2010年04月27日

アリス・イン・ワンダーランド

「アリス・イン・ワンダーランド」

世界はもう、マトモではいられない・・

主演:ジョニーデップ とのこと。
もしアリス役がジョニーデップだったら
確かに
「世界はもう、マトモではいられない・・」
かもしれないが
今のところ世界はまだ大丈夫かと。

しかしながら監督が「ティム・バートン」
であるならばマトモな映画であろうはずもなく
  ↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id334516/

【アリス・イン・ワンダーランド】

Alice in Wonderland
監督 ティム・バートン
脚本 リンダ・ウールヴァートン
出演者 ミア・ワシコウスカ
    ジョニー・デップ ほか
公開 2010年4月17日
上映時間 109分

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2010年04月22日

アイ・アム・レジェンド(地上波)

「アイ・アム・レジェンド(地上波)」

先日、地上波で放映していたんで観る。
何度もレンタルしようかと思っていたんだけど
なぜか食指が動かず、ここまできてしまった。

日曜の夜、嫁はパソコン、息子は
こどもちゃれんじのビデオでテレビ占領。
仕方ないので嫁の携帯を借りましての
ワンセグ鑑賞であります。可哀想なオレ(涙)

あらすぢ
2012年。廃墟と化したマンハッタンを、
赤いムスタングが駆け抜けてゆく。
運転しているのはロバート・ネビル博士
(ウィル・スミス)、助手席には愛犬サムがいる。
…3年前、ガン細胞を撲滅するため開発された
ウイルスの暴走によって人類は滅亡の危機に
瀕していた。

※ダークストーカー:ウィルスによって別種に
 変化してしまったかつての人類達のこと。
 紫外線に激ヨワなので夜間しか行動できない。
 超人的身体能力を持つ反面、文明退化してしまった
 シロ剥けおサルさん。彼らに噛まれると
 普通人類はウィルスに感染、同類になってしまう。
 博士はなぜか耐性があり、空気接触感染ともに
 ならない。動物は接触感染はする。

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携帯ワンセグといっても、良いところもありまして
やはりなんつっても「字幕スーパー」表示可能。
演出か、演技者のせいか、更に(我が家の場合)
周囲がうるさいく・・大事な会話が聞こえないことも多く。
(普通、劇中で事の真相を告白するときは
 音量控えめで会話するものですし)

会話がクリアに伝わってくるから、話がすいすいと
入ってきまして「え?え?今なんて言ったの?」と
もどかしい思いをせずにすみますし・・。
その点は非常に楽。
しかーし!ビデオに飽きた息子が、
隙を見計らってはオレの視聴ワンセグを奪取

どこかに隠してしまうという重大な欠点がありまつた!

前半は面白かった。絶望的な孤独。その寂寥感。
広大な街に一人ぼっち。マネキンに話しかけ、
唯一の哺乳類仲間である愛犬サムをことのほか
可愛がる。

男の子は、秘密基地(要塞)が大好きなんだよね。
実はライフラインと食が確保さえできれば
孤独などサバイバルの程よいスパイス。
さあドンとこいサバイバルってなもんなのです。

ネタばれ全開で行きますけど「絶望的な孤独」とか
言っても実は、主人公ネビル博士の思い込みに過ぎず
世界各地では結構生き残っています。

しかも、彼は最初からダークストーカーをケモノ扱い。
集団的活動も知性も見られないとか発表してたけど
博士は1000日もの間、彼らのいったいドコを
観察してきたんだろう?

映画を鑑賞していたPONですら、
ダークストーカーを生け捕りにした罠の構造を
完全には飲み込めなかったというのに
(息子を追い掛け回していたから!)
ダークストーカー(のボス)は、罠を完璧に再現して
逆に主人公を追い詰めてしまう。
いったい、どこをつつけば彼らに「知性がない」と
断定できてしまうのか?

そもそも、そら不気味だとは思うけれども
博士が逆上してマネキンに乱射しなければ
こういった事態にはならんかったでしょうに。

ま、われらがネビル博士が、それほどパーフェクトな
人間ではなかったあたりは逆に良かったのかもしれない。
むしろ一番の問題は「ウィル・スミス」が「博士」には
まったく見えない
ところにあったりする。
(白衣 着たって見えないぞ、あれは)

それと、いきなりの救世主「アナ」と男児一名。
割とアホっぽいが、サバイバル経験者だから
生き残ってきたのは伊達じゃないのかも。
ネビル博士よりも更に壮絶な血と死を
見てきたに違いない。

そんなこんなで助けられた博士だが
我が家で勝手に貴重な食料を消費された挙句
飯をすすめるばかりで何も語ろうとしないアナ一行。
耐え切れなくなった博士は逆上する。

あの場面は、博士も観劇者も
「飯はいいから、さっさと真相を教えろよ!」
声を大にしていいたかった筈。
(博士がキレるや、アナ付録の男児が
 とっさにナイフを構え、警戒体制にはいった
 あたりはさすが、生き残りだけのことはある)
多分、目的と手段がいれかわった瞬間。

博士としては、我が家で悲劇に浸りながら
今後もずっと衣食住を保証されたサバイバル生活を
送っていきたかったんだと思うな。

そして、運命の夜。
ダークストーカーの集団がこぞって来襲。激戦になる。
(これまで博士はダークストーカーに探知されないよう
 注意を払い、我が家の場所を隠し続けてきたようだが
 あんな重武装な住宅じゃ、いずれバレるって)
あーこほん。そういうことは言うまい。

最後になって、ダークストーカーボスが
なぜ執拗に博士を付け狙う様になったのか
博士は理解する。
その絶望?と共に、ハリウッド的解決策
「ここは俺に任せろ!みんな逃げるんだ!
 生き延びろよ」→自爆。そして彼は伝説になった。



DVDの特典だかについていたようだが、
もうひとつのエンディングのほうがいい。
圧倒的によい。
なんであんなハリウッド的結末にしちゃったんだろ。
もったいないなあ。

【アイ・アム・レジェンド】
I Am Legend
監督 フランシス・ローレンス
脚本 マーク・プロトセヴィッチ
  アキヴァ・ゴールズマン
出演者 ウィル・スミス
   サリ・リチャードソン
   アリシー・ブラガ
   ダッシュ・ミホク
   チャリー・ターハーン

公開 2007年12月14日
上映時間 100分

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藤子先生の漫画で・・
posted by PON at 23:54| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月07日

SF サムライフィクション

「SF サムライフィクション」

もう10年前の作品になるのだな。
時代劇なぞ古くさくてジジイが観るモノだ
と思う無かれ、だったらスタイリッシュに
作ってやる!
当時、監督やらプロデューサーやらが突然
そう奮起したからなのかどうかは知らんが
とにかくスタイリッシュサムライ時代劇。
若干、から回りな所もあるけれど。

あらすぢ
1969年、300年かかって新しい体に転生した
太平の世の若侍・犬飼平四郎の魂は、当時の
自分を振り返る──。長島藩の家老である
父・勘膳に勘当を解かれ、武芸の修業に
赴いた江戸から久しぶりに国へ帰ってきた
平四郎の耳に、殿様が刀番として雇った
浪人あがりの風祭蘭之介なる侍が宝刀を
盗んで姿を消したという知らせが飛び込んできた。
このままではお家断絶は免れないだろう。
しかし、剣の達人である風祭には誰ひとりとして
敵う者はおらず、悩み抜いた藩の重役たちは
宝刀の贋作を作って事件のもみ消しを図ろう
とする。ところが・・・

監督はミュージックビデオ出身の
中野裕之。豪華キャスト陣で送る
異色のエンタテインメント時代劇。
多くのミュージシャンが出演していることでも
話題になった。

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「うぉぉ〜 だーまーしやがったな〜」
主人公、犬飼平四郎役。吹越満氏。
ロボコップの物まねで世に出た人だが
PON的には「ガメラ2」の人。

彼には直接関係ないが・・
>1969年、300年かかって新しい体に転生した
>太平の世の若侍・犬飼平四郎の魂
この設定になにか意味があるんだろうか?

「なんでだ・・・」
ガンダムで言えばシャアに相当する布袋氏。
世間は彼に対してミュージシャンとしての
腕前を期待しているのであって
演技者ではないのでまあ・・あんなものでしょう。
もともと無口で、何を考えているか
からきしつかめない侍役なんで、メンチ切って
そこに立っていれば、映画は成り立ちます。

布袋侍、実は不器用なだけで、それも反論
しないからドツボにはまってしまうという
実はけっこうカワイイ奴だったのである。

「うふ・・はあと」
緒川たまきさんは、PONも当時
この映画で知ったんだと思うが・・
やや垢抜けないあたりが可愛いな。
うむ。よいです。
出たてのころは、その芸名もあって
なんか「タカラヅカ」あたりの卒業生なのかと
思っていたらまったく関係ないらしい。

「けんかはいけません!」
剣の達人でありながら、世捨て人同然に、
父娘で暮らす、緒川たまきの父親役を演じるは
風間杜夫氏、誰がやってもいいといったら
言い過ぎかも知れないが、演技もキャラ設定も
キレイにまとまり過ぎていて記憶に残りにくい。

「おさむらいすあ〜ん
 遊んでいってくださいよぅ〜」

なにかと布袋サムライに妙に気に入られていた
若干おつむが弱そうな下っ端(吾助)を
演じている。神戸 浩 氏
彼は普段からあのしゃべりなんだそう。
もともと「小児麻痺」なのだそうで
そんなことまったく気にすることなく
武器にした演技(というか本人いわく「地」)
が素敵。



多数のミュージシャンが出演ってことだけど
PONが気がついた限りでは・・
谷啓、藤井尚之、藤井フミヤ、ピエール瀧
近藤房之助、などなど
他にも梅垣義明とあるが、これはあの
鼻からピーナッツを飛ばす彼だろうか。
中島らも氏も出ていたようだが
誰だか最後まで解らなかった。

「ちょっとッワタシをそこらの女とお思いでないよ」
ヤクザ一家の女ボス「お勝」
あのやさぐれ感。まったくもってスバらしい。
演じるは夏木マリさん。
ウチの嫁が将来ああいう女性になりたいと
こぼしていた事があるが
旦那としてはどう対抗したものやら?

監督 中野裕之
脚本 斉藤ひろし
音楽 布袋寅泰
配給 シネカノン
公開 1998年8月1日
上映時間 111分

出演
犬飼平四郎・・・吹越満
風祭蘭之介・・・布袋寅泰
溝口半兵衛・・・風間杜夫
溝口小春・・・・緒川たまき

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2010年01月11日

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」

ウルトラ兄弟(マン・セブン・帰マン・A)が
帰ってくる!メビウス本放送時にはそれだけで
wktkだったものですが・・
ウルトラ兄弟いえば、もう上記の4名で
決まってしまったようで。

タロウの人間体はもはや望めない様子。
まったく無粋なヤツだな。あの丹羽長秀は。

あらすぢ
ヒビノ・ミライとして、地球の平和を守っている
ウルトラマンメビウスに、最大のピンチが訪れる!!
時をさかのぼること20年。
ウルトラマン、セブン、ジャック、エースの
ウルトラ兄弟は究極超獣Uキラーザウルスを倒す。
マイナスエネルギーを封印するが、そのためには
ウルトラマンへの変身能力を失う
ファイナル・クロスシールドを使わなければ
ならなかった。そして現代。策略にはまったメビウスが
捕らわれの身に。人類に降伏を迫る宇宙人連合。
もはや地球を救うヒーローはいないのか!?

urutara.jpg

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>もはや地球を救うヒーローはいないのか!?
→イルだろ?レオが、80が。ゾフィーがタロウが。
 まったく。

実は、YOUTUBEにて美味しいところ
・ウルトラ兄弟がファイナル・クロスシールドを
 発動するトコ
・ウルトラ兄弟が変身を決意するトコ
・ゾフィー&タロウ降臨
全部、観ちゃったんですよねぇ。
しかもネットで粗筋は把握していたし。

それでも改めまして借りてみたのですが、
正解でした。改めて観るほどではなかった。
すません。へそ曲がりで。

こども映画ではあるだけど、ケチつけること自体が
スジちがいなんですけど、ココはちょっと
書かせていただきたい。

やっぱ演技が酷すぎ。
ミライ君やGUYS(地球防衛軍)の皆さん。
あと、これは禁句なのかもしれませんが
ダンディ4(フォー)と呼ばれる方々・・もね。
特に「ウルトラ兄弟が変身を決意するトコ」
このシーン、本来ならボルテージも最高潮
おお、いよいよ出陣か!となるトコなんだけど

シナリオライターからすれば
ウルトラマン達は万能すぎ(要は何でもあり)
なんで、ピンチにしづらい。
「最後」って言葉が多用され杉なんだよね。

「これがウルトラ兄弟 最後の変身だ・・」
とか言われてもね〜。
観ている方としては、残念ながらまったく
悲壮感が感じられないのです。
あれ?そこまで悲惨な状況だったっけ?って思う。

シリーズ構成上、彼らを殺すワケにもいかないしなあ・・

これまでは兄弟4人が人柱(ウルトラマン柱?)と
なって超々怪獣を封じ込めてきたから
変身もできないけど怪獣も身動きが取れなかった。
でも、イロイロあって封印がほころび
すごい怪獣が復活してしまった以上、兄弟達も
お役(人柱)御免。
長きに渡って体を張った封印のせいで、それぞれの
体力はゼロに近いが、変身できなくも無いってこと。

なんかそんな体力ギリギリで変身すると
死んでしまうこともある・・ってことらしいのだが。
じゃあ、ゾフィーやタロウは今まで何やってたんだw
となるわけですよ。

タロウ「兄さん達、エネルギーを持ってきました!」
って、あんたら・・戦闘機の増槽じゃないんだからさ。

それと物理的にウルトラマンたちの数百倍もある
巨大なマト(怪獣)1匹 対 
複数の人型(ウルトラマンたち)の戦いって
なんかあまり絵にならないのだ。
(何かにたかるハエみたい)

ウルトラマンたちが複数、空中で
うにょん、うにょんと漂っているのも・・
なんかどーにもね。



全体にカタルシスが感じられない。
悲しいけども。
もう特撮見ている素直に喜べる年齢じゃ
なくなってしまったんだろうか。
10年前に観た平成ガメラは充分楽しめたのに。

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2009年04月20日

イル・ポスティーノ

本日、20日は「逓信記念日、郵政記念日」
だそうです。郵便つながりで・・

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「イル・ポスティーノ」

嫁が借りてきたDVDを横ちょで鑑賞。
ワインとオリーブオイルをたっぷりと使った
海鮮料理が食べたくなりました。

<あらすぢ>
1950年代南イタリア、ナポリ沖合の小島が舞台。
ある日、チリの偉大な詩人で外交官のパブロ・ネルーダ
(フィリップ・ノワレ)が祖国を追放されて
イタリアに亡命、この島に滞在することになった。
世界中から届くファンレターを配達するため、
青年マリオ(マッシモ・トロイージ)は臨時の
配達人として採用された・・。
貧しい純朴な青年が、島を訪れた詩人との友情を
通して次第に自己に目覚め、愛を知り、人間として
成長していく姿を温かくユーモラスに描く。

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貧しい漁民の子として生まれた主人公マリオは
自分の生活(人生)をどうにか変えたいと
いつも願っていたが、
どうすれば変えられるのか?
そもそもどう変えたいのか?
そのために情報を得る手段もわからず
今日を悶々と生きている青年。
貧困や学がないのは悲しい。

そんな青年が、ひょんな事から我が島に
やってきた詩人と交流することで
人生を切り開いてゆく。
当初はメタファー(隠喩)ってなに?
なんて詩人を呆れさせるほどしか、
知識を持ち合わせなかった彼だったが

想い人を口説くのにネルーダの詩を借用した
マリオに対し、人の詩を使うことは
感心しないと言うと
「詩は書いた人間のものではなく、
 必要としている人間のものだ」
と詩の本質を突くまでに成長する。

インテリにありがちな、無知を馬鹿にするような
態度をとることもなく、穏やかに、恩着せがましく
せず淡々と主人公を受け入れる詩人、パブロ・ネルーダ
(フィリップ・ノワレ)と彼の優しい眼もグウ。

また、島の風景がいちいち素晴らしい。

島の酒場の巨乳娘ベアトリーチェ
(マリア・グラッツィア・クチノッタ)
いかにも、イタリア南部っぽい女性。
胸元がいちいちステキすぎる!

イタリアのあんな娘(田舎娘という設定だが)を
剽窃した詩と熱い情熱をもってすれば
簡単に口説き落とせるものなのかっ??(笑)

イタリアという国は戦争に弱いというのが
世界的な定説wになっているようだが
実は違う。国家の大儀とか言うあいまいな
論拠では戦わないというだけなのだ。
自分の行為に「ステキな女性」と「ロマン」が
懸かったときイタリアの男性は、地球上で
一番勇敢なのだ、と
どこぞの戦争評論家が唱えていたけれど
なるほど、もっともだと思う。

宇宙人も怪獣も殺人もない。
FBIも軍隊も出てこない。
そういうのを期待している子供さんは
(↑ほぼオレのことだが)
大人にならないとツマラナイかもしれない。

理屈じゃなくって、感じる映画。
基本的にとんでもない「どんでん返し」は
ないので安心して映画の流れに身をゆだねる事が出来ます。
ワインとオリーブで鑑賞しましょう。



パブロ・ネルーダ(1904〜73)ってヒトは
実在したチリの詩人らしい。
彼を演じたフィリップ・ノワレって
どこかで観たな〜と思ってたら
「ニュー・シネマ・パラダイス」に出ていたんだね。
浦沢作品で気のいいイタリアのオッサンとして
登場しそうなキャラ。

音楽もステキだった。
(ルイス・エンリケ・バカロフ)

キャスト・スタッフ

キャスト(役名)
マッシモ・トロイージ (マリオ)
フィリップ・ノワレ (パブロ・ネルーダ)
マリア・グラッツィア・クチノッタ (ベアトリーチェ)
リンダ・モレッティ (ローザ)

監督
Michael Radford マイケル・ラドフォード

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パブロ・ネルーダが偉いのは・・
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2008年12月19日

AVP2「エイリアンズVS.プレデター」

いやーついに観ました。AVP2。
今回は、SF映画ではなくって完全にホラー映画。
それにしてもえげつねー映画。
前からそうだけど、もう完全に観るヒトを選ぶ映画で
デキはまあまあですが、PONは一度観ればいい。

あらすぢ
新種降臨。人類はもう、逃げられない。

死闘の末、宇宙船の中でプレデターから飛び出た
チェストバスター=ニュー・エイリアンは、船内で
“プレデリアン”へと成長し、プレデターを次々と
殺戮していく。コントロール不能となった
宇宙船はコロラドの森へ墜落し、“プレデリアン”を
はじめ、宇宙船に潜んでいた無数のエイリアンたちが
獲物を求め飛び出していった。一方、宇宙船の異変に
気づいた、エイリアンを駆逐することを生業とする
ニュー・プレデター<ザ・クリーナー>
が地球へと乗りこんでくる。そして遂に始まった、
人類の眼前で次々と繰り広げられる壮絶かつ
凄惨な戦い。史上最も恐ろしい2大モンスターの
激突の行方は?そして人類を巻き込んだ戦いの
果てに待ちうける、驚愕の結末とは?人類が
最も恐れていた悪夢が現実となる…。果たして地球に
明日はあるのか?

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だそうです。あらすぢが勝手に盛り上がってますが
以下思いつくままに列記します。

プレデターさん。非常事態かも知れんが
宇宙船内でビームバズーカ連射するなよ。
しかも外しているし。
・・エイリアンの成長ってあんなに早かったっけ?

メリケン映画では田舎の事件ではお約束。
発端は「保安官」。それにしても最初の犠牲者
パパは偉い。「常識世界」のハンターだったら
非常に優秀だったはず。(一直線に飛んでくるだけが
能のフェイスハガーが「おまぬけ」なのかも
しれないけれど。一度は撃ち落したモンね)
ざんねんながらこの映画は非常識な世界軸だったので
結局やられちゃいました。

それにしてもハンターパパの「子供」まで犠牲になって。
子供の犠牲がモロ描写されるのは、エイリアンシリーズ
では初めてじゃないか?
エイリアンにしてもプレデターにしても映画としての
見せ場はあらかたやり尽くし、前と違う描写にチャレンジと
いったら、そんなタブーに挑戦するしかなかったのかも。

これは映画である、ってのをさっぴいても
アメリカ映画におけるジャイアンに相当する人物
いわゆる「いやな奴」ってのは、やることなすこと
バカすぎ。中学生レベル。
いい年こいて、イジメの応酬、女の取り合いだ。
そういうアホと取り巻き連中は観客の期待通り
確実に「死亡要員」である。

一応ヒロインらしいお色気要員もいるが
B級映画専門女優のエロフレーバーもかぐわしく。
モンスターによる「志村うしろー」状態なときに
のんきにお色気担当するあたり非常にB級。
(でも邪魔するのが人間なのはどういうことか!!)
もろベッドシーンやシャワーシーンまで
見せない事が、この映画をホラーではなく
ギリギリ「SF」映画にしている気もする。

ヒロイン(アバズレ)だろーがなんだろーが
バリバリ殺される(しかも巻き添え、犬死)のは
かえって良かった。

それとさ〜。追跡プレデター(クリーナー)よ。
見つかってしまった保安官なんかほっとけよ。
(しかもいちいち吊るすな)
君の仕事は他にあるダロ?寄り道しすぎ。
心情的にはクリーナーを応援したいところではあるが
なんかもーいいからサッサいけよ!と
非常に腹が立った。
ときどき飛ばし飛ばしの観劇になった主要因。

何でも消す液体で、一匹一匹死体を丁寧に消去。
でも彼の、不思議なところだけ丁寧なシゴトのおかげで、
少なくともエイリアンだけは、地球の歴史に痕跡が
残らなかったわけだ。

「熊(エイリアン)が出たー」との通報に
猟友会(プレデター星)から出撃したのは
たった一人ってのはどうか?
同じ宇宙の始末屋ならばクリッターにでてきた
宇宙人とかイリアとか、そういう、もう少し物の判った
腕利き連中にお越しいただきたかった。

考えたら、エイリアンシリーズ第一作に至るまで
未来の人間(リプリーとか)社会は
エイリアンとプレデターの存在を知らぬまま
存続していたわけだから、AVP2の映画の結末は
見る前から想像しえるわけであります。
地球がエイリアンの惑星と化する事にはならず、
少なくとも一般人は平和だったってコトだ。
この映画の平和なラストも既に保証されているわけですね。

今回、プレデターは核自爆ではないらしい。

87式偵察装甲車みたいな州軍の6輪装甲車がステキ。

画面が暗くて全般に判りにくい。映画の進展状況が
一番判りやすかったのは、プレデターが使用するスコープの
サーモグラフィで戦場を見渡している時でした。

活躍する帰還女兵士のダンナはカッコいい死に方だった。
エイリアンに圧し掛かれても、妻と子供には
逃げろッッ!!」と叫ぶこの余裕。
ママ、ナイス判断。なんの躊躇も無く逃走。
「でも、それじゃあアナタが!!」とか
「アンタをおいて逃げられないッ!」とか
絶対やらない。まったく浪花節がない。
これはこの家族が、以前から心情的に崩壊していたと
いうよりも帰還兵のママが優秀な「軍人」だったから
解釈しておくことにする。

雨でぬれそぼる夜の病院って雰囲気ありすぎ。
そうそう、妊婦さんは観ちゃだめ。

結局、どっかで見た映画だと思ったら
ゾンビがエイリアンに替わった「バイオハザード」。
去る時はいつも「ヘリ」だし。
PONも今から「こんな時もあろうかと」を見据え
「ヘリ操縦」くらい習っておくべきか・・。

最終決戦。プレデターが大見得切っているのが笑えて。
エイリアン相手に結局肉弾戦だもん。
なんかドレッドヘアーのアンちゃんが、
既に正義とかそういうの超越した世界で
喧嘩したいから喧嘩してますが何か?




キャラ達に魅力がないのが致命的だったかな。
(登場人物をもっと集約した方がよいね。
 誰が主役なのやら・・役割分散しすぎ)

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このほかにも・・
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2008年09月29日

宇宙清掃会社 サルベージ・ワン

「宇宙清掃会社 サルベージ・ワン」

これは、日曜の午後、裏ぶれた時間帯に
東京12チャンネルで放映されていた映画。
全然メジャーではないんだけれど、とても印象に
残っているのでご紹介させていただきまする。

あらすぢ
「ジェッティスン・スクラップ・アンド・サルベージ」
という、今でいう産廃屋を経営する主人公ハリーの
突飛な商売を描く。彼はTVのニュースをヒントに
とてつもない事を思いついた。それは、これまでの
宇宙探検で月面に残されてきたNASAの精密機器を
「サルベージ」することだった。

詳しくはこちらのHPにて

************************

当然のことながら、資本も技術も人材も無い産廃屋の
親父にそんなことが可能なのか? 誰もが思うところ
だが、はっきりってSFというよりもファンタジーとして
そんなバカな!といいながら楽しむが筋。

ウォルト・ディズニーも面白い話を作る上での鉄則を
述べています。ナンセンスと言われようとも、
どんなにバカげていても「筋」(理屈)だけは
通して話を作れば観客は納得すると。
(カトゥーンの作画法としてだけども。例えば
 「夢中」になって本を読んでいるキャラが崖の縁まで
 到達しても「本人が気がつくまでの間」なら、
 数歩くらい空中を歩いてしまっても「仕方ない」のだ)

たとえが判りにくくなってしまったけれど、
要するに、主人公ハリーが、月旅行を実現するまでの
難問の数々に対する対処法とは、すべて「町のアイデア
マンの誇大妄想」レベルなのだが、だから面白いのだ。
そこがSFではなくってもはやファンタジーなのですよ。

そもそもは豪華なテレビスペシャルだったんでしょう。
それでもこれだけ楽しめたのだから、当時のアメリカ
のドラマのシナリオライターの層の厚いこと。

PONが覚えているのは・・いろいろあって、世界中が
見守る中、サルベージ社の回収宇宙船(サルベージ・ワン)
は、ついに大気圏突入することになる。そのための計算、
軌道誘導は、これまたサルベージ社お得意の、
なければ融通を利かせれば良いのだッ!戦法で
なんとNASAのコンピュータに”ハッキング”
(1970年代の映画ですよ)して使用していたのだが
いよいよ、という時に問題が発生した。
肝心なときに宇宙船の軌道計算コンピュータが
使用できなくなってしまったのだ。

原因は、NASAの係員が、サルベージ社の苦闘を
知らないで(当然だが)、今でいうサーバールームの
電源を落してしまったから。

全世界が注目。民間独力の宇宙行。ここまで来たら
アメリカの民力を世界中に知らしめるためにも
成功してもらわなければならない。
あれほど、サルベージ社をバカにして、非協力的だった
役人や政治家どもは、昔のいきさつなどとうに忘れ、
次の展開をテレビ中継で見守っていた。

それなのに・・なんで、次の作業に移らない?
みなが不思議に思っていた時、
サルベージ社の社長は、政府に言う。
「実はコンピュータが使えなくなってしまって・・」

え?なに?うち(NASA)のコンピュータ
使ってたの?もっと早く言ってくれればいいのに!
貸しましょう。貸しましょう。喜んで。
と、官民の立場を越えて、NASAのエンジニアは、
最後の最後に、やっと全面協力してくれる。

「もっと早く言ってくれればいいのに!」なんて
あとからいう奴に限って、一番必要な時に
協力してくれなかったりするんだよな〜と
子供ながらに思った。
NASAの連中も調子が良すぎ。
その反面、宇宙に関してはプロ集団の彼らが
やっと重い腰を上げてくれたのだから、
信頼度も大幅アップ。観ている方もロコツな
少年ジャンプ方式。いわゆる強敵(友)が
急に味方になってくれたようで非常に頼もしく
思えたり。

ほんとアメリケンフロンティアスピリッツ
を剛速球でで描いたハッピーエンドだった。
「健全なる」アメリカ社会の善意、子供っぽさ
を無条件で映画化。観る方もそのまま信じてしまい
そうな・・。いい時代だったのかも。

監督 リー・フィリップス
出演 アンディ・グリフィス
   リチャード・ジェッケル 他

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ネタばれ
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2008年09月05日

エターナルサンシャイン

「エターナルサンシャイン」

嫁さんが借りてきたDVD鑑賞。まったく
予備知識なく、事前に思い入れのないジャンル
(SFとかホラーとか怪獣ものとかねw)の
映画を見るのも新鮮でいいですよ。
なにが飛び出すことやら。

あらすぢ
もうすぐヴァレンタインという季節。平凡な男
ジョエルは、恋人クレメンタイン(クレム)と
喧嘩をしてしまう。何とか仲直りしようとプレゼントを
買って彼女の働く本屋に行くが、クレムは彼を知らないか
のように扱い、目の前でほかの男といちゃつく始末。
ジョエルはひどいショックを受ける。やがて彼は
クレムが記憶を消す手術を受けたことを知る。
苦しんだ末、ジョエルもクレムの記憶を消し去る手術を
受けることを決心する。手術を受けながら、ジョエルは
クレムとの思い出をさまよい、やがて無意識下で手術に
抵抗し始める…… 。

************************

主人公ジョエル・バリッシュ役はジム・キャリー。
いつもなら白い歯でニカッと笑うと、ケツわれアゴが
目立つジムキャリー。しかしこの映画ではクラーーい男
を演じているので、いつものように口からマシンガン
トークもなく、物静かな男を淡々と演じている。画面で
よーく主人公の顔を眺め、初めて・・この男
「マスク」??と気がついたくらい。

エキセントリックな言動のヒロイン、クレメンタイン・
クルシェンスキー役のケイト・ウィンスレット。
どっかで見た女の子だなあと思っていたら・・おお、
タイタニックのお嬢様でしたか。ふむふむ。
こちらもあのお嬢様風ではなく、青い髪のアナーキー
な女性役だったんでさっぱり判らんかった。

嫌なオタク技術者のパトリック役がイライジャ・ウッド
・・この名前ってもしや?と思うけれど、知る人には
おなじみ「ロードオブザリング」3部作の主役ちびすけ、
フロドであります。あのギョロ目(優しいというよりは
オドオド系?)を観ているうちに、あのホビットが
甦ってきて、ああやっぱりと。
Wikiでイライジャのことを調べていたら、・・
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』カフェ80'sで
ビデオゲームで遊ぶ少年を演じてデビュー、
・・その後も人気子役として数々の映画に出演
おお、あのマーティを馬鹿にした生意気なガキ役が
彼だったのか、と新たな発見。

そんでもって、映画で登場当初はあそこまで
重要なキャラ(映画を引っかきまわすことに)になる
とは思わんかった、病院の受付嬢メアリー役に
キルスティン・ダンスト。
この娘だけは、判りました。相変わらずな
風貌だったので。

つまりこの映画は「マスク」と「タイタニック」の
恋愛が「ロードオブザリング」に邪魔され、
「スパイダーマン」がコトを大きくする、という
スゴイ映画だったのですよ。

この映画はヒットしたのかな?PONも今回、
観るまで、まったくその存在を知らなかった映画なので
(もっともPONは映画の情報過疎に自ら身を
 置いているため、大概の新作映画を知りませんが)
あんまり世の中の話題作にはなかったのかなあ。



嫁さんがよくレンタルしてくる、小劇場系恋愛佳作
ものかと見始めたんですが、結局SF映画だったのには
ビックリした。
細かい伏線が張り巡らされていて、登場人物の髪の色や
服装などから、アタリがつけられるようなのですが、
PONのように適当に観ていると混乱するかも
しれません。割と時間軸が前後していたりするんで。
そう云った意味では、頭を休めて観ることのできない
映画です。

一度観ればいいかな。

ジャンル : ラブ・ストーリー
製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
配給 : ギャガ=ヒューマックス

監督・原案 : ミシェル・ゴンドリー
脚本・原案・製作総指揮 :
チャーリー・カウフマン

ジョエル・バリッシュ
:ジム・キャリー
クレメンタイン・クルシェンスキー
:ケイト・ウィンスレット
パトリック
:イライジャ・ウッド
メアリー
:キルスティン・ダンスト

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2007年12月31日

男はつらいよ

今更ながらだけれど
PONも大好きな映画。

男はつらいよ

話もさることながら、
映画としてディフォルメ
されていることをさっぴいても
ホンの30年前の日本各地の生活が
映像として残っている。
日本文化のタイムカプセルだ。

何かで読んだのだが、この映画の
ロケコーディネーター
(カメラマンだったかな?)を
長年勤めた人に言わせると

一般的日本人が郷愁を感じたり、
ふと思い浮かべるところの「ふるさとの風景」って奴を
1980年代にはもう既に、すぐに撮ることは
むつかしくなっていたらしい。

大元凶は「ガードレール」で
これに「ファミレス」「コンビニ」
「ファストフード」といったチェーン店が加担。
日本の風景をどこも画一化=徹底してつまらなく
してしまったのだとか。

以下に忘備録として
寅さんの名口上を転記載するものなり。
年の瀬だし。

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2007年10月13日

愛より強く

嫁が借りてきたDVDを
横から観賞する(そしてウザがられる・・)
シリーズ。今日のお題はコレ。
「愛より強く」(原題「HEAD-ON」)

<あらすぢ>
 ドイツの新鋭監督、ファティ・アキンによる
ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した
ラブロマンス。妻をなくし薬に溺れ自殺未遂
の末、精神科クリニックに入院させられた
中年男ジャイトは、同じく入院していた
若く美しいトルコ系ドイツ人のシベルから
厳しい家族から逃れたいために偽装結婚を
しようともちかけられる。最初は断るも結婚。
それからは男関係も激しく好き放題の女。
お互いを愛しているかもと気づいたときには、
時すでに遅し。男は女を思うあまりに殺人を
犯し・・

head-on.jpg

うーーん。このパターンかと。
真の「愛」とは、本当に傷つけあわないと
確かめられないものなのでしょうか。

その高み(真の「愛」を見つける)を
覗き見られたことの無い人間には、
ついぞ解からない世界なのかも知れませんが。
高みは望ねなくても、現実と適度に
折り合いをつけられる凡人と
どっちが幸せなのかは解かりません。

けれど、いつも、どの時代も
「失ったもの」こそは貴重で
取り返しのつかないように見えるもの。
生者は亡き人に敵わないの道理です。
失ったからこそ「思い出」は美しい。
「愛」も同じか。

例えば激しい恋愛の末
やっと手に入れた結婚生活も、
二人が生きてゆくならば
次第に老いさらばいてゆくにつれて
「激情」は「忍耐」と「妥協」に
変わってゆくものなのだと自分も思う。

だから、物語としてこういう話に
浸るのはアリだと思うけれど
これこそが「真実の愛」だなんて
絶対思わないほうがいい。
それこそ、恋愛すら「飯の種」に
してしまった現代資本主義に
毒されたいい見本になってしまう。

自分はこのヒロインには
最後まで感情移入できなかった。

<ネタバレ>
男が刑務所にいる間、どんな
想いでいたか。それなのに女!
そこでよその男と子供まで作って
のうのうと暮らしているか?オイッ!
って感じでありました。

もう「女はしたたかである」っていう
無味乾燥な感想でヨイです。

ドイツに住むトルコ人社会の日常が
少し見えたような気がしました。
アメリカ人が「パッチギ」とかを見て
在日の世界を初めて垣間見たような
そんな印象。



製作年 2004年
製作国 ドイツ
原題 HEAD-ON
時間 121分
公開日 2006-04-29〜
監督:ファティ・アキン
出演:ビロル・ユーネル
   ファティ・アキン
DVD観賞

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2007年09月25日

イン・ザ・プール

嫁が借りてきたビデヲを
横から観劇するシリーズ!
(シリーズ作り過ぎってゆーなw)

本日はこれ松尾スズキ主演、
「イン・ザ・プール」です。

あらすぢ
伊良部総合病院の精神科医、
伊良部一郎(松尾スズキ)。
病院の跡取り息子でありながら、
ヒョウ柄のシャツにブーツという
医者とは思えぬ出で立ちで、テキトーな
診察を続けているお気楽人間だ。
お色気ナースのマユミちゃんは伊良部を
シカトしているが、なぜかいつもそばにいる。
そんな不思議な魅力を放つ伊良部のもとに、
今日も患者がやってくる。
ストレスを解消するために始めた水泳に
取り憑かれた『プール依存症』のエリート
管理職・大森(田辺誠一)

24時間勃ちっぱなしの『継続性勃起症』の
営業マン・田口(オダギリジョー)

家の鍵から焼き肉屋の元栓まで、確認行為を
極度に習慣化してしまった『強迫神経症』の
女性ルポライター・岩村(市川実和子)

みなそれぞれにストレスを抱えた現代人。
伊良部のトンデモない診察が始まる…。
トンデモ精神科医・伊良部が活躍する、
直木賞作家奥田英朗の人気シリーズから
『イン・ザ・プール』を映画化。
監督はシティボーイズライブの作・演出から、
「ダウンタウンのごっつええ感じ」
『トリビアの泉』なども手がける
"笑いの鬼才"三木聡。絶妙なリズム感と
会話の間で、独特な世界観を生み出している。
伊良部役に初主演となる
劇団・大人計画の松尾スズキ。患者役に田辺誠一、
オダギリジョー、市川実和子と、
個性のぶつかりあいが見事な化学反応を見せる、
一流エンターテイメント・ムービーである。
<goo映画より>

ちょっと褒めすぎではないですか?goo映画さん。
一流ではないでしょう。テレビドラマよりは
長くて丁寧に作った「コメディー」ってとこ。

俺、市川実和子さん、実日子さんがそろって苦手で。
別に恨みもないんだけど。
生理的に嫌。

松尾スズキ氏の演技力なんてものは
この際期待しなくていいんだろうな。
たぶんご本人が地でそのまんまを
演じている感じ。

さすが「イン・ザ・プール」というだけはあって
田辺誠一氏が演じるサラリーマンが
気持ちよく泳ぐシーン
(プールの底から天井に向けて撮影)は
きれいだった。あんまり水泳が得意でない
自分ですら泳ぎたくなった。

まあ、出演者の誰かが好きな方ならば
見ても損はないと思います。



出演
松尾スズキ /オダギリジョー/
市川実和子/ 田辺誠一/ MAIKO/
森本レオ/ 松岡俊介/ 岩松了/
ふせえり/ きたろう

監督 三木聡
制作 2004 / 日本
色 カラー 画面 16:9/4:3(LB) 
時間 100分

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2007年08月05日

ある子供

<あらすぢ>
20歳の青年ブリュノ(ジェレミー・レニエ)と
18歳の恋人ソニア(デボラ・フランソワ)の間に
子供が産まれる。ブリュノは手下のように
使っている少年スティーヴ(ジェレミー・スガール)
たちと共に盗みを働き、盗品を売った金でその日
暮らしをしている身。真面目に働いて欲しいと
彼にソニアは頼むが、ブリュノにその気はなく、
職業斡旋所に並ぶ列から離れ、
なんと子供を金で売ってしまう・・
GOO 映画より

うむむ。言っていいのかしら?
つまんね〜。
めちゃめちゃ剛速球な映画でした。
別にすべての映画で
ゾンビやエイリアンが攻めてこなくても
劇的な逆転劇が無くっても良いんだけどさ。

主人公にまったく救いが無く
なんの解決もされず
コレといった感動も無ければ
コメディって訳でもない。

と申しますか、こんな映画を見せられて
観客はそこに何を感じろというのでしょう?

唯一、PONが思ったのは
例え、映画の中であれ、こういう破天荒というか
おバカな主人公が非現実的だと無視されない
社会がしっかりとあるってこと。
(つまり、フランス人が
 おいおい、いくらなんでもこんなヤツ、
 今のフランスにいないよ!と言い出さない)
映画ほど酷くないにしても
(20歳のクセに橋の下に住んでいたり
 子どもを売り飛ばせる神経があったり)
フランス社会の最下層、闇の部分も
相当なものがあるんだなあってことくらい。

にしても、この映画のプロデューサーは立派だ。
彼にいったい何があったのでしょうか?
こういう脚本があって、何にひらめきを感じたのか
定かではありませんが、是非映画化したい!
そう思ったからこそ、人や金を寄せ集め、
映画制作にこぎつけたのでしょうが。
少なくとも「ひと儲けしよう」と
考えたわけではなさそうです。

映画化実現は大変だったでしょうね。
(その過程の方がよほど「ドラマ」というか
 面白かったかもしれません)
本当に何がしたかったの?

言うまでも無く、題名の「ある子供」ってのは
売られた子供を指すのみならず
売ったバカな「父親」のことを指すんだと思います。

子供が子供を生んだとき、果たしてどうなるか?
その辺りをシミュレートする実験映画だったんかな?
にしてももう少し題材を選んでいこー。

スパッとした終わり方には
唖然としました。
アゴに戦車がぶら下がったくらいに。



製作年 2005
製作国 フランス/ベルギー
監督 ジャン=ピエール ダルデンヌ
   リュック ダルデンヌ
出演 ジェレミー・ルニエ
   デボラ・フランソワ

95分/カラー DVDレンタル観賞

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2006年07月27日

宇宙からのメッセージ

本日はPONの誕生日。
今回35歳になります。
だんだんとめでたくなくなって
ゆくようですが・・。

今年生まれる子供が成人する頃
自分は55歳か。
ちなみにPONのオヤジは27歳で
PONを製造しましたから
PONが8歳の時に35だったわけで・・
あの頃は「オヤジ」が絶対権威
思えましたが、案外「若かった」んだな。

ま、おめでとう。自分。

************************

PONの思い出の映画です。
「東映」が誇る
「和魂洋才チャンバラ
 時代劇風スペースオペラ」


「南総里見八犬伝」をベースにしたSF。

「宇宙からのメッセージ」

PONはスターウォーズを見る前に
この映画を見てしまった上、
子供だから「刷り込み」も強烈。
PON脳内ではひそかに格上なのです。

すげーですよ。
その衝撃の凄さたるや。
樽屋もびっくりです。

<あらすぢ>
惑星ジルーシアは、
皇帝ロクセイア12世統治する
ガバナス帝国の侵攻により惑星大要塞と化す。
わずかに残ったジルーシア人は、
最後の希望として彼等の守護である8つの
「リアベの実」を宇宙へ向けて放ち
長老の孫・エメラリーダと勇者ウロッコは
実を授かった8人の勇士を
星へ連れ帰るべく旅立つ!

メカニックの数々

「リアベの勇士」
どういう理屈か知りませんが
ジルーシアに伝わる
クルミの実のような「リアベの実」は
民族が大ピンチのとき宙に投げると、
ジルーシアを救ってくれる予定の
選ばれた8名の元へ必ず飛んでゆくのです。

志緒美悦子さん演じる「エメラリーダ姫」は
  本当にきれいだな〜と思った。
  (そもそも「アクション」も演じられる女優とは
  代わりに美貌が30%OFFだったりというのが
  常だったが、彼女は違った!)

佐藤充氏演じる「ウロッコ」に非常にむかついた。
  (そういう役柄なのだが(苦笑))

成田三樹夫氏演じる「ロクセイア12世」は
  「柳生一族の陰謀」にでてきた烏丸少将
  一見、おじゃる丸な貴族だが実は剣豪という
  非常にインパクトあるキャラを演じていたが
  「おしろい」が「銀ラメ」になっただけ!
  そのまんまだった。

・サニー千葉こと、
 千葉真一氏の演じる「ハンス王子」
 彼はガバナス帝国の王位継承者だったのに
 成田三樹夫氏に帝国をのっとられ
 その恨みから「地球人」側についたというもの。
 子供心に、彼が「リアベの勇士」の
 一人になったのには納得いかなかった。 

・宇宙暴走族の一人、金持ちの娘
 「メイア」(ペギー・リー・ブレナン)は
 外国人が演じていたので日本語吹き替えが
 なされておりまして、声は「ヤッターマン2号」
 だった気がします。結構かわいくって好きでしたが
 今はどうされているのでしょう・・

・ビックモロー氏演じる「ガルダ将軍」
 日本人の「外国人」コンプレックスが
 こんなところにも。
 世界に通じる映画には外国人俳優が必要だ
  ↓
 当時の製作者達がよく見ていたのは「コンバット」
  ↓
 じゃあ「サンダース軍曹」(ビックモロー氏)
 を呼んじゃえってカンジかな。たぶん。
 総予算のかなりは彼の出演料だったのでは??

宇宙からのM.jpg

すごいHP発見!やはり世界は広い。

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2006年07月22日

踊れトスカーナ!

相方が選んできた映画群のうちの一本。
相方に言わせると
最近は「ミニシアター系」に
飢えているからなのだそう。

原題は「IL CICLONE」・・・「CICLONE」
お察しの通りサイクロンのことです。
「踊れトスカーナ!」は後付の邦題。
「Il Postino (イル・ポスティーノ)」が
ヒットしたからと言って
原題をそのままカタカナ語に
しなかったのは立派。
惜しむらくは、この映画の魅力を
果たして半分も表現できたでしょうかね?

トスカーナ地方

ilciclone.jpg

<あらすぢ>
イタリア、トスカーナ地方の
のどかな田舎町に住む主人公、
会計士レバンテの家に超美人フラメンコダンサーの
旅の一行が迷い込んでくる。今夜泊まるホテルは
キャンセルされ、途方に暮れる彼らに
一夜の宿を提供することになった一家だったが、
彼らも一筋縄ではいかない人物ばかりだった・・。

コレ、主人公レバンテを演じる
レオナルド・ピエラッチョーニ氏が
脚本、監督もこなしているんです。
結構、自分宣伝映画かもしんない。

レズビアンの妹、
ちょっと逝っちゃってる弟
離れに住んで、決して人前に
姿を見せない祖父
変わりモンばかりだがそれなりに
平凡に暮らす主人公の家に
突如襲った
「サイクロン」=「美人のフラメンコダンサー」
=カテリーナ

ってなワケです。

ストーリーは最後までなんのヒネリも無いし、
登場人物に現実感がないとか
まあ、余計なことは言うのは野暮。
イタリアの田舎風景と恋の展開を楽しむ!
それだけでオッケーです。
宅配ピザを注文して、ワインでも
飲みながら楽しく見るが良。

ヒロインの「カテリーナ」役
ロレーナ・フォルテーザ嬢がキレイで。
「上戸彩」に似ていると思った。
こっちの方は全然趣味じゃないが、
ロレーナ嬢はなんて情熱的な美人なんだろう。
日本人にないもの・・足かな、あとボデーライン。

ラテンの男が命を張るのは
「女」と「酒」にだけ

というのは解かる気がします。

踊れトスカーナ!.jpg

ネタバレになりますが
主人公が物語の最後に
故郷「トスカーナ」を離れる決意を祖父に伝えると
(祖父はひまわり畑の向こうの離れにいて
 決して姿を見せないのですが、意志の疎通は
 離れに向かって大声で叫ぶ(笑)方式)

祖父の粋?な返答が好きです。



踊れトスカーナ!(1996/93分)
IL CICLONE  イタリア映画

監督: レオナルド・ピエラッチョーニ
脚本: ジョヴァンニ・ヴェロネージ 、
    レオナルド・ピエラッチョーニ
撮影: ロベルト・フォルツァ
音楽: クラウディオ・グイデッティ
出演:
レバンテ(決起) … レオナルド・ピエラッチョーニ
カテリーナ … ロレーナ・フォルテーザ
セルバジャ(野性) … バルバラ・エンリーキ
リーベロ(自由) … マッシモ・チェッケリーニ

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2006年06月12日

アルカトラズからの脱出

今日は2006年W杯。
日本代表初戦だそうです。
この時期、PONはいつも非国民扱い。
でもイイじゃないですか。
そういうお馬鹿がいても。

有言実行。
レンタルビデオでも
見ることにします。

世間とは関係なく
マスライは続きます。

************************

最近は渡辺謙関連でなにかと話題の
クリント・イーストウッドの映画。
彼はサンフランシスコ(SF)出身のため
代表作「ダーティーハリー」シリーズのように
ご当地での出演作品が多い。

PONは人生初めての海外旅行が
当時、友人が住んでいた
米「SF」だったため
かの地には非常に思い入れがあるのです。

幸いにして?テレビ地上波では
放送に手ごろな映画だったらしく
日曜洋画劇場とかでも何度か放映しており
PONもSF旅行に出かける前に
見ておりました。
それだけに、「アルカトラズ島」へ
渡った時の感激はひとしおで、気分は
しばらく「クリントイーストウッド」でした。

alcatraz__s.jpg

<あらすぢ>
SF湾のアルカトラズ島。
そこはアメリカ中のワルが集められる
「アルカトラズ刑務所」があった。
通称「Rock」と呼ばれるその監獄は
対岸に光り輝くSFの街を
控えながら、複雑で冷たい海流が
島周辺を取り巻き、脱獄不可能とされていた。
そこに入所してきた主人公フランク・モリス
(クリント・イーストウッド)は、
通気口から脱出する手段を思いつく。
彼は仲間を集って小道具を使い、
自由への挑戦を開始する。

この映画は実話を元に製作されたらしいが
主人公「フランク・モリス」は
作品内で寡黙な上、そもそもなんで
「アルカトラズ」にぶち込まれたのか
それすら最後まで解からない。
アルカトラズ刑務所には
あの「アル・カポネ」や「マシンガン・ケリー」
も収監されていた所。逆に言えば
当局をよほど警戒させる悪党でなければ
ここに収監されないわけだから
主人公のこれまでを詳しく描けば
別の映画がまた一本作れてしまうでしょう。

結局、なぜそこまでして
「脱獄」したかったのか?
免罪を晴らすため、とか
復讐のため、とか
そういうモンでもないらしい。
最後まで理由が不明確で
ただひたすらに目的(脱獄)遂行の
プロセスが描かれる。
それがまたヨイのです。

スプーン一本からの脱獄という
気の遠くなるような作業。
普通の人は冗談で想像しても
決して実行しないだろうというような
手段を強行、実現してしまった
その執念と知性。

最終的には3人が脱獄に成功?するも
それは当局が後から調べたところ
単に彼らの「死体」が見つからなかったから
というだけの理由なので
本当のところはどうだったのか判らない。

アルカトラズ刑務所はこの脱獄事件後の
1963年に閉鎖。現在は観光地として有名。
先ごろ「引退宣言」をした
ショーン・コネリーと、ニコラス・ケイジ主演の
「ザ・ロック」でも、浦島太郎状態だった
ショーンコネリー演じる「元スパイ」が
「あの監獄が観光地とは?!」
嘆いていますが、またそれはいずれ。
「ザ・ロック」をはじめて見た時も
PONは大喜びでした・・がその話もまたいずれ。

alcatraz.jpg

監督:ドン・シーゲル
総指揮:ロバート・デイリー
脚本:リチャード・タークル
音楽:リチャード・フィールディング

クリント・イーストウッド
パトリック・マクグーハン 他

公開年:1979年 
アメリカ映画 カラー 112分

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2006年05月14日

オネアミスの翼〜王立宇宙軍

「・・これで我が軍初の有人宇宙戦艦
 持つことができるのだからな!」
「鉄砲でもついてんすか?」
何に使うんだ?そんなもの

伝説のクリエイター集団
「ガイナックス」が製作した
長編アニメ。

監督を務めた「山賀博之」氏なんか
(確か今はガイナックスの社長を
 やっていた気もする)
この当時26才ですから。
それだけで凄いね。

<あらすじ>
世界大戦も何度か経験し、
テレビは白黒で高嶺の花、
ジェット機は飛び始めたばかりだが
有人宇宙飛行はまだ成功していない
文明、科学技術は1950年代の
地球並みである架空の星にある
オネアミス王国。
その国には何かの間違い
「王立宇宙軍」
という名前だけは、たいそう立派だが
宇宙ロケットひとつ
持ち合わせていない軍が存在した。
主人公「シロツグ・ラーダット」は
自己と組織の存在意義に疑問を持ちながら
宇宙軍にて無気力な日々を送る。
ある日、街角で新興宗教の
布教活動を行っている少女と
出会ったことから、シロツグの人生が
動き始める。

まったく違う星ということなので
文化からして、この映画のために
細かく設定されている。
「食文化」「服装」、そして「音楽」も
どことなくエキゾチック
「オネアミス語」もあるし
「通貨」は丸い硬貨ではなくて金属棒!
そしてコンピュータではなく「電子頭脳」。
中身はもちろん「真空管」で、
サイズはタンス10さお分。
その世界観構築の徹底振りは今に続く。

主人公「シロツグ」の声優は
「森本レオ」氏。
「浮いているなあ」と思ったが
何度も見ているとあれはあれでOK。

個人的には「有人宇宙飛行」が
現実味を帯びてきたとき、
主人公がライバル国からの暗殺者に
狙われるシーンは
テンポが悪くなって余計だったと思う。

ロケットが打ち上げられるシーンは
NASAアポロ月ロケット打ち上げの
実写フィルムを参考にして
エヴァンゲリオンの監督
「庵野秀明」氏がアニメーターを
したというんだから豪華と言うかなんというか。
ロケットをめぐる戦闘シーンも
リアルで迫力が凄い。

この映画の成功で
オタクセミプロ集団「ガイナックス」
社会(資本を持ったオヤジたち)から
認められ

「トップをねらえ!」
 ↓
「ふしぎの海のナディア」
 ↓
「新世紀エヴァンゲリオン」
と展開、
最終的には脱税にまで至る訳です。

PONの高校時代にTV地上波で
初放送されたことがありまして
日頃はアニメを馬鹿にして
「ガイナックス」という会社も知らない
ような
同級生が、明けた月曜日
このアニメについて興奮気味に
仲間たちと語っていたのには
なんかPONだけが見つけた
自分の場所を
思いっきり横取りされたようで

少々悲しい思いをしたことも
今となってはヨイ思い出かと。

音楽は「坂本教授」でして。
サントラCD買いましたから!
 
オネアミス.jpg
この頃が、アニメがCGに頼らない
ひとつの到達点と思われ。

「王立宇宙軍 オネアミスの翼」
1987年 劇場公開作品(東宝東和系)

原案/脚本/監督: 山賀博之
助監督: 赤井孝美/樋口真嗣/増尾昭一
キャラクターデザイン/作画監督: 貞本義行
作画監督: 飯田史雄/森山雄治
スペシャルエフェクトアーティスト: 庵野秀明
美術監督: 小倉宏昌
音楽監督: 坂本龍一
企画: 岡田斗司夫/渡辺 繁

シロツグ・ラーダット: 森本レオ
リイクニ・ノンデライコ: 弥生みつき

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ヒロインの名前は
posted by PON at 21:00| ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

宇宙戦争(観劇後)

以前に「宇宙戦争」は取り上げたんですが
この度、レンタル1週間モノに
落ちたようだったので借りてまいりました。

<あらすぢ>
アメリカ東部のある町にて、稲光が何度も
地上にまで達するという異変が起こった。
その下で巨大な何かが大地を震わせうごめき始め
居合わせた労働者階級バリバリの
レイ(トム・クルーズ)はこの現象に直面し、
恐怖に怯える人々と共に、前妻との子供を守りつつも
最後まで状況を見守る。

この映画で言える事は
ただ一点だけ。

大阪人最強!

侵略者が操る乗り物は
「トライポッド」と言いまして
問答無用で物体を「石灰化」する
ビームをばら撒く3本足の戦車。
身長15メートルくらい?
触手も常備で人類を捕獲しては虫かごへ。

なにやってんのかと思えば
暇になると人間を数人かごから出して
ジュースのように搾り!お外へばら撒きます。
その血肉は「宇宙人」の好みらしい?
巨大カビを育てるという「しくみ」らしく。
原住民(地球人)の虐殺と
自分たちに適した環境へ惑星改造する作業を
同時に行っている凶悪な存在なのです。
彼らの通った後は
野山全体が「スプラッター」
うーーん。さすが「スピルバーグ」カントク。
エグさもわかりやす(苦笑)

んで「トライポット」は
「インディペンデンスデイ」のように
やはり「バリヤー」完備なんで
通常兵器ではとても太刀打ちできません。

「くそーー。世界最強の国(アメリカのことらしい)
 でも一日でこの有様
だ。ほかの国は全滅か?」
そう弱音を吐く、主人公(トム)に
たまたま一緒にサバイバルすることになった男は
こんなことを言うのです。
「オオサカじゃ3台もやっつけたって噂だぜ!」

へ?大阪人が??
結局、その台詞は伏線でもなんでもなくって
ただその台詞のみで。

そのときPONの脳裏には、
自衛隊員ではなく、
(ダウンタウンの「オカン」みたいな)
商店街のおじちゃんおばちゃんが
「商売の邪魔やがな〜」
とかぶつくさ言いながら
「トライポット」を無理やり引き倒し
大阪名物ハリセンで撃破!
そんなイメージが浮かんでしまいました。

ごめんなさい。
大阪人の皆さん。

宇宙戦争.jpg
1回だけ見ればもうお腹一杯。
噂を伝えてくれた男を「××す」シーンは
かなり余計。それと長男はやはり死ぬべきでしょう。

2005年 アメリカ映画
上映時間 114分
監督 スティーヴン・スピルバーグ
原作 H・G・ウェルズ
音楽 ジョン・ウィリアムズ
トム・クルーズ
ダコタ・ファニング他

<公開時コピー>
彼らは、すでに地球(ここ)にいる
地球最後の戦争は 人類が起こしたものではない。
いま試される、愛と勇気――



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週刊誌によれば・・
posted by PON at 23:11| ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

男たちのYAMATO

「くろーじゅあぃ〜」
しゃがれた声ももの悲しく
一時期、TVCMも結構盛んだった
ほとんど角川映画
男たちの大和〜YAMATOです。
こいつの宣伝活動でしょう。
「宇宙戦艦ヤマト(映画版)」が
地上波で再放送してたり
唐突に「有線」で「ヤマト」の主題歌が流れたり。
本屋でもやたらと「大和」の文献が発売されました。

先日、家族で見に行ってまいりましたが、
どちらかというと
「男たちの大和」
というよりは
「男たちの九六式3連装25ミリ対空機銃」
でした。

<あらすぢ>
昭和19年の春。特別年少兵として
戦艦大和に乗り込んだ神尾(松山ケンイチ)たちは、
憧れの大和を前にし目を輝かせていた。
しかしその喜びも束の間、彼らを待ち受けていたのは
厳しい訓練の日々だった。神尾たちは上官である
森脇(GTO)・内田(中村獅童)の叱咤激励のもと
訓練に励んでいたが、彼らの努力もむなしく、
日本は日増しに敗戦の色を濃くしていた。
そして翌年の4月。米軍が沖縄上陸作戦を開始したのを受け、
大和は沖縄特攻の命を下される。

アメリカ軍を「人でなし」と思っては
いけないと思うのです。
(もともと人でなしですが、
 それは別の次元として)
戦争そのものがいけないのです。
更に言うなら両国の指導者と
時代の雰囲気に乗じてしまった
一部の人々(村長さんとか憲兵とか)が
馬鹿なのです。
戦争はイクナイ。

茶髪で長髪なおばかが特攻隊員を演じた
いつぞやの馬鹿映画とは違い
どこにも英雄は存在せず、淡々と壮絶に死んでいく
姿は圧巻です。
思ったよりもいい映画でした。

ネタバレで言うならば
特別少年兵、神尾の60年後、
「仲代達矢」は
あそこでいきなり「心臓発作」に
ならんでも・・
「ちゅー」の分、お得じゃん。
ようやくすべてを次世代に
伝えることができたから安心して、
ってことなのでしょうが。

力作HP↓
「史実、帝國海軍戦艦大和のうんちく」

更に別のHP↓
「尾道ロケセット」

ついこういう方向に走ってしまうんだよなあ↓
「食玩・男たちの大和」

大和ポスター.jpg
このポスターの大和はないよな。
左右に寸足らずで。
これじゃウルトラセブンの怪獣
「アイアンロックス」だよ。


真田さんの居ないYAMATOは
かくも脆いものであったのか

悲しくなることしきりでした・・って
いえいえ
アニメと実話を混同しては
いけませんですね。

製作年: 2005
製作国: 日本
監督: 佐藤純弥
出演: 反町隆史 中村獅童 鈴木京香 他

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九六式3連装25ミリ対空機銃
posted by PON at 23:59| ☀| Comment(2) | TrackBack(5) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

ULTRAMAN

大人から子供まで楽しめる映画を目指して
「ウルトラマン」の映画化。

<あらすぢ>
初代ウルトラマン第一話
「ウルトラ作戦第一号」のリメイクです。
以上。

さすがに21世紀の現代に「科学特捜隊」は無いだろう
ということで「航空自衛隊」に舞台が代わっています。
(1966年製作のウルトラマンは本来
 1980年代のお話という設定なんだけどね)

「別所哲也」ってあんなに演技ヘタだったっけ?
「大澄賢也」は結構がんばって怪獣になった。
「遠山景織子」は久々に見た。
 全般に声が小さくて大事な説明セリフが時々聞こえない。
「裕木奈江」も超久々に見た。
 いい感じで年を取っていたので安心。
 でもこの映画での女性陣は全体的に
 「不幸な影」を背負った人が多い。
 「宮沢りえ」も出ていれば完璧な布陣だったのに。
「草刈正雄」もここにいた。
 「復活の日」久々。

怪獣(ザ・ワン)が空を飛ぶにあたり
東京中のカラスを吸収合併して
巨大な翼を瞬時に作ったのはまあいいとして
ウルトラマンに切り落とされた途端
羽根が多数のカラスに戻る
のはいかがか?(笑)
途中までは「カラス駆除作戦」を展開している
石原都知事が喜びそうな怪獣だったが。

ザワン.jpg

自衛隊が撮影に全面協力というのも
昨今の風潮だからまあいい。
自衛隊が主人公を拉致監禁したあと
星川航空と家族に説明するシーンがあるが
いくら非常事態であるからといって
銃までちらつかせて
一般兵が家族を威圧するのは
いかがだろうか??
ま、「仮にも法治国家が・・」と
主人公が拉致監禁に抗議する場面もあるので
彼ら〜特殊機関BCST(対バイオテロ研究機関)が
一般自衛隊からも、かけ離れた存在で
あったのでしょう。多分。

あとは特に、書くことも無い。
好きな人間ならば一回くらいは
見てもいいだろうけれど
興味ない人を無理に引きずり込んでまで
見るほどでもない、そんな映画。
あ、PONの「相方」が珍しく
見るのに付き合ってくれた映画です。
PONがバトルシーンを跳ばそうとしたら
怒られました
(あんなシーンこそ跳ばして観ても
 大勢に影響は無い(笑)と思うんだけどな
 ブツブツ・・)

ウルトラマン.jpg



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posted by PON at 21:04| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

海猿

「トップガン」をまんまパクッた
「ベストガイ」の「航空自衛隊」
亡国のイージスで「海上自衛隊」
「戦国自衛隊1549」で「陸上自衛隊」
レインボーブリッジを封鎖した記憶も新しい「警視庁」
満を持して?登場「海上保安庁」
プロモーションビデオ。
以上。

「トップガン」にいわゆる日本のTVドラマの
テイストを振りかけた感じ。

<あらすぢ>
海上保安隊員の仙崎(伊藤英明)は
人命救助のエキスパートで、
海上保安庁の中のエリートである
「潜水士」になるべく
50日間に及ぶ地獄の研修に参加する。
工藤(伊藤淳史)とペア(バディ)を
組まされるが、誰よりも能力が劣る工藤を
励まし支える仙崎を中心に、
恋あり、喧嘩あり、笑いあり、ぶつかって友情する。
みんなの素性が判ったところで卒業!

藤竜也氏カコイイ!!

「お前達、何故潜水士になった?」
「自分が現役時代、25名捜索して生存者は1名だけだ。
 捜索という名の遺体回収だ。」
「最前線に楽しいことなんか無いぞ!」


まあ、訓練期間の50日間の中には
恋、喧嘩、悲劇、事故
非常に盛り沢山だけれど。
もし海上保安員の訓練であんなに毎回毎回
事件が起きているのならば
訓練課程から根本的に見直さねば。

オチこぼれ(ちびノリダー)と
主人公、ニヒルなライバル
この両極端の存在がいっぱい大変な思いをし、
はっきり言って「その他大勢」で括られている
残りの同期の訓練生こそが、
実に大過なく卒業できている。
(しかも主人公救出の大武勲まであげているし・・)
彼らこそエリートなのかも。

海上保安員だけでなく
ストイックなプロは
(自衛隊員、警察官などなど)
その鍛えた成果を間違って使おうとしない限り
とってもカッコイイ。

なんか続くかも・・的な終わり方でした。
いくらでもドラマが作れるけれどね。
あとCGが少しチャチかった。

海猿

『ブラックジャックによろしく』で知られる
漫画家・佐藤秀峰のコミックが原作。
前半を読んだことがあるが
物語を一度解体した後、最低限のエッセンスだけを残し
ここまでテレビ向けに再構築する手腕
さすが「大捜査線」スタッフ達。
(基本的には褒めているのです)

主役は自らもマスターダイバーの
ライセンスを持ち潜水シーンも
自分でこなしたらしい伊藤英明
PONには坂口なんたらとあんまり
区別がつきませんでした。
おお!?平井堅が歌わないで演技してる!とも。

ちびノリダー
こっちは工藤役のほう。

加藤あい?
きれいだけれどもね。
なんか「お気に入り」まで行かなかった。
親友の看護婦役のほうがPONはよかったです。

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posted by PON at 22:42| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする