福将雄 (伯父)
名倉良 (昌一)
田中邦衛 (菅原)
小松政夫 (菅原弟・義二)
草野大悟 (柳)
片岡五郎 (西田)
平田昭彦 (大田黒警視)
織本順吉 (留萌署長)
山本清 (留萌次長)
鬼雷太 (小川刑事)
小林稔侍 (辰巳刑事)
浜田晃 (加賀刑事)
橋本功 (島田刑事)
青木卓司 (坂上係官)
石山雄大 (巡査)
園めぐみ (風待食堂の女中)
谷本小夜子 (新妻旅館の女中)
倍賞千恵子 (桐子)
室田日出男 (森岡茂)
阿藤快 (本庄良介)
村瀬幸子 (良介の母)
風間健 (良介の仲間)
佐藤慶 (対策本部長)
西川明 (係官)
武田鉄矢 (列車の客)
山本紀彦 (増毛駅員)
塩沢とき (新妻旅館の女中)
南雲勇助 (山とりの男)
大谷進 (留萌の巡査)
村添豊徳 (留萌の巡査)
佐山泰三 (留萌の巡査)
梅野泰靖 (取調べの刑事)

スタッフ - 駅/STATION
ジャンル ドラマ
製作年 1981年
製作国 日本
配給 東宝

監督 降旗康男
脚本 倉本聰
製作 田中壽一
撮影 木村大作
美術 樋口幸男
音楽 宇崎竜童
録音 田中信行
照明 望月英樹
編集 小川信夫
製作担当 徳増俊郎
助監督 山下賢章
スチール 石月美徳
殺陣/擬斗 宇仁貫三
題字/タイトル 益川進
製作協力 田中プロモーション

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2012年10月13日

イノセンス

いや〜やっと観ました。
押井カントク。「攻殻機動隊」の続編。

前作「攻殻機動隊」は、大人気漫画の
映画化であって絵のクオリティは
折り紙つき、押井監督らしく話に
判りにくいところもあったけれど
それでもまだ作り手が
映画は「エンターテイメント」なんだ
というトコロを意識していた。

でもこの「イノセンス」
ガンダムで例えれば
第一作で主人公アムロが死んでしまい
残されたサブキャラクター達による物語。
自分としては草薙大佐(モトコ)の活躍を通して、
映画の中に、いわゆるサイバーパンク世界を
体験したいのに、当の主役が不在で
バトーが主役になってもねえ・・。
(いや、バトーもキャラとして好きだけども)

てなわけで、なんかずーっと食指が
動かなかったんです。
が、この間、CSでやっていたモンで拝見。

あらすぢ
舞台は、人々が電脳化され、声を出さずとも、
コンピューター端末を打たなくとも、ネットワークを
通じたデジタルコミュニケーションが可能になる一方、
肉体の機械化も進み、人とサイボーグ(機械化人間)、
ロボット(人形)が共存する、2032年の日本。
魂が希薄になった時代である。主人公は、続発する
テロ犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安九課
の刑事バトー(大塚明夫)。彼はサイボーグで、腕も
脚も、その体のすべてが造り物。残されているのは
わずかな脳と、一人の女性、“素子(もとこ)”の記憶だけ。
ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、
所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために
作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。
さっそくバトーは、相棒のトグサ(山寺宏一)と共に
捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、
自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に
苦しみながら、事件の真相に近づいていく。

************************

なんかですねぇ、押井監督ったら
まーだやっているんか?
というツブヤキが先に来ました。

こんな捻くれたオッサンになった今だから
斜めからこの映画を観ていますが
中学生くらいだったら、めちゃくちゃ信奉者に
なっていたかもしれないな。

この世界の人間たちは、割合には
差がありますけども、基本的に、体の一部を
電脳化(≒機械化)しています。
キアヌリーブスの昔の映画「JM」みたいなもん。
USBコネクタが体にあったら、感覚的に
不気味でしょうが、案外便利かも知れませんぜ?

だから、彼らの会話のなかには
古今東西の偉人の名言や
著作物の言い回し、四字熟語、格言みたいのが
間違えることなくすらすらと出てくる。
というのも、電脳化した頭ん中で
ググって検索しながら会話しているからなんだって。
へー。なんだかなあ。



ネタばれ御免ですが、今回の騒動の元凶は
急に反乱を起こした
「少女型の性的愛玩用ロボット」たち。
彼女たちは表面上はロボットってことですが
中身は違法(でもなんでもなく単に犯罪)
ルートで拉致され、ロボットのコアにされた
人間の少女たち。その彼女たちが、自分たちの
置かれた悲惨な状況を、世間に訴え、
助けてもらおうとしたというのが真相らしい。
実にゴモットモで正当な怒りである。

ところが、ようやくたどり着いた犯行?現場で
何故かバトーは少女たちを罵倒するのだ。

彼女たち、怒って当然でしょう。
また助けるのが電脳警察のあんたたちでしょうに。
そこが少し理解できない。

映画はもっと解り難くていい。
観る者によって解釈が変わるとか
解釈をめぐる喧々諤々の論争が
あってもいいとか、たしか押井監督と
ジブリのプロデューサーの対談で言ってたけど
自分はそうは思わない。

前作もイノセンスも、結局は
自己って何?他との境界線って?
という禅問答を追求してゆくんですが
映画という表現方法も
自己満足を追求するか(作家性ともいうが)
ハリウッド映画のように
サルでも解りやすさを優先するべきなのか?

自分は、映画はゴラクだと思う。
判らないやつは観なくてもいいというのは
製作者側の横暴だ。

とはいえ、物語の解釈を頭で考えず、
すぐ答えを求めたがる自分のような凡人には
・・素敵な解説がこちら

野良犬の塒 ( ねぐら ) イノセンス FAQ

イノセンス関連情報まとめ FaQ

前作は、川井賢次さんの音楽
アジアと西洋が一緒になったみたいな
まさにサイバーパンクな歌


「あがまえば、くわしめよいにけり〜
  :
 とおかみえみため(遠神恵賜)」

が、大変鳥肌ものでした。



今回も引き続き川井氏が
音楽を担当されているようですが・・
絵も音楽も、前作「攻殻機動隊」よりか
パワーアップしているのは解るんだけど
「ジャパニメーション」の凄さを
海外にアピールするいい材料だとは思うんだけど
前作ほどにインパクトがない。
残り物でもう一品って思えてしまうのが残念。

それにしてもこの映画を英語版に
翻訳する作業は、さぞや苦労されたのでは
ないだろうか?

キャスト
大塚明夫 (バトー)
田中敦子 (草薙素子)
山寺宏一 (トグサ)
大木民夫 (荒巻)
仲野裕 (イシカワ)
榊原良子 (ハラウェイ)
武藤純美 (謎の少女)
竹中直人 (キム)

スタッフ
監督 押井守
演出 西久保利彦
楠美直子
脚本 押井守
原作 士郎正宗
プロデューサー 石川光久
鈴木敏夫
キャラクター・デザイン 沖浦啓之
作画監督 黄瀬和哉
西尾鉄也
美術 平田秀一
音楽 川井憲次

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2012年09月25日

居酒屋兆治

「居酒屋兆治」

自分がこの映画を最後に観たのは27年前。
中学生くらいのとき。
うる星2「ビューティフルドリーマー」の
挿入歌だった「時代遅れの酒場」由来の
映画があると知ったからだ。

あらすぢ
函館で居酒屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような
青春を送り挫折と再生を経て現在に至っている。
かつての恋人で今は資産家と一緒になった
「さよ」の転落を耳にするが、現在の妻との生活の
中で何もできない自分と振り払えない思いに
挟まれていく。周囲の人間はそんな彼に同情し
苛立ち、さざなみのような波紋が周囲に広がる・・。

************************

居酒屋「兆治」に、毎夜集う人々と
店主健さん(それに奥さん)
それぞれには、それぞれの家族、想い、過去があり
毎日毎晩少しずつ、いろんなことがある。



健さんのカッコよさについては
もう今更おいとくとして。
忘れてた。この映画、大原麗子さんがヒロインだった。
(大原麗子といえば、昔、さんまがさんざん
 モノマネしていたのを思い出す。
 実際の彼女も孤独死でした・・)

大原麗子が演じるヒロイン、
実在したら結構、迷惑な女だ。

話に物語のキーアイテムである、
若かりし頃の健さんと大原麗子の写真が出てくる。
昔の銀幕スタアのブロマイドみたいな。
微笑む大原麗子の頭にアゴをのせ
上から包み込むような健さん。

団子3兄弟ならぬ2兄弟みたいな画。
彼ら若い頃の幸せの象徴なんだろうけれど
無理ありすぎ。

色々あって死んじゃう「さよ」(演:大原麗子)

形に違いはあれど、同じ女性を
愛したことがある男が3人、女の葬儀で
芝生に佇む。

「酒で救われる事もあるんですね。
 変な女でしたが、私はやつと出会えて
 良かったと思います・・」
(さよちゃんの旦那の牧場主 演:左とん平)

「変な女なんかじゃない!!」
(さよちゃんで童貞を捨てた男、演:平田満)

「・・・・・」
(健さん)

加藤登紀子さんが健さんの女房役。
「私、居酒屋の女房で後悔していないわ・・」

加藤登紀子さん演じる女房なんか
今回の健さんをめぐる騒ぎを通して
いくらでも大騒ぎの渦中になれる立ち位置であるのに、
全然そんな素振りを見せない。
元が歌手なので、演技のほうは最低限
であればいい。そういった割り切りが
ひょっとしたら監督の方にあったかもしれないが
錚々たる出演者の演技合戦に
巻き込まれることもなく、ただ健さんを信じて
ニコニコと静かに待つという
誠に出来た女性を演じている。

(女房)「もしかして、あの人と
     行っちゃうのかと思ったわ」
(健さん)「いけないよ。店もあるし。
     道子も幸子もいるし・・」

道子も幸子も健さんの娘の名前なんだけど
健さん、そこはまず「お前がいる!」と
いうべきじゃないだろうか。
実はもっと深い読解力が必要な
場面なんだろうか・・あそこは?

ま、口下手キャラが健さんの持ち味なんだけど。

出演者が無駄に豪華。
函館市役所職員役になぜ「細野晴臣」さんが
出ていなければいけないのか。
武田鉄矢(・・は黄色いハンカチ以来、
坂本竜馬の次に高倉健シンパらしい)
あと初代水戸黄門、東野英二郎。
伊丹十三さんも監督として名をはせる前
役者として、健さんの先輩を演じている。
小松のオヤブンさんの金属バットの話にも涙。
寝ている人に扇風機をあててはいけないのだ。

Last、兆治が誰もいない店で
酒を呑み、カメラ目線でひとこと。

元気出してゆこうぜ!

チオビタとかその手のCMかと思った。
そして健さんの仕事着(背中に兆治と染め抜かれ)に
名曲「時代遅れの酒場」が被る。
「この町には・・不似合いな・・」のあれ。

作詞作曲「加藤登紀子」さん。
いい歌である。映画の内容をそのまま歌に。
セルフカバーもしているけれど。
ここでは歌:高倉健さん。



加藤登紀子さんに演技力を期待しないように
健さんにもまた歌唱力を期待してはいけない。
いけないのである。
「あーあーあー どこかに何かありそうなそんな気がして〜」
を歌いきるや、リピートもロクにせず
健さんの歌はスキャットへ移行する。

るーるーるー る・・るるる
がとっても「るるる」でした。

るるる。

監督 降旗康男
脚本 大野靖子

出演者
藤野英治 - 高倉健
藤野茂子 - 加藤登紀子
河原 - 伊丹十三
佐野 - 細野晴臣
神谷さよ - 大原麗子
岩下義治 - 田中邦衛
峰子 - ちあきなおみ
有田 - 山谷初男
小寺 - 河原さぶ
越智 - 平田満
堀江 - 池部良
秋本 - 小松政夫
神谷久太郎 - 左とん平
河原洋子 - 中島唱子
秋本鈴子 - 立石凉子
岩下靖子 - 片山満由美
吉野耕造 - 佐藤慶
井上 - 美里英二
相場先生 - 大滝秀治
相場多佳 - 石野真子
小関警部 - 小林稔侍
中村巡査部長 - 三谷昇
松川 - 東野英治郎
桐山少年 - 佐野秀太郎
モツ屋 - あき竹城
アベックの男 - 武田鉄矢
アベックの女 - 伊佐山ひろ子
酒場の客 - 山口瞳、山藤章二

音楽 井上堯之
配給 東宝
公開 1983年11月12日
上映時間 125分
製作国 日本

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2012年09月15日

アルマゲドン2012

「アルマゲドン2012」

CSのFOXチャンネルにて。
家族が寝静まった夜中にこっそり観劇。

なにこのレインマン。

先に、映画「ファイナルデットコースター」を
観てしまったから、劇中で何が起きても
「予兆」(人の死に繋がる)に思えてしまうという
思わぬ弊害が発生した。

あらすぢ
USSA(アメリカ宇宙研究所センター)の研究員
は、ある太陽システムの異変に気づく。惑星がその
軌道を変え、驚異的なスピードで近づいてきている
のだ。調査の結果、その軌道は地球へ到達する
ことが判明。さらに、その衝撃により、地球付近
に巨大なブラックホールが誕生していた。
このままでは、数日中に、地球はこのブラックホール
に飲み込まれてしまう。さらに地球上では、各地で
地震、津波、トルネードなどの自然災害や、無重力
化が進んでいた。
ルイジアナ州ラファイエットの知事ベン・マーシャルは、
持病を抱えながら、自閉症だが人並み外れた知能を
持つ弟・テリーと、妻と息子と暮らしていた。異変に
気づいたテリーは、この災害を食い止めるため、
そして家族を守るためにUSSAを目指すのだった。
一方、アメリカ大統領は、USSAのザルコウスキ
博士のほか、すぐれた知能を持つ物理学者たちを
集めこの事態に対応しようとしていた…。

***********************

まあまあ。思ったよりも酷くはなかった。
あと30分ほど短くってもよかったけど。

さあネタバレ開始だッ!

あらすぢには「巨大なブラックホール」と
あるけど、ゲンミツには違うモノであるみたい。
要は「巨大な真空掃除機」みたいなのが
地球上空にできてしまい、なんでもかんでも
吸い込み開始。
ダークマターがどうだとかいってたけど
観客にはブラックホールでもなんでもいい。
とにかく、地球に残された時間は96時間!

敏腕市長(白人)はバツ一で子持ち。
そのうえレインマンな実弟の面倒を見ている。
そんな家庭に入った後妻は、市警察に勤める
東洋人系女性とくる。そんな設定が当たり前な
(普通に通用する)アメリカ社会は凄すぎだ。

一方、状況解決のため国が集めた科学者に
統一理論の第一人者とされる女性科学者が登場する
これが見た目は「パンクねーちゃん」。

一見しておつむの具合があやしそうな
パンクねーちゃんだが、M理論を語りつつ登場。
研究所のトイレで着替える。出てきた姿が
「白衣の知的女性」にでも変化していれば
少しはおお!とか思ったのだけど、
単に化粧直ししただけみたいで、
パンクはトイレから出てきても普通にパンクだった。
だったらなぜそんなシーンを入れたのか?

彼女がもう少し活躍してくれるかと期待していたのだが
結局解説者になってしまった。
それじゃ市長弟レインマンの活躍の場がなくなるからな。

開始30分で役者はそろった。
あとは敏腕市長とレインマンがどう動くのかだ。

さすがロシアだ。ふたこと目には
核撃ちましょう」とくる。
メキシコ湾の原油流出のときもそうだったけれど。
今回は中国も同調。
理屈はわからんが、北極と南極に核を撃ちこみ
地軸を変えて、どうにかしたかったらしい。

権力者と科学者がよくワカラン理屈で
事態を更に最悪にしようとする最中
なんも知らない市長の子供は
ビバリーヒルズ青春白書の日常生活。

そのうち、一般市民にも理解できるくらい
一般生活がヤバくなってくる。
途中、市長は車の下敷きになっていた市民を
助けるんだが、普段なら重機でもないと
どかせるはずもない車をダメもとでリフトアップ!
・・すると、ナント成功してしまう。

巨大真空が地球上空に現れたので、
引力が軽くなったため?の快挙らしい。
それはいいけど、持ち上げた自動車は
被害者と反対側に投げるくらいの
気の使い方
をしましょう。
そんな大雑把では次回の選挙は落選必至だぞ。

ロンドンでM5.4の地震発生!と騒いでいるが、
それほどたいしたことないじゃない・・と
考えてしまう311以降のニッポンと俺。

「核分裂じゃない、核融合なんだよ」
(弟レインマン、心の声)
「弟よ、人にはきちんと話さないと何も伝わらないぞ」
(兄市長)
「そうか、考え方が違うんだ。
 こんな発想があったなんて・・」
(パンク学者)

とにかく、劇中の科学者達のなかからこの方法なら
上手くいくかもしれないという空気が醸成されてくる。

そもそもの解決策からしてよく判っていない
ジブン達、観客には発想の違いとか言われても
理解しようがないんだけど、どうやら対策本部は
巨大真空を「対消滅」とかで消すことばかり考えていたが
弟レインマンは状況を逆手にとって巨大真空を
利用して時間を元に戻してしまうことを思いついた様子。

・・・かくして弟レインマンのおかげで
地球全部がワームホールにより
時間をさかのぼる事になった。

別の時間軸では、災害の元凶である
巨大真空は発生しなかったので
(前回の発生は天文学的確率だったらしい)
時を遡って助かった地球人は
助かったことすら意識することなく
フツーに運命の日を迎えた。

むしろ滅亡数時間前を永遠に繰り返す方が
オチとしては面白かったかもしれないな。



【STAFF】
監督 ジャスティン・ジョーンズ
脚本 リー・スコット

【CAST】
レット・ガイルズ
スチュアート・ラファティ
ランディ・マルキー
ジェリー・レギオ
ピーター・ジュラシック

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2012年09月05日

インビジブル2

おばか映画の巨匠
バーホーベン先生総指揮
透明人間大暴れ映画第二弾。
「インビジブル2」
原題は「Hollow Man II

【形容詞】
1 うつろの,中空の (⇔solid).
2〈体の一部が〉へこんだ,落ち込んだ,こけた.
3〈音・声が〉うつろな,こもった.
4 a〈言葉・感情など〉不誠実な,うわべだけの.
b 内容のない,無意味な.

ちなみにホラー映画の”ホラー”は
horrorです。うん調べた。

これに関して言えば
原題より邦題(といっても横文字だけど)
のほうがいいんじゃないかな?

「普通、科学者のヘマは
 目に見えてあらわれるのに・・」

刑事もうまい事言ったつもりだろうけど
そうでもないよ?放射能とか。

あらすぢ
国家の安全を保つため、軍が開発した
最新の武器“姿の見えない戦士”。
実用化に備え、元特殊部隊員で最強の
兵士を透明にする実験を(性懲りもなく)行った。
透明人間となったその兵士は、徐々に
理性を失って暴徒と化し、手のつけられない
殺人鬼と化してしまう…。
透明かつ最強の敵を倒すために周囲が
とった非常手段とは?!



************************

透明人間と戦うシーンってのは、
当たり前だけど敵が見えない。
被害者の独り芝居もなかなか大変である。

バディの女刑事が冒頭でいきなり死亡。
軽く驚く。この辺にもバーホーベン色。

主人公刑事はトムクルーズを若干まん丸に
したような男(演:クリスチャン・スレーター)。
劇中では、刑事の過去や背景がほとんど描写されず。

そりゃあ、憎からず思っていた女刑事を殺され、
殺気立っているとしても、彼の行動にはシンパシーを
感じさせないところも多く、
なんというか「もうちょっとやりようがあるんじゃない?」
という思いが観ている側に常につきまとう。
「頑張れ主人公!」と素直な感情移入ができない。

そんなことはさておき、物語は淡々と進む。
主人公が透明人間を追跡中・・
「ベーコンは体に悪い!
 朝からベーコン食べるのはやめよう」

と高らかに歌いながら通りを練り歩く
風変わりな黒人とすれ違う。
彼の出番はココだけ。布石にもなってない。

単に「街の変な奴」という描写なのかもしれない。
いや、そもそも英語でもそう歌ってんだろうか?
もしかして・・前作の主人公で、諸悪の源
ケビン・ベーコンに対するあてつけか?

そのケビン博士が、前作でついに乗り越えられなかった
「透明化最大の欠点」は「元に戻れないこと」だったが
この他にも「気質が凶暴化」などに加え
「光が体を通すと放射線で
 体の細胞が損傷し、最終的には死にいたる」
なんてのもあるらしい。
つまりケビン博士の発明は欠点だらけだった。

そもそもは彼の発明コードに問題があったらしい。
なのに本作の美人博士(演:ローラリーガン)は
若干人生を犠牲にしつつも(研究中心なんで
プライベート最悪)割とあっさり解決してしまう。
姉が研究バカなあまり、姉妹の仲が悪いって設定が
あんまり活かせてなかった。
(それに妹、姉貴と比べてブスだなあ)

美人博士と彼女を守る刑事だったはずが
透明人間だけでなく、いつの間にやら
軍や警察をも敵にまわして逃げ回る二人。

「3つの腫瘍に、光に耐えられない体
 衰えてゆく内臓、ゆっくり死んでゆくんだ」

逃走途中で出会う「ティモシーローレンツ」という
第二の被験者にも助けられながら、進む。

彼が何であんなところにいるのか?
彼はなんで凶暴化しないのか?
そんなことどうでもいいのだ。

最後は、おお、その手があったか?!・・とは
あんまり思えない解決策でケリ。

現在は、携帯に電源を入れて1分で逆探知可能なの?

ローラリーガンは角度によって
浅丘ルリ子に似ていると思う。

キャスト
出演
クリスチャン・スレーター (Michael Griffin)
ピーター・ファシネリ (Det. Frank Turner)
ローラ・リーガン (Dr. Maggie Dalton)
デヴィッド・マキルレース (Dr. William Reisner)
ウィリアム・マクドナルド (Col. Gavin Bishop)
サラ・ディーキンス (Det. Lisa Martinez)
ジェシカ・ハーモン (Heather Dalton)
ジョン・ショウ (Dr. Devin Villiers)
ダーシー・ローリー (Timothy Laurents)

スタッフ
監督 クラウディオ・ファエ
脚本 ジョエル・ソアソン
製作総指揮 ルーシー・フィッシャー
  レイチェル・シェーン
  ポール・バーホーベン
製作 デイヴィッド・ランカスター
  ヴィッキー・ソーサラン
  ダグラス・ウィック
撮影監督 ピーター・ウンストーフ
音楽 マーカス・トランプ
編集 ネイサン・イースターリング

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2012年09月03日

アバターオブマーズ

「アバターオブマーズ」

「火星のプリンセス」という有名な古典SF
(題名は知っていたが未読)の映画化らしい。

例の青いアバターの映画が大ヒットしたもんで
日本のビデオ配給会社が勝手に命名したようだ。
確かにイロイロあった結果、意識だけ他所へ行く
という意味では「アバター」であるので
間違ってはいない。いないが、魅力的ではない

あらすぢ
ある日、戦闘で負傷し瀕死の重症を負った
アメリカ軍の特殊部隊の隊員であるジョン・カーター
は、彼の命を救うために外宇宙のアルファケンタウリ
にある『火星』へと自分の『分身』を飛ばす実験に
参加させられる事となる。
 果たして、実験の結果によって見知らぬ惑星で
目を覚ました彼は、惑星で遭遇した獣のような姿
をした異星人『サーク族』によって捕らえられるが・・

***********************

原作は、太陽系の「火星」に主人公が飛ばされて
活躍する(そこに姫がいる)話なんだそうですが、
現実の太陽系火星には、姫はもとよりタコ型宇宙人も
いないんで、アルファケンタウリの「火星」へ
飛ばされたことになっている。

主人公の肉体は、地球上での戦闘でポンコツに
なってしまったので、彼の意識(肉体情報)だけを
16GBのフラッシュメモリ
(⇒そんなんで収まりきれるのか?)に
移設。地球人(米軍)が移民先としてターゲットにしている
シリウス星系の通称「アルファケンタウリ火星」へ
先遣偵察隊として送り込むことになった・・。
なにそれ?ですけどね。先に進めます。

地球側には、シリウス火星って、単に「空気があるなあ」
くらいしか判っていないらしい。
そのくせ肉体情報を未知の惑星に送信して
実体化する技術はもっていたり、
なのに地球上ではいまだ中東のイスラム勢力とのバトルが
続いているようだし、それで使用する武器も現代風だし
あんまり「未来」を感じさせない。
世界観とか、ちょっとその辺の設定飛躍が
唐突すぎてなんだかな、って感じ。



それと、火星のプリンセス「デジャ・ソーリス姫」・・なあ。
いかにもヤンキー娘で。
しかも若干トウのたった・・。
遠目には魅力的?に映らんでもない。
ブスじゃあないと思うけど
火星という、ゴツゴツした岩場に生息する姫ならば
あのような感じなのかもしれない。

・・なんて書いてから改めて気がついたのですが
演ずるは、かの有名なポルノ女優
トレイシー・ローズ様、その人ではないですか。



映画の話に戻りましょう。
主人公の面倒をみてくれたトカゲ星人(火星の原住民)側の
エラくイージーなクーデターもあって、
これまでテロリスト扱いだった主人公も立場逆転。
そして黒幕とのポンプ場の死闘。

砂漠とポンプ場でロケやれば
映画の半分以上は作れる。まあお安い。

それからこれは後進のヒーローのために書いておこう。
「敵」が、いかにもヤバイところ
(基地の自爆装置とか、ミサイル発射スイッチとか)に
手を触れている真っ最中は、声かけ禁止!


これは今後お約束としよう、な?
頼むよ。

原作は古典SFとして読み続けられているくらいだから
当時としては面白かったのでしょうが・・
「SF」という定義も書き出すと難しいけれど
どこまでサイエンスな理屈をもって
作家オリジナルの世界観を構築できるか
とするならば、「火星のプリンセス」とは
一級のSFだったんだと思う。当時は。
(サイエンスで説明できない世界観は
 「ファンタジー」になってしまう)
てなわけで、原作は悪くない。悪くないと思うんだが
映画そのものはつまらなかった。

CGもちゃちいし。SWをそのままパクッたような
文化観、服装デザイン。
姫の服も、若干レイア姫入ってるし。
彼らが乗っていたサバク船なんて
デザインまんまSW。

なんかマーク・アトキンス監督の妄想につき合わされた感。
さすがB級映画の雄、アルバトロス。



監督
マーク・アトキンス

脚本/原案
マーク・アトキンス
エドガー・ライス・バロウズ

出演
アントニオ・サバト・Jr
トレイシー・ローズ
マット・ラスキー
ミッチェル・ゴードン
マット・レイガン
トーマス・ボイキン
ロブ・ウレット

音楽
クリス・ライデンハウア
撮影
マーク・アトキンス
美術/プロダクション・デザイン
エリカ・スティール
衣装デザイン
グレゴリー・ポール・スミス
特殊効果(Special Effects)
ジェフリー・S・ファーリー

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2012年08月24日

アウトブレイク

「アウトブレイク」

これも以前に観た事がある映画。
ラッサ熱とかエボラ出血熱とか
この映画で知った気がする。
たがが病気、とカルーく考えていた当時
いやいや、感染症ってやばいんだゾ、
という意識を持つに至った、
実はジブンにとって結構エポックメーキング
だった作品・・てのは言いすぎだが。

あらすぢ
米国陸軍伝染病医学研究所(USAMRIID)の
レヴェル4(最高警戒度)研究チームのリーダー、
サム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は、
指揮官のフォード准将(モーガン・フリーマン)に
命じられ、アフリカの小さな村に派遣された。
そこで彼は、未知のウィルスによって村人たちが
次々と死ぬのを目の当たりにする。サムは
ウイルスがアメリカにまで広がる恐れがあると
判断し、警戒態勢を敷くように進言するが、
フォードは“モタバ・ウィルス"と名付けられた
この病原菌の研究をやめるよう命令する。
その直後、カリフォルニア州のシーダー・クリーク
という町で、住民たちの間に伝染病が発生した。
症状はサムがアフリカで目撃したものと
同じだった。彼は命令を無視して町に駆けつけ、
民間の研究機関である疫病管理予防センター
(CDC)で働く別れた妻のロビー(レネ・ルッソ)と
共にウィルスの制圧に取り組み、ペストよりも
確実に死がもたらされるという絶望的な
事実を知る・・。

***********************

とにかくダスティン・ホフマンが活躍しすぎ。
話に変化があったら、ソコには俺がいなければ
ダメだろ?的なアクティブさ。

相方の新人黒人が、ヘリ操縦資格を持っており
「あること」で、ダスティン・ホフマンに恩義を
感じているため、とにかくかなりの無理を
聞いてくれることをいいことに、
ヘリの機動力であちこちへ出動する。

ヘリコプターって存在は
ハリウッド映画脚本家にとって
ホントに便利な存在だね。

でも海上航行中の船に、ヘリから移乗する
ってのは・・なにもダスティン・ホフマンさんが
やらなくてもいいではないか。

物語冒頭で、相方の新人は軍学校を優秀な成績で
卒業後、ダスティン・ホフマンの所属する
米国陸軍伝染病医学研究所に配属になった。
「伝染病医学研究所」っつーくらいだから
(アメリカに影響がありそうな)疫病が
各地で発生したら、真っ先に駆けつける部隊。
そこへ折りよく緊急出動命令。

現場は常にヤバイことだらけなんで
これまでの経験に基づいた注意事項を伝える
ダスティン・ホフマン。

対して新人は
「だいじょーぶっスよ〜先輩。
 自分、エリートっスから。
 先輩こそ自分のスゴサに
 ビビらんでくださいよ!」 
みたいな態度をとる。

でー、お約束の大失敗。
未知のウィルスによって悲惨な死にかたを遂げた
村人たちを見た瞬間、新人は大パニック発動。

その時は空気感染はないウィルスだったため、
新人はなんとか助かる。
以後、新人はダスティン・ホフマンの
忠実で小回りのきく部下となるのである。

んでイロイロありまして、ダスティン・ホフマンは
その機動力を存分に奮い、ついに真相にたどり着く。

事態をことさらめんどくさいコトにした
黒幕勢力と対決シーンだ!
もうここまでくると、さすがの
ダスティン・ホフマンもヘリの助手席で
オロオロするしかない。

ダ「僕は何を?」
新「そこでクールにしててください」

「未知ウィルスの病気と人類の死闘」
たしか、そんな映画だったハズなのに、
ヘリVSヘリという壮絶なチェイスシーンまで
絡んできてしまうあたり
いかにもハリウッド展開。

「宿主=ウィルスの持ち主=アフリカ奥地のサル」
との事だが、アメリカに厄災を招いたサルを
あそこまで追っかけなければいけない理由が
ちと理解できなかった。ゴメン。

宿主って、ウィルスに感染しながら
何故か生きている=神の気まぐれで
体内に抗体ができたラッキー野郎

だから、奴の血からワクチンができる。
貴重な存在・・と、そういうことなのかな?

でも、やった!免疫ができた。
もうダイジョウブ!
メデタシメデタシってのは
ちとノー天気過ぎる気もする。

奥さんの愛を取り戻すにしては
無理やり防護服を脱ぐというのも
なんかかなり「やり過ぎ」に思えた。

まあいいかな。聖林映画だし。



監督ウォルフガング・ペーターゼン
出演ダスティン・ホフマン
   レネ・ルッソ
   モーガン・フリーマン

原題Outbreak
製作年1995年
製作国アメリカ
配給ワーナー・ブラザース映画

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2012年08月22日

エクスペリメント

「エクスペリメント」

es ・・思い浮かぶのはミスチルだったり。
ドイツの映画「es」の
ハリウッドリメイク版。

看守は看守らしく、囚人は囚人として
それらしく振舞っていると、そのうちホントに
自分がそういう存在のように思えてきてしまう。

「屈辱を受け入れないと
 人類は進化できないんだよ」


あらすぢ
仕事をレイオフされたトラヴィスは、日当1000ドル
という14日間の心理実験に参加する。その実験に
参加したのは24名の男たち。実験の内容は、
模擬刑務所内で参加者たちが看守と囚人に
分かれて生活するというものだった。トラヴィスは
囚人側となる。実験は24時間監視カメラによって
観察され、暴力行為などがあった場合には即座に
実験は中止されるものだと聞いていた。しかし、
実験が進むうち、看守たちは囚人に暴力を振るう
ようになる…。

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大学の教授たちは、事前に応募者に対し
物凄い数の質問をぶつける面接を実施。
(ブレードランナーでいうところの
 フォークトカンプフ検査みたいな奴)
日給1000ドルという
オイシイ仕事にあぶれたくない応募者は
積極的に協力するし、うそも少ない。

そして、自信がないことが気の弱さに
繋がっていて、日常生活なら「いい人」の
地位確定の黒人(演:フォレスト・ウィテカー)が
看守長に抜擢される。

彼がなーんも考えていないことは
事前の面接で教授連に見抜かれており
(自己の正義と葛藤したら?の質問に
 神にすがっていれば自ずと答えは出る・・と
 彼は答えている。まったく無批判で宗教に
 身をゆだねてきた)
だからこその抜擢と思われ。

この実験を企画立案した
教授連は確かに頭がいいよ。
どうしようもないロクデナシではあるが。

これはあくまで実験なんで
・囚人役、看守役どちらかケガ人がでたら終了
・ただし途中終了は賃金なし

この途中終了は連帯責任ってことで
賃金なしってのがミソだ。

1日1000ドル=14日間で
14,000ドル=1,190,000円
だいたい120万。
この1万4000ドルのために
実験参加者は振り回されることになる。

正当な権威から与えられた権限。
その権限は、ある種の人を苦しめることができ
その責任は自己が負わなくてもよい・・。
メチャメチャむかつきますもん。
この黒人の行動見てると。

そして看守側のゴロツキ白人。
リーダー格をけしかけ、おこぼれに
預かろうとする奴。
いるいる。いつどの時代にも。
こういう輩が事態の悪化に拍車をかける。

あの黒人の行動原理は、いまも昔も
日本にはびこる役人根性に通じるし
この理屈の延長上に
アウシュビッツ、原爆投下や
間接的にカミカゼの強要した
日本のムラ社会という例がある。
そうそう、単にデブな男を絶対視して
サリンをばら撒いた奴らも同様。

権威の下で好き勝手。
俺悪くないもーん。
秩序は守らないとね。
そういうルールなんだから。

ルールを決めたのはどこかの「人間」
なんだから、おかしいトコあるんじゃないか?
とか、そもそも間違っているんじゃないか?
とは考えもしない。

金八先生にもそんなエピソードがあった。
金八が「A生徒、B生徒を殴れ」と
無茶振りをする。すると本当に
A生徒がBを殴ろうとしたので
金八のほうが情けなくなって泣けてきたという・・。

映画のラストでは、この実験で死人が出たことから
実験首謀者の教授が逮捕された、とあるが
ホントなんだろうか。

「これでもサルより進化していると思うか?」
「まあな、行動を起こせるから・・」




ラストシーン。全てが終わったバス内。
フクザツな顔つきで、結局手にいれた報酬と
敵対した主人公の顔を見比べる黒人男。
最後は少しだけホッとするシーンである。

奴、最後まで自分は悪くないって
神を信じ続けるんでしょうね・・。

キャスト - エクスペリメント
出演
エイドリアン・ブロディ (Travis)
フォレスト・ウィテカー (Barris)
キャム・ギガンデット (Chase)
クリフトン・コリンズ・ジュニア (Nix)
フィッシャー・スティーヴンス (Archaleta)
マギー・グレイス (Bay)
イーサン・コーン (Benjy)
トラヴィス・フィメル (Helweg)
ジェイソン・リュウ (Oscar)
デヴィッド・バンナー (Bosch)
ダミエン・リーク (Govenor)

スタッフ - エクスペリメント
監督 ポール・シューリング
脚本 ポール・シューリング
撮影 アメリア・ヴィンセント
音楽 グレーム・レヴェール
編集 ピーター・S・エリオット

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